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ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫) 文庫 – 2008/3/28

4.3 5つ星のうち4.3 146個の評価

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見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発、それがルネサンスだった――フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと、ルネサンスが花開いた三都市を順に辿り、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、フリードリッヒ二世や聖フランチェスコ、チェーザレ・ボルジアなど、時代を彩った人々の魅力を対話形式でわかりやすく説く。40年にわたるルネサンスへの情熱が込められた最高の入門書。
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【新潮文庫】 塩野七生 作品 欲望、権謀のうず巻くイタリアの中世末期からルネサンスにかけて、激しく美しく恋に身をこがした女たちの華麗なる愛の物語 9 編。 ルネサンス期、初めてイタリア統一の野望をいだいた一人の若者──〈毒を盛る男〉としてその名を歴史に残した男の栄光と悲劇。〈毎日出版文化賞受賞〉 一千年余りもの間独自の文化を誇った古都も、トルコ軍の攻撃の前についに最期の時を迎えた──。甘美でスリリングな歴史絵巻。 一五二二年、トルコ帝国は遂に「喉元のトゲ」ロードス島の攻略を開始した。島を守る騎士団との壮烈な攻防戦を描く歴史絵巻第二弾。 一五七一年、無敵トルコは西欧連合艦隊の前に、ついに破れた。文明の交代期に生きた男たちを壮大に描いた三部作、ここに完結! 浅薄な倫理や道徳を排し、現実の社会のみを直視した中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。その真髄を一冊にまとめた箴言集。
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「声なき少数派」の代表として、皮相で浅薄な価値観に捉われることなく、「多数派」の安直な񥨃正義񩘿を排し、その真髄と美学を綴る。 生身の人間が作り出した地中海世界の歴史。そこにまつわるエピソードを、著者一流のエスプリを交えて読み解いた好エッセイ。 ここ、イタリアの風光は飽くまで美しく、その歴史はとりわけ奥深く、人間は複雑微妙だ。──人生の豊かな味わいに誘う 24 のエセー。 オデュッセウス、サロメ、キリスト、ネロ、カリグラ、ダンテの裏の顔は?「ローマ人の物語」の作者が想像力豊かに描く傑作短編集。 イタリア・ルネサンスは、美術のみならず、人間に関わる全ての変革を目指した。その本質を知り尽くした著者による最高の入門書。 イタリア・ルネサンスは、美術のみならず、人間に関わる全ての変革を目指した。その本質を知り尽くした著者による最高の入門書。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版 (2008/3/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/3/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 352ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101181314
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101181318
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 146個の評価

著者について

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塩野 七生
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1937年7月7日、東京生れ。

学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。

1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ルネサンスについて、塩野流の素晴らしい解説が光る。対話形式で読みやすい。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解説といっても、全体を俯瞰するわけではなく、ルネサンスに影響を与えた重要人物の生き方、ルネサンスにおける位置づけ等の解説に重きを置いている。

ルネサンスがそれまでのキリスト教中心の考えを打ち破り、見たものをあるままに捕らえようとした人々の生き様など読んでいて面白い本ではあったが、本書とは別に一般的なルネサンスの解説本を読む必要があるとも感じた。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年5月7日に日本でレビュー済み
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大好きな時代ですが、後の人が付けたルネサンスは、芸術だけで無く、あらゆる事が変化するキッカケでいまの我々の基礎になっているのではないかなあ。。くんちゃん
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 
 塩野七生さんは、中国・春秋戦国期等を題材とした歴史小説を世に出している宮城谷昌光さんと並んで、私の大好きな歴史作家の一人である。塩野さんというと、歴史本か、はたまた歴史小説か、ジャンル的には難しいけれど、やはり『ローマ人の物語』などでも分かるとおり、イタリア史に関しては透徹した目を持っている。この『ルネサンスとは何であったのか』は、欧州史の一大転換点となったルネサンスについて、塩野さんならではの視点から、対話形式で解き明かしたものだ。その大きな特徴として、ルネサンスを形作った人々へ内在的に迫る、もっと具体的に言うと、ルネサンス期に息づいた人間そのものや精神に迫る、といったスタイルであろう。この人間中心的な歴史観、歴史解釈こそ、塩野さんの真骨頂と言えよう。

 ルネサンスについては、例えば、科学史・比較文明論で著名な伊東俊太郎・東京大学名誉教授の定義によれば、「この12世紀ルネサンスの本質は、西欧がアラビアやビザンツの文化と出会ってそれを吸収し、学術、思想、文化の大転換を遂げる時代」(『
比較文明 』p.166,UP選書,1985年)となるであろう。だが、こうした“外発的”な規定とは一味違う、独特の切り口から塩野さんはルネサンスを語っている。その一端を示すと、「ルネサンスを、詩人のダンテや画家のジョットーからはじめる傾向は、ルネサンスという歴史上の精神運動の芸術面での成果にのみ照明が当てられてきた傾向の延長でしょう。しかし、彼らや彼らにつづいた芸術家たちは、言うならば大輪の花々です」(p.18)と述べ、まず私たちの認識の転換を図る。

 その上で、続けて塩野さんは以下のごとく語る。「大輪の花を咲かせるには、まず肥沃な土壌が必要だし、充分な水も陽光も欠くわけにはいきません。ルネサンスという、芸術面に最も華麗な成果をあげた歴史上の精神運動の土と水と光を整えたのが、芸術とは一見無関係に見える宗教家の聖フランチェスコと政治家のフリードリッヒ2世であったと、私は考えています」と(同前)。このアッシジのフランチェスコ(1182‾1226)と神聖ローマ帝国皇帝のフリードリッヒ2世(1194‾1250)を端緒としたあたり、まさに塩野さんの面目躍如といったところであろうか。ちなみに、フランチェスコの姿と「一種のルネサンス的人間」である浄土宗の開祖、法然(1133‾1212)との通底性を見たのが作家の五木寛之さんであった(『
下山の思想 』)。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イタリアでルネサンスが、いつ、どこから始まり、いつ、どこで終わるのか俯瞰的にわかる本。俯瞰的な内容だが、モノクロな平面図ではなく、ルネサンスの登場人物を中心に、当時の出来事を色付け、豊かな色彩で歴史を綴る。読み終わると、もっとルネサンスを知りたいと思わせる。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ルネサンスを正しく把握するのに必要なグローバルかつ広範な時代に
またがる全知識量を100とすれば、著者の主たる知識はローマであり、
そこでの美術館、博物館での美術鑑賞経験なので、まあ10という
ところでしょう。
ところがまずいことに、著者は見たいと思う事実しかその知識の中に
見ないので、8はフィルタリングされて消えて無くなり、残っているのは
2だけです。
実は8の中には、自身がお持ちでない90の知識の片鱗も紛れこんでいるの
ですが。
その2からルネサンス解釈を好きに行っているので、その結果は「歴史で
はない」となってしまいます。
まずルネサンス人の選定からして間違っています。これはルネサンス解釈が
間違いなので当然の帰結ではあります。
まずコペルニクス、ガリレオ、トリチェリ、ケプラーなどまともな自然科学
者が皆無です。
トスカネリが唯一自然科学者として挙げられていますが、専門は数学と地理
でありこれらは自然科学ではありません。彗星の位置観測は行ないましたが
ケプラーのようにそこから天体運動の法則を導き出した訳でも無くアマチュア
の天体観測レベルです。この書にはハレー彗星を4回観測したらしいと書いて
ありますが、長寿の世界新記録となり凄いですね。
この人物の選定理由は、コロンブスにヒントを与えたからですが、この男の
計算の緻密さのお蔭で、それを検算する能力のないコロンブスはアメリカを
インド東岸と勘違いさせられました。

本書の特徴をなすのが、アシジのフランチェスコをルネサンス人に入れて
いることですが、このことだけでもルネサンス解釈が根本的に間違っている
のが分かります。
著者が言うような、ローマ法王庁や教会のやり方に盾突くことが、ルネサンス
精神ではありません。そう解釈するから、フランチェスコやフリードリヒ二世
果ては、ルネサンスに幕引きを図った張本人の一人であるルターまでがルネサンス
人になってしまうのです。
ルネサンス精神が疑念と批判の鉾先を向けているのは、キリスト教自体、ソクラテス
に始まりプラトン、アリストテレスに至るギリシャ腐敗哲学、それと、キリスト教
と腐敗哲学はともに二元論で相性が非常に良いことに着目したアクイナスが両者を
野合させてでっち上げたスコラ哲学なのです。

ルネサンス期のローマ法王庁に横溢していたのは、キリスト教でも聖書でもなく
ソクラテス以前のギリシャ精神、キリスト教が蔓延る以前のローマ精神だったの
です。つまりその時点でローマ法王庁はキリスト教の仮面のもと、内実はすでに
キリスト教を克服していたのです。
それに反旗を翻したのがキリスト教原理主義者達で、アンチルネサンスの宗教改革
及び反宗教改革を引き起こすことになりました。

また著者が言うような、ルネサンスの後世に及ぼした影響は、おつむの少し弱い
船乗りの冒険譚なんかではありません。そんなものはイスラム圏にもありました。
最も重要な影響は、ルネサンスを経験しなかったイスラム文化圏には起こらなかった、
自然科学と技術の驚異的な発展です。このお蔭で、良し悪しは別としてその後の
植民地化政策も達成できたのです。

おそらく本書のルネサンス解釈は、世界最低レベルであり、一体どんなレベルな
のか、怖いもの見たさの読者には格好の書です。
また「ローマ人の物語」を読んで、著者の歴史認識に疑念や違和感を覚えた方は、
本書を読むことで疑念は確信に変わり、違和感を解消できます。
そう言う意味で、優良可で判定すればお情けで良とし、三点を献上しました。
巻尾の太鼓持ちの文芸評論家との対談も、根本的な誤解が前提ではあるものの
意外とまともですし。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく、今本が読みたーい!
お安くて、綺麗で、年金生活者の私にとって、ありがたい。
もちろん、本も面白かったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月20日に日本でレビュー済み
分量が多くて読み切れませんでしたが、魅力的でした。時間のある時に読み直す気がします。ありがとうございました。