絶叫城殺人は、ゲームを元にしたら古典的なトリックを使う有栖川有栖で早くなく、新境地を開いた一冊だと思います。
面白かった。
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絶叫城殺人事件 (新潮文庫) 文庫 – 2004/1/28
有栖川 有栖
(著)
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吉川英治文庫賞受賞「火村英生シリーズ」、本格ミステリ傑作集!
名探偵には、館こそがふさわしい━━
臨床犯罪学者・火村英生&ミステリ作家・有栖川有栖、6つの昏い迷宮に挑む。
斉藤工×窪田正孝主演 連続ドラマ第1話「絶叫城殺人事件」収録
【収録作品】
黒鳥亭殺人事件
壺中庵殺人事件
月宮殿殺人事件
雪華楼殺人事件
紅雨荘殺人事件
絶叫城殺人事件
「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。解説・竹島清
名探偵には、館こそがふさわしい━━
臨床犯罪学者・火村英生&ミステリ作家・有栖川有栖、6つの昏い迷宮に挑む。
斉藤工×窪田正孝主演 連続ドラマ第1話「絶叫城殺人事件」収録
【収録作品】
黒鳥亭殺人事件
壺中庵殺人事件
月宮殿殺人事件
雪華楼殺人事件
紅雨荘殺人事件
絶叫城殺人事件
「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。解説・竹島清
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/1/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101204330
- ISBN-13978-4101204338
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/1/28)
- 発売日 : 2004/1/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 4101204330
- ISBN-13 : 978-4101204338
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 272,015位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本 推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返 してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 闇の喇叭 (ISBN-13: 978-4652086353 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
帯を見て、「連作で、最後の城で一連の謎が解ける」的なのを想像したのですが、全く違いました(笑)。
黒鳥亭で言えば、被害者を現場に誘導してきた黒幕がいて、こいつが次々事件起こしていくものかと…。
3編目でやっと、「あら違うのねー」となった次第なのですが。
登場する物件もしっかりとした”館”ではなかったりで御座いまして
建設途中で放棄されたやつだったり、作りこまれた”ダンボールハウス”だったり、
絶叫城に至っては ━ そんな引用か ━ ですが、タイトルとして全然間違ってない。
紅雨荘はトリックというか、”結果そうなってしまった”ですが、仕組みが面白いですね。
絶叫城、”弟の復讐”で罪を重ねて、自分を滅して証拠隠滅なのかと読んでましたが、
ほんの一部しか合ってなかった~~。
黒鳥亭冒頭3行目で、「おい、この作者大丈夫か」とツッコミ入れたくなりましたけれど、
読了するころには疑念も霧消しておりました。
「ダリの繭」も読んだ今では、自分の中ですっかり愛すべきコンビになっております。
黒鳥亭で言えば、被害者を現場に誘導してきた黒幕がいて、こいつが次々事件起こしていくものかと…。
3編目でやっと、「あら違うのねー」となった次第なのですが。
登場する物件もしっかりとした”館”ではなかったりで御座いまして
建設途中で放棄されたやつだったり、作りこまれた”ダンボールハウス”だったり、
絶叫城に至っては ━ そんな引用か ━ ですが、タイトルとして全然間違ってない。
紅雨荘はトリックというか、”結果そうなってしまった”ですが、仕組みが面白いですね。
絶叫城、”弟の復讐”で罪を重ねて、自分を滅して証拠隠滅なのかと読んでましたが、
ほんの一部しか合ってなかった~~。
黒鳥亭冒頭3行目で、「おい、この作者大丈夫か」とツッコミ入れたくなりましたけれど、
読了するころには疑念も霧消しておりました。
「ダリの繭」も読んだ今では、自分の中ですっかり愛すべきコンビになっております。
2017年3月11日に日本でレビュー済み
収録作のうち、黒鳥亭殺人事件は5、絶叫城殺人事件は2、それ以外は3で、平均して星3つ。
絶叫城ですが、ミステリとは別の部分での評価が大変低いです(以下、謎解き以外の部分で、本文の引用があります。少しでもネタばれが嫌な方は読まないでください)。
この作品は有栖川有栖の一人称なので、アリスフィルタを通した物語を読者は読む。絶叫城はそのアリスフィルタが強烈過ぎて、物語が客観的事実から離れた印象を誘導されている可能性が高いと感じます。
具体的には、アリスは事件を報道でしか知らない段階(文庫P.312~313)で犯人に「心のない怪物」というイメージを持ち、その段階で既に「捕まえた相手に心と呼べるものがなかったら」火村はどうなってしまうのだろうと、犯人が火村に与える心理的影響まで危惧している。
その犯人に対するイメージ、火村への危惧を前提にして、物語が語られていきます。要は、本当ならなんでもない普通のことでも「こいつはやっぱり心がない」とか「うわあ、火村がやばい」とか、そういう印象を与え続けて物語が進んでいく。
最後、アリスは犯人を「空っぽの心にはなんでも入る」心のない者だったと結論付けてある主張を心の中で叫びますが、でも本当に犯人は心が空っぽだったのでしょうか?
犯行動機は「あるものに影響されて、とある状況がどういうものか知りたかった」という興味です。誰に命令されたわけでもないのに、せっせと手作りで小道具を作り、計画を立て殺人を犯す。それって好奇心がある人の行動ではないでしょうか?
何かに影響されるのは誰にでもあることです。例えば1冊の本に心をうたれて職業を決めた人がいたって、その人を影響されやすい心が空っぽなヤツとは言わないでしょう。犯人に無いのは倫理感、常識、善悪を判断する能力であって、心が空っぽだとはどうしても読めないのです。
犯人がいかにも「心がない」という雰囲気で語られていることについても、そりゃ犯人の周囲で起こったここ数日の出来事を考えれば、無気力にもなるよね? それだけのことが起こっても明るく振る舞ってたら、それこそ普通じゃないと思う。
なんと申しましょうか、絶叫城ではアリスに対して「一人称の語り手なら、もう少し客観的になってくれませんかね?」と言いたくなってしまうのです。
ただ他の方のレビューでもこの点に引っかかっている方はいないようなので、私の読み方が間違っていたら申し訳ありません。
黒鳥亭は大変愛らしく、かつブラックなオチで、この作者の作品では珍しいように思います。
絶叫城ですが、ミステリとは別の部分での評価が大変低いです(以下、謎解き以外の部分で、本文の引用があります。少しでもネタばれが嫌な方は読まないでください)。
この作品は有栖川有栖の一人称なので、アリスフィルタを通した物語を読者は読む。絶叫城はそのアリスフィルタが強烈過ぎて、物語が客観的事実から離れた印象を誘導されている可能性が高いと感じます。
具体的には、アリスは事件を報道でしか知らない段階(文庫P.312~313)で犯人に「心のない怪物」というイメージを持ち、その段階で既に「捕まえた相手に心と呼べるものがなかったら」火村はどうなってしまうのだろうと、犯人が火村に与える心理的影響まで危惧している。
その犯人に対するイメージ、火村への危惧を前提にして、物語が語られていきます。要は、本当ならなんでもない普通のことでも「こいつはやっぱり心がない」とか「うわあ、火村がやばい」とか、そういう印象を与え続けて物語が進んでいく。
最後、アリスは犯人を「空っぽの心にはなんでも入る」心のない者だったと結論付けてある主張を心の中で叫びますが、でも本当に犯人は心が空っぽだったのでしょうか?
犯行動機は「あるものに影響されて、とある状況がどういうものか知りたかった」という興味です。誰に命令されたわけでもないのに、せっせと手作りで小道具を作り、計画を立て殺人を犯す。それって好奇心がある人の行動ではないでしょうか?
何かに影響されるのは誰にでもあることです。例えば1冊の本に心をうたれて職業を決めた人がいたって、その人を影響されやすい心が空っぽなヤツとは言わないでしょう。犯人に無いのは倫理感、常識、善悪を判断する能力であって、心が空っぽだとはどうしても読めないのです。
犯人がいかにも「心がない」という雰囲気で語られていることについても、そりゃ犯人の周囲で起こったここ数日の出来事を考えれば、無気力にもなるよね? それだけのことが起こっても明るく振る舞ってたら、それこそ普通じゃないと思う。
なんと申しましょうか、絶叫城ではアリスに対して「一人称の語り手なら、もう少し客観的になってくれませんかね?」と言いたくなってしまうのです。
ただ他の方のレビューでもこの点に引っかかっている方はいないようなので、私の読み方が間違っていたら申し訳ありません。
黒鳥亭は大変愛らしく、かつブラックなオチで、この作者の作品では珍しいように思います。
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Very nice
2014年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつもながら、引き込まれる内容です。風情のある名称の建
物で起こる殺人事件。表題である絶叫城殺人事件が、私は一番好きです。
物で起こる殺人事件。表題である絶叫城殺人事件が、私は一番好きです。
2016年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
価格も安かったが、何よりすぐに届いてGOOD!本の内容は、短編がいくつかあり、とても面白かったです。
2004年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おなじみ、アリスと火村センセのコンビものです。いつもながら、落ちついて読める”ボケとツッコミ”。いやいや、事件そのものも、十分面白いですよ。
『黒鳥亭殺人事件』では、火村センセの優しさが垣間見えます。ほんとうの優しさって、こういうことなんだろうな、と思わせる。真実が何かを追究することが正義ではないってことをよくわかっているのでしょう。
『絶叫城殺人事件』は今どきのバーチャルとリアリティーの区別が付かなくなった犯人が起こした事件?と思いきや。。。
暴力シーンがたっぷりはいったゲームソフト、理不尽な少年犯罪、それに対するマスコミの対応。。。こういったものに対する作者の考えがアリスを通じて吐露されているような気がします。氏の作品、特に短編という枚数の限られた中で、事件以外のことがここまで語られているのも珍しいんじゃないかなあと思います。
『・・・犯人が撒き散らす濃厚な毒を浴びて彼が精神的なダメージを受けることが心配だったのだ。』というアリスのこころのつぶやきがとても印象的でした。火村センセは友達が多くないというけれど、いい友達を持ってるじゃないですか。
『黒鳥亭殺人事件』では、火村センセの優しさが垣間見えます。ほんとうの優しさって、こういうことなんだろうな、と思わせる。真実が何かを追究することが正義ではないってことをよくわかっているのでしょう。
『絶叫城殺人事件』は今どきのバーチャルとリアリティーの区別が付かなくなった犯人が起こした事件?と思いきや。。。
暴力シーンがたっぷりはいったゲームソフト、理不尽な少年犯罪、それに対するマスコミの対応。。。こういったものに対する作者の考えがアリスを通じて吐露されているような気がします。氏の作品、特に短編という枚数の限られた中で、事件以外のことがここまで語られているのも珍しいんじゃないかなあと思います。
『・・・犯人が撒き散らす濃厚な毒を浴びて彼が精神的なダメージを受けることが心配だったのだ。』というアリスのこころのつぶやきがとても印象的でした。火村センセは友達が多くないというけれど、いい友達を持ってるじゃないですか。
2004年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネット上の「作家の読書道」というサイトで、三浦しをんさんが「有栖川さんのミステリのなかでも面白かった一冊」と本書を挙げていらしたのに興味を引かれ、読んでみました。
犯罪社会学者の火村英生(ひむら ひでお)、推理小説作家の有栖川有栖(ありすがわ ありす)。ホームズとワトスンを思わせるふたりがコンビを組んで、殺人事件の謎に挑む話が六つ。「黒鳥亭殺人事件」「壺中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」「絶叫城殺人事件」が収録された作品集です。
このなかでは、「黒鳥亭殺人事件」と「絶叫城殺人事件」の二作品が断然魅力的。他の作品と比べて、傑出した出来映えでした。
「黒鳥亭」「絶叫城」とも、×××が事件の重要なファクターとなっています。それが本筋の事件とどう結びつくのか。迷った末に伏せ字にしましたが、この×××と事件との絡ませ具合が巧いですね。
また、読後に響く余韻ということでも味わいのある、印象に残る両作品でした。
火村とアリスの良きパートナーぶりが伺えるという点では、表題作の「絶叫城」が一番でしょう。文庫では、312~313頁にかけての記述。火村を気遣うアリスの独白に、ぐっときました。
犯罪社会学者の火村英生(ひむら ひでお)、推理小説作家の有栖川有栖(ありすがわ ありす)。ホームズとワトスンを思わせるふたりがコンビを組んで、殺人事件の謎に挑む話が六つ。「黒鳥亭殺人事件」「壺中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」「絶叫城殺人事件」が収録された作品集です。
このなかでは、「黒鳥亭殺人事件」と「絶叫城殺人事件」の二作品が断然魅力的。他の作品と比べて、傑出した出来映えでした。
「黒鳥亭」「絶叫城」とも、×××が事件の重要なファクターとなっています。それが本筋の事件とどう結びつくのか。迷った末に伏せ字にしましたが、この×××と事件との絡ませ具合が巧いですね。
また、読後に響く余韻ということでも味わいのある、印象に残る両作品でした。
火村とアリスの良きパートナーぶりが伺えるという点では、表題作の「絶叫城」が一番でしょう。文庫では、312~313頁にかけての記述。火村を気遣うアリスの独白に、ぐっときました。