テレビドラマ「Jin」(だったかな…)で、江戸時代にタイムスリップしてしまうのがあった。
あれは最後、結局、別のパラレルワールドに再度タイムスリップしてしまうのだが、
この物語を下敷きにしているのかなと思った。
日常に潜む落とし穴、忘れてはいけない過去の出来事、自分の生き方を選ぶ年頃…。
さまざまなことを考えさせる物語だが、それ以前に、面白かった。
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ルート225 (新潮文庫) 文庫 – 2004/12/22
藤野 千夜
(著)
公園に弟を迎えに行って帰ってきたら、家からママがいなくなっていた……。中2のエリ子と中1のダイゴが迷い込んだ、微妙にズレたパラレルワールド。学校もあるし、普段と変わらぬ日常が続いているようなのに、なぜか両親がいないのだ。おまけに、死んだはずの同級生が生きていたり、プロ野球選手がちょっぴり太っていたり。一体どうして? 必死で試みる母との交信から二人の軽やかで切ない冒険が始まる。
- 本の長さ310ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/12/22
- ISBN-104101164312
- ISBN-13978-4101164311
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/12/22)
- 発売日 : 2004/12/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 310ページ
- ISBN-10 : 4101164312
- ISBN-13 : 978-4101164311
- Amazon 売れ筋ランキング: - 944,053位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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神奈川県生まれ。漫画家。1997年、「ぼくは、おんなのこ」でデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『龍馬伝 (3)』(ISBN-10:4046311177)が刊行された当時に掲載されていたものです)
1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年『午後の時間割』で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、99年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 中等部超能力戦争 (ISBN-13: 978-4575513608 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少しだけ違う世界へ迷い混んだふたりの姉弟。
設定はわかる。しかし解せない。前の世界にいた人は隣人、親戚も含めて普通にこちらにも存在しているし、こちらはこれが普通の世界。
なのに、なんで両親だけがいない?わからない。あちらの世界にいたなら、こちらにも少しだけ違った両親もいるはずだ。そこが少しおかしな設定だ。
こちらの世界の両親との葛藤がありつつ、電話をすると前の世界の母親につながる、ならわかるけど。ちょっと都合がよすぎる。
いくら、多感な少年少女が親離れをするという事を象徴的にパラレルワールドを使って親と引き離す年齢であることを謳うストーリーだとしてもだ。
逆に、両親が二人から逃げたような気がしてならない。
設定はわかる。しかし解せない。前の世界にいた人は隣人、親戚も含めて普通にこちらにも存在しているし、こちらはこれが普通の世界。
なのに、なんで両親だけがいない?わからない。あちらの世界にいたなら、こちらにも少しだけ違った両親もいるはずだ。そこが少しおかしな設定だ。
こちらの世界の両親との葛藤がありつつ、電話をすると前の世界の母親につながる、ならわかるけど。ちょっと都合がよすぎる。
いくら、多感な少年少女が親離れをするという事を象徴的にパラレルワールドを使って親と引き離す年齢であることを謳うストーリーだとしてもだ。
逆に、両親が二人から逃げたような気がしてならない。
2012年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あらすじは同じですが、原作小説にはなかった後日譚が追加されて違う結末となっています。さらにややこしくなるけれどもうれしい終わり方でした。
2022年7月18日に日本でレビュー済み
小説も映画版にも触れていない、漫画版だけの感想となりますが、最初に読み終えた時は正直「えっーこれは無いわ」とブーたれておりました。
まぁそれは読み手として勝手にハッピーエンドを期待したからであり、つまりパラレルワールドでの人々との別れを惜しみつつ元の世界でより良い行き方を選択するという意味での「成長物語」を期待しており、もう一つの世界との「別れ」にカタルシスを求めていたからであります。いやはやベタ過ぎると言うよのはごもっともですがこの手の物語のお約束ですよね。
しかしそうではなかった…元の世界には戻ることなく再び転がり込んだ別の世界を受け入れる。そしてそこで少し良き娘を演じることを選び生きてゆく。こういう意味での成長物語だったのです。あー切ない。あの虚ろな彼女の表情が忘れられません。
元の世界では死んだはずの人さえ受け入れてしまうのはなかなか強引(笑)ではありますが、その世界の住民になりきることは幼気な少年少女がやがて受け入れなければいけない厳しい現実のメタファーなのです。
千尋が千として生きてゆくことを選ぶ。そんな世界もあるのでしょう。
まぁそれは読み手として勝手にハッピーエンドを期待したからであり、つまりパラレルワールドでの人々との別れを惜しみつつ元の世界でより良い行き方を選択するという意味での「成長物語」を期待しており、もう一つの世界との「別れ」にカタルシスを求めていたからであります。いやはやベタ過ぎると言うよのはごもっともですがこの手の物語のお約束ですよね。
しかしそうではなかった…元の世界には戻ることなく再び転がり込んだ別の世界を受け入れる。そしてそこで少し良き娘を演じることを選び生きてゆく。こういう意味での成長物語だったのです。あー切ない。あの虚ろな彼女の表情が忘れられません。
元の世界では死んだはずの人さえ受け入れてしまうのはなかなか強引(笑)ではありますが、その世界の住民になりきることは幼気な少年少女がやがて受け入れなければいけない厳しい現実のメタファーなのです。
千尋が千として生きてゆくことを選ぶ。そんな世界もあるのでしょう。
2011年9月26日に日本でレビュー済み
独特の雰囲気があって、合わない人には全く合わない作品です。
ただ、ハマる人には『ドンピシャ』でハマると思います!
自分は『ドンピシャ』な方だったので、読み始めたら続きが気になって仕方なかったです。
少しでも時間があればチラチラと読んでました。(笑)
ゆるく続く生活から、ふんわりと危機に陥り、特に解決もしない。
命に関わるような危機では無いけども、少しずつ心が摩耗するような状態。
たけど、全く救われないわけでもない。
むしろ、客観的に『その後』だけを見れば『その前』よりも随分と良い環境のような気もする。
そんな感じの、少し不思議でふわっとした雰囲気の作品。
そういった作品が好きな人は、是非、お試しください!
私は大好きな作品です♪
最後になりますが、レビューの中には「主人公の女の子の口調が嫌」といったような意見もチラホラありましたが
主人公の女の子は自他共に認める「物言いのかわいくない」女の子です。
作品の中にも、しっかり記載はあります。
その辺りも含めて、作品をしっかりと理解し、設定ををきちんと受け入れる事が出来る方にお奨めします。
ただ、ハマる人には『ドンピシャ』でハマると思います!
自分は『ドンピシャ』な方だったので、読み始めたら続きが気になって仕方なかったです。
少しでも時間があればチラチラと読んでました。(笑)
ゆるく続く生活から、ふんわりと危機に陥り、特に解決もしない。
命に関わるような危機では無いけども、少しずつ心が摩耗するような状態。
たけど、全く救われないわけでもない。
むしろ、客観的に『その後』だけを見れば『その前』よりも随分と良い環境のような気もする。
そんな感じの、少し不思議でふわっとした雰囲気の作品。
そういった作品が好きな人は、是非、お試しください!
私は大好きな作品です♪
最後になりますが、レビューの中には「主人公の女の子の口調が嫌」といったような意見もチラホラありましたが
主人公の女の子は自他共に認める「物言いのかわいくない」女の子です。
作品の中にも、しっかり記載はあります。
その辺りも含めて、作品をしっかりと理解し、設定ををきちんと受け入れる事が出来る方にお奨めします。
2005年3月29日に日本でレビュー済み
最初のほうはすっごい面白かったし、主人公たちの兄弟ゲンカ?もなかなかのリアルさだったし、不思議な現象もちょっとこわかったけど良かったです。でも終りのころからちょっとわけがわからなくなりました・・・。
普通の終わり方じゃなくてびっくりしました。もう少し、最後の方を詳しく書いてほしかったです。
普通の終わり方じゃなくてびっくりしました。もう少し、最後の方を詳しく書いてほしかったです。
2011年6月20日に日本でレビュー済み
「今」のこの国の子どもたちが抱いている、「あいまいな自己」への不安が、とても巧く切り取られています。お姉ちゃんの、すぐに自己分析してしまう仕草は、「考える私」と「考えられる私」の乖離を意識してしまっている「今」の子どものやるせなさです。
設定が(あいまいな)パラレルワールドなのも、「今」を描くにはそうするしかないと作者が考えているのがよくわかります。
ここ数年、ゲームも含めて、パラレルワールド設定が多いのはお気づきでしょう。それはハイファンタジーのような疑似別世界を構築できない(しない)時代が選択するもの。パラレルワールドは別世界ではないから・・・、という説明で納得していただけるでしょうか?
そこに、この作品は、それすら「あいまい」だと付け加えています。だから、主人公のナレーションには「わかっている」「わかってない」が頻出するのです。
それが、鬱陶しく感じられないのは、作者の腕。
さべあのまの、ちょっと懐かしいような画が物語とズレていて、それもいい。
設定が(あいまいな)パラレルワールドなのも、「今」を描くにはそうするしかないと作者が考えているのがよくわかります。
ここ数年、ゲームも含めて、パラレルワールド設定が多いのはお気づきでしょう。それはハイファンタジーのような疑似別世界を構築できない(しない)時代が選択するもの。パラレルワールドは別世界ではないから・・・、という説明で納得していただけるでしょうか?
そこに、この作品は、それすら「あいまい」だと付け加えています。だから、主人公のナレーションには「わかっている」「わかってない」が頻出するのです。
それが、鬱陶しく感じられないのは、作者の腕。
さべあのまの、ちょっと懐かしいような画が物語とズレていて、それもいい。
2008年5月1日に日本でレビュー済み
思春期少し前、もしくは思春期真っ只中の少年少女の心情を
巧みに描く事においては評価の高い、志村貴子。
今回は、原作付きということで、期待半分不安半分で読み始めました。
読後の印象としては…悪くなかった。というか、いい!
今までの志村貴子作品が好きな人なら、間違いなく買い。
姉が気が強い性格、弟がおとなしめの性格のこの作品は、どこか
「放浪息子」の二鳥姉弟を彷彿させる所があります。
物語のラストは、全部無事解決、ハッピーエンド!といった感じではないが、
バッドエンドでもない。こうして日常は続いていくのだな、と思わせてくれる。
とりあえず、志村貴子作品が好きな人、表紙の絵にビビッと来た人、原作が好きな
人、幅広くオススメ。
巧みに描く事においては評価の高い、志村貴子。
今回は、原作付きということで、期待半分不安半分で読み始めました。
読後の印象としては…悪くなかった。というか、いい!
今までの志村貴子作品が好きな人なら、間違いなく買い。
姉が気が強い性格、弟がおとなしめの性格のこの作品は、どこか
「放浪息子」の二鳥姉弟を彷彿させる所があります。
物語のラストは、全部無事解決、ハッピーエンド!といった感じではないが、
バッドエンドでもない。こうして日常は続いていくのだな、と思わせてくれる。
とりあえず、志村貴子作品が好きな人、表紙の絵にビビッと来た人、原作が好きな
人、幅広くオススメ。