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項羽と劉邦(中) (新潮文庫) 文庫 – 1984/9/27

4.3 5つ星のうち4.3 270個の評価

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秦の始皇帝没後の動乱中国で覇を争う項羽と劉邦。
天下を制する“人望"とは何かを、史上最高の典型によってきわめつくした歴史大作。


叔父・項梁の戦死後、反乱軍の全権を握った項羽は、鉅鹿の戦いで章邯将軍の率いる秦の主力軍を破った。一方、別働隊の劉邦は、そのすきに先んじて関中に入り函谷関を閉ざしてしまう。これに激怒した項羽は、一気に関中になだれこみ、劉邦を鴻門に呼びつけて殺そうとするが……。
勇猛無比で行く所敵なしの項羽。戦さべただがその仁徳で将に恵まれた劉邦。いずれが天下を制するか?

【目次】
張良の登場
関中に入る
鴻門の会
漢中へ
彭城の大潰乱
劉邦の遁走
漢王の使者
陳平の毒
紀信の悪口癖

司馬遼太郎(1923-1996)
大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観"とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。


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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1984/9/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1984/9/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 448ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101152322
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101152325
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 270個の評価

著者について

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司馬 遼太郎
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月19日に日本でレビュー済み
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物語が進むにつれて劉邦の陣営の、蕭何・張良・韓信、この「漢の三大功臣」の存在感が増してきます。
こういった有能な臣下が、時に主君・劉邦より目立った活躍が出来るのも、劉邦の「将に将たる能力」のゆえでしょう。

司馬遼太郎著『項羽と劉邦』の際立った特徴として、「補給戦」「兵糧戦」の徹底的な描写が挙げられます。
劉邦軍の補給の最高責任者は「蕭何」です。
常に敗走する劉邦軍に兵糧を届けるには、戦況を事前に予測して、その敗走ルートに先回りして配送しなければなりません。
いかに蕭何が優れた戦略眼を持っていたか、この点でもよく分かります。

劉邦軍の軍師として、情報収集や行軍のプラン等を担当したのは「張良」です。
劉邦の傍らで補佐の任に当たり、全体の状況判断を行い、大業の成就へと導きました。
基本的には張良が意見を述べ、劉邦がそれを傾聴する関係です。
けれど張良の方でも、おそらく何度も主君・劉邦のカウンセラーとなって、辛抱強く愚痴や弱音を聞いてあげたりもしたのでしょう。

そして物語の半ばで、項羽軍から劉邦軍へと移り、全軍の総司令官の任に就いた「韓信」。
ただ、自身の才能を表現する事だけを考えてきた人物です。
元は項羽軍に身を置いていたので、項羽の欠点を熟知しています。
項羽と劉邦、両者を比較して劉邦に勝算がある事をつまびらかに開陳するのです。
この事は、項羽に畏怖を抱く劉邦にとって、希望の光となりました。

他にも、三大功臣にも匹敵する知謀の人・陳平など、多くの個性的な人物が登場して、物語をきらびやかに飾ってゆきます。
2018年1月25日に日本でレビュー済み
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秦を滅亡させた後の項羽と劉邦の主導権争い。秦の首都である咸陽に劉邦が先に入り制圧したものの、項羽の軍事力の圧倒的強さで主導権を握られる。その後、主導権を取り返すが一瞬にして制圧され、劉邦が圧迫を受け続ける。その劉邦が最終的に覇権をとるに至るとは誰も想像できない内容になっている。しかし、その圧迫に耐えることができ最終的には制覇することができたのは天命なのだろう。人間、同じような能力を持ってしても、努力しても報われる場合と報われない場合の両方があるのも卑近な例として挙げられる。やはり生前からの因果応報ということを感じる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年5月24日に日本でレビュー済み
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この巻では事実上の覇者になった項羽と「流れで」それに抗うことになった劉邦陣営の姿が描かれる。
戦後処理として、かつての秦の三人の将軍たちに領土を分け与え、戦場の影での功労者に報いなかった項羽。
彼自身は何とも思わなかった小物たちや地域の反感を買い、後の敗北の伏線が張られていく。
劉邦自身は決して徳のある人物ではなく、迫力のある人物でもないが、そういう「項羽ほどではない」自分を自覚し、それなりの戦い方をしていく。
帳良も韓信もスーパーヒーローではなく、癖のある人材である。頭の良さという定義だけでいうと劉邦を凌駕していたような描写だが、それでも劉邦という器を経て彼らの望む「人生」を実現していく。
人間にとって、何が生きがいか、という問いかけも本作を読んで感じるところである。

また、この作品の面白いところは、中国大陸を移動する描写がリアリティに溢れることだ。高速道路もトンネルも無い剣ヶ峰のような山が続く道を命がけで行き来したことがきちんと描かれ、とても興味深い。「後世の登山家以上に苦しい思いをして」中国大陸を移動させられた人たちはたまったものではなかったろうし、それゆえに自分の行く末にせめてロマンがあればという気持ちも伝わってくるのだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年5月10日に日本でレビュー済み
項羽の絶対的な強さと対照的な劉邦。自分が何も出来ないことで、多くのことを他人に任せる度量が張良・韓信といった才能を引きつけ、大きく活躍させる。大将を放っておけないと多くの人が、劉邦のために尽力すると共に、多くの才能が花開く。侠という独特の概念が損得ではなく心意気として敵味方関係なく、優先される時代背景は人情味が感じられて面白い。上巻にあった巻頭の地図は、迷子になるので、是非つけて欲しい。
2018年12月16日に日本でレビュー済み
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難しい表現が多いものの、楽しめました
2018年3月18日に日本でレビュー済み
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読みごたえがありました。情景がありありと想像できる描写はすごいと思います。
2014年10月15日に日本でレビュー済み
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項羽と劉邦、全3巻のうち中巻。上巻ではあまり出番のなかった劉邦が話の中心で、劉邦軍のなかでは、張良、れき食其(れきいき)、韓信(股くぐりの話p151の紹介を含む)、紀信の活躍などが描かれる。逆に項羽軍の話は少なく、項羽が亜父(あふ、本書ではあほ)と呼ぶ范増、黥布(英布)らが少し取り上げられるだけで、季布、鍾離'(しょうりばつ、本書では、しょうりまい)、龍且らの名将の出番はほとんどない。女性では、呂雉以外には登場場面はすくなく、戚夫人は数行の登場のみで、虞姫(虞美人)はまだ登場しないが、夏侯嬰(かこうえい)の幼馴染(かんかん)が活躍(この部分は創作が多く含まれているであろうだけに逆に物語としては面白いp246)。上巻に比べ、鴻門の会など名場面や戦闘にからむシーンも多く、読むスピードは格段にあがる。司馬遼太郎は、劉邦は無能だが”侠(きょう)”のある人物としている。”侠”の精神とは、“いったん結べば、すべての保身、利害の計算をすてて互いに相手を守りあうという”というもので、無打算が'の本質であり、張良と項伯の関係がそれであるとしている(p115)。鴻門の会において、項伯に“項羽軍の機密を洩らすことは、張良への恩返しという個人の大事からみれば塵芥(ちりあくた)ほどにちっぽけな雑事にすぎない(117)”と語らせている。この時代は、人が釜茹で処刑されたり(周苛しゅうかp435)、陳平が離反(りはん)の計で、項羽と范増との仲を裂こうとしたり(p372)、非道な事件が多いだけに、このくだりは読んでいて気持ちがよい。本巻には解説はなし。

項羽:富貴を得て故郷に帰らないというのは、夜、錦(にしき)を来て歩くようなものだ(故郷に錦を飾るの由来p162)

韓信:項羽の勇悍(ゆうかん、勇敢という以上の積極的な精神能力。戦場におけるたけだけしさ)は、有能な将軍に物をまかせるという性格を持っておらず”匹夫(ひっぷ)の勇”で、項羽の仁強(じんきょう、仁以上の倫理感情)は物を惜しむこと甚だしく”婦人の仁”で脆(もろ)い。大王(劉邦)は、項羽と反対のことをなさればよいのです。武に長けた者は任用し、功をたてれば惜しみなく天下の城邑(まち)をおあたえなされ。p203

夏侯嬰:士(し)とは、自覚的なものだ。みずから主を選ぶ者のことをいうのだ。p253
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年5月19日に日本でレビュー済み
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項羽と劉邦の物語で最も劇的で有名な場面の一つが鴻門の会だろう。昔、国語の漢文の授業で、沛公旦日従百余騎…で始まる史記の記述を読んだことを思い出す。この鴻門の会を経て、劉邦は漢王と呼ばれるようになり、漢楚の戦いが始まる。

張良は大活躍、韓信・陳平らも加わり両軍は忙しく大陸を駆け巡る。しかし漢軍苦戦の中巻。