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孤剣―用心棒日月抄 (新潮文庫) 文庫 – 1984/9/27

4.4 5つ星のうち4.4 680個の評価

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青江又八郎、ふたたび脱藩! またしても用心棒稼業に身をやつす。
藤沢周平の大人気シリーズ、第二弾。女刺客・佐知も暗躍。


藩主毒殺の陰謀の証拠書類を持って姿を消した者がいる。藩取り潰しを目論み、公儀隠密も暗躍する。お家の危機を救うべく密命を帯び、青江又八郎は再度脱藩した。所は江戸、用心棒稼業で糊口を凌ぐ日々、目指す書類は何処に――。
用心棒の行く先々で、次々起こる怪事件を、江戸に生きる人々の人情に織りあわせて描く、時代小説の魅力を鏤(ちりば)めた長編小説。シリーズ第二作。

【目次】
剣鬼
恫し文
誘拐
凶盗
奇妙な罠
凩の用心棒
債鬼
春のわかれ
解説:向井敏

本文より
無言の死闘がつづいた。敵は二人だけだったが、驚くべき軽い身のこなしと、粘っこい剣技を持っていた。敵は又八郎の剣先をかわすと、軽がると高い石の上に跳び上がり、そこからたちまち空を駆けながら、すさまじい一撃をふりおろして来る。
だが又八郎は落ちついて敵を追いつめて行った。大人の身が隠れるほどの、太い欅(けやき)の樹がある。敵は追われてその樹を背に負った。黒覆面、忍び装束で身を包んだ、異様な敵だった。……(「剣鬼」)

本書「解説」より
こうしたユーモアの効果を生む描法を縦横に駆使することによって、用心棒シリーズは端正でありつつ軽快、緊張を秘めつつのびやかという、まれな美質を得ることになる。読者の側からいえば、剣客小説特有の緊迫感にひたされつつ、同時に心のほぐれる思いを味わうという、そうざらにない贅沢を楽しませてもらえることになったわけだ。
――向井敏(評論家)

【映像化】
「江戸の用心棒」(1981年、フジテレビ系列)主演・古谷一行
「用心棒日月抄」(1989年、日本テレビ系列)主演・杉良太郎
「腕におぼえあり」(1992~93年、NHK)主演・村上弘明
「藤沢周平の用心棒日月抄」(1997年、テレビ朝日系列)主演・小林稔侍

藤沢周平(1927-1997)
山形県生れ。山形師範学校(現在の山形大学)卒。中学の教員、業界紙の記者を経て、1971年「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。1973年「暗殺の年輪」で直木賞を、1986年『白き瓶』で吉川英治文学賞を、1989年、作家生活全体の功績に対して菊池寛賞を、1990年『市塵』で芸術選奨文部大臣賞を、1994年、朝日賞、東京都文化賞を受賞。1995年、紫綬褒章を受章。1997年、山形県県民栄誉賞を受賞、鶴岡市から「顕彰の記」が贈られた。2010年、「鶴岡市立藤沢周平記念館」が開館。


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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1984/9/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1984/9/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 462ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101247102
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101247106
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 680個の評価

著者について

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藤沢 周平
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昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒業。48年「暗殺の年輪」で第六十九回直木賞を受賞。平成9(1997)年1月逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『乳のごとき故郷  (ISBN-13: 978-4163726502 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2023年11月17日に日本でレビュー済み
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藤沢周平作品は面白いです。配送も迅速です、ありがとうございました。
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2018年11月20日に日本でレビュー済み
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友人に勧められて一作目を読んで、面白かったので続編も読んでみました。やっぱり面白い、内容が濃いんだけどすぐに読める。それだけ話が飽きさせず、ページ数もそこそこあるのに(500ページ弱)一貫性があるからだろう。

内容は他の人に譲ります。自分にとっては良質なゲームの続編をやるような感じで読ませてもらって、満足満足。今作のキーキャラクターは佐知、由亀という奥さんがいながらちょっとやりすぎな又三郎。ちょっとこの時代にしてはやんちゃすぎませんか?まだあと、2作もある!読める!嬉しい!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月7日に日本でレビュー済み
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用心棒シリーズの第一弾。少々、ストーリーに難がありますが、とても面白いです。江戸時代の武士の姿に感銘を受けます。
2023年9月28日に日本でレビュー済み
全4巻からなるシリーズの第2巻です

藩の抗争に巻き込まれ、脱藩し、江戸で口入屋の世話になりながら、暮らした青江ですが、藩からの追手も退け、帰藩がかないます

ところが、再び、藩の抗争に巻き込まれ、脱藩の上、江戸で、前巻と同じ仲間たちと、口入屋の世話になりながら、藩の秘密を握る男との対決を迫られます

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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年1月20日に日本でレビュー済み
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古本買って、何を書くの?
書く事がない。
後、11文字クリア。。
2019年2月18日に日本でレビュー済み
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前作に雰囲気を持ち、期待通りの活躍。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年9月13日に日本でレビュー済み
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2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年7月5日に日本でレビュー済み
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気に入っている作者の作品であり、格安で手に入ったことに、感謝します。時代劇の取り組みとして、この作者の物は抜きんでており、十分に堪能しました。作者は私の故郷の近くの方でもあり、その雰囲気を感じる気がしました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート