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父の縁側、私の書斎 (新潮文庫) 文庫 – 2006/8/29
檀 ふみ
(著)
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購入オプションとあわせ買い
幸せな記憶を呼び覚ます、いとおしい私の家――。
エッセイの名手・檀ふみが綴る、住まいをめぐる想い、父の思い出。
父、檀一雄の思い出は、昔の家の記憶と共に蘇る。原稿に行き詰まった父が夜中に料理をしていた台所。友人坂口安吾を居候させていた書斎。父お手製の竹馬で遊んだ庭――。
父は亡くなり、家は建て直された。現在暮らす家の煩雑な悩みは尽きることがない。けれど私の中には「生活すること」を愛した父の魂が息づき始めている――。深い共感と切ない郷愁を誘う、“家"にまつわるエッセイ集。
【目次】
能古島の家 月壺洞
建てたそばから後悔は始まる
「好み」って何?
雨の音を聴きながら
無駄の必要度
バリアフル
この家、大好き!
床の間が欲しい
風呂と日本人
夢のトイレ
屋根裏から
別荘には目玉がいる
おこたの間
石神井の家 瓦全亭
他人の住まいはよく見える
保護色
理想の書斎
贅沢の階段
望ましい隣人
キウイ・ハズバンド
イヌ小屋?ウサギ小屋?
靴のまま、どうぞ
スープのぬれない距離
隣の芝生
離れ 奇放亭
思い出は日ごとに美しい
いつか夢に見る日まで
心の縁側
食卓の春秋
表札はどこへ行った?
春を忘るな
親父の居場所
真夜中の料理人
明るいほうへ
死んだ親があとに遺すもの
モノは限りなく増殖する
絨毯、こわい
モノものがたり
適材適所
新しい人生
あたりはずれ
とりあえず……
思い出とともに
ダメだ、捨てられない!
名画の見つけかた
みんないとしい あとがきにかえて
文庫版あとがき
生活者の視点で書かれた優れた「住宅論」 中村好文
檀ふみ
東京生まれ。作家檀一雄の長女。慶應義塾大学経済学部卒。高校在学中に女優デビュー。数々の映画、テレビドラマなどで活躍する一方で、エッセイストとしても高い評価を受けている。著書に『ありがとうございません』『まだふみもみず』『どうもいたしません』『檀流きものみち』などがある。友人の阿川佐和子氏との共著も多数あり、『ああ言えばこう食う』で1999(平成11)年、講談社エッセイ賞を受賞。
エッセイの名手・檀ふみが綴る、住まいをめぐる想い、父の思い出。
父、檀一雄の思い出は、昔の家の記憶と共に蘇る。原稿に行き詰まった父が夜中に料理をしていた台所。友人坂口安吾を居候させていた書斎。父お手製の竹馬で遊んだ庭――。
父は亡くなり、家は建て直された。現在暮らす家の煩雑な悩みは尽きることがない。けれど私の中には「生活すること」を愛した父の魂が息づき始めている――。深い共感と切ない郷愁を誘う、“家"にまつわるエッセイ集。
【目次】
能古島の家 月壺洞
建てたそばから後悔は始まる
「好み」って何?
雨の音を聴きながら
無駄の必要度
バリアフル
この家、大好き!
床の間が欲しい
風呂と日本人
夢のトイレ
屋根裏から
別荘には目玉がいる
おこたの間
石神井の家 瓦全亭
他人の住まいはよく見える
保護色
理想の書斎
贅沢の階段
望ましい隣人
キウイ・ハズバンド
イヌ小屋?ウサギ小屋?
靴のまま、どうぞ
スープのぬれない距離
隣の芝生
離れ 奇放亭
思い出は日ごとに美しい
いつか夢に見る日まで
心の縁側
食卓の春秋
表札はどこへ行った?
春を忘るな
親父の居場所
真夜中の料理人
明るいほうへ
死んだ親があとに遺すもの
モノは限りなく増殖する
絨毯、こわい
モノものがたり
適材適所
新しい人生
あたりはずれ
とりあえず……
思い出とともに
ダメだ、捨てられない!
名画の見つけかた
みんないとしい あとがきにかえて
文庫版あとがき
生活者の視点で書かれた優れた「住宅論」 中村好文
檀ふみ
東京生まれ。作家檀一雄の長女。慶應義塾大学経済学部卒。高校在学中に女優デビュー。数々の映画、テレビドラマなどで活躍する一方で、エッセイストとしても高い評価を受けている。著書に『ありがとうございません』『まだふみもみず』『どうもいたしません』『檀流きものみち』などがある。友人の阿川佐和子氏との共著も多数あり、『ああ言えばこう食う』で1999(平成11)年、講談社エッセイ賞を受賞。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/8/29
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101161526
- ISBN-13978-4101161525
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/8/29)
- 発売日 : 2006/8/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4101161526
- ISBN-13 : 978-4101161525
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 127,903位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,298位近現代日本のエッセー・随筆
- - 2,752位新潮文庫
- - 14,335位ビジネス・経済 (本)
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2024年2月5日に日本でレビュー済み
とても面白く読ませていただきました。本当にありがとうございました。
2018年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすが文豪の娘さんの作品だなぁ~と思いました。文章の上手下手って、遺伝するんですかねぇ~。阿川佐和子さんといい、檀さんといい、そうとしか思えない文章の流麗さがあります。
2013年10月22日に日本でレビュー済み
今私は、誠に馬鹿げた方法で本を探している。大型の書店にある文庫本の棚の前で、ココからココまでと決めて、棚一個分、大体一千冊ぐらいを一気に立ち読みする。そうやって、あるテーマについて書かれた場面が登場する小説を一冊でも多く探し出すのだ。一日千冊が限界のほとほと疲れる作業だ。
その馬鹿げた作業はどうでもいい。どうでもいいんだけど、目的の本じゃなくて、アレっ、とかオヤっていう目的とは無関係の素敵な本との出会いがあったりする。こういう余録の方が嬉しいのは古写真整理や手紙の片づけとまったく同じである。
嬉しい余録の一等賞がこの一冊。
書棚で目に留まって目次を開くと、冒頭に「能古島の家」と題された10何ページかの文が載っている。
福岡から船で10分の近くに浮かぶ、なんとも魅力あふれるこの島を訪ねたのは二年前だ。檀一雄が最晩年を過ごし、自身が『火宅の人』の中で描き、沢木耕太郎が『檀』で詳述したその家をどうしても見てみたかったからだった。
対岸まで船で10分。盛り場まで30分。その盛り場の明かりも福岡ドームも見下ろせる丘の上の家なのに、こちらまで押し掛けてくる人も車も決してない。なんていい立地なんだ。その家の周りをぐるりと歩いてそう思った。敷地の北東角、ちょうど船着き場の真上で福岡も一番よく見える辺りに立って、もう立ち去ることができないと思うほどの感慨を味わった。
ページをめくると、最初のページに手書きの間取り図が書いてある。居間には「レンブラント自画像(複製)」とやはり手書きの書きこみがある。このカワイイ女文字は当然檀さんの自筆だ。
『火宅の人』を読めば、生涯最後の放浪のはてに辿りいたスペインの美術館で、レンブラントの自画像に出くわした檀一雄が、この絵に異様な感動を覚えるシーンを見つけることができる。私の解釈では、そのとき檀は自らの身勝手で孤独な魂と、自己コントロール不能な才能とを、その一枚の絵の中に投影していたのだと思う。
手書きの間取り図には、その複製画のところに矢印で、「父が毎朝敬礼していた」とやはり手書きで書いてある。
さらには、図の右上の端には、矢印で「船着き場と対岸が見える」と、さらにさらに、そこには小さな手書きの○が二つ。「父母が舟に手を振っていた場所」とある。
鳥肌が立った本は買い、泣けた本はレビューを書く、が私のルール。今回は一挙に来た。
2年前そこを訪れた時、一人の作家が確かにそこに居たのだという実感があった。だが、そこは、父と娘のかけがえのない思い出の場所でもあったのだ。「娘」も確かにそこに居たのだ。後に続く記述の中では、死の直前無一文だった父に代わって、この能古島の家の購入資金を賄ったのは娘だったことを知ることができる。そのころ著者はまだ二十歳そこそこだったはず。でも子供心によく覚えているが、そのころ既に檀ふみは青春ドラマの売れっ子スターだった。
執筆中の『火宅の人』がもし売れたら、くみ取り式のトイレを水洗にしようね、と語り合った逸話もじんと来る。石神井の家の垣根を直す費用を捻出するために、家族総出でコカ・コーラのCMに出演したエピソードなんかも後段で出てくるのだが、この死の直前の「父」は、その自分の最後の作品がトイレの改修どころか家何軒か分の大ベストセラーとなることは知らないまま亡くなるのだ。
檀一雄記念館とするために福岡市からその家を譲ってほしいと申し入れを受けたとき、
「ここで、夜景を眺めながら、ゆっくり飲んでみたいと、私はしびれるように思った」
そう思って売るのを止めたのだという。
そのくだりを読んで。読んでいる私もしびれた。
最後はこう締めくくられている。
いつかそこで、「父の好きだった音楽を聴きながら、静かにお酒を飲もう。そのとき、きっと父は私のかたわらにいる。なんだかそんな気がしてならない」と。
そこにはひとりの男と、そして娘が、確かに居たのだ。
その馬鹿げた作業はどうでもいい。どうでもいいんだけど、目的の本じゃなくて、アレっ、とかオヤっていう目的とは無関係の素敵な本との出会いがあったりする。こういう余録の方が嬉しいのは古写真整理や手紙の片づけとまったく同じである。
嬉しい余録の一等賞がこの一冊。
書棚で目に留まって目次を開くと、冒頭に「能古島の家」と題された10何ページかの文が載っている。
福岡から船で10分の近くに浮かぶ、なんとも魅力あふれるこの島を訪ねたのは二年前だ。檀一雄が最晩年を過ごし、自身が『火宅の人』の中で描き、沢木耕太郎が『檀』で詳述したその家をどうしても見てみたかったからだった。
対岸まで船で10分。盛り場まで30分。その盛り場の明かりも福岡ドームも見下ろせる丘の上の家なのに、こちらまで押し掛けてくる人も車も決してない。なんていい立地なんだ。その家の周りをぐるりと歩いてそう思った。敷地の北東角、ちょうど船着き場の真上で福岡も一番よく見える辺りに立って、もう立ち去ることができないと思うほどの感慨を味わった。
ページをめくると、最初のページに手書きの間取り図が書いてある。居間には「レンブラント自画像(複製)」とやはり手書きの書きこみがある。このカワイイ女文字は当然檀さんの自筆だ。
『火宅の人』を読めば、生涯最後の放浪のはてに辿りいたスペインの美術館で、レンブラントの自画像に出くわした檀一雄が、この絵に異様な感動を覚えるシーンを見つけることができる。私の解釈では、そのとき檀は自らの身勝手で孤独な魂と、自己コントロール不能な才能とを、その一枚の絵の中に投影していたのだと思う。
手書きの間取り図には、その複製画のところに矢印で、「父が毎朝敬礼していた」とやはり手書きで書いてある。
さらには、図の右上の端には、矢印で「船着き場と対岸が見える」と、さらにさらに、そこには小さな手書きの○が二つ。「父母が舟に手を振っていた場所」とある。
鳥肌が立った本は買い、泣けた本はレビューを書く、が私のルール。今回は一挙に来た。
2年前そこを訪れた時、一人の作家が確かにそこに居たのだという実感があった。だが、そこは、父と娘のかけがえのない思い出の場所でもあったのだ。「娘」も確かにそこに居たのだ。後に続く記述の中では、死の直前無一文だった父に代わって、この能古島の家の購入資金を賄ったのは娘だったことを知ることができる。そのころ著者はまだ二十歳そこそこだったはず。でも子供心によく覚えているが、そのころ既に檀ふみは青春ドラマの売れっ子スターだった。
執筆中の『火宅の人』がもし売れたら、くみ取り式のトイレを水洗にしようね、と語り合った逸話もじんと来る。石神井の家の垣根を直す費用を捻出するために、家族総出でコカ・コーラのCMに出演したエピソードなんかも後段で出てくるのだが、この死の直前の「父」は、その自分の最後の作品がトイレの改修どころか家何軒か分の大ベストセラーとなることは知らないまま亡くなるのだ。
檀一雄記念館とするために福岡市からその家を譲ってほしいと申し入れを受けたとき、
「ここで、夜景を眺めながら、ゆっくり飲んでみたいと、私はしびれるように思った」
そう思って売るのを止めたのだという。
そのくだりを読んで。読んでいる私もしびれた。
最後はこう締めくくられている。
いつかそこで、「父の好きだった音楽を聴きながら、静かにお酒を飲もう。そのとき、きっと父は私のかたわらにいる。なんだかそんな気がしてならない」と。
そこにはひとりの男と、そして娘が、確かに居たのだ。
2008年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
火宅の人、檀一雄の長女で女優の檀ふみさんが父親の思い出を自宅や福岡の能古島の家、別荘として使用している山の家等の歴史とともに語っている本です。このようなジャンルの本があまりないため大変興味を持って読むことができました。やはりこれは自他共に認める大浪費家の檀一雄氏が父親でないとかけない本でしょう。そのような父の浪費癖を反面教師としながら、檀ふみさんにも同じような兆候がみられる点がとても面白かったです。
2018年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
量は少ないですが、お父上で作家の檀一雄さんの事が読めたので良かったです。
2016年12月11日に日本でレビュー済み
読了後ほのぼのした気分です。
現場をよく見ているし、その場所のことがすごく
気に入っていることが伝わってきました。
現場をよく見ているし、その場所のことがすごく
気に入っていることが伝わってきました。
2013年2月24日に日本でレビュー済み
「モダンリビング」という雑誌があるのだろうか。それに掲載された、著者のエッセイ。テーマは家、住宅で、このテーマのエッセイ集というのは珍しい。著者は、作家の檀一雄の娘(女優)。
本書では、父親だった檀一雄のことがたくさん書かれている。「火宅の人」だった檀一雄は自宅を普請することに熱心で、書斎もあちこちにもった。坂口安吾の家族がが一カ月ほど居たときには書斎を譲ったとか、俳優の中村伸郎さんの持ち家を檀一雄がある日突然、丸ごと買ったとか、とにかく破天荒な行動の人だったようである。檀一雄が東京を嫌って終の棲家になった野古島の家、石神井の家の間取りが手書きで挿入されている。子煩悩で、家族の団欒を大切にし、料理が好きだった他、表札や竹馬などの子どもの玩具もつくってしまう想い出の檀一雄がそこにいる。同時に、怖い存在でもあったらしい。
そうした父のことを書きながら、著者は家、住宅、家財などとの関わりを、ユーモア交じりで認めている。分析は細かい。家のなかの屋根裏、離れ、縁側、土間、段差、テーブル、本棚、炬燵、絨毯、トイレの構造、飾り棚、イヌ小屋、床の間、風呂、別荘なのだろうか山の家のことなど、女性らしい細やかな目だ。かたずけが下手だとか、料理が下手とか、著者は自分のことをそう言っているが、このエッセイを読む限り、魅力的な、今でも可愛い女性と感じた。
本書では、父親だった檀一雄のことがたくさん書かれている。「火宅の人」だった檀一雄は自宅を普請することに熱心で、書斎もあちこちにもった。坂口安吾の家族がが一カ月ほど居たときには書斎を譲ったとか、俳優の中村伸郎さんの持ち家を檀一雄がある日突然、丸ごと買ったとか、とにかく破天荒な行動の人だったようである。檀一雄が東京を嫌って終の棲家になった野古島の家、石神井の家の間取りが手書きで挿入されている。子煩悩で、家族の団欒を大切にし、料理が好きだった他、表札や竹馬などの子どもの玩具もつくってしまう想い出の檀一雄がそこにいる。同時に、怖い存在でもあったらしい。
そうした父のことを書きながら、著者は家、住宅、家財などとの関わりを、ユーモア交じりで認めている。分析は細かい。家のなかの屋根裏、離れ、縁側、土間、段差、テーブル、本棚、炬燵、絨毯、トイレの構造、飾り棚、イヌ小屋、床の間、風呂、別荘なのだろうか山の家のことなど、女性らしい細やかな目だ。かたずけが下手だとか、料理が下手とか、著者は自分のことをそう言っているが、このエッセイを読む限り、魅力的な、今でも可愛い女性と感じた。
2004年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
檀ふみさんと言えば、先年、阿川佐和子さんとの往復エッセイ「ああ言えばこう食う」がベストセラーとなったことで有名ですが、この本は、その彼女が、家にまつわる数々のエピソードを、父である檀一雄氏との思い出も交えながら語った本です。
父が留守にしている間に、ペットの猫が父の部屋の囲炉裏をトイレにしてしまったために、帰ってきて怒った父に夜中に起こされて、泣く泣く掃除させられたこと。一人っ子のいとこがうらやんでいた、大家族でにぎやかな檀家の象徴だった大きな机のこと。「家電品はふみに買わせるな」とまで言われるほど、機械物の故障に悩まされていること。などなど、興味深い話が盛りだくさんで、檀ふみさんという方の、魅力的な人物像がうかがえる、素敵な一冊でした。
父が留守にしている間に、ペットの猫が父の部屋の囲炉裏をトイレにしてしまったために、帰ってきて怒った父に夜中に起こされて、泣く泣く掃除させられたこと。一人っ子のいとこがうらやんでいた、大家族でにぎやかな檀家の象徴だった大きな机のこと。「家電品はふみに買わせるな」とまで言われるほど、機械物の故障に悩まされていること。などなど、興味深い話が盛りだくさんで、檀ふみさんという方の、魅力的な人物像がうかがえる、素敵な一冊でした。