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ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫) 文庫 – 2002/7/1
塩野 七生
(著)
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ローマを相手に思わぬ敗北を喫した大国カルタゴで、一人の青年が復讐を誓った。その名はハンニバル。スペインから象と大軍を率いてアルプスを越え、彼はイタリアに攻め込んだ。トレッビア、カンネ……知略と戦術を駆使し、次々と戦場で勝利を収める。一方、建国以来最大の危機に見舞われたローマは、元老院議員でもない若者スキピオに命運を託した――冷徹な筆致が冴える大戦記。
- ISBN-104101181543
- ISBN-13978-4101181547
- 出版社新潮社
- 発売日2002/7/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ272ページ
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愛の年代記 | チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 | コンスタンティノープルの陥落 | ロードス島攻防記 | レパントの海戦 | マキアヴェッリ語録 | |
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サイレント・マイノリティ | イタリア遺聞 | イタリアからの手紙 | サロメの乳母の話 | ルネサンスとは何であったのか | ルネサンスの女たち | |
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/7/1)
- 発売日 : 2002/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4101181543
- ISBN-13 : 978-4101181547
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,547位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1937年7月7日、東京生れ。
学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。
1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月6日に日本でレビュー済み
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第2次ポエニ戦争におけるハンニバルとスキピオの凄さを十二分に伝える。これほどの若さでこれだけのことを成し遂げる才気とは本当に凄いものがあったのだろうと思わずにはいられない。通常は若さとはつまり経験の不足であり、経験を積んでこそ人は大成できるものなのに、この二人はその定式を完全に覆してしまっている。しかし、この二人もそれぞれ歴史の文脈、偶然の中に翻弄されながら生きていく。著者の書きぶりが読む者を惹きつけずにやまない。ここまでの分冊では最も面白い作品ではないだろうか。
2017年6月23日に日本でレビュー済み
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前々から作者のファンでしたので、期待通りに楽しめる内容でした。
古本で購入しましたが、ストレス無く対応して頂きありがとうございます。
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2010年8月17日に日本でレビュー済み
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「ハンニバル戦記」の中巻。本シリーズの白眉と言って良い。「ローマ人の物語」シリーズではあるが、本作に限っては主人公は天才武将ハンニバルである。有名な象を引き連れてのアルプス越え、カンネ会戦等が丁寧な地図付きで解説されるので読んでいてワクワクする。特に、「象を引き連れてのアルプス越え」は、日本人にとっては義経の「鵯越の逆落とし」(史実ではないとの説あり)を想起させるもので、ハンニバルには親近感が湧く。ローマ人の気質や政治体制への賛美に食傷している私の様な者にとっては格好の書。
ハンニバルの機略・天才振りを縦横に描きながらも、連戦連勝のハンニバルがローマを陥落できなかった理由について、「ローマ連合」の概念を中心に上手く説明される。「アレクサンダー大王→ハンニバル→スキピオ」に戦略上の師弟関係を見ているのも面白い。カルタゴが何故イタリアに援軍を送らなかったかについても一応の説明があるが、こちらは今一つ釈然としない。カルタゴの歴史について詳しい史料は現存しているのであろうか ? 歴史に「if」は禁物だが、もし援軍を送っていたらと想像せずにはおられない。また、意外な形であのアルキメデスが登場して来るので驚いた。そう言えば、ダヴィンチも多くの兵器を考案していた事を思い出す。末尾近くから、スキピオの活躍が始まるが、次巻はスキピオが主人公となるのであろう。それも楽しみである。
著者の特徴は、現代日本を見据え、ローマ史を道具として自らの思索を語る点にあると私は思っている。本作はその特徴が薄い分、一般読者にとって「歴史を無条件に楽しめる」物に仕上がっていると思う。両軍の戦形・戦術等も細かく分析され、ローマ史に興味の無い方でも思わず惹き付けられてしまう魅力を持った書。ハンニバルの魅力とも言える。
ハンニバルの機略・天才振りを縦横に描きながらも、連戦連勝のハンニバルがローマを陥落できなかった理由について、「ローマ連合」の概念を中心に上手く説明される。「アレクサンダー大王→ハンニバル→スキピオ」に戦略上の師弟関係を見ているのも面白い。カルタゴが何故イタリアに援軍を送らなかったかについても一応の説明があるが、こちらは今一つ釈然としない。カルタゴの歴史について詳しい史料は現存しているのであろうか ? 歴史に「if」は禁物だが、もし援軍を送っていたらと想像せずにはおられない。また、意外な形であのアルキメデスが登場して来るので驚いた。そう言えば、ダヴィンチも多くの兵器を考案していた事を思い出す。末尾近くから、スキピオの活躍が始まるが、次巻はスキピオが主人公となるのであろう。それも楽しみである。
著者の特徴は、現代日本を見据え、ローマ史を道具として自らの思索を語る点にあると私は思っている。本作はその特徴が薄い分、一般読者にとって「歴史を無条件に楽しめる」物に仕上がっていると思う。両軍の戦形・戦術等も細かく分析され、ローマ史に興味の無い方でも思わず惹き付けられてしまう魅力を持った書。ハンニバルの魅力とも言える。
2016年9月17日に日本でレビュー済み
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ローマ通史に最適の書かと思います。これから、全巻読み通さなければなりません。
2013年5月3日に日本でレビュー済み
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4巻に至り、ついに天才ハンニバルが手勢を率いてローマへ乗り込みます。
動員可能な兵力75万のローマに対しハンニバルの兵は僅かに2万6千。
しかし、蓋を開けてみればハンニバルは連戦連勝。
ついに「欧米の士官学校ならば必ず学習させられる」というカンネの会戦に至ります。
ローマは為す術もなく歴史に残る大敗を喫するのです。
それでもなおローマは持ち堪えます。
ハンニバルの輝ける天才ぶり、戦闘に負けても戦争には容易に負けないローマの強さ、
また僅かですがかの有名なアルキメデスについても触れられています。
まさに見所満載の一巻です!
動員可能な兵力75万のローマに対しハンニバルの兵は僅かに2万6千。
しかし、蓋を開けてみればハンニバルは連戦連勝。
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ローマは為す術もなく歴史に残る大敗を喫するのです。
それでもなおローマは持ち堪えます。
ハンニバルの輝ける天才ぶり、戦闘に負けても戦争には容易に負けないローマの強さ、
また僅かですがかの有名なアルキメデスについても触れられています。
まさに見所満載の一巻です!
2015年8月20日に日本でレビュー済み
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タイトルも著者も思い出せないのですが、その本で「塩野さんのことだから、しっかり調査したうえで作品に仕立てているはずで・・・」といったコメント付きでローマ人のエピソードを紹介していました。十分な調査のうえに、塩野さん独自の解釈が加えられているので、圧倒的な安心感をもって読み進められます。塩野さん独自の解釈といっても、読み手の意向を操作するような論調ではありません。全43巻の大著ですが、最後まで、じっくり楽しみたいと思います。
2014年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
価格に対していい商品だと思います。また購入機会があれば利用したいです。
2016年9月21日に日本でレビュー済み
こんにちは、古舘 健です。
ローマ人の物語(文庫本4/43)で、3巻から5巻までがハンニバル戦記です。
ハンニバル戦記は、紀元前二六四年から前一三三年までの百三十年間、ローマとカタルゴの闘いポエニ戦没が書かれています。3巻はポエニ戦没の前半で、ローマ人が主役でした。4巻は、ローマに復讐を誓うカタルゴ人のハンニバルが主役です。
29歳のハンニバルは、フランスを横断し、アスプス山脈を越えます。最初の目標はイタリアのローマ連合にくさびを打ち込むことでした。
「いまだ三十歳にも達していない若者は、動員可能な兵力が七十五万もあるイタリアに、二万六千だけでなぐりこみをかけたのではなかった。『ローマ連合』、第一次ポエニ戦没でカタルゴが敗北した最大の要因であった『ローマ連合』の鉄の結束に、くさびを打ちこむつもりでいたのである。(P71)」
なぜ、数で圧倒するローマ連合にハンニバルは連戦連勝することができたのでしょうか。
重装歩兵より、騎兵を重視したためと著者は言います。
「第二ポエニ戦没当時、ローマにとってのガリア民族は、ハンニバル側についている敵だった。つまり、アレクサンダー大王に学んで騎兵力の重要性を悟ったハンニバルは、ヌミディアにガリアという、地中海世界では数少ない騎馬民族の二つともを、自軍に加えていたことになる。(P133)」
この騎兵を重視するという発想は、ハンニバルが考え出したのではなく、アレクサンドロス大王の戦いを研究したものでした。
「ハンニバルが闘った戦闘を追っていくと、彼がアレクサンダー大王の戦術を徹底的に学んだことが明らかに読み取れるのだが、この歩兵と騎兵の比率を彼が強く意識していたことも想像は容易だ。大国ペルシアに攻め入ったアレクサンダーが率いていた軍勢は、歩兵三万一千に騎兵五千。歩兵と騎兵の比率は六対一であった。(P47)」
古代ローマは第二次ポエニ戦没を始めたハンニバルを史上最強の敵と呼びました。4巻の最後では、主役がハンニバルからスピキノに変わります。スピキノの戦術は皮肉にも機動力を重視するハンニバルの戦術に似ていました。次巻が楽しみです。読んだらレビューしますね!
以下はメモのために抜粋します。
------------------------------------------------
P39
「『あそこはもうイタリアだ。イタリアに入りさえすれば、ローマの城門に立ったと同じ事になる。もうここからは、下りだけだ。アルプスを越え終わった後で一つか二つの戦闘をやれば、われわれは全イタリアの主人になれる』
(中略)これより二千年の後にイタリアに攻め入ることになるナポレオンは、アルプスの峠の上で兵士たちに向かい、これとまったく同じ主旨の演説をしている。」
P73
「共和制のローマは、(中略)貴族も平民も残しながら、両者のもつ力を合一にすることで、国の活力の有効な発揮を目指した国家である。このような国体を選択した場合、貴族と平民の間に起こりがちな抗争は、芽のうちからつみとる努力を忘れるわけにはいかない。(中略)
責任の追及とは、客観的で誰をも納得させうる基準を、なかなかもてないものだからだ。それでローマ人は、敗北の責任は誰に対しても問わない、と決めていたのであった。」
P115
「カンネの会戦におけるローマ側の死者は、古人の記述を信ずるならば、七万にものぼったことになる。勝ったハンニバル側の死者は、五千五百。三分の二はガリア兵であった。
その全歴史を鳥瞰しても、ローマがこれほどの敗北を喫したのは、このカンネの会戦が、最初にして最後になるのである。」
P122
「二千三百年も昔の人アレクサンダー大王の業績を探ろうにも、現代に生きる私たちには、容易に手に入るものとすればプルタルコス(プルターク)の列伝しかない。とはいえあの作品では、アレクサンダーの人間性には迫れても、彼が駆使した戦略戦術までは探れない。」
P125
「後に大王と尊称されることになるアレクサンドロス(アレクサンダー)は、二十三歳の歳に、三万六千の兵を従えただけで広大なペルシア帝国に攻め入った。この戦力で、十万から二十万もの兵を動員してくるペルシア王ダリウスと闘って、二度までも買ったのである。ペルシア川の戦死者は十万を数えたのに反し、アレクサンダーの損失は二百から三百。(中略)七十五万の動員力をもつイタリアに、その十分の一以下の戦力で攻め込もうとしていたハンニバルにとっては、関心より強かったかと思われる。」
P125-126
「古代ではギリシアもローマも、重装歩兵が軍の主力であったことでは変わらない。重装歩兵団を構成していたのが、中・上層部の市民たちであったからだ。(中略)若いアレクサンダーは、騎兵の重要性に目覚めたのではないかと思う。その二年後にいよいよ東征に出発したときの彼の戦力は、歩兵三万一千に騎兵五千。歩兵と騎兵の比率は、六対一に変わっていた。(中略)ほんの時折だが、戦略戦術にふれた記述が浮かび上がってくる。『敵軍の脇から攻めた』とか、『背後にまわった』とかである。」
P127-128
「天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。誰もが見ていながらも重要性に気づかなかった旧事実に、気づく人のことである。(中略)戦場でのサレ区サンダーは、戦闘の主導権を常に彼がにぎり、敵の出方を待つようなことはしなかった。彼はこんなことも言っている。
『戦闘とは、激動の状態である。ゆえに、戦場でのすべての行為は、激動的になされなければならない』(中略)
戦闘に大勝した後でも深追いは避け、周辺を攻略しつつ戦闘での勝利を確かなものにするアレクサンダーのやり方は、三万六千だけで東に攻め入った彼の軍を、大幅に増強させることにつながった。」
P206-207
「リーダーとして成功する男の最重要条件として、彼がかもしだす雰囲気がイタリア語ではセレーノ、強いて日本語に訳せば晴朗にあると書いた。プブリウス・コルネリウス・スピキオは、若い頃からこれを完全にもっていた。」
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
ローマ人の物語(文庫本4/43)で、3巻から5巻までがハンニバル戦記です。
ハンニバル戦記は、紀元前二六四年から前一三三年までの百三十年間、ローマとカタルゴの闘いポエニ戦没が書かれています。3巻はポエニ戦没の前半で、ローマ人が主役でした。4巻は、ローマに復讐を誓うカタルゴ人のハンニバルが主役です。
29歳のハンニバルは、フランスを横断し、アスプス山脈を越えます。最初の目標はイタリアのローマ連合にくさびを打ち込むことでした。
「いまだ三十歳にも達していない若者は、動員可能な兵力が七十五万もあるイタリアに、二万六千だけでなぐりこみをかけたのではなかった。『ローマ連合』、第一次ポエニ戦没でカタルゴが敗北した最大の要因であった『ローマ連合』の鉄の結束に、くさびを打ちこむつもりでいたのである。(P71)」
なぜ、数で圧倒するローマ連合にハンニバルは連戦連勝することができたのでしょうか。
重装歩兵より、騎兵を重視したためと著者は言います。
「第二ポエニ戦没当時、ローマにとってのガリア民族は、ハンニバル側についている敵だった。つまり、アレクサンダー大王に学んで騎兵力の重要性を悟ったハンニバルは、ヌミディアにガリアという、地中海世界では数少ない騎馬民族の二つともを、自軍に加えていたことになる。(P133)」
この騎兵を重視するという発想は、ハンニバルが考え出したのではなく、アレクサンドロス大王の戦いを研究したものでした。
「ハンニバルが闘った戦闘を追っていくと、彼がアレクサンダー大王の戦術を徹底的に学んだことが明らかに読み取れるのだが、この歩兵と騎兵の比率を彼が強く意識していたことも想像は容易だ。大国ペルシアに攻め入ったアレクサンダーが率いていた軍勢は、歩兵三万一千に騎兵五千。歩兵と騎兵の比率は六対一であった。(P47)」
古代ローマは第二次ポエニ戦没を始めたハンニバルを史上最強の敵と呼びました。4巻の最後では、主役がハンニバルからスピキノに変わります。スピキノの戦術は皮肉にも機動力を重視するハンニバルの戦術に似ていました。次巻が楽しみです。読んだらレビューしますね!
以下はメモのために抜粋します。
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P39
「『あそこはもうイタリアだ。イタリアに入りさえすれば、ローマの城門に立ったと同じ事になる。もうここからは、下りだけだ。アルプスを越え終わった後で一つか二つの戦闘をやれば、われわれは全イタリアの主人になれる』
(中略)これより二千年の後にイタリアに攻め入ることになるナポレオンは、アルプスの峠の上で兵士たちに向かい、これとまったく同じ主旨の演説をしている。」
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「共和制のローマは、(中略)貴族も平民も残しながら、両者のもつ力を合一にすることで、国の活力の有効な発揮を目指した国家である。このような国体を選択した場合、貴族と平民の間に起こりがちな抗争は、芽のうちからつみとる努力を忘れるわけにはいかない。(中略)
責任の追及とは、客観的で誰をも納得させうる基準を、なかなかもてないものだからだ。それでローマ人は、敗北の責任は誰に対しても問わない、と決めていたのであった。」
P115
「カンネの会戦におけるローマ側の死者は、古人の記述を信ずるならば、七万にものぼったことになる。勝ったハンニバル側の死者は、五千五百。三分の二はガリア兵であった。
その全歴史を鳥瞰しても、ローマがこれほどの敗北を喫したのは、このカンネの会戦が、最初にして最後になるのである。」
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「二千三百年も昔の人アレクサンダー大王の業績を探ろうにも、現代に生きる私たちには、容易に手に入るものとすればプルタルコス(プルターク)の列伝しかない。とはいえあの作品では、アレクサンダーの人間性には迫れても、彼が駆使した戦略戦術までは探れない。」
P125
「後に大王と尊称されることになるアレクサンドロス(アレクサンダー)は、二十三歳の歳に、三万六千の兵を従えただけで広大なペルシア帝国に攻め入った。この戦力で、十万から二十万もの兵を動員してくるペルシア王ダリウスと闘って、二度までも買ったのである。ペルシア川の戦死者は十万を数えたのに反し、アレクサンダーの損失は二百から三百。(中略)七十五万の動員力をもつイタリアに、その十分の一以下の戦力で攻め込もうとしていたハンニバルにとっては、関心より強かったかと思われる。」
P125-126
「古代ではギリシアもローマも、重装歩兵が軍の主力であったことでは変わらない。重装歩兵団を構成していたのが、中・上層部の市民たちであったからだ。(中略)若いアレクサンダーは、騎兵の重要性に目覚めたのではないかと思う。その二年後にいよいよ東征に出発したときの彼の戦力は、歩兵三万一千に騎兵五千。歩兵と騎兵の比率は、六対一に変わっていた。(中略)ほんの時折だが、戦略戦術にふれた記述が浮かび上がってくる。『敵軍の脇から攻めた』とか、『背後にまわった』とかである。」
P127-128
「天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。誰もが見ていながらも重要性に気づかなかった旧事実に、気づく人のことである。(中略)戦場でのサレ区サンダーは、戦闘の主導権を常に彼がにぎり、敵の出方を待つようなことはしなかった。彼はこんなことも言っている。
『戦闘とは、激動の状態である。ゆえに、戦場でのすべての行為は、激動的になされなければならない』(中略)
戦闘に大勝した後でも深追いは避け、周辺を攻略しつつ戦闘での勝利を確かなものにするアレクサンダーのやり方は、三万六千だけで東に攻め入った彼の軍を、大幅に増強させることにつながった。」
P206-207
「リーダーとして成功する男の最重要条件として、彼がかもしだす雰囲気がイタリア語ではセレーノ、強いて日本語に訳せば晴朗にあると書いた。プブリウス・コルネリウス・スピキオは、若い頃からこれを完全にもっていた。」
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