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ローマ人の物語 (16) パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫) 文庫 – 2004/10/28

4.3 5つ星のうち4.3 36個の評価

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ローマ世界に平和をもたらし、繁栄の礎を築いたアウグストゥスを、人々は「国家の父」と呼ぶようになる。しかしその彼にも大きな悩みがあった。後継者を誰にするか──妻リヴィアの連れ子ティベリウスは偉大なる父に反発して一方的に引退。娘ユリアの息子たちに期待をつないだものの、いずれも若くして死んでしまう。カエサルの構想した帝政は果してローマに根付くのか。アウグストゥスの「戦い」は続く。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2004/10/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/10/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 160ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101181667
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101181660
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 36個の評価

著者について

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塩野 七生
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1937年7月7日、東京生れ。

学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。

1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年6月28日に日本でレビュー済み
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一気に読み切らないように、常に3連番づつ買い足します。眠れなくなるほど夢中に読むほどおもしろいです。
2009年4月10日に日本でレビュー済み
アウグストゥスがローマに平和を齎す迄を描いた下巻。
紀元前5年〜紀元後14年までの出来事。

--

下巻は特筆すべきことはそこまで起きない。
娘のスキャンダルやゲルマン戦役に失敗。
どちらかというと、アウグストゥスにとっては
マイナス要因が多い晩年。

--

『アウグストゥスが巧妙に、嘘さえもつきながら
確立に努めた帝政とは、効率よく機能する
世界国家の実現であった』

『六百人(元老院議員)に不評でも、
 六千万人(ローマ市民)には好評であった。』

というアウグストゥスによるパクス・ロマーナ。

『われわれ人間は、常に選択を迫られる。
 なぜなら、絶対の善も悪も存在せず、
 人間のやれるのは、その中間で
 バランスをとりつづける
 ことでしかないのだから。

 カエサルも選択したが、
 アウグストゥスも選択したのだ。』

という塩野さんの文章が印象的。

『選択』というのは。
本当に。
常に難しい。

--

戦時の英雄と、戦後の英雄では、
努力の質も異なる。
戦後の英雄であった当事者、
アウグストゥスの戦場 = 政治の場は、
カエサルに比べれば地味な場ではあった
のだろうけれど、
決して楽な道ではなかったのだろうなと。
アウグストゥスの最期を読んで思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 すべてを一人で背負ったアウグストゥスの、責任感と持続する意志には感嘆するしかない。この人は、「投げる」ということは絶対にしない人だった。このような人物には平穏な老年が保証されてしかるべきでだが、幸運の女神は嫉妬深いことでも知られている。(著書の帯より)

 歴史の目まぐるしい展開に惹かれて第16卷まで読み進むと、ローマ史の壮大さ、その面白さとともに、知らず知らずのうちに人間の生き様や、人生の動機の持ち方など、自らの人生を考える上での材料が多様に蓄積してくる。そういう意味では、若い人にも、私のような熟年にも、読み応えのある著書と思う。

 「しかし、帝国全体が享受したこの時期の「平和」は、アウグストゥスによる数多の制度の再編成が、それがなされた当初から完璧であったからではない。日々休むことなく彼が、それらを機能しているかどうかを監視しつづけたからである。統治も、街道に似ている。不断のメンテナンスが不可欠と考える認識力と、認識するやただちに修正するのをいとわない柔軟な行動力と、それを可能とする経済力のうちの一つが欠けても、機能しなくなるのである。」(第三部 統治後期)
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年1月15日に日本でレビュー済み
文庫版第16巻は、アウグストゥスの晩年から死までを扱う。若くして権力闘争のさなかに身を置き、絶対権力を手中に収めながらも、
執政官を辞任し、独裁官などにもならず、もちろん「皇帝になる」等とは言わずに、こっそりとゆっくりとしかし着実に帝政を確立してきたアウグストゥス。
今や右腕アグリッパにもマエケナスにも死なれ、妻の連れ子のドゥルーススはとっくに亡くなっており、その兄のティベリウスはさっさと引退中。
養子に迎えてあった孫の男子ふたりは青年となり、アウグストゥスの後継者ということでさっそく経験を積み始めるが・・・。
親戚の男子を次々に養子にする様子から、何とかして他人ではなく自分の子孫を後継者にしたいというアウグストゥスの執念が強く感じられる。
共和政には広すぎる国土を持つようになったローマをうまく機能させるためのシステムづくりは、アウグストゥスの下完成に近づいていたが、
「蛮族」ゲルマン民族をすんなり覇権下におさめることはできず、娘も孫娘も男関係ゆえに流罪にせざるを得ず、
養子に迎えた男子は手に負えずに流罪、とアウグストゥスは身内内の問題にも苦しむことになる。
アウグストゥス晩年の悲哀と苦悩、執念の想いが伝わってくる「pax Romana」最終巻。巻末には年表、文献表付き。
2007年11月24日に日本でレビュー済み
 アウグストゥスが死を迎え ティベリウスへの帝位委譲が本巻の内容だ。

 塩野は カエサルには感動し その後継者であるアウグストゥスには感心している。その癖カエサルの死の場面は 案外淡々と描いたのに対し アウグストゥスの最後は 案外とウェットな雰囲気を読んだ。普通なら カエサルの死に際して大泣きし アウグストゥスに対してはクールで居ても良いとおもうのだが。
 こういうのを女心の妙と言うのかもしれない。塩野さんという稀代の歴史小説家は ご自身が女性であることを骨の髄からご理解し かつ 最大限にそれを活かしていらっしゃる方だ というのが このところの5年間の「塩野さんとのローマの旅」で感じる点だ。もちろん これは塩野の才に感嘆しているということだ。

 アウグストゥスは カエサルが作った ローマ帝国の「グランドデザイン」を忠実に実現したというのが塩野の基本線である。従い 例えば ライン河ではなくエルベ河を防衛線としようという カエサルのデザイン以外の アウグストゥスの「独創」に関しては 冷ややかに書いているし その「失敗」に関しても めずらしく アウグストゥスを批判的に書いている。
 そんな部分に 塩野のアウグストゥスへの思いも感じる。

 おそらく塩野はアウグストゥスに 深く同情していたのだと思う。「ローマ人の物語」の 少なくとも前半部分は カエサルをどう書くかに尽きたのだと思う。天才カエサルを仰ぎ見て その行状を追っかけるという点で 塩野とアウグストゥスとは同じ地点に立っていると 塩野自身が思っているのではないか。そんな「同僚意識」も 今回感じたところだ。
2017年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
  ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの晩年を描いている。共和制と見せながら帝制へ移行するための布石を着々と打って来た彼が、後継者選びでつまずく。帝政を確立するために自分の血を受け継ぐ者を世襲させる事に固執して政略結婚を繰り返し、なかなか自分の意とする後継者が得られず苦しむアウグストゥスの姿は人間らしいが、晩節を汚したと思う。いずれにせよ、何とも苦い感じで帝政ローマが始まり、史実だから仕方ないにせよ作者の筆も精彩を欠いているように感じられた。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年9月11日に日本でレビュー済み
シェークスピアの傑作・「シーザー」と、それを題材に何度も映画化したハリウッドとによって、カエサルと言えば、「エジプトの女王・クレオパトラと浮き名を流し、共和制ローマの乗っ取りを計ろうとして共和制支持者に暗殺された人物・・・」というイメージが定着しているようだが、では、カエサルは果たして王になろうとしていたのだろうか?
私見を述べさせて頂くなら、彼が目指そうとしたのは、「王」でも「皇帝」ではなく、むしろ、現在の「大統領」的なものではなかったかと。
では、「大統領」と「皇帝」、そのもっとも大きな違いは何かといえば、それは、言うまでもなく世襲の有無であり、そう考えたならカエサルの死後、遺書により後継者に任じられたのはクレオパトラとの間に出来た一子・カエサリアンではなく、遠縁に当たるオクタビアヌスだったわけで・・・。

もっとも、古代ローマの「皇帝」とは、プリンチェプス・・・、(塩野七生女史に言わせると、「第一人者」という訳が適当だとのことだが、イタリア語やラテン語はおろか、標準語さえも満足にしゃべれない私が敢えて言わせて頂くとしたなら、むしろ、「筆頭市民」と言う訳が適当ではなかったかと。)つまり、元老院により特権を付与されたローマ市民という扱いであり、後世の絶対権力者「皇帝」よりは、やはり、今の大統領に性格は近いように思える。
「大統領」というものを理解できたのは、同時代人ではカエサルだけだったことに彼の悲劇があったのではないか?
(彼の後継者であり、彼の思想を一番的確に理解していたと思われるオクタビアヌスでも、完全には理解し切れてなかった・・・、伝える間がなかったのではないかと。)
そして、後の世まで、それを誰も理解しきれなかったことが、後のローマ帝国崩壊の最大の原因だったと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年11月19日に日本でレビュー済み
日本史なら司馬遼太郎。
世界史、とりわけこのローマ帝国史なら塩野七生氏でしょう。
私の大学の先生もお奨めしていました。
現代にも通じるところが多々あり、大変ためになります。
どっちみち最後にはローマ帝国の滅亡というラストが待っているのですが、
そこまで行くのにこれだけの過程を経たのだということが真に実感できる良書です。
是非一読あれ。
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