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花神(中) (新潮文庫) 文庫 – 1976/9/1
司馬 遼太郎
(著)
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周防の村医から一転して官軍総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげた、日本近代兵制の創始者・大村益次郎の波瀾の生涯を描く。
長州――この極めてアクティブな藩に属したことが、蔵六(のちの大村益次郎)自身の運命と日本史に重大な変化をもたらしてゆく。〝攘夷〟という大狂気を発して蛤御門ノ変に破れ、四カ国連合艦隊に破れて潰滅寸前の長州に、再び幕軍が迫っている。
桂小五郎の推挙で藩の軍務大臣に抜擢された蔵六は、百姓兵たちに新式銃をもたせて四方からおしよせる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦いを指揮して幕軍を撃滅する。
【著者の言葉】
男というのは大なり小なり蔵六のようなものだと執筆の途中で思ったりした。ごく一般的に人生における存在感が、男の場合、家庭というこの重い場にいる女よりもはるかに稀薄で、女のほうがむしろ濃厚に人生の中にいて、より人間くさいと思ったりした。その意味ではナマ身としての蔵六の人生はじつに淡い。
要するに蔵六は、どこにでもころがっている平凡な人物であった。
ただほんのわずか普通人、とくに他の日本人とちがっているところは、合理主義の信徒だったということである。(下巻「あとがき」)
【目次】
前途
凝華洞の砲声
長門の国
情縁
普門寺
四境戦争
石州口
司馬遼太郎(1923-1996)
大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観"とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。
長州――この極めてアクティブな藩に属したことが、蔵六(のちの大村益次郎)自身の運命と日本史に重大な変化をもたらしてゆく。〝攘夷〟という大狂気を発して蛤御門ノ変に破れ、四カ国連合艦隊に破れて潰滅寸前の長州に、再び幕軍が迫っている。
桂小五郎の推挙で藩の軍務大臣に抜擢された蔵六は、百姓兵たちに新式銃をもたせて四方からおしよせる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦いを指揮して幕軍を撃滅する。
【著者の言葉】
男というのは大なり小なり蔵六のようなものだと執筆の途中で思ったりした。ごく一般的に人生における存在感が、男の場合、家庭というこの重い場にいる女よりもはるかに稀薄で、女のほうがむしろ濃厚に人生の中にいて、より人間くさいと思ったりした。その意味ではナマ身としての蔵六の人生はじつに淡い。
要するに蔵六は、どこにでもころがっている平凡な人物であった。
ただほんのわずか普通人、とくに他の日本人とちがっているところは、合理主義の信徒だったということである。(下巻「あとがき」)
【目次】
前途
凝華洞の砲声
長門の国
情縁
普門寺
四境戦争
石州口
司馬遼太郎(1923-1996)
大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観"とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1976/9/1
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101152187
- ISBN-13978-4101152189
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【新潮文庫】司馬遼太郎 作品 | 信長、秀吉……権力者たちの陰で、凄絶な死闘を展開する二人の忍者の生きざまを通して、かげろうの如き彼らの実像を活写した長編。〈直木賞〉 | 幕末の混乱の中で、劣等感から命ぜられるままに人を斬る男の激情と苦悩を描く表題作ほか変革期に生きた人間像に焦点をあてた 8 編。 | 戦国時代の武将たちに利用され、やがて殺されていった忍者たちを描く表題作など、歴史に埋もれた興味深い人物や事件を発掘する。 | 戦国の争乱期に遅れた伊達政宗の生涯を描く表題作。坂本竜馬ひきいる海援隊員の、英国水兵殺害に材をとる「慶応長崎事件」など 7 編。 | 歴史小説に新時代を画した司馬文学の発想の源泉と積年のテーマ、”権力とは””日本人とは”に迫る、独自な発想と自在な思索の軌跡。 | 初めてこの地を旅した著者が、「文明」と「文化」を見分ける独自の透徹した視点から、人類史上稀有な人工国家の全体像に肉迫する。 |
草原の記 | 司馬遼太郎が考えたこと 1~15 | 国盗り物語〔一〕~〔四〕 | 燃えよ剣〔上・下〕 | 新史 太閤記〔上・下〕 | |
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一人のモンゴル女性がたどった苛烈な体験をとおし、 20 世紀の激動と、その中で変わらぬ営みを続ける遊牧の民の歴史を語り尽くす。 | 40年以上の創作活動のかたわら書き残したエッセイの集大成シリーズ。第 1 巻は新聞記者時代から直木賞受賞前後までの 89 篇を収録。 | 貧しい油売りから美濃国主になった斎藤道三、天才的な知略で天下統一を計った織田信長。新時代を拓く先鋒となった英雄たちの生涯。 | 組織作りの異才によって、新選組を最強の集団へ作りあげてゆく”バラガキのトシ”──剣に生き剣に死んだ新選組副長土方歳三の生涯。 | 日本史上、最もたくみに人の心を捉えた”人蕩し”の天才、豊臣秀吉の生涯を、冷徹な史眼と新鮮な感覚で描く最も現代的な太閤記。 |
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秀頼、淀殿を挑発して開戦を迫る家康。大坂冬ノ陣、夏ノ陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して豊臣家滅亡の人間悲劇を描く。 | 秦の始皇帝没後の動乱中国で覇を争う項羽と劉邦。天下を制する”人望”とは何かを、史上最高の典型によってきわめつくした歴史大作。 | 猿飛佐助の影となって徳川に立向った忍者霧隠才蔵と真田十勇士たち。屈曲した情熱を秘めた忍者たちの人間味あふれる波瀾の生涯。 | 徳川三百年の礎を、隷属忍従と徹底した模倣のうちに築きあげていった徳川家康。俗説の裏に隠された”タヌキおやじ”の実像を探る。 | 幕末の激動期に、封建制の崩壊を見通しながら、武士道に生きるため、越後長岡藩をひきいて官軍と戦った河井継之助の壮烈な生涯。 | 古今最大の戦闘となった天下分け目の決戦の過程を描いて、家康・三成の権謀の渦中で命運を賭した戦国諸雄の人間像を浮彫りにする。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1976/9/1)
- 発売日 : 1976/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4101152187
- ISBN-13 : 978-4101152189
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 18,757位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年9月25日に日本でレビュー済み
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第二長州征伐は浜田口の戦いに興味が有り、40年ぶりに読みました。大村益次郎の合理的思考と浜田藩の旧態依然とした武士道精神の戦いが理解出来、もしも大村益次郎が暗殺されなかったなら、明治の帝国陸軍も精神的では無く、火力、兵站を重視した軍隊が出来ていたと思います。
2022年12月31日に日本でレビュー済み
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某放送局が制作した大河ドラマの原作だけに読み応えありました。さすがは、司馬遼太郎先生作品です。
2021年5月4日に日本でレビュー済み
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不愛想とか数学的思考とか斟酌できないとかそんな一面もありますが、この大村益次郎(村田蔵六)意外と人間臭いです。奥さんがいるのにイネとの交流を楽しんだり、当の奥さんを前にしては数学的思考も形無しだったり、合理的思考の一面を見せれば石州口では古武士の風格を持つ相手に敬意を払ったりもします。何より心のどこかに身分制度を破壊しようという革命を志すようなところがあるのが良かったです。
兵器の購入や彰義隊征伐の事で悪い一面が発揮されているように思われますが、よくよく読めば大村の方に理があります。単に相手が異様に反対のための反対に固執しすぎているだけで、あれで悪く言われてはたまったものではありません。
兵器の購入や彰義隊征伐の事で悪い一面が発揮されているように思われますが、よくよく読めば大村の方に理があります。単に相手が異様に反対のための反対に固執しすぎているだけで、あれで悪く言われてはたまったものではありません。
2016年2月13日に日本でレビュー済み
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1863年萩へ帰国した大村益次郎は兵学校教授となり西洋兵学の講義を行う。
一方幕府は1866年に長州征伐を号令、はげしい戦闘が各地で開始される。
大村は石州口方面の実戦指揮を担当するが、最新の武器と巧妙な用兵術を用い、
旧態依然の幕府側をことごとく撃破。浜田城を陥落させ、石見銀山を占領した。
机上の勉強など戦いの場においては役に立たないものだが、大村は不思議な
ことにやりとげてしまう。宇和島で蒸気船を作ったときも、江戸で女囚の
解剖をしたときも、今回の戦いにおいても大村は度胸+綿密な事前の机上勉強で
完遂するのである。すごい。
長州は外国艦隊との交戦を通じて、ハイテク機械(大砲や施条銃)の威力を
知り、実際にそれらを入手して百姓たちに持たせた。このことが(大村の采配も
さえていたが)長州の勝利の本質的な源泉だと思う。
この中巻では私はふたりの人物に魅かれた。ひとりは、
ポンぺ(1829-1908)。1857年幕府の招請で医学を教えるためオランダから日本に来る。
・・このためポンぺは、ヨーロッパの医科大学で教えられている基礎課程、
専門課程をただ一人で教えねばならぬことになった。かれが教えた科目は、
物理学、化学、繃帯学、人体解剖学、組織学、人体の理学的総論と生理学、
病理学総論、内科学、薬理学、外科学理論、外科手術学、眼科学である。
さらにかれは課外において鉱物学や法医学などにまで触れた。・・
ポンぺは若干28歳。彼の指導の下で、松本良順以下が学び、以後日本における
近代西洋医学は大いに発展した。
もうひとりは、誰からも相手にされない大村益次郎を推挙した桂小五郎。
・・あるのは、天秤の感覚だけである。桂は天秤における支点そのものであった。
桂の感覚における支点の左右がつねにこまかくふるえていて、すこしでも左なら
左が重くなると、そっと右に分銅を置いて釣合いをとろうという働きをする。
天秤が無私であるように、こういう感覚のもちぬしは、つねに無私でなければ
ならない。・・
それほどとびぬけて優秀ではなかった桂が攘夷の嵐の吹き荒れた長州政界で生き
延び、藩の指導者になったのはバランス感覚と無私。
それに較べると大村は政治家ではなく単なる技術者にすぎないことがわかる。
一方幕府は1866年に長州征伐を号令、はげしい戦闘が各地で開始される。
大村は石州口方面の実戦指揮を担当するが、最新の武器と巧妙な用兵術を用い、
旧態依然の幕府側をことごとく撃破。浜田城を陥落させ、石見銀山を占領した。
机上の勉強など戦いの場においては役に立たないものだが、大村は不思議な
ことにやりとげてしまう。宇和島で蒸気船を作ったときも、江戸で女囚の
解剖をしたときも、今回の戦いにおいても大村は度胸+綿密な事前の机上勉強で
完遂するのである。すごい。
長州は外国艦隊との交戦を通じて、ハイテク機械(大砲や施条銃)の威力を
知り、実際にそれらを入手して百姓たちに持たせた。このことが(大村の采配も
さえていたが)長州の勝利の本質的な源泉だと思う。
この中巻では私はふたりの人物に魅かれた。ひとりは、
ポンぺ(1829-1908)。1857年幕府の招請で医学を教えるためオランダから日本に来る。
・・このためポンぺは、ヨーロッパの医科大学で教えられている基礎課程、
専門課程をただ一人で教えねばならぬことになった。かれが教えた科目は、
物理学、化学、繃帯学、人体解剖学、組織学、人体の理学的総論と生理学、
病理学総論、内科学、薬理学、外科学理論、外科手術学、眼科学である。
さらにかれは課外において鉱物学や法医学などにまで触れた。・・
ポンぺは若干28歳。彼の指導の下で、松本良順以下が学び、以後日本における
近代西洋医学は大いに発展した。
もうひとりは、誰からも相手にされない大村益次郎を推挙した桂小五郎。
・・あるのは、天秤の感覚だけである。桂は天秤における支点そのものであった。
桂の感覚における支点の左右がつねにこまかくふるえていて、すこしでも左なら
左が重くなると、そっと右に分銅を置いて釣合いをとろうという働きをする。
天秤が無私であるように、こういう感覚のもちぬしは、つねに無私でなければ
ならない。・・
それほどとびぬけて優秀ではなかった桂が攘夷の嵐の吹き荒れた長州政界で生き
延び、藩の指導者になったのはバランス感覚と無私。
それに較べると大村は政治家ではなく単なる技術者にすぎないことがわかる。
2022年6月12日に日本でレビュー済み
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進行の地図などがあれば面白いだろうな。
書籍であれば添付されているのかな。
書籍であれば添付されているのかな。
2014年12月10日に日本でレビュー済み
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司馬さんはどうしてこんなに豊かに人間を描けるのだろうかと思う。すばらしい作品だ
2018年5月10日に日本でレビュー済み
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村田蔵六がいなければ、明治維新はなかなか成就しなかったと思う。彼の合理性、および彼の出番を作った世の中の事情が理解できる。医師で下級の人で後の大村益次郎に解明した彼への筆者の愛情が感じられる。