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丸谷才一

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新々百人一首〈下〉 (新潮文庫) 文庫 – 2004/11/28

丸谷才一 (著)

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王朝和歌に対する当世随一の愛情と批評眼を持つ読み手・丸谷才一が、二十五年の歳月をかけて不朽の秀歌百首を選び、スリリングな解釈を施した現代版「百人一首」。万葉集に始まり室町期の私家集で終わる、紀貫之の春の歌から紫式部の祝福の歌までの百首は、通読すると歌で読む「日本文学史」にもなっている。下巻は、「賀」「哀傷」「旅」「離別」「恋」「雑」「釈教」「神祇」の部を収録。

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本の長さ

403ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

2004/11/28
ISBN-10

4101169101
ISBN-13

978-4101169101
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2004/11/28)
発売日 ‏ : ‎ 2004/11/28
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 403ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4101169101
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101169101

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丸谷才一

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1925(大正14)年、山形県鶴岡市生れ。東京大学英文科卒。1957年『笹まくら』で河出文化賞、1968年「年の残り」で芥川賞受賞。その後、小説、評論、エッセイ、翻訳と幅広い文筆活動を展開。『たった一人の反乱』(谷崎潤一郎賞)『裏声で歌へ君が代』『後鳥羽院』(読売文学賞評論・伝記部門) 『忠臣藏とは何か』(野間文芸賞)「樹影譚」(川端康成賞)『輝く日の宮』(泉鏡花文学賞、朝日賞)等、多くの著作がある。(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『人間的なアルファベット　(ISBN-13: 978-4062160995)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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本当にいい本を残してくれた

2019年5月13日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

例えば、藤原伊尹の「つらかりし君にまさりて憂きものはおのが命の長きなりける」から、江戸時代のものは付けの話になり、枕草子にといった具合に、話は自在にスキップします。また道綱母が八重山吹を贈られて返歌した「たれかこの数は定めしわれはただとへとぞ思う山吹の花」で「八重でなく十重と思う」と云って「訪へ」「問へ」を込めているという解説はわかりやすく、彼女の機智に感心させられます。丸谷さんは本当にいい本を残してくれたと思います。
巻末には『小倉百人一首』『新百人一首』『勅撰和歌集一覧』『初出一覧』まで付いていて嬉しくなります。

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澤井清

探していた下巻

2019年3月3日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

上下２冊を買ったつもりが、上巻を読んでから気づきました。上巻が２冊だったのです。その後探したところ再版していなく、古本の値段がべらぼうで諦めていました。出も諦めきれずにいたところ、御社のあるのを知って大喜びしました。傷みもなく、美麗なものでした。ありがとうございます。

2017年6月15日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

上巻も読みました。日本古典文学史を著者はかかれたので、古今和歌集や、紀貫之のことが、今まで聞いたことのない論が縦横に述べられていて、これからの日本文学にとって大変重要な書物だと思います。

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ginkgobiloba

帶の文句と本書の形態に難あり

2016年2月4日に日本でレビュー済み

　私は本文庫の原本たる上製一册本をこのアマゾンで購入した。文庫版は手に取つてはゐないが、言ひたいことがある。
帶には、
「一家に一冊
　丸谷版百人一首」
とある。この文言の後半はその通りだが、前半は嘘だ。なぜならこの文庫版は上下二册に分れてゐるから（「一家に一部」が正しい表現だ）。
　つまらない難癖をつけてゐるやうだが、本書の性格上、原本どほり一册にするのがふさはしいと考へる。著者は「はしがき」の中で、
「読者はなるべくならば、律儀に順を追ふことなく、気の向くままに拾ひ読みしていただきたい。詞華集はもともと、『三体詩』だらうと『フェイバー版現代詩集』だらうと、さういふ読み方がふさはしいのである。」
と述べてゐる。分册といふ形態は「気の向くままに拾ひ読み」には向かないのではなからうか。王朝和歌史全體を視野に入れたアンソロジーであつて、精讀に價する素晴しい内容だが、精讀すればするほど一首の理解だけではをさまらず、そこから離れた位置にある歌にも關心が向くはずだ。文庫本の良さには携帶に便利といふことがあるが、ここで分册にされたのでは、關心が向いた頁が手許に無いといふ事態が生じてしまふのである。
　私が今まで手にとつた文庫本のうち一番分厚いのは、ちくま学芸文庫の『言海』で、扉から奧附まで1360頁。この『新々百人一首』は文庫上下二卷合せて900頁ほどになる。一册本にすることは充分に可能である。新潮社に文庫版の一册本を期待したい。

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