大学時代に世界史をとっていて、本当によかった。
ざっくり流れを把握していないと読みにくいと思います。
若い時に読むのではなく、30代で仕事していてリーダーシップのとり方とかを意識するようになってくる頃に読むと、とっても役立つ。
大昔も今も、いっしょやん!おなじ人間やん!(命の価値は違うけど)
この塩野さんのあっけらかんとした口調とローマ愛が絡み合っていて本当に読みやすい。
歴史もので笑ってしまうなんて、この本でしかないです。
かわいい息子たちを描いていらっしゃるような。
塩野さん解説で、NHKで海外版大河ドラマしてほしいなあ。
本当におもしろいです。
BBCのドキュメンタリーにも興味が出てくるようになります。
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ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下) (新潮文庫) 文庫 – 2006/9/28
塩野 七生
(著)
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広大な版図に街道網を整備し、「インフラストラクチャーの父」とも讃えられる古代ローマ人。しかし、彼らが重視したのは、いわゆる公共事業的なインフラだけではない。教育や医療といった「ソフトなインフラ」においても、ローマは他の民族に先駆けて様々な制度を確立していた。「ローマによる平和」を人々が享受できた背景には、これらの社会基盤の充実があったのだ。一千年の栄華を誇った古代ローマ、その繁栄の秘密が明らかになる。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/9/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101181780
- ISBN-13978-4101181783
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サイレント・マイノリティ | イタリア遺聞 | イタリアからの手紙 | サロメの乳母の話 | ルネサンスとは何であったのか | ルネサンスの女たち | |
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「声なき少数派」の代表として、皮相で浅薄な価値観に捉われることなく、「多数派」の安直な正義を排し、その真髄と美学を綴る。 | 生身の人間が作り出した地中海世界の歴史。そこにまつわるエピソードを、著者一流のエスプリを交えて読み解いた好エッセイ。 | ここ、イタリアの風光は飽くまで美しく、その歴史はとりわけ奥深く、人間は複雑微妙だ。──人生の豊かな味わいに誘う 24 のエセー。 | オデュッセウス、サロメ、キリスト、ネロ、カリグラ、ダンテの裏の顔は?「ローマ人の物語」の作者が想像力豊かに描く傑作短編集。 | イタリア・ルネサンスは、美術のみならず、人間に関わる全ての変革を目指した。その本質を知り尽くした著者による最高の入門書。 | イタリア・ルネサンスは、美術のみならず、人間に関わる全ての変革を目指した。その本質を知り尽くした著者による最高の入門書。 |
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権力を間近で見つめ、自由な精神で政治と統治の本質を考え続けた政治思想家の実像に迫る。塩野ルネサンス文学の最高峰、全三巻。 | ローマ帝国滅亡後の地中海は、北アフリカの海賊に支配される「パクス」なき世界だった!大作『ロ ーマ人の物語』の衝撃的続編。 | 中世ヨーロッパ史最大の事件「十字軍」。それは侵略だったのか、進出だったのか。信仰の「大義」を正面から問う傑作歴史長編。 | 法王の権威を恐れず、聖地を手中にし、学芸を愛した──時代を二百年先取りした「はやすぎた男」の生涯を描いた傑作歴史巨編。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/9/28)
- 発売日 : 2006/9/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 232ページ
- ISBN-10 : 4101181780
- ISBN-13 : 978-4101181783
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 207,816位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 75位古代ローマ史
- - 514位ヨーロッパ史一般の本
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著者について
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1937年7月7日、東京生れ。
学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。
1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年11月24日に日本でレビュー済み
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上巻に続いてインフラについて語っているが、今度は教育や医療と言った制度について、扱っている。まず、これらを社会生活を送る上で不可欠だとして、道路や水道と同様のインフラと考えるのが、作者の卓見。特に教育は、比較的近年になって、重視されるようになった印象だったので、ローマ帝国の時代から先駆けて、教育を重視する制度があったのは、少なからず驚きであった。
読んでいて、とても興味深い内容だったが、小説と言うより、資料的価値が高いように思った。又、上巻に続いて図表が豊富であるが、主に街道や建物の遺跡と言った、ハードなインフラに関するものであった。それも含めて、資料的価値が高い上に、小説としても十分面白いのは、作者の視点の置き方が優れているからだろう。
読んでいて、とても興味深い内容だったが、小説と言うより、資料的価値が高いように思った。又、上巻に続いて図表が豊富であるが、主に街道や建物の遺跡と言った、ハードなインフラに関するものであった。それも含めて、資料的価値が高い上に、小説としても十分面白いのは、作者の視点の置き方が優れているからだろう。
2018年2月12日に日本でレビュー済み
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塩野七生のローマラブがとっても伝わってきます。学術書ではないから、それもありかなと思います。好きという気持ちは人に訴えるものがあります。
2011年5月25日に日本でレビュー済み
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実はローマの通史の一部ではなくインフラに焦点を当てた『すべての道はローマに通ず』。街道を(橋も含めて)取り上げた文庫第27巻に続く本巻では、
ローマ水道をメインに取り上げ、最後に医療と教育についてまとめてある。巻末にはカラー写真がたくさん紹介され、属州の遺跡特集になっている。
属州というわけでフランスやドイツ、イギリス、スペインをはじめハンガリー、クロアチア、チュニジアなどの遺跡が載っていて、
単純に遺跡の写真集としても楽しめるし、ローマ帝国がいかに広大な版図を持っていたかも実感できる。
本文はさきに述べたように水道についてが中心となる。ローマに川もあるにも関わらず、ローマ人たちは遠く離れた水源からわざわざ水をひいてきた。
ローマ水道といえば今もセゴビアに残っているような高架の水道橋を思い浮かべるが、実際は坑道がメインだったらしい。
ローマに何本もきていた水道それぞれの水源や長さ、水の供給量、ローマ水道の作り方などが詳しく述べられている。
自宅に水を引かずに共同水槽から汲んでくるので良ければ無料であったらしく、供給量も非常に豊富であったようだ。
こんな古代に水道と浴場がこれだけ普及していたことによって、どれだけ人々の生活は支えられたであろうか。水道は現代でもインフラどころかライフラインと呼ばれる。
豊富な水は、ローマ人の人生を大きくサポートしてくれたに違いない。水の普遍的な供給は、21世紀にまで時間が進んだ今でさえ、まったく未解決の問題である。
しかしローマ人は、地球上の限れらた地域においてであるとはいえ、それを実現してしまっていた。
本書を読んでいる限りだと、ヨーロッパは古代から中世に至って退歩してしまったという印象を受けるほどだった。硬貨の鋳造技術の場合などは明らかにそうである。
最後のほうにまとめられた医療と教育も興味深かった。「世界の首都」「永遠の都」たるローマに公立学校や大病院がない、という疑問が掘り下げられる。
神殿に参拝する神頼みの治療も、ある意味保養になり効果があったともいえるという指摘が面白かった。
ローマ水道をメインに取り上げ、最後に医療と教育についてまとめてある。巻末にはカラー写真がたくさん紹介され、属州の遺跡特集になっている。
属州というわけでフランスやドイツ、イギリス、スペインをはじめハンガリー、クロアチア、チュニジアなどの遺跡が載っていて、
単純に遺跡の写真集としても楽しめるし、ローマ帝国がいかに広大な版図を持っていたかも実感できる。
本文はさきに述べたように水道についてが中心となる。ローマに川もあるにも関わらず、ローマ人たちは遠く離れた水源からわざわざ水をひいてきた。
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ローマに何本もきていた水道それぞれの水源や長さ、水の供給量、ローマ水道の作り方などが詳しく述べられている。
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豊富な水は、ローマ人の人生を大きくサポートしてくれたに違いない。水の普遍的な供給は、21世紀にまで時間が進んだ今でさえ、まったく未解決の問題である。
しかしローマ人は、地球上の限れらた地域においてであるとはいえ、それを実現してしまっていた。
本書を読んでいる限りだと、ヨーロッパは古代から中世に至って退歩してしまったという印象を受けるほどだった。硬貨の鋳造技術の場合などは明らかにそうである。
最後のほうにまとめられた医療と教育も興味深かった。「世界の首都」「永遠の都」たるローマに公立学校や大病院がない、という疑問が掘り下げられる。
神殿に参拝する神頼みの治療も、ある意味保養になり効果があったともいえるという指摘が面白かった。
2011年11月27日に日本でレビュー済み
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ローマ人の偉大さはインフラでも理解されるが、国家の形成、運営等でも理解できる。中世の彼方に見失われていたかに思えるローマ人の姿をこうして辿ると、キリスト教が果たした功罪がうすうす透かし見えるような気がする。それにしても、古代ローマ人の大らかさと創造的な革新に圧倒される。
「紀元前312年という年はまさに、国家ローマにとっては「インフラ元年」になる。なぜなら、「アッピア街道」が後のすべてのローマ街道のモデルになったのと同じく、「アッピア水道」も、後のすべてのローマ水道の基本型になるからであった。」(22頁)
「ローマ帝国とは、カエサルが青写真を引き、アウグストゥスが構築し、ティベリウスが定着させたと私は考えているが、二代目の皇帝ティベリウスは修理修復には熱心な統治者だったが、新たな建造はほとんどしていない。国営郵便制度を創設したのはアウグストゥスだが、ティベリウスは各宿駅ごとに警備兵を配置することで郵便や旅行者の安全を期す、という人なのである。」(53頁)
「建築でも芸術でも自分たちのほうが断じて優れていると確信していたギリシア人も、ギリシア文明がおよばなかったものとして、ローマ人による街道と上水道と下水道の建設をあげている。このうちでも上水下水ともの水道完備には、衛生対策という重要きわまりない役割があったことを忘れるわけにはいかない。医聖ヒポクラテスを生んでおきながら、上下ともの水道には無関心だったギリシア人。一方、医学も医療もギリシア人にまかせながら、上水と下水の整備には熱心、そのうえ公共の大浴場までつくって身体の清潔を保つのにも執着したローマ人。この両民族のちがいは興味深い。」(65頁)
「しかし、ローマ帝国内の都市ならば必ずあった公衆浴場も、紀元四世紀の末ともなると入場者が激減する。大浴場に水を送る水道は、まだ完全に機能していた。変わったのは考え方のほうで、それまでの裸の付き合いに代わって、他人に裸を見せることを悪とする考え方が広まったのである。キリスト教の支配が決定的になって以後のローマ帝国では、男までが腕を露わにしないために、長衣の下に長袖の下着をつけるようになった。」(90頁)
「紀元前312年という年はまさに、国家ローマにとっては「インフラ元年」になる。なぜなら、「アッピア街道」が後のすべてのローマ街道のモデルになったのと同じく、「アッピア水道」も、後のすべてのローマ水道の基本型になるからであった。」(22頁)
「ローマ帝国とは、カエサルが青写真を引き、アウグストゥスが構築し、ティベリウスが定着させたと私は考えているが、二代目の皇帝ティベリウスは修理修復には熱心な統治者だったが、新たな建造はほとんどしていない。国営郵便制度を創設したのはアウグストゥスだが、ティベリウスは各宿駅ごとに警備兵を配置することで郵便や旅行者の安全を期す、という人なのである。」(53頁)
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「しかし、ローマ帝国内の都市ならば必ずあった公衆浴場も、紀元四世紀の末ともなると入場者が激減する。大浴場に水を送る水道は、まだ完全に機能していた。変わったのは考え方のほうで、それまでの裸の付き合いに代わって、他人に裸を見せることを悪とする考え方が広まったのである。キリスト教の支配が決定的になって以後のローマ帝国では、男までが腕を露わにしないために、長衣の下に長袖の下着をつけるようになった。」(90頁)
2016年5月30日に日本でレビュー済み
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紀元前300年頃に、街道も水道も立案したアッピア・クラウディウスの
構想の大きさに驚かされる。後藤新平のような人だったのかなと思う。
アウグストゥスの右腕だったマルクス・アグリッパの働きも素晴しい。
今までは、ローマの遺跡を現代人の眼で見ていたような気がする。
テレビや映画のおかげで江戸時代の庶民の生活ぶりが何となくイメージ
できるのと同等に、今回少しだけローマ人の生活ぶりがイメージできた。
巻末には全土の街道図が現在の地図とあわせて載っており、面白い。
また諸遺跡のカラー写真も美しい。
構想の大きさに驚かされる。後藤新平のような人だったのかなと思う。
アウグストゥスの右腕だったマルクス・アグリッパの働きも素晴しい。
今までは、ローマの遺跡を現代人の眼で見ていたような気がする。
テレビや映画のおかげで江戸時代の庶民の生活ぶりが何となくイメージ
できるのと同等に、今回少しだけローマ人の生活ぶりがイメージできた。
巻末には全土の街道図が現在の地図とあわせて載っており、面白い。
また諸遺跡のカラー写真も美しい。
2013年6月28日に日本でレビュー済み
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一気に読み切らないように、常に3連番づつ買い足します。眠れなくなるほど夢中に読むほどおもしろいです。
2013年2月7日に日本でレビュー済み
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福島の避難区域の近くですが、速やかに送付して頂きました。ありがとうございます。本屋でもらえる紙のブックカバーがあると助かります。