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人の砂漠 (新潮文庫) 文庫 – 1980/12/29
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ニュージャーナリズムの旗手が暖かく描き出した初期の傑作。
一体のミイラと英語まじりの奇妙なノートを残して、ひとりの老女が餓死した――。老女の隠された過去を追って、人の生き方を見つめた「おばあさんが死んだ」、元売春婦たちの養護施設に取材した「棄てられた女たちのユートピア」をはじめ、ルポルタージュの精髄全8編。
【目次】
おばあさんが死んだ
棄てられた女たちのユートピア
視えない共和国
ロシアを望む岬
屑の世界
鼠たちの祭
不敬列伝
鏡の調書
あとがき
解説:駒田信二
本書「解説」より
「事実は小説よりも奇なり」ということばがある。しかしまた、事実が伝えるものはあくまでも一つの事実でしかなく、その事実をもとにして普遍的な真実を表現するのが小説(フィクション)である、ともいわれる。沢木さんのこれらの作品は、それでは、なんだろう。文芸のジャンルとしてはルポルタージュでありノン・フィクションである。しかも、これらの作品が、小説を読むよりもはるかに強い感動を読者にあたえるのはなぜだろう。沢木さんはおそらく「事実は小説よりも強し」と信じているにちがいない。その事実を、いわゆる実話として語るのではなく、すでに再三述べたようにきびしさとやさしさとを以(もっ)て、事実をゆがめることなく、しかも作品化しているのである。
――駒田信二(小説家、中国文学者)
沢木耕太郎
1947年、東京生れ。横浜国大卒業。ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年に『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、1985年に『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞を受賞。1986年から刊行が始まった『深夜特急』三部作では、1993年、JTB紀行文学賞を受賞した。ノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表、2000年には初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行している。2006年に『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2014年に『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞。近年は長編小説『波の音が消えるまで』『春に散る』を刊行。ノンフィクション分野の仕事の集大成として「沢木耕太郎ノンフィクション」が刊行されている。
- 本の長さ524ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1980/12/29
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101235015
- ISBN-13978-4101235011
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【新潮文庫】『深夜特急』シリーズ | 地球の大きさを体感したい──。26歳の私のユーラシア放浪の旅がいま始まる。 | 狂乱の香港を抜け、倦怠のインドシナへ強烈な「臭い」を求め、旅は続く――。 | 漂う死と混沌の腐臭――。これは夢か幻か。うなされつつ彷徨するインド亜大陸! | 悠久の絹の道と魔的な砂の海――。ただ茫然と息を呑みつつ、前へ、前へ。 | 見よ! あれがヨーロッパの灯だ! ついにボスポラス海峡を渡り、欧州に到達。 | 旅の終りは、新しい旅の始まりだ。「旅のバイブル」よ、永遠なれ! |
人の砂漠 | 一瞬の夏〔上〕 | 一瞬の夏〔下〕 | バーボン・ストリート | チェーン・スモーキング | 彼らの流儀 | |
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【新潮文庫】沢木耕太郎 作品 | 一体のミイラと英語まじりのノートを残して餓死した老女を探る「おばあさんが死んだ」等、社会の片隅に生きる人々をみつめたルポ。 | 非運の天才ボクサーの再起に自らの人生を賭けた男たちのドラマを”私ノンフィクション”の手法で描く。 | ニュージャーナリズムの旗手が、バーボングラスを傾けながら贈るスポーツ、贅沢、賭け事、映画などについての珠玉のエッセイ15編。 | 古書店で、公衆電話で、深夜のタクシーで──同時代人の息遣いを伝えるエピソードの連鎖が、極上の短篇小説を思わせるエッセイ15篇。 | 男が砂漠に見たものは。大晦日の夜、女が迷ったのは……。彼と彼女たちの「生」全体を映し出す、一瞬の輝きを感知した33の物語。 |
檀 | 凍 | あなたがいる場所 | ポーカー・フェース | 246 | 流星ひとつ | |
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愛人との暮しを綴って逝った「火宅の人」檀一雄。その夫人への一年余に及ぶ取材が紡ぎ出す「作家の妻」30年の愛の痛みと真実。 | 「最強のクライマー」山野井が夫妻で挑んだ魔の高峰は、絶望的選択を強いた──奇跡の登山行と人間の絆を描く、圧巻の感動作。 | イジメ。愛娘の事故。不幸の手紙──立ち尽くすほかない生が、ふと動き出す瞬間を生き生きと描く九つの物語(ナイン・ストーリーズ)。著者初の短編小説集。 | これぞエッセイ、知らぬ間に意外な場所へと運ばれる語りの芳醇に酔う13篇。鮨屋の大将の教え、酒場の粋からバカラの華まで──。 | もしかしたら、『深夜特急』はかなりいい本になるかもしれない……。あの名作を完成させた一九八六年の日々を綴った日記エッセイ。 | 28歳にして歌を捨てる決意をした歌姫・藤圭子。火酒のように澄み、烈しくも美しいその精神に肉薄した、異形のノンフィクション。 |
波の音が消えるまで―第1部 風浪編― | 波の音が消えるまで―第2部 雷鳴編― | 波の音が消えるまで―第3部 銀河編― | オリンピア1936 ナチスの森で | オリンピア1996 冠〈廃墟の光〉 | |
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漂うようにマカオにたどり着いた青年が出会ったバカラ。「その必勝法をこの手にしたい」──。著者渾身のエンターテイメント小説! | ナチスが威信をかけて演出した異形の1936年ベルリン大会。そのキーマンたちによる貴重な証言で実像に迫った傑作ノンフィクション。 | スポンサーとテレビ局に乗っ取られたアトランタ五輪。岐路に立つ近代オリンピックの「滅びの始まり」を看破した傑作レポート。 |
旅する力―深夜特急ノート― | 【単行本】天路の旅人 | 【単行本】夢ノ町本通り―ブック・エッセイ― | 旅のつばくろ | |
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バックパッカーのバイブル『深夜特急』誕生前夜、若き著者を旅へ駆り立てたのは。16年を経て語られる意外な物語、〈旅論〉の集大成。 | 「この稀有な旅人のことを、どうしても書きたい」。『深夜特急』の沢木耕太郎が激しく共鳴し描く、九年ぶりの大型ノンフィクション。 | ずっと当たり前のように本を読んできた。そう、旅に出るように――。本にまつわる36編。『深夜特急』直前、幻のエッセイも初収録! | 今が、時だ――。世界を旅してきた沢木耕太郎が、16歳でのはじめての旅をなぞり、歩き、味わって綴った初の国内旅エッセイ。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1980/12/29)
- 発売日 : 1980/12/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 524ページ
- ISBN-10 : 4101235015
- ISBN-13 : 978-4101235011
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 165,237位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,376位新潮文庫
- - 35,345位ノンフィクション (本)
- - 47,702位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1947(昭和22)年、東京生れ。横浜国大卒業。
ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年には『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。常にノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995(平成7)年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表。
2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行。2002年から2004年にかけて、それまでのノンフィクション分野の仕事の集大成『沢木耕太郎ノンフィクション』が刊行され、2005年にはフィクション/ノンフィクションの垣根を超えたとも言うべき登山の極限状態を描いた『凍』を発表、大きな話題を呼んだ。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
社会に帯びている熱のようなものに、やや違和感を覚えるが、
時代という衣装が変わっただけで、
そこで生きる人間に本質的な違いはない。
市井の片隅で逞しく生きる人々を、沢木氏は一貫して
優しく、あたたかく、少し哀しい視線で描いている。
ここで取り上げられている人々は本書の説明にあるように
社会的には敗残者になるのであろうが、
そんなつまらない評価はどこ吹く風で
登場人物達は自らの与えられた人生を、必死に気高く生きている。
事実を繋ぐことがルポタージュであるなら、本作品はルポタージュに
留まらない。事実という迫力に加えて、普遍的な真実が
しっかりと伝えられている。
屑の世界の舞台は先年歩いて見てきたことがあったが、変わってしまった。
不敬列伝は平成が終わる今、たいへんおもしろかった。ロシアを望む岬は地方の過疎化、北方領土問題を考えると古さを感じた。しかし実態としては考えさせられるものがあった。
その中で、社会の片隅に置き去りにされ、忘れられた社会的弱者に属する人達、輝いていた時代があったかも知れない彼らの、色褪せて乾いた現実が描かれる。
その乾いた風景を作者は、人間としてのしかるべき目で見続けなければならないこと、私たちのだれもが、いつそこに佇むかもしれない日常の断片として提示した。
彼らの現実は私たちの誰にとっても、厳粛な重い現実となりえる。
沢木はかつて「僕はあるジャンルのプロになることを自分で抑えているような気がする」と発言している。その発言の趣旨は理解できるような気がする。
元売春婦の養護施設を取材した編は、社会に適応できなくなった女性たちに自立と平穏を授ける施設長に「それでも彼女たちは女として生きたいのではないか」と問う。屑屋の日常を追った編は、生活のためにただ必死に働くことの厳しさと悲喜こもごもを、著者自身の驕りを含めて文章に綴る。天皇への不敬行為を追った編は、天皇の名のもとに戦争の犠牲があったことに「人間として」どう思っているのか問うた人々への容赦ない社会的制裁を取り上げ、天皇なるものの姿形を浮き彫りにしようとする。資産家の人生を演じ切るために毅然として詐欺を続けた老女の章は、現実に裏切られ、理想を生きるために演技をした、どこか憎めない人物として肯定的に老女を描いている気さえする。
崇高な理念などではない。人間という存在以外から世の中は成り立たない−。そんなテーマを、著者は取材対象との対話ともいうべきスタイルで、取材者である自身の認識や見解の是非も含めて読者に問うている気がする。著者はそういう部分では誠実なのではないか。自身の在り方も含めて人間っぽさから目をそらさない。だから面白い。すっかりはまってしまった。