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胡桃の家 (新潮文庫) 文庫 – 1989/11/28
林 真理子
(著)
生家の取壊しを前に、不意に自分の家を建てたいという衝動にかられる槙子。女と家の共生関係を描く表題作など、4編収録の短編集。
- 本の長さ243ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1989/11/28
- ISBN-104101191115
- ISBN-13978-4101191119
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 第14版 (1989/11/28)
- 発売日 : 1989/11/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 243ページ
- ISBN-10 : 4101191115
- ISBN-13 : 978-4101191119
- Amazon 売れ筋ランキング: - 559,536位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1954(昭和29)年、山梨県に生まれる。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。82年のエッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろ う」がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、98年「み んなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 本朝金瓶梅―お伊勢篇 (ISBN-13: 978-4167476359 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
林真理子さんの小説が好きですが、この作品は私的にはイマイチでした。
2022年6月19日に日本でレビュー済み
もの凄く久しぶりに林真理子の作品を読んだが、やはりレベルの高さに驚いた。
本書は、四つの作品をまとめた短編集。
・玉呑み人形
この作品は凄い。とても驚いた。何が凄いって、働かない父親と地元では名家出身の母親の日常を主人公である娘の視線で語る物語なのだが、特に事件がある訳でも無く小さな日常の出来事を書いているだけなのだ。それなのに読ませる力量には驚く。
さて、表題にも掛かる話しなのだが、主人公の父親はアイデアマンでもある。ある日、町を盛り上げる為にミスコンを開催する。優勝を決めるのは投票券の枚数で決定するのだが、その投票券は駅前商店街で100円以上の買い物をすると一票入れる権利を貰える。優勝候補の家族は、高額の商品を買って大量の投票券を手に入れたり、知り合いに声を掛けて投票を依頼したりする。
えっ?これって正にAKB商法では?
本書の初版は平成元年。当然、AKBのAの字も無い時代だ。自分が無知なだけかも知れないが、昔から投票券を「金で買う」仕組みはあったのか(選挙の違法なモノでは無く)?もしあったのなら自分が無知なだけだが、もし無かったのなら、林真理子のアイデアは時代の先取りをしていたと驚いた。
・女ともだち
これは男の自分には少しわからない部分が多いかな?地方出身者と東京出身の女子が東京の大学入学で知り合い、時は流れてそれぞれが結婚などで学生時代とは違う人生を歩んでいる中、仲間の結婚式で再会する物語。ある種、憧れを持っていた東京出身の美人の子との旅行中に起きたエピソードが書かれているが、それが良く理解出来なかった。まぁ、裏の顔と言ってしまえばそれまでだが。
・シガレット・ライフ
確かに昔(本書の発刊された平成元年でも)は女性がタバコを吸うなんてと言う風潮があった。その時代(もしかして今でもその風潮があったら今でも)の話しなのと、当然女がタバコを吸うなんてと考えるのは男サイドなので、本書の中では他の短編とテイストの異なる作品。
・胡桃の家
最初の「玉呑み人形」の後日談。玉呑み人形ではまだ少女だった主人公が、本作では離婚も経験している大人の女性として、離れの実家と菓子屋である実母の生まれ育った本家の取り壊しにあたって本家の整理をする話し。
「玉呑み人形」の後の「女ともだち」、「シガレット・ライフ」が全く異なる登場人物だったので、本作を読み始めてえ!?と驚き、ひょっとして「女ともだち」、「シガレット・ライフ」も一連の流れの作品だったのか確認をしてしまった。
女性として、女性特有の “いやらしさ” や葛藤を書く作家は多いかもしれないが、林真理子は男性が読む事も意識しているのか、そこまでエグさが無い。本書の四作品全てが女性の感じる女同士の葛藤を書きつつ、男性も安心して読める作品となっている。
本書は、四つの作品をまとめた短編集。
・玉呑み人形
この作品は凄い。とても驚いた。何が凄いって、働かない父親と地元では名家出身の母親の日常を主人公である娘の視線で語る物語なのだが、特に事件がある訳でも無く小さな日常の出来事を書いているだけなのだ。それなのに読ませる力量には驚く。
さて、表題にも掛かる話しなのだが、主人公の父親はアイデアマンでもある。ある日、町を盛り上げる為にミスコンを開催する。優勝を決めるのは投票券の枚数で決定するのだが、その投票券は駅前商店街で100円以上の買い物をすると一票入れる権利を貰える。優勝候補の家族は、高額の商品を買って大量の投票券を手に入れたり、知り合いに声を掛けて投票を依頼したりする。
えっ?これって正にAKB商法では?
本書の初版は平成元年。当然、AKBのAの字も無い時代だ。自分が無知なだけかも知れないが、昔から投票券を「金で買う」仕組みはあったのか(選挙の違法なモノでは無く)?もしあったのなら自分が無知なだけだが、もし無かったのなら、林真理子のアイデアは時代の先取りをしていたと驚いた。
・女ともだち
これは男の自分には少しわからない部分が多いかな?地方出身者と東京出身の女子が東京の大学入学で知り合い、時は流れてそれぞれが結婚などで学生時代とは違う人生を歩んでいる中、仲間の結婚式で再会する物語。ある種、憧れを持っていた東京出身の美人の子との旅行中に起きたエピソードが書かれているが、それが良く理解出来なかった。まぁ、裏の顔と言ってしまえばそれまでだが。
・シガレット・ライフ
確かに昔(本書の発刊された平成元年でも)は女性がタバコを吸うなんてと言う風潮があった。その時代(もしかして今でもその風潮があったら今でも)の話しなのと、当然女がタバコを吸うなんてと考えるのは男サイドなので、本書の中では他の短編とテイストの異なる作品。
・胡桃の家
最初の「玉呑み人形」の後日談。玉呑み人形ではまだ少女だった主人公が、本作では離婚も経験している大人の女性として、離れの実家と菓子屋である実母の生まれ育った本家の取り壊しにあたって本家の整理をする話し。
「玉呑み人形」の後の「女ともだち」、「シガレット・ライフ」が全く異なる登場人物だったので、本作を読み始めてえ!?と驚き、ひょっとして「女ともだち」、「シガレット・ライフ」も一連の流れの作品だったのか確認をしてしまった。
女性として、女性特有の “いやらしさ” や葛藤を書く作家は多いかもしれないが、林真理子は男性が読む事も意識しているのか、そこまでエグさが無い。本書の四作品全てが女性の感じる女同士の葛藤を書きつつ、男性も安心して読める作品となっている。
2013年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絶版らしく新しいものは購入できなかったが
古書で十分対応できました。
価格も、対応の早さも良かった。
古書で十分対応できました。
価格も、対応の早さも良かった。
2018年7月26日に日本でレビュー済み
林さんの「食べるたびに哀しくて」という自伝の食のエッセイがベースになっている短編集ですね。だから読んでいると主人公と林さんが重なってしまいました。ほぼ自伝的短編かもしれません。最初の「玉呑み人形」は多分自分の父親の回想です。文章が上手く、読ませるので不思議な余韻が残りました。
「女ともだち」では、地方出身者の女性が東京生まれの女ともだちに翻弄され、大人になって成功を収めても、最後はその女ともだちに…というどんでん返しがある傑作です。
本題の「胡桃の家」も自伝でしょうか。最初の「玉呑み人形」の続き作品で、全て回収されます。二世代にわたる親と子の葛藤が伝わります。ここまで書いていいの?と思わせるほど赤裸々で、人が持つプライドや本音の部分を見事に言語化して晒してきます。さすが林真理子さんです。
「女ともだち」では、地方出身者の女性が東京生まれの女ともだちに翻弄され、大人になって成功を収めても、最後はその女ともだちに…というどんでん返しがある傑作です。
本題の「胡桃の家」も自伝でしょうか。最初の「玉呑み人形」の続き作品で、全て回収されます。二世代にわたる親と子の葛藤が伝わります。ここまで書いていいの?と思わせるほど赤裸々で、人が持つプライドや本音の部分を見事に言語化して晒してきます。さすが林真理子さんです。
2009年10月13日に日本でレビュー済み
短編で長編でないのが残念でしたが、女ともだちが一番よかったです。女同士の嫉妬や妬み、満ち足りた生活をしているのに幸福を追求する女たち。現実にありそうな、熾烈な争いがおもしろかったです。林真理子さんは女の心の葛藤を描くのがとてもうまいと思います。いかにもありそうな都会での話、まだまだ書いてほしいです。