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食う寝る坐る永平寺修行記 (新潮文庫) 文庫 – 2001/7/30

4.1 5つ星のうち4.1 87個の評価

その日、僕は出家した。彼女と社会を捨てて――。
雲水として修行した一年を描く体験記。


その日、僕は出家した、彼女と社会を捨てて――。道元が開いた曹洞宗の本山・永平寺。ひとたび山門を潜れば、そこは娑婆とは別世界。東司(トイレ)にも行鉢(食事)にも厳格な作法がある。新入りは、古参僧侶に罵倒され、規矩を徹底的に叩き込まれる。さらに坐禅に日々打ち込んだ末、30歳の著者が会得したものはなにか? 雲水として修行した一年を描いた体験的ノンフィクション。

【目次】
第一章 終わり、そして始まり
第二章 作法すなわち禅
第三章 暗闇に凍える孤独
第四章 流れる時のことわり
第五章 生きる温もりのありか
第六章 峯の色、谷の響き

後記
文庫版後記

解説:柳澤桂子

野々村馨
1959(昭和34)年、神奈川県生れ。在学中から中国、チベットなどアジア各国を旅した。卒業後、デザイン事務所に勤務するが、30歳の時、突然出家し、曹洞宗大本山・永平寺に上山、雲水として1年の修行生活をおくる。その後、再びデザイン事務所に勤務し、その通勤の行き帰り、電車の中で修行記を執筆し始める……。


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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2001/7/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/7/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 411ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101231311
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101231310
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 87個の評価

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野々村 馨
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星5つ中4.1つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友人の体験から雲水修行の過酷さを垣間見ていた私は、この本も、辛く厳しい内容なのだろうと、最初、読む気になれなかった。

Kindle版サンプルが公開され、出だしだけでもと本を開く。穏やかな美しい文章に興味を惹かれ、次々と読み進めた。確か下山後はデザイナーに復職したはずの彼。いったい何の目的で修行に出たのだろう?自分探しの旅なのか?

やはり永平寺でも、古参の雲水に殴られ罵倒される日常があった。しかしそれは私が想像した時代錯誤の暴力ではなかった。叱咤され、罵倒されることで、自我を削ぎ落とし、あらゆる囚われごとを捨て去った後にこそ、本来の自分に向き合えるのだという。

彼自身は、罵倒される事などなく、修行を進めていくことができた。日々真剣に作法を習得し、緊張し、黙々と、淡々と過ごして行く。様々な行事も、大事な役目も無事に。

ときには感情の高ぶりで涙することがあり、私も思わず、泣いた。時どきの永平寺の自然も、情景も、彼によって巧みに描写され、彼とともに、その美しさを愛で、感じいることが出来た。それは心にしみる貴重な時間だった。

1年が経ち、また桜咲く春が来た。充実の日々を過ごせただろう彼は、身を引き締めつつ下山した。彼のその後の人生に、様々な困難が待ち構えているかも知れないが、彼ならきっと、それに打ち勝ち、乗り越えていくことだろう。

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3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章もうまく、とても良くまとまっていて読みやすいです。
各章のテーマを仏教固有の禅寺用語でまとめてあり、閉ざされた聖域の諸事を素人にもわかりやすく説明してくれるので、細かい作法・作務の内容もよくわかります。
ただし終始内容は、体育会系部活動的な汗と涙の修行記で、精神的な探求が禅寺でいかになされるかはあまり触れられていません。
この永平寺ですが、これを読む限りでは、葬式仏教司祭養成工場という面が述べらています。
ネルケ無方氏の修行記のほうが、混沌とした現実織り交ぜで面白かったです。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ありがとうございました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
月に4冊、年間50冊ほど、本を読みますが、
ここ50冊の中で、一番、好きです。
永平寺での修行記が、詳しく書いてございます。読後、私自身、生活を見直しましたし、
永平寺にも拝観に行きました。すごく、良い本に出会えました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
部活や旧日本軍といった組織内における暴力構造に興味があって
手に取ってみました。

しかし読了後には,
当初の目的とは異なり
背筋がピンと伸びるような清涼感を得ました。

PL学園高校野球部出身の異色の漫画家が
名門野球部内の人間関係を描いた描いた
バトルスタディーズ (1)(2)』を読了後,
本書を手に取った。

旧日本軍については
早坂隆著『
祖父の戦争
山本七平著『
(上)(下)』など
多数を読んだことがある。

大枠としては
これら三つの組織の近似性を強く感じた。

桑田真澄氏は,
スポーツ界が軍隊教育の系譜を受け継いでいることを指摘している。
なるほど例えば,東洋の魔女を率いた大松博文監督は
激戦となったインパール作戦の生き残りとしても知られている。

しかし考えてみれば
巨人の川上哲治元監督などは軍隊経験があるのと同時に
禅に傾倒しており(『
』)
日本のスポーツ界は禅寺修行の系譜も受け継いでいるのかもしれないと思った。

バトルスタディーズ 』によれば
寮内は合理性があるものから,それが不明なものまで
事細かなルールが敷かれており
新人教育係の二年生に絶対服従する形でそれを学んでいく。
もしルールに反した場合は
暴力が振るわれる。
この辺りは軍隊の新兵教育との類似性が指摘されることしきりである。

永平寺では
座禅の仕方といった明らかに重要不可欠なものから
歩き方,食事方法,
トイレの仕方や歯の磨き方(!)といった日常生活にかかわるものまで
開祖道元が書き残した,詳細なルールがある。
そしてやはり新人教育係の二年目雲水が
暴力的にそれを叩き込んでいく。

永平寺では目的は悟りであり(家の寺を継ぐためだけの人もいるが)
俗世への執着を断ち切り,
煩悩に悩まされないよう
細かなルールと暴力がセットになって存在するのかもしれない。

名門野球部では目的は甲子園優勝であり
スカウトされて天狗になって入学してくる野球の天才少年たちを統制し,
集団の規律を叩き込むために
細かなルールと暴力が存在するのかもしれない。

なおOBのプロ野球選手の証言を探すと
「PLの厳しいルールで思いやりを学んだ」と言っている選手が多いが
この場合の「思いやり」とは,メンタルなものではなくて,
先輩が要求するものを瞬時に判断して行動する,「物理的」「身体的」なものである。
野球の監督が「人間教育」といった言葉を持ち出すとき,
それは同様に「物理的」なものであると考えたほうがよい。

禅寺修行もまた,
座禅,悟りというと思念的,観念的な感じがするが
極めてフィジカルなものであることが本書からも読み取れ,
たいへん興味深かった。

以上の感想を得たが
暴力を肯定する気になったわけではない。

僧堂の暴力も野球部寮の暴力も
単に「ヤンキー」文化の亜種であるという印象も依然として拭いがたくある
(名門野球部もそうだが寺の子供もけっこう「やんちゃ」な子が多かったりするそうだ。
 旧日本軍でも外国で問題を起こしたのは「兵隊やくざ」的な人間であろうと私は思っている)。

悟りとか,甲子園優勝とか,米軍に勝つといった「高すぎる目標」がもたらす強い緊圧と
やんちゃな人間がミックスしたとき
そこに暴力が生まれるのかもしれない。
そして暴力をコントロールして用いることができない暴力的な人間によって
その組織はたびたび自壊することになる。

以上,レビュワーの興味のため暴力に偏ったレビューになりましたが
禅の修行についても深く切り込んでいる好著だと思います。
お勧めです。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月19日に日本でレビュー済み
30代後半の頃、初めてこの本に出会いました。その後、何度かの引越しを経て、その度に増えていった未開封の段ボール箱(全部中身は本)のどれかの中にあるはずですが、掘り返すよりも手っ取り早くとkindleで買おうとしたところ、電子化されていないようです。残念なことです。もうすぐ52歳になりますが、この本のことを思い出すことがしばしばあります。
週末にでも頑張って探して見ようかと思います。できれば冬の寒い時期に、じっくりと読み返したい一冊です
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月11日に日本でレビュー済み
諸事情により上記の評価とさせていただきます。同じ本を別で入手しましたが内容は良い本です。
2019年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
永平寺修行の記録である。この寺の修行は大変厳しいと聞いていたが、ここまでとは知らなかった。作法すなわち修行ということにつきるのだが、現代の一般日本人にはとうてい理解できないだろう。それを乗り越え成長する物語である。永平寺で修行したからといって、日常生活に何か役に立つモノではない。しかしそこには何か「モノ」がある。永平寺のホームページを見ると一泊二日と二泊三日の体験があるが、興味本位で行くとえらいめにあうだろう。それでも行きたくなる気がする。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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