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ローマ人の物語 (12) ユリウス・カエサル ルビコン以後(中) (新潮文庫) 文庫 – 2004/9/29
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- ISBN-104101181624
- ISBN-13978-4101181622
- 出版社新潮社
- 発売日2004/9/29
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ224ページ
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【新潮文庫】『ローマ人の物語』全43巻 | 「ローマが生んだ唯一の創造的天才」は、大改革を断行し壮大なる世界帝国の礎を築く。その生い立ちから、”ルビコンを渡る”まで。 | ルビコンを渡ったカエサルは、わずか五年であらゆる改革を断行。帝国の礎を築き、強大な権力を手にした直後、暗殺の刃に倒れた。 |
愛の年代記 | チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 | コンスタンティノープルの陥落 | ロードス島攻防記 | レパントの海戦 | マキアヴェッリ語録 | |
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【新潮文庫】 塩野七生 作品 | 欲望、権謀のうず巻くイタリアの中世末期からルネサンスにかけて、激しく美しく恋に身をこがした女たちの華麗なる愛の物語 9 編。 | ルネサンス期、初めてイタリア統一の野望をいだいた一人の若者──〈毒を盛る男〉としてその名を歴史に残した男の栄光と悲劇。〈毎日出版文化賞受賞〉 | 一千年余りもの間独自の文化を誇った古都も、トルコ軍の攻撃の前についに最期の時を迎えた──。甘美でスリリングな歴史絵巻。 | 一五二二年、トルコ帝国は遂に「喉元のトゲ」ロードス島の攻略を開始した。島を守る騎士団との壮烈な攻防戦を描く歴史絵巻第二弾。 | 一五七一年、無敵トルコは西欧連合艦隊の前に、ついに破れた。文明の交代期に生きた男たちを壮大に描いた三部作、ここに完結! | 浅薄な倫理や道徳を排し、現実の社会のみを直視した中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。その真髄を一冊にまとめた箴言集。 |
サイレント・マイノリティ | イタリア遺聞 | イタリアからの手紙 | サロメの乳母の話 | ルネサンスとは何であったのか | ルネサンスの女たち | |
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「声なき少数派」の代表として、皮相で浅薄な価値観に捉われることなく、「多数派」の安直な正義を排し、その真髄と美学を綴る。 | 生身の人間が作り出した地中海世界の歴史。そこにまつわるエピソードを、著者一流のエスプリを交えて読み解いた好エッセイ。 | ここ、イタリアの風光は飽くまで美しく、その歴史はとりわけ奥深く、人間は複雑微妙だ。──人生の豊かな味わいに誘う 24 のエセー。 | オデュッセウス、サロメ、キリスト、ネロ、カリグラ、ダンテの裏の顔は?「ローマ人の物語」の作者が想像力豊かに描く傑作短編集。 | イタリア・ルネサンスは、美術のみならず、人間に関わる全ての変革を目指した。その本質を知り尽くした著者による最高の入門書。 | イタリア・ルネサンスは、美術のみならず、人間に関わる全ての変革を目指した。その本質を知り尽くした著者による最高の入門書。 |
神の代理人 | 想いの軌跡 | 塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック | 海の都の物語 1~6 | 小説 イタリア・ルネサンス 1~4 | |
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信仰と権力の頂点から見えたものは何だったのか──。個性的な四人のローマ法王をとりあげた、塩野ルネサンス文学初期の傑作。 | 地中海の陽光に導かれ、ヨーロッパに渡ってから半世紀──。愛すべき祖国に宛てた手紙ともいうべき珠玉のエッセイ、その集大成。 | ローマ帝国の栄光と衰亡を描いた大ヒット歴史巨編のビジュアル・ダイジェストが登場。『ローマ人の物語』をここから始めよう! | 外交と貿易、軍事力を武器に、自由と独立を守り続けた「地中海の女王」ヴェネツィア共和国。その一千年の興亡史を描いた歴史大作。〈サントリー学芸賞〉 | ヴェネツィアの外交官マルコとローマから来た高級遊女オリンピアの恋の行方は──。塩野七生、唯一の歴史小説。豪華口絵を附す。 |
わが友マキアヴェッリ 1~3 | ローマ亡き後の地中海世界 1~4 | 十字軍物語 1~4 | 皇帝フリードリッヒ二世の生涯〔上・下〕 | |
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権力を間近で見つめ、自由な精神で政治と統治の本質を考え続けた政治思想家の実像に迫る。塩野ルネサンス文学の最高峰、全三巻。 | ローマ帝国滅亡後の地中海は、北アフリカの海賊に支配される「パクス」なき世界だった!大作『ロ ーマ人の物語』の衝撃的続編。 | 中世ヨーロッパ史最大の事件「十字軍」。それは侵略だったのか、進出だったのか。信仰の「大義」を正面から問う傑作歴史長編。 | 法王の権威を恐れず、聖地を手中にし、学芸を愛した──時代を二百年先取りした「はやすぎた男」の生涯を描いた傑作歴史巨編。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/9/29)
- 発売日 : 2004/9/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 4101181624
- ISBN-13 : 978-4101181622
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 41,414位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 19位古代ローマ史
- - 76位ヨーロッパ史一般の本
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- カスタマーレビュー:
著者について
1937年7月7日、東京生れ。
学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。
1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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第六章「壮年後期」に引用された記述が、至極興味深い。ここに、引用しよう。「歴史はときに、突如一人の人物の中に自らを凝縮し、世界はその後、この人の指し示した方向に向かうといったことを好むものである。これらの偉大な個人においては、普遍と特殊、留まるものと動くものとが、一人の人格に集約されている。彼らは、国家や宗教や文化や社会危機を、体現する存在なのである。・・・危機にあっては、既成のものと新しいものとが交ざり合って一つになり、偉大な個人の内において頂点に達する。これら偉人たちの存在は、世界史の謎である。」(ブルクハルト「世界史についての諸考察」より)
戦場では無敵だったカエサルが平時にも非凡な統治能力を発揮していた事が興味深い巻。次巻で暗殺される事を思うと何とも言い難い感情を覚えてしまう。英雄とは孤独なものだな。
行った理由はまだ行ったことがないからだそうだが、確かにガリア戦からエジプト、アフリカととんでもない移動距離である。好奇心の固まりなのだろうか。
凱旋式の記述の後は、国家改造の記述が続く。July(7月)がユリウスから来ているとは知らなんだ。
日本で言うと徳川家康と良く似ている。合戦をし、勝利を収め、かつ、国家の礎を築く。合戦が強いこと、創造を行うこと、両方が秀でている人間と言うのは少ない。
突出した個人を求めないところで現代民主主義もローマの共和制も同じといえるのかもしれませんが、それでも『ユリウス・カエサル』に羨望を懐いてしまうのはなぜでしょうか。
当時の戦車的存在である象を含めた大軍と対峙することになる。もはやいつも通り、数では劣勢に立たされたカエサル側は、
またもやいつも通り、カエサルのアイディアと励ましで成功していく。ようやく政治に戻れることになった
カエサルの大政治改革が後半に述べられ、もはや元老院主導の共和政では今や大国となったローマはうまくいかないと読んだカエサルの、
さまざまな政策がまとめられている。一人への権力の集中がなるべく起こらないようにシステム化されていた共和政の中で、
カエサルは終身独裁官という異例の地位について、拒否権行使さえもうけない独裁官のパワーを存分に発揮、
思うさま改革をやり遂げていく。かつてのスッラと違って反対派の粛清などは行わなかったカエサルは、
アンチ・カエサルたちともども、政治を行っていくのであった・・・
文庫第12巻である本書は、熾烈な会戦等よりもカエサルの実行した政策の数々が興味深い。
カエサルは、現行のシステム下ではローマが大きくなりすぎたこと、それには今までと違う統治が必要であるという明確なビジョンを持っていたようだ。
本巻は、ローマ人たちのゆくえにワクワク、ハラハラするというよりむしろ、国をよりよく治める為に何をどうすべきかを考えさせる巻である。
(50〜55歳まで。)
紀元前49年1月〜紀元前44年3月までの出来事。
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元老院派の英雄、ポンペイウスとの戦いに勝利し、
戦後処理を行い、
治世の季節に入り、
いくつかの政治改革を行っていく、
ユリウス・カエサルの話。
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ローマへの凱旋式の様子が楽しい。
『市民たちよ、女房を隠せ。
禿の女たらしのお出ましだ!』
凱旋式に登場した英雄、カエサルに対しての、
カエサルの軍団兵の台詞である。
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カエサルの同年代の政治家、キケロへの手紙の一部。
『わたしが自由にした人々が
再びわたしに剣をむけることになるとしても、
そのようなことには心をわずらわせたくない。
何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、
自らの考えに忠実に生きることである。
だから、他の人々も、そうあって当然と思っている。』
次の巻でカエサルが暗殺されるということが
わかっているのだけに。
初めて知りました。本当なのかな?ww
著者はとにかくカエサルが好きらしい。文庫版だとカエサルだけで6巻もあるしw
文章が若干冗長な感じがします。回りくどい言い方が多い。もっと簡潔に書けるんじゃないかと。
でもこのシリーズ、一気に読めてしまう面白さがあります。自分の場合は1冊3日くらいで読んでます。