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国盗り物語(二) (新潮文庫) 文庫 – 1971/12/2
司馬 遼太郎
(著)
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司馬遼太郎が描く、斎藤道三!
新時代を拓く先鋒となった英雄たちの生涯。
気運(しお)が来るまで気長く待ちつつ準備する者が智者。気運が来るや、それをつかんでひと息に駆けあがる者が英雄。――それが庄九郎こと斎藤道三の信念であった。そして彼こそ、智者であり英雄だった。内紛と侵略に明け暮れる美濃ノ国には英雄の出現を翹望(ぎょうぼう)する気運が満ちていた。“蝮(まむし)”の異名にふさわしく、執拗に自らの勢力を拡大し、氏素性もない身からついに美濃の大守と斎藤道三の生涯。
【目次】
女買い
夕月
香子
小倉山問答
藤左衛門
続・藤左衛門
夜討
上意討
雲がくれ道三
舞いもどり
法師白雲
雑話
松山合戦
小見の方
雨
姓は斎藤
馬鞭をあげて
わが城
木下闇
二条の館
月の堂
紙屋川
若衆
織田の使者
美濃の蝮
淫府
漁火
三段討
英雄の世
尾張の虎
蝮と虎
濃姫
京の灯
司馬遼太郎(1923-1996)
大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。
新時代を拓く先鋒となった英雄たちの生涯。
気運(しお)が来るまで気長く待ちつつ準備する者が智者。気運が来るや、それをつかんでひと息に駆けあがる者が英雄。――それが庄九郎こと斎藤道三の信念であった。そして彼こそ、智者であり英雄だった。内紛と侵略に明け暮れる美濃ノ国には英雄の出現を翹望(ぎょうぼう)する気運が満ちていた。“蝮(まむし)”の異名にふさわしく、執拗に自らの勢力を拡大し、氏素性もない身からついに美濃の大守と斎藤道三の生涯。
【目次】
女買い
夕月
香子
小倉山問答
藤左衛門
続・藤左衛門
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雲がくれ道三
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小見の方
雨
姓は斎藤
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木下闇
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月の堂
紙屋川
若衆
織田の使者
美濃の蝮
淫府
漁火
三段討
英雄の世
尾張の虎
蝮と虎
濃姫
京の灯
司馬遼太郎(1923-1996)
大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。
- 本の長さ528ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1971/12/2
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101152055
- ISBN-13978-4101152059
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【新潮文庫】司馬遼太郎 作品 | 信長、秀吉……権力者たちの陰で、凄絶な死闘を展開する二人の忍者の生きざまを通して、かげろうの如き彼らの実像を活写した長編。〈直木賞受賞〉 | 幕末の混乱の中で、劣等感から命ぜられるままに人を斬る男の激情と苦悩を描く表題作ほか変革期に生きた人間像に焦点をあてた 8 編。 | 戦国時代の武将たちに利用され、やがて殺されていった忍者たちを描く表題作など、歴史に埋もれた興味深い人物や事件を発掘する。 | 戦国の争乱期に遅れた伊達政宗の生涯を描く表題作。坂本竜馬ひきいる海援隊員の、英国水兵殺害に材をとる「慶応長崎事件」など 7 編。 | 歴史小説に新時代を画した司馬文学の発想の源泉と積年のテーマ、”権力とは””日本人とは”に迫る、独自な発想と自在な思索の軌跡。 | 初めてこの地を旅した著者が、「文明」と「文化」を見分ける独自の透徹した視点から、人類史上稀有な人工国家の全体像に肉迫する。 |
草原の記 | 司馬遼太郎が考えたこと 1~15 | 燃えよ剣〔上・下〕 | 新史 太閤記〔上・下〕 | 花神〔上・中・下〕 | |
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一人のモンゴル女性がたどった苛烈な体験をとおし、 20 世紀の激動と、その中で変わらぬ営みを続ける遊牧の民の歴史を語り尽くす。 | 40年以上の創作活動のかたわら書き残したエッセイの集大成シリーズ。第 1 巻は新聞記者時代から直木賞受賞前後までの 89 篇を収録。 | 組織作りの異才によって、新選組を最強の集団へ作りあげてゆく”バラガキのトシ”──剣に生き剣に死んだ新選組副長土方歳三の生涯。 | 日本史上、最もたくみに人の心を捉えた”人蕩し”の天才、豊臣秀吉の生涯を、冷徹な史眼と新鮮な感覚で描く最も現代的な太閤記。 | 周防の村医から一転して官軍総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげた、日本近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く |
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秀頼、淀殿を挑発して開戦を迫る家康。大坂冬ノ陣、夏ノ陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して豊臣家滅亡の人間悲劇を描く。 | 秦の始皇帝没後の動乱中国で覇を争う項羽と劉邦。天下を制する”人望”とは何かを、史上最高の典型によってきわめつくした歴史大作。 | 猿飛佐助の影となって徳川に立向った忍者霧隠才蔵と真田十勇士たち。屈曲した情熱を秘めた忍者たちの人間味あふれる波瀾の生涯。 | 徳川三百年の礎を、隷属忍従と徹底した模倣のうちに築きあげていった徳川家康。俗説の裏に隠された”タヌキおやじ”の実像を探る。 | 幕末の激動期に、封建制の崩壊を見通しながら、武士道に生きるため、越後長岡藩をひきいて官軍と戦った河井継之助の壮烈な生涯。 | 古今最大の戦闘となった天下分け目の決戦の過程を描いて、家康・三成の権謀の渦中で命運を賭した戦国諸雄の人間像を浮彫りにする。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1971/12/2)
- 発売日 : 1971/12/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 528ページ
- ISBN-10 : 4101152055
- ISBN-13 : 978-4101152059
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 53,851位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2024年1月8日に日本でレビュー済み
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商品が届きました。迅速・丁寧なご対応をいただき心より感謝いたします。とてもいいお品で大切に使わせていただきます。またの機会がございましたらよろしくお願い致します。ありがとうございました。
2020年10月17日に日本でレビュー済み
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1巻に比べると展開スピードが衰えた感が否めない。今後の展開に大事な伏線だとは思うが・・・。
2019年5月12日に日本でレビュー済み
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映画とは全く異なる面白さ人間味のある、此れぞ司馬遼太郎作品の醍醐味を味わう!
2018年9月16日に日本でレビュー済み
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道三のピークからやや凋落までのストーリー。人を振り回すのだがそこにビジョンがあり、信念があるので、周りはついていく。男ならこうありたい。
2018年4月15日に日本でレビュー済み
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道三ほどの人間でも守りに入ると弱っていくんだ。
定年退職した大人の老け方に似ている。
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2017年8月15日に日本でレビュー済み
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去年、金華山岐阜城に行き天守閣から、うねりながら地平線まで続く長良川と、やはり同じく地平線まで続く広い濃尾平野を見てきた。岐阜城といえば織田信長なわけだが、その前の美濃の支配者は道三入道こと松波庄九郎であることは知っていたのだが、正直これまで道三入道のことはあまり知らなかった。知っていたとしたら元油商人ということぐらいだろう。ふと何気にアマゾンで道三入道関連で書籍調べていたら司馬遼太郎の「国取り物語」が出てきた。司馬遼太郎といえば、これまで「人斬り以蔵」「燃えよ剣」「項羽と劉邦」「義経」など読んできたこともあり、まあ真実の歴史としてはどうかと思える書き方だが決してつまらない小説ではないと思い試しに1,2巻だけ読んでみようと購入。乞食、坊主、油商人、武士と職を変え、名前も職を変えるごとにコロコロと変えていく様は、まさに蝮の脱皮のごとくであり異名に負けない人生であろう。またこの法蓮坊こと松波庄九郎は、古今の芸能や学問に通じるインテリであるばかりか、槍や刀剣の扱いも兵法者に負けないほどの達人、それでいて旧来の秩序を壊す革命家という一見矛盾を抱えた人物である。「英雄色を好む」という諺のとおり、色事にも精通。すさまじい人間だと思った。下剋上の武将というと血生臭いもので、あくどいイメージを逃れないが、意外や意外、この道三入道は土岐の二人の主人(頼芸と政頼)は殺害していない。国外追放してるだけというのも意外だった。この道三入道の矛盾した性質は、この後の3,4巻の伏線である。それにしても司馬遼太郎の作品は読み進むのが早い。あっという間だった。下剋上といえば銀河英雄伝説のラインハルト・ローエングラムが想起される。フリードリヒ4世=土岐頼芸、リヒテンラーデ=長井藤左衛門利安と置き換えるとピッタリ当てはまる。すでに家系の絶えたローエングラム家を継ぐところも、美濃の名門だが家系が絶えた斎藤家を継いでいるのと似ている。銀英伝は結構パクってる?
2015年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまで歴史小説をほとんど読んだことがありませんでしたが、2014年の大河ドラマ黒田勘兵衛を観たことから戦国時代に興味を持ち、読み始めました。
以前に司馬遼太郎氏の龍馬がゆくを読みましたが一巻の途中で1度挫折をしました。しかし、その後読み直した際にどんどん引き込まれ、読み進めるほどに楽しめました。
本作も読み進めるごとに引き込まれました。加納城主となってから美濃一国を治めるまでの話です。戦国時代といえど新興勢力が一国を統治するためには保守勢力との戦いがあるのだということが理解できました。
斎藤道三の相手は美濃源氏の宗家土岐頼芸。頼芸の存在は本作の中で「頼芸は美濃氏族団の小天皇であり、美濃では犯すべからざる「神聖」であった。」と書かれています。
そんな美濃一国を治めるために頼芸の懐に入り込んだ上で斎藤道三はどういう戦略・知略を用いるのかが見所でした。
特に美濃統治の詰めの部分、頼芸を美濃から追い出す際に道三の言葉「人の一生も、詩とおなじだ。人生にもおなじく、起承転結の配列がある。なかでも、転が大事である。この転をうまくやれるかやれないかで、人生の勝利者であるか、ないかのわかれみちになる」が本作の格好よさを際立たせています。
現代とは異なる世界ではあるが、現代のビジネスパーソンにとっては会社は一つの国ではないかと考え、私は読んでみました。
犠牲を払っても大義を果たすために果敢に挑戦するその修羅の姿は男としての格好よさがあります。
肉食系男子はハマる一作ではないかと思います。
以前に司馬遼太郎氏の龍馬がゆくを読みましたが一巻の途中で1度挫折をしました。しかし、その後読み直した際にどんどん引き込まれ、読み進めるほどに楽しめました。
本作も読み進めるごとに引き込まれました。加納城主となってから美濃一国を治めるまでの話です。戦国時代といえど新興勢力が一国を統治するためには保守勢力との戦いがあるのだということが理解できました。
斎藤道三の相手は美濃源氏の宗家土岐頼芸。頼芸の存在は本作の中で「頼芸は美濃氏族団の小天皇であり、美濃では犯すべからざる「神聖」であった。」と書かれています。
そんな美濃一国を治めるために頼芸の懐に入り込んだ上で斎藤道三はどういう戦略・知略を用いるのかが見所でした。
特に美濃統治の詰めの部分、頼芸を美濃から追い出す際に道三の言葉「人の一生も、詩とおなじだ。人生にもおなじく、起承転結の配列がある。なかでも、転が大事である。この転をうまくやれるかやれないかで、人生の勝利者であるか、ないかのわかれみちになる」が本作の格好よさを際立たせています。
現代とは異なる世界ではあるが、現代のビジネスパーソンにとっては会社は一つの国ではないかと考え、私は読んでみました。
犠牲を払っても大義を果たすために果敢に挑戦するその修羅の姿は男としての格好よさがあります。
肉食系男子はハマる一作ではないかと思います。
2023年4月30日に日本でレビュー済み
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もともとこの作者が好きなこともあり、他の作品も読んでいますが、特に可もなく不可もなくです。