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転々 (新潮文庫 ふ 18-8) 文庫 – 2005/8/1

4.3 5つ星のうち4.3 13個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2005/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 428ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101197180
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101197180
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 13個の評価

著者について

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藤田 宜永
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1950(昭和25)年、福井市生れ。早大中退後、渡仏。エール・フランス勤務、帰国後のフランス語教師などを経て、エッセイを書きはじめる。1986年『野望のラビリンス』で小説デビュー。1995(平成7)年、『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会特別賞受賞。1997年の『樹下の想い』で恋愛小説にも新境地を開き、2001年『愛の領分』で直木賞を受賞した。他の作品に『リミックス』『乱調』などがある。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
13グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年9月12日に日本でレビュー済み
この小説を無理矢理どこかひとつのジャンルに押しこまねばならないとしたら、ある人はミステリーと言うでしょう。主人公が訳の分からない状況に巻きこまれ、真相が徐々に明らかになり、最後に急展開。紛れもないミステリーです。文句ありません。でも、そう言ってしまうと、この小説の持つ痛みが奥に追いやられてしまうような気がします。ですから、そんなジャンルがあるのかどうか知りませんが、あえて言うならこれは青春小説なのです。ただしここには汗も涙も友情もありません。あるのは乾いた痛みだけです。のたうち回るような痛みではなく、手術で取り除けるような痛みでもない。日焼けあとのようなヒリヒリとした痛みを、「ふつう」の暮らしすらまともに出来ない登場人物たちみんなが抱えています。オースターが好きな方なら、きっと「ムーンパレス」を連想されるでしょう。こんなのありえないよ、というくらい奇妙な状況に置かれている主人公なのに、読んでいる僕らはしっかり感情移入してしまっている。ヒリヒリとした痛みは、必ずしも年齢や立場とは関係ありません。存在してしまっていること自体への焦りや居心地の悪さ。もしもそんなものを脱ぎ捨てることが出来たなら、そのときが青春の終わりってことなのでしょうが、嬉々として小説を手にとっているようでは、安息の日々の到来など望むべくもありませんね。痛いあなたはお読みください。読んでも和らぎませんけど。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不思議へと散歩する物語。豊かな風景描写に現代人の闇(現実逃避)を自然と混ぜる。テーマはいちいちシリアスだったりするが、流れてる
サウンドという雰囲気はいちいちコマーシャルだ。不安をあおればよく売れる。
現在と回想の使い分けもいちいち絶妙だ。テンポが良い。またそこに真偽が定かじゃないサスペンス性を加える。罠にも似た衝動が渦巻き
脳が高速回転する快感があるね。
またいちいち男女論があるのもこの人の特質だろう。やはり、もっとも確立されている理論に攻撃の的を絞りたいという強迫観念がおのずと
あるんだろう。
ああそれにしても、この散歩からみえる現代は何もかも丁寧だ。丁寧に恋愛するから疲れる。丁寧に仕事するからなんらドラマがない。
犯罪の動機すら丁寧か。一番手っ取り早い方法を選んでおきながら何一つ変えれやしない。丁寧な社会。丁寧な世界。どいつもこいつも
丁寧に自殺していく。まあ放浪する度胸がなくても、文哉みたいに一歩一歩歩くべきだな。それですら足元をすくわれそうになるけども。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年3月15日に日本でレビュー済み
東京の街を知らないので“散歩”の部分については言及することはありませんが、話の展開は興味を引くところがあり、最後まで一気に読んでしまった。
ほとんどの登場人物の在り方は小説世界の中で納得できるものであったけれども、文哉と同じ程度に重要な役回りである福原の奥さんを殺した理由が全く納得できない。単純に「裏切られたから」で十分ではないだろうか。福原は“全共闘世代”であるように設定されているが、その世代の心性は作中で描かれているようなものでは決して無いだろう(と思う)。
結末部分で、ストリッパーだった美鈴が尼寺へというのは、Hamletの言葉が浮かんで来ない訳ではないが、話の流れからして分からないではない。しかし、母親の出現は唐突すぎるだろう。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年7月9日に日本でレビュー済み
 家族のいない大学生の竹村文哉は、サラ金の借金の取り立て屋から追われる生活をしていたが、住んでいるアパートに来た取立て屋の福原に半ば脅迫され、東京散歩に付き合ったら百万円やるという報酬に釣られて同行を始めた。文哉の借金の原因になったともいえるストリッパー美鈴との恋、そして妻を殺害したという福原。都内を歩き転々とする中で、文哉と福原は様々な出来事に遭遇していくが、やがて東京散歩にも終わりが近づく……。
 最近の藤田宜永としては異色の作品ですが、どことなくかつてのハードボイルド作品を思い出させるような作品で、最近の作品よりもとても面白い作品でした。東京都内を歩く福原の目的、そして文哉と美鈴との恋、そして偶然の文哉と産みの母親との再会……と、幾つもの展開が織り込まれています。読みながらも頭の中では、ドラマとしての展開も想像できて、空想としての楽しみもありましたし、文哉の過去と現在に至る成長、そして福原の本当の正体など、ラストまで一気に読み進めて楽しめた作品でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大都会東京の隠れた場所をわけありの男二人が歩いていくうちに、心が通じていく様子が描かれていて好きな本です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年7月4日に日本でレビュー済み
ある秘密を抱えてた東京散歩というテーマがそれだけで面白い。出発点である吉祥寺は昔住んでいたこともあって、散歩感覚で読んだ。そうそう、あそこにそれがあった、って感じ。ただ、もっと東京の街の情緒を出して欲しかったし、食べ物ももっと詳しく書いて欲しかった。散歩の途中で繰り広げられるドタバタ、荒唐無稽。ちょっと描写が荒い所が多い。著者得意の中年の心を緻密に書いて欲しかった。福原と奥さんの関係、福原と元奥さんの関係等々。最後はそうくるかあ、という驚き。他の方のレビューの評価は高いが、私としては、そんなに高い評価は与えられない。ミステリーとしては2☆であるし、恋愛小説としても2☆、B級文学として、3☆くらいかな。暇つぶしに読むにはちょうどよい軽い読み物。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画がわりと面白かったので読んでみました。 映画の方がまあ、監督独特の間を楽しむ愉快な話だったのに比べて、原作の方は主人公の置かれている状況も深刻でストリッパーのアイドルが絡んできたりして、かなりディープな内容になっていてほとんど別物。 まあ、映画を見ているとちょっとにやりとするところもあるんですけど。 歩く道筋はけっこう詳しく書かれています。 これを読んで主人公と同じ道を歩こうと思う人いるんでしょうか? まあ、止めませんけど。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ものすごくいいテーマだし料理の仕方によっては

すごい傑作になったかもしれないモチーフ。

残念ながら人物描写、風景描写も含めて捌き切れなかった印象。

本書は決して悪くないし、むしろお勧めに値する一冊であるのだが

惜しい、堪らなく惜しい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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M. Mori
5つ星のうち3.0 Don't watch movie first
2017年9月15日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
Ordered for husband. We loved the movie. Maybe if he had read the book first he would have enjoyed it more, but it's very dark in comparison to the movie. Good story, but movie had some better connections and plot lines. First time we've though a movie is better than the book!