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ゴールドラッシュ (新潮文庫) 文庫 – 2001/4/25
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- ISBN-104101229228
- ISBN-13978-4101229225
- 出版社新潮社
- 発売日2001/4/25
- 言語日本語
- 寸法10.6 x 1.4 x 15.1 cm
- 本の長さ398ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2001/4/25)
- 発売日 : 2001/4/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 398ページ
- ISBN-10 : 4101229228
- ISBN-13 : 978-4101229225
- 寸法 : 10.6 x 1.4 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 209,227位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
劇作家・小説家。1968年、茨城県土浦市生まれ。神奈川県横浜市育ち。
高校中退後、ミュージカル劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年に演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で第37回岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を文芸誌「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞を受賞。1999年、『ゴールドラッシュ』で第3回木山捷平文学賞を受賞。2001 年、『命』で第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。
2012年3月16日より福島県南相馬市の臨時災害放送局「南相馬ひばりエフエム」にて「柳美里のふたりとひとり」をスタートさせる。番組は2018年3月の閉局まで続き、約600人の地元住民の話を放送する。
2015年4月、福島県南相馬市原町区に転居。2017年7月、同市小高区に転居。
2018年4月、自宅一部を改装し本屋「フルハウス」を開業。9月、青春五月党復活公演vol.1「静物画」、10月、復活公演vol.2「町の形見」を小高にて上演。2019年「ある晴れた日に」を上演。
2020年3月、ブックカフェ「フルハウス」としてリニューアルオープン。
2020年、『Tokyo Ueno Station(JR上野駅公園口)』で全米図書賞(翻訳部門)を受賞。
2022年、第5回バークレー日本賞を受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
少年が殺人を犯す実際の事件をモチーフとして描かれたこの作品、読んでいて背筋が凍り、目をそむけたくなるような描写も描かれている。ドロドロした少年の心を救うことができない大人たち。それは、小説の世界だけにとどまることなく、現実の社会にも描かれている事実として受け止めたい。
そしてもう一つ、強烈なハレーションを伴う残照。
この小説が発表された当時、酒鬼薔薇事件を始めとする猟奇的殺人事件が相次いでいました。
そしてこの物語の主人公の中学生も、親を殺します。
しかし、猟奇ではありません。
そこには作者柳美里の血筋が色濃く反映されています。
物語自体は決して万人受けをするものではありませんが、
「強烈な残照」が遍く本全体を覆っています。
個人的には金本というヤクザがものすごく魅力的でした。
我慢しなければ、主人公の「少年」に対して失礼だという気になる。
このひとことが、一万語を費やすよりも雄弁で強く、激しい。
孤独で不毛で、社会不適合者だけど、なんか文句ある?という
それ以上でも、それ以下でもない、ドライ・マティーニのような作品。
…だったのが、後半から人を殺すとは?父親とは?ついでに母親とは?とゆう
不純物が混ざり始め、極めて遺憾なカンジ感が、カンジ感から徒労に変わる
「編集者出てこい!」なお話。あ、出てこなくていい。もう誰も出てくるな。
これが1998年の空気を反映していて、20年後に残るという意味では、
補助資料を必要としつつも、貴重な作品ではないかと思います。
途中まで、ブリット・イーストン・エリス氏(ノーマン・メイラー大先生
をして「アメリカの恥」とまで云わしめた「アメリカン・サイコ」、
処女作は「レス・ザン・ゼロ」の著者です、御確認まで)の若い頃みたいで
凄くカッコ良かったのに…叙情性を極限まで排しながら、一瞬の目の動き、
煙草の吸い方、ふとした躊躇等から「宿痾」としか例えようのない
主人公の「孤独」と「優しさ」(この「優しさ」は発育途上の「弱さ」
「幼さ」と渾然一体で、「柔らかさ」に近い儚いものです)
を浮かび上がらせる筆致、最高でした。
論説文と違って、小説では単刀直入に触れて貰いたくない部分がある…
出だしのシーン(輪姦です)で「少年」の現実からの乖離&疎外感を
印象付ける手法には、嫌悪感を越えて感服しました。
不愉快な描写の先に、その嫌悪感を上回る「光」「闇」があった。
それなのに…
「信じる」「信じない」の議論になる終盤では、そちらこそ読者を
もう少し信頼してよ〜と思う。確かに、誤読も多いけど…でも…。
ギリギリのラストシーン(幻想部分除く)で持ち直してくれたので、
読後感は良かったです(ね?意外と丁寧に読んでるのよ?)。
パチンコ屋さんの話なので、登場人物が指摘する商法上の論点と別に、
未成年をホールに入れたら、一発で営業停止だよな…とか、マルボー担当
警察OB特別顧問はどこ?とか、代々お世話係の顧問弁護士は休暇中?
的なツッコミ所は多々あるものの、「金庫番」の人物描写のリアリティに
痺れたので、プラマイゼロ…あの女性はいる、いなさそうで必ずいる。
マルボーと脱税担当弁護士出てきたら、金本さんが登場できず、
レヴュータイトルでパクった名台詞も生まれてこないので問題なし。
しかしながら、地下室の「ある!」に対してあの実父のあり得なさ
加減は、どう受け止めたらよいのか。仏壇は謎だけど面白かった。
其れから連想させられるイメージとして
鬱屈し徐々に病んでいく主人公を想像したが
物語の世界観(場所)からして「闇」である。
よって、主人公が特別に異端であるとは捕らえにくく
日常から掛け離れている感じがする。
後で「感動もの」と知って、少し納得しなくもない。
とても生々しくて、ムっとするようで、好きです。
眩しい陽光と緑の煌きは美しく映え、蝉の合唱が鼓膜を揺らす、生と性に満ち満ちた夏。
けれど、太陽の光が強すぎるほど眩暈を起こす人は増え、そして影と光のコントラストは強くなっていきます。
「柳美里さんの描く『夏』は、好きです」と先述しましたが、私は柳さんの描く「夏」に拒絶された「影」が好きなのかもしれません。
少年は黄金町の影に呑みこまれたのか、夏の日差しに飲み込まれたのか。それとも、定食屋の二階で吸った麻薬に侵されたのか。
いずれにしても、彼の感覚が「麻痺」し、「影」に落ちてていったことは間違い無いと思います。
この作品が書かれたときから結構な月日が経ち、現在では小学生が同級生を殺す、という事件まで起こってしまいました。
これは哀しむべきことであるし、これらの少年犯罪についてはこれから深く考える必要があります。
私はこの小説の主人公とごく近い年齢です。この世代の男の子としては少年は随分大人びているような気もしましたが、読み進めていくうちに「実のところ背伸びしてるだけ」、という印象を受けました。
少年が父を「殺すこと」が重要なのではなく(勿論たいへんショッキングなことですが)、少年が父を殺すまでの「経緯」と、少年が父を殺して「それから」が重要なのだと、私は思います。
最後のシーン、檻の向こうの動物に少年のフリーズしていた感覚は溶け出します。
私にはどうも幸福な情景には思えませんでしたが、それでも少年の溶け出す心を一瞬でも垣間見ることが出来、救われる思いでした。