西郷隆盛と大久保利通という幕末維新の立役者二人の物語。
若くから主君に見出され、視野が広く度量もあってカリスマ性もあり皆に慕われているがあくまで直球派の西郷と、若いうちこそ藩政にも国政にも参加できずもんもんとしていたが、頭は切れ雄弁家で目的のためには策略もという変化球派の大久保。
二人の特徴と、二人の友情と確執が見事に描かれていると思う。面白かった。
ただ話が唐突に寺田屋事件から大政奉還までさらーっと流れてしまうのと、大政奉還後は征韓論で決裂するところで、すとんと終わっているところがやはり唐突な気がして、少しそこだけ気になりました。
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西郷と大久保 (新潮文庫) 文庫 – 1990/9/1
海音寺 潮五郎
(著)
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「わしら二人が背負って立とうじゃごわはんか」
熱情至誠の人、西郷と冷徹智略の人、大久保。私心を滅して維新の大業を成しとげ、征韓論で対立して袂をわかつ二英傑の友情と確執。
茫乎とした外貌の下に激情を秘めた熱誠の人西郷吉之助と、冷徹にして情に溺れることのない智謀の人大久保一蔵。私心を滅して維新の偉業をなしとげ、同じ憂国の思いから征韓論で対立しついに袂をわかつ二人の英傑。その相補い相競う姿を、複雑な藩情、迫りくる外国の圧力、刻々移る多難激動の時代の中に、その肌に触れ息づかいを聞くように生々とまた敬愛の思いをこめて描く快作。
【目次】
霜月十六日
示威運動
西郷、南島に去る
石を積んで
突出計画
鳴鶴陰にあり
死の座
母てふものは
二つの公武合体論
西郷召還
最初の衝突
激流
第二の衝突
寺田屋事変
南嶼の俘囚
西郷と維新政府
征韓論
征韓論決裂
解説:杉森久英
海音寺潮五郎(1901-1977)
鹿児島県伊佐郡大口村(現・伊佐市)生れ。国学院大学卒。中学の国漢教師を勤めた後、創作に専念。1929(昭和4)年「うたかた草紙」が「サンデー毎日」大衆文芸賞に入選。1932年長編「風雲」も同賞を受賞。1936年『天正女合戦』で直木賞を受賞。1957年に完結した『平将門』は新時代の歴史小説の先駆となった記念碑的大作。日本史への造詣の深さは比類がない。他に『武将列伝』『列藩騒動録』『孫子』『天と地と』『西郷隆盛』『西郷と大久保』『幕末動乱の男たち』『江戸開城』『二本の銀杏』など著書多数。
熱情至誠の人、西郷と冷徹智略の人、大久保。私心を滅して維新の大業を成しとげ、征韓論で対立して袂をわかつ二英傑の友情と確執。
茫乎とした外貌の下に激情を秘めた熱誠の人西郷吉之助と、冷徹にして情に溺れることのない智謀の人大久保一蔵。私心を滅して維新の偉業をなしとげ、同じ憂国の思いから征韓論で対立しついに袂をわかつ二人の英傑。その相補い相競う姿を、複雑な藩情、迫りくる外国の圧力、刻々移る多難激動の時代の中に、その肌に触れ息づかいを聞くように生々とまた敬愛の思いをこめて描く快作。
【目次】
霜月十六日
示威運動
西郷、南島に去る
石を積んで
突出計画
鳴鶴陰にあり
死の座
母てふものは
二つの公武合体論
西郷召還
最初の衝突
激流
第二の衝突
寺田屋事変
南嶼の俘囚
西郷と維新政府
征韓論
征韓論決裂
解説:杉森久英
海音寺潮五郎(1901-1977)
鹿児島県伊佐郡大口村(現・伊佐市)生れ。国学院大学卒。中学の国漢教師を勤めた後、創作に専念。1929(昭和4)年「うたかた草紙」が「サンデー毎日」大衆文芸賞に入選。1932年長編「風雲」も同賞を受賞。1936年『天正女合戦』で直木賞を受賞。1957年に完結した『平将門』は新時代の歴史小説の先駆となった記念碑的大作。日本史への造詣の深さは比類がない。他に『武将列伝』『列藩騒動録』『孫子』『天と地と』『西郷隆盛』『西郷と大久保』『幕末動乱の男たち』『江戸開城』『二本の銀杏』など著書多数。
- 本の長さ656ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1990/9/1
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101157049
- ISBN-13978-4101157047
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西郷と大久保 | 江戸開城 | 幕末動乱の男たち〔上〕 | 幕末動乱の男たち〔下〕 | |
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カスタマーレビュー |
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【新潮文庫】海音寺潮五郎 作品 | 熱情至誠の人、西郷と冷徹智略の人、大久保。私心を滅して維新の大業を成しとげ、征韓論で対立して袂をわかつ二英傑の友情と確執。 | 西郷隆盛と勝海舟。千両役者どうしの息詰まる応酬を軸に、幕末動乱の頂点で実現した奇跡の無血開城とその舞台裏を描く傑作長編。 | 天下は騒然となり、疾風怒濤の世が始まった。吉田松陰、武市半平太ら維新期の人物群像を研ぎ澄まされた史眼に捉えた不朽の傑作。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1990/9/1)
- 発売日 : 1990/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 656ページ
- ISBN-10 : 4101157049
- ISBN-13 : 978-4101157047
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 85,497位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近は歴史といえば学者の本ばっかり読んでるんですが、小説家の文章の分かりやすさ、テンポの良さ、面白さっていうのは桁が違いますね。
読んでて本当に楽しかったです。
海音寺潮五郎さん自信が、鹿児島生まれということで、そこで語られる本物の薩摩弁が生き生きとし、臨場感を感じます。
長州人というのは弁舌家で、朴訥な薩摩弁を持つ薩摩人は実行家みたいなイメージがありますが、西郷隆盛も、大久保利通も、実際には雄弁家として活躍していたわけで、海音寺さんが語らせる薩摩弁による論理には、「薩摩人はこうして話してきたんだ」「その論理をテコにして動いているんだ」という説得力があります。
たとえば西郷が堀という薩摩藩士を叱責するシーンではこんな感じです。
「益々いかん。おはんはあの衆は道具じゃから、道具箱に納めて手元におくのじゃと言いなさったじゃろ。仮にも有志の人々を、道具とはなんちゅう言い草でごわす。おはんは昔と人が違うて来たな。おはんのやり方は、いずれも人を欺く術策でしかなか。術策で天下のことが成ると思うとるのか。大体、人が術策を用うるのは、勇気がなかからだ。自分の身が恐ろしゅうなるから、術策に頼ろうとするのじゃ。天下のことは誠心をもってすべきであり、また誠心によらんければ成りはせん。誠心をもってするならば、たとえ仕損じても、感慨して続いて起つ人が出て来る。あっちをだまし、こっちを欺き、そげん卑劣なやり方で、天下のことが成るものか。今後、一切そげん術策はやめなされ」
すごい迫力です。
しかしジャンプの打ち切り漫画を思わせる後半の駆け足があまりにも惜しいです。
全538ページ中、二度目の遠島から帰ってくるまで470ページで、そこから一気に駆け足に、
維新までが20行ほど、軍賦役に命じられた西郷が「ばりばりやりはじめた(略)ついに成功をおさめた」で済まされ、
471ページ目には維新政府発足後の話になってます。残念です
読んでて本当に楽しかったです。
海音寺潮五郎さん自信が、鹿児島生まれということで、そこで語られる本物の薩摩弁が生き生きとし、臨場感を感じます。
長州人というのは弁舌家で、朴訥な薩摩弁を持つ薩摩人は実行家みたいなイメージがありますが、西郷隆盛も、大久保利通も、実際には雄弁家として活躍していたわけで、海音寺さんが語らせる薩摩弁による論理には、「薩摩人はこうして話してきたんだ」「その論理をテコにして動いているんだ」という説得力があります。
たとえば西郷が堀という薩摩藩士を叱責するシーンではこんな感じです。
「益々いかん。おはんはあの衆は道具じゃから、道具箱に納めて手元におくのじゃと言いなさったじゃろ。仮にも有志の人々を、道具とはなんちゅう言い草でごわす。おはんは昔と人が違うて来たな。おはんのやり方は、いずれも人を欺く術策でしかなか。術策で天下のことが成ると思うとるのか。大体、人が術策を用うるのは、勇気がなかからだ。自分の身が恐ろしゅうなるから、術策に頼ろうとするのじゃ。天下のことは誠心をもってすべきであり、また誠心によらんければ成りはせん。誠心をもってするならば、たとえ仕損じても、感慨して続いて起つ人が出て来る。あっちをだまし、こっちを欺き、そげん卑劣なやり方で、天下のことが成るものか。今後、一切そげん術策はやめなされ」
すごい迫力です。
しかしジャンプの打ち切り漫画を思わせる後半の駆け足があまりにも惜しいです。
全538ページ中、二度目の遠島から帰ってくるまで470ページで、そこから一気に駆け足に、
維新までが20行ほど、軍賦役に命じられた西郷が「ばりばりやりはじめた(略)ついに成功をおさめた」で済まされ、
471ページ目には維新政府発足後の話になってます。残念です
2017年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
視点がはっきりしており、飛ばし読みで面白さを感じているレベルです。
2016年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和40年10月から41年6月まで読売新聞の近世名勝負物語の一遍の連載を
纏めた42年刊であるこの作品を以前から知っていましたが、今年の成人の日に読んでみようと
550ページの大部に挑戦しました。
突き詰めれば、鹿児島の城下の加治屋町の下級武士に生まれた国を想う二人の人物の 知と情を
描いた作品です。
大久保は西南戦争の翌年5月15日、紀尾井坂で西郷崇拝の青年らに暗殺されたが、その時車上で広げて読んでいたのは
洋行中に西郷から貰った手紙であった。
西郷は征韓論には負け51歳で生涯を閉じたが、彼ほど国民に追慕されている人物は歴史上居ない。
海音寺氏の西郷に対する敬慕が深すぎ、聊か大久保が損な役回りとなっている。
この3連休は、本作によって楽しめました。
纏めた42年刊であるこの作品を以前から知っていましたが、今年の成人の日に読んでみようと
550ページの大部に挑戦しました。
突き詰めれば、鹿児島の城下の加治屋町の下級武士に生まれた国を想う二人の人物の 知と情を
描いた作品です。
大久保は西南戦争の翌年5月15日、紀尾井坂で西郷崇拝の青年らに暗殺されたが、その時車上で広げて読んでいたのは
洋行中に西郷から貰った手紙であった。
西郷は征韓論には負け51歳で生涯を閉じたが、彼ほど国民に追慕されている人物は歴史上居ない。
海音寺氏の西郷に対する敬慕が深すぎ、聊か大久保が損な役回りとなっている。
この3連休は、本作によって楽しめました。
2011年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまりにも有名な西郷に対して大久保は実のところどんな人だったのか、という興味で読んでみた。
大久保の立場からを中心に細かく書かれていた前半に対し、後半は大久保の陰が薄く、物語もあっさり終わってしまったという印象。
後半は連載の都合か何かで書き急いだのではないかと勘ぐってしまう。
大久保の立場からを中心に細かく書かれていた前半に対し、後半は大久保の陰が薄く、物語もあっさり終わってしまったという印象。
後半は連載の都合か何かで書き急いだのではないかと勘ぐってしまう。
2021年7月24日に日本でレビュー済み
文章構成が分かりにくく、途中何度も筆者自身を『ぼく』と表記していることが更に読み進める意欲を削がれました。時間を返して欲しいです、
2015年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いまいち面白くなかったですね。内容もあまり頭に残らないので自分的にはいまいちでした。
2010年10月29日に日本でレビュー済み
恥ずかしながら40代半ばにして初めて海音寺
潮五郎の作品を読みました。
本書は薩摩の生んだ幕末の二大英雄、西郷隆盛と
大久保利通の友情とその破綻を描いた作品です。
小説は西郷と月照の入水の場面から始まり、維新
後の征韓論決裂の場面で終わります。二人の生き
様の違いが様々な形、すなわち下級武士の家に
生まれた二人がどのようにして大藩島津家の重役と
して活躍の場を得るに至るか、先代当主島津斉彬
への思い入れ、情の深さと合理性、目的と手段の
どちらを重んじるか、といった多面的な見方で描か
れていきます。
大部ですが、評者にとっては初めて知る話も多く、
あまりの面白さにあっという間に読了しました。
次は熟読してみようと思います。
一点述べておくとすれば、本書では文久二年の
寺田屋事件から征韓論までの、いわば幕末維新史
のハイライトを飛ばして構成されているため、
この間の出来事を全く知らない読者にはやや
理解困難かもしれないということでしょうか。
来年2011年には新幹線もできるとのことで、
私は本書読了後、鹿児島に遊びに行きたく
なりました。海音寺先生の作品は、これから
順次読みこんでいこうと思います。
潮五郎の作品を読みました。
本書は薩摩の生んだ幕末の二大英雄、西郷隆盛と
大久保利通の友情とその破綻を描いた作品です。
小説は西郷と月照の入水の場面から始まり、維新
後の征韓論決裂の場面で終わります。二人の生き
様の違いが様々な形、すなわち下級武士の家に
生まれた二人がどのようにして大藩島津家の重役と
して活躍の場を得るに至るか、先代当主島津斉彬
への思い入れ、情の深さと合理性、目的と手段の
どちらを重んじるか、といった多面的な見方で描か
れていきます。
大部ですが、評者にとっては初めて知る話も多く、
あまりの面白さにあっという間に読了しました。
次は熟読してみようと思います。
一点述べておくとすれば、本書では文久二年の
寺田屋事件から征韓論までの、いわば幕末維新史
のハイライトを飛ばして構成されているため、
この間の出来事を全く知らない読者にはやや
理解困難かもしれないということでしょうか。
来年2011年には新幹線もできるとのことで、
私は本書読了後、鹿児島に遊びに行きたく
なりました。海音寺先生の作品は、これから
順次読みこんでいこうと思います。