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秘密の花園 (新潮文庫) 文庫 – 2007/2/28
三浦 しをん
(著)
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購入オプションとあわせ買い
私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう? カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは――。記念碑的青春小説。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/2/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101167540
- ISBN-13978-4101167541
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格闘する者に〇(まる) | しをんのしおり | 人生激場 | 秘密の花園 | 私が語りはじめた彼は | 夢のような幸福 | |
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【新潮文庫】三浦しをん 作品 | 漫画編集者になりたい──就職戦線で知る、世間の荒波と仰天の実態。妄想力全開で描く格闘の日々。才気あふれる小説デビュー作。 | 気分は乙女?妄想は炸裂!色恋だけじゃ、ものたりない!なぜだかおかしな日常がドラマチックに展開する、ミラクルエッセイ。 | 世間を騒がせるワイドショー的ネタも、なぜかシュールに読みとってしまうしをん的視線。乙女心の複雑パワー、妄想全開のエッセイ。 | それぞれに「秘めごと」を抱える三人の女子高生。「私」が求めたことは──痛みを知ってなお輝く強ਟな魂を描く、記念碑的青春小説。 | 大学教授・村川融をめぐる女、男、妻、娘、息子……それぞれの「私」は彼に何を求めたのか。人間関係の危うさをあぶり出す、連作長編。 | 物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり。読書漫画映画旅行家族趣味嗜好──濃厚風味の日常エッセイは、癖になる味わいです。 |
乙女なげやり | 風が強く吹いている | 桃色トワイライト | きみはポラリス | 悶絶スパイラル | 天国旅行 | |
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日常生活でも妄想世界はいつもハイテンション。どんな悩みも爽快に忘れられる「人生相談」も収録脱力の痛快へタレエッセイ。 | 目指せ、箱根駅伝。風を感じながら、たすき᷷いで、走り抜け!「速く」ではなく「強く」──純度 100 パーセントの疾走青春小説。 | 乙女でニヒルな妄想に爆笑、脱力系ポリシーに共感。捨てきれない情けなさの中にこそ愛おしさを見出す、大人気エッセイシリーズ! | すべての恋愛は、普通じゃない──誰かを強く大切に思うとき放たれる、宇宙にただひとつの特別な光。最強の恋愛小説短編集。 | 情熱的乙女(?)作家の巻き起こす爆笑の日常。今日も妄想アドレナリンが大分泌!中毒患者急増中の抱腹絶倒・超ミラクルエッセイ。 | すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。生と死の狭間から浮き上がる愛と人生の真実。心に光が差し込む傑作短編集。 |
ふむふむ―おしえて、お仕事! ― | ビロウな話で恐縮です日記 | 【単行本】墨のゆらめき | |
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特殊技能を活かして働く女性 16人に直撃取材。聞く力×妄想力×物欲×ツッコミ×愛が生んでしまった(!?)、ゆかいなお仕事人生探訪記。 | 山積みの仕事は捗らずとも山盛りの趣味は無限に順調だ。妄想のプロにかかれば日常が一大スペクタクルへ!爆笑日記エッセイ誕生。 | 実直なホテルマンは奔放な書家の副業、手紙の代筆を手伝わされ、人の思いを載せた「文字」に魅せられていく。待望の書下ろし長篇小説! |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/2/28)
- 発売日 : 2007/2/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4101167540
- ISBN-13 : 978-4101167541
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 231,260位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1976年、東京生まれ。2000年、『格闘する者に○』でデビュー。以後、『月魚』『秘密の花園』『私が語りはじめた彼は』『むかしのはなし』など、小 説を次々に発表。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。他に、小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』な ど、エッセイに『あやつられ文楽鑑賞』『悶絶スパイラル』『ビロウな話で恐縮です日記』などがある。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 星間商事株式会社社史編纂室 (ISBN-13:978-4480804204)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
単行本を保存用に購入。文庫化してますが、文庫で保存では味気ないので、単行本が買えて助かりました。ともあれ、保存するにふさわしい本です。
2005年4月2日に日本でレビュー済み
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三浦さんは最近とみに注目されているけれど、この本が中々書店に並んでいないのが悔しい。『私が語りはじめた彼は』も『むかしのはなし』も大好きなのだが、女と生まれた身としてこの物語はとても思い入れが深い。何でこんな風に、「うまく言えない」ような微妙で複雑な想いをこうまで相応しい言葉に置き換えられるのかと感心してしまう。
男性の方はむっとしてしまうかもしれないけれど、やっぱり少女の微妙で破壊と紙一重の静かな激情は男性には分からないのではないだろうか。気高い拒絶に満ちた、そんな心は。
人間は、性からは逃れられない。そんなことを思い知るのがちょうど主人公たちの年頃だ。女というのはその性故にどこか救われがたい生き物だということも。この本を読んで自分の中にもこの三人がいることを思い出した。どの女性も少なからず、この三人を宿しているのではないだろうか。
ぜひ読んで欲しい。そして、その後の三人にぼんやりと思いをはせて「でもこの子たちはきっと大丈夫だな」と微笑んで欲しい。
男性の方はむっとしてしまうかもしれないけれど、やっぱり少女の微妙で破壊と紙一重の静かな激情は男性には分からないのではないだろうか。気高い拒絶に満ちた、そんな心は。
人間は、性からは逃れられない。そんなことを思い知るのがちょうど主人公たちの年頃だ。女というのはその性故にどこか救われがたい生き物だということも。この本を読んで自分の中にもこの三人がいることを思い出した。どの女性も少なからず、この三人を宿しているのではないだろうか。
ぜひ読んで欲しい。そして、その後の三人にぼんやりと思いをはせて「でもこの子たちはきっと大丈夫だな」と微笑んで欲しい。
2014年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「毎日毎日、ふとした拍子に私は思い出す。屈辱を、痛みを、驚愕を、怒りを、悲しみを。皮膚の下で何千匹もの小さな虫がうごめいているようで、私の意識は冴え渡り、眠りはいつまでも訪れない」
「ずいぶん後になって、自分が壊れたことに私は気付いた」
「教師も、生徒も。閉鎖空間に押し込められて少しずつ狂っていく」
といった硬質な文章の続く連作短編集。「硬質」を自意識過剰、と言い換えてもいいか。カトリック系の女子高に通う3人のモノローグ。暴力には暴力で乗り越えるのも、まぁあるだろうし、誰も本来的な意味で自分を求めていないなら、逃げ出すのもいい。
具体的な内容については割愛するが、これはずいぶんと人工的な世界なのだろうな、と思った。作者はここで出てくる少女たち3人に感情移入はしているにしても、離れているというか、きっと醒めているのじゃないか。まあ、だから書けたということか。
「どうして夕焼けは血の色をしているの。どうして私たちは体液を分泌するの。どうして拒絶と許容の狭間で揺れ動く精神を持って生まれたの」
と、論理的なのだ。
「秘密の花園」というのは、個々人の中のもので、ディスコミュニケーションを描こうとしているのなら成功しているが、ちょっと魅力は弱い。逆に、友情ーー安易に使うのもどうかと思うがーというか、何らかの共有する世界を描こうとは、していないか。表紙の絵がそうですしね。
追記:「魅力を感じている」という人であっても星4というレビューが多いのが考えさせられました。
「ずいぶん後になって、自分が壊れたことに私は気付いた」
「教師も、生徒も。閉鎖空間に押し込められて少しずつ狂っていく」
といった硬質な文章の続く連作短編集。「硬質」を自意識過剰、と言い換えてもいいか。カトリック系の女子高に通う3人のモノローグ。暴力には暴力で乗り越えるのも、まぁあるだろうし、誰も本来的な意味で自分を求めていないなら、逃げ出すのもいい。
具体的な内容については割愛するが、これはずいぶんと人工的な世界なのだろうな、と思った。作者はここで出てくる少女たち3人に感情移入はしているにしても、離れているというか、きっと醒めているのじゃないか。まあ、だから書けたということか。
「どうして夕焼けは血の色をしているの。どうして私たちは体液を分泌するの。どうして拒絶と許容の狭間で揺れ動く精神を持って生まれたの」
と、論理的なのだ。
「秘密の花園」というのは、個々人の中のもので、ディスコミュニケーションを描こうとしているのなら成功しているが、ちょっと魅力は弱い。逆に、友情ーー安易に使うのもどうかと思うがーというか、何らかの共有する世界を描こうとは、していないか。表紙の絵がそうですしね。
追記:「魅力を感じている」という人であっても星4というレビューが多いのが考えさせられました。
2012年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
娘がある日「母さん、私そっくりな人物に出会ったよ」と薦めてくれた本。
私はこの中から娘とそっくりな人物を見つけられるだろうか?とある面少しドキドキしながら読み進めた。
それだけで、何かしらの挑戦的な本になったが、この中に出てくる一人一人が、今ある若者達の心内を
覗かせてくれているようだった。
そして私は 間違いなく娘を見つけ、そして、私自身も見つけた・・・。
私はこの中から娘とそっくりな人物を見つけられるだろうか?とある面少しドキドキしながら読み進めた。
それだけで、何かしらの挑戦的な本になったが、この中に出てくる一人一人が、今ある若者達の心内を
覗かせてくれているようだった。
そして私は 間違いなく娘を見つけ、そして、私自身も見つけた・・・。
2013年12月18日に日本でレビュー済み
最近話題の三浦しをんさん。直木賞受賞作の「まほろシリーズ」や短編集の「きみはポラリス」が面白かったので他の作品も読みたくなりどれを読もうか悩んでいたところで面白そうだったのでこちらを読みました。私は女子高なんて絶対通いたくないですが読むのは好きです。
カトリック系の女子高ものといえば高校時代「マリア様がみてる」シリーズが好きだったのですがこちらはあんなファンタジーな女子高ではありません。しかしやはり女子高独特の雰囲気の中に閉じ込められた少女しか感じられないものが書かれている気がします。
好き嫌いの別れそうな作品ですが私は好きです。ただ男性の読者がこれを読んでどう感じるかはちょっと微妙なところですね。
三人の少女の視点からそれぞれ描かれていますが是非順番通りに読んでください。
最後は孤高な少女翠のお話なのですが周りから見る彼女と彼女の心の中の本心が違っていてなんだか切なかったです。
最後の屋上でのシーンでは胸がいっぱいになりました。
彼女の心の中まで入り込むことなくそっと手を置いてくれたのがなゆたなのかもしれません。
そんな彼女の背中にそっと手を置いて翠は自分が死んだ兄に言ってほしかった言葉を言います。
翠が言ってほしかった言葉はこの歳の少女もしくは誰もが一度は求めたことのある言葉なのではないでしょうか。
本人すらもわからない友情以上恋愛未満の絶妙なバランスで書くところがなんとも言えず好きです。
カトリック系の女子高ものといえば高校時代「マリア様がみてる」シリーズが好きだったのですがこちらはあんなファンタジーな女子高ではありません。しかしやはり女子高独特の雰囲気の中に閉じ込められた少女しか感じられないものが書かれている気がします。
好き嫌いの別れそうな作品ですが私は好きです。ただ男性の読者がこれを読んでどう感じるかはちょっと微妙なところですね。
三人の少女の視点からそれぞれ描かれていますが是非順番通りに読んでください。
最後は孤高な少女翠のお話なのですが周りから見る彼女と彼女の心の中の本心が違っていてなんだか切なかったです。
最後の屋上でのシーンでは胸がいっぱいになりました。
彼女の心の中まで入り込むことなくそっと手を置いてくれたのがなゆたなのかもしれません。
そんな彼女の背中にそっと手を置いて翠は自分が死んだ兄に言ってほしかった言葉を言います。
翠が言ってほしかった言葉はこの歳の少女もしくは誰もが一度は求めたことのある言葉なのではないでしょうか。
本人すらもわからない友情以上恋愛未満の絶妙なバランスで書くところがなんとも言えず好きです。
2007年4月29日に日本でレビュー済み
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初めての性行為と、初めての性的な暴力と、どちらが忘れがたいものなのか。あるいは、初めて好きになった人と。
性的な嫌がらせは、本人の意思とは無関係に、強制的に、一方的に、人を性的な対象にする。主体性を剥奪された体験は、その後の性的な生活のすべてに影を落とす。
だが、それが望んで体験した幸せなはずの性行為であったとしても、たやすく捨て去られたときの絶望は致命的だ。会えないなんて、死ぬのと同じだ。殺されることに等しい。
あるいは、性を引き受けることすらできなくて、人間としてもどこか欠けているような私の存在を、刻み込んでくれる人を探している。いつか通じ合える他者と出会うというかすかな希望を夢見ながら。
三者三様にもがく、那由多も、淑子も、翠も、どこか他人ではない。
繊細にして残酷、潔癖で容赦のない筆には、無邪気な男性が女性の性や快を語るような幻想をさしはさむ余地がない。
かつて通り過ぎた、女子校という場、思春期という季節を、懐かしく思い出す一冊となった。
性的な嫌がらせは、本人の意思とは無関係に、強制的に、一方的に、人を性的な対象にする。主体性を剥奪された体験は、その後の性的な生活のすべてに影を落とす。
だが、それが望んで体験した幸せなはずの性行為であったとしても、たやすく捨て去られたときの絶望は致命的だ。会えないなんて、死ぬのと同じだ。殺されることに等しい。
あるいは、性を引き受けることすらできなくて、人間としてもどこか欠けているような私の存在を、刻み込んでくれる人を探している。いつか通じ合える他者と出会うというかすかな希望を夢見ながら。
三者三様にもがく、那由多も、淑子も、翠も、どこか他人ではない。
繊細にして残酷、潔癖で容赦のない筆には、無邪気な男性が女性の性や快を語るような幻想をさしはさむ余地がない。
かつて通り過ぎた、女子校という場、思春期という季節を、懐かしく思い出す一冊となった。
2011年6月22日に日本でレビュー済み
自分で読んだ後に、Amazonのレビューを読んだ。
その温度差に、改めて『お前には「女の心情」は解らないのだ』と説得されたような感覚である。
疎外感ではない。
もともと別の世界だ。
痴漢への報復は「よくやった!」って痛快に思うんだけど、これも女子は違う感想を持つのかな。
三人それぞれの一人称という形態は面白く読めた。
その温度差に、改めて『お前には「女の心情」は解らないのだ』と説得されたような感覚である。
疎外感ではない。
もともと別の世界だ。
痴漢への報復は「よくやった!」って痛快に思うんだけど、これも女子は違う感想を持つのかな。
三人それぞれの一人称という形態は面白く読めた。
2021年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容も文章もじっとりとしていて気持ちが悪い。気分が悪くなって途中でギブアップしました。三浦しおんさんってこういう作家さんだったかなあ。ネトネトとした言い回しが不快でした。