配達も早く本の状態も良好でした。
文句なしです。お進めします。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥825¥825 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥825¥825 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥9¥9 税込
配送料 ¥248 6月14日-16日にお届け
発送元: ブックサプライ北大阪DC 販売者: ブックサプライ北大阪DC
¥9¥9 税込
配送料 ¥248 6月14日-16日にお届け
発送元: ブックサプライ北大阪DC
販売者: ブックサプライ北大阪DC
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
密謀(上) (新潮文庫) 文庫 – 1985/9/27
藤沢 周平
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥825","priceAmount":825.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"825","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"5vg85nB0k29x9ZhMbTU4uQ9K53KAQnAzxjGgbLxfAm%2F9pf1sGCbBCVcNDinWxrIrrnj9TzTSmZtoPZsuri8WCMgxpeYX6KE6lit9OPg2pfS9edJdXTGzNhyCgMZxRF9V","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥9","priceAmount":9.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"9","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"5vg85nB0k29x9ZhMbTU4uQ9K53KAQnAzZku1yTPSuYFW4aJgqD6BIg2%2FBNnTBUFCHTMfYcpsEtDRrT8eBDqcoYXxiCCxjslJndd9%2Bmd5JekS01F53%2FisMGGB7bXt40Tpt9f9hJcmhq8PD2mE3nMY%2Bg9vA43RaFbKRFjv0%2Ff9EY45o1zx%2F63zLQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
三成は、政治の要諦は謀略だと信じているらしかった――。
知将・直江兼続の視点で描く関ケ原の深層。
織田から豊臣へと急旋回し、やがて天下分け目の“関ケ原"へと向かう戦国末期は、いたるところに策略と陥穽が口をあけて待ちかまえていた。謙信以来の精強を誇る東国の雄・上杉で主君景勝を支えるのは、二十代の若さだが、知謀の将として聞える直江兼続。
本書は、兼続の慧眼と彼が擁する草(忍びの者)の暗躍を軸に、戦国の世の盛衰を活写した、興趣尽きない歴史・時代小説である。
【著者の言葉】
歴史小説であるからには、従来動かしがたい歴史的事実とされて来た事柄は尊重しなければならないだろう。また歴史小説は、そういう歴史的事実に作者の想像力が働きかけて成立するわけだろうが、その想像も野放図でいいということにはならないだろう。想像は小説家の領分といっても、ここにおのずから許容範囲というものがあり、大きく逸脱しないのは歴史に対するエチケットというものである。(下巻解説より)
藤沢周平(1927-1997)
山形県生れ。山形師範学校(現在の山形大学)卒。中学の教員、業界紙の記者を経て、1971年「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。1973年「暗殺の年輪」で直木賞を、1986年『白き瓶』で吉川英治文学賞を、1989年、作家生活全体の功績に対して菊池寛賞を、1990年『市塵』で芸術選奨文部大臣賞を、1994年、朝日賞、東京都文化賞を受賞。1995年、紫綬褒章を受章。1997年、山形県県民栄誉賞を受賞、鶴岡市から「顕彰の記」が贈られた。2010年、「鶴岡市立藤沢周平記念館」が開館。
知将・直江兼続の視点で描く関ケ原の深層。
織田から豊臣へと急旋回し、やがて天下分け目の“関ケ原"へと向かう戦国末期は、いたるところに策略と陥穽が口をあけて待ちかまえていた。謙信以来の精強を誇る東国の雄・上杉で主君景勝を支えるのは、二十代の若さだが、知謀の将として聞える直江兼続。
本書は、兼続の慧眼と彼が擁する草(忍びの者)の暗躍を軸に、戦国の世の盛衰を活写した、興趣尽きない歴史・時代小説である。
【著者の言葉】
歴史小説であるからには、従来動かしがたい歴史的事実とされて来た事柄は尊重しなければならないだろう。また歴史小説は、そういう歴史的事実に作者の想像力が働きかけて成立するわけだろうが、その想像も野放図でいいということにはならないだろう。想像は小説家の領分といっても、ここにおのずから許容範囲というものがあり、大きく逸脱しないのは歴史に対するエチケットというものである。(下巻解説より)
藤沢周平(1927-1997)
山形県生れ。山形師範学校(現在の山形大学)卒。中学の教員、業界紙の記者を経て、1971年「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。1973年「暗殺の年輪」で直木賞を、1986年『白き瓶』で吉川英治文学賞を、1989年、作家生活全体の功績に対して菊池寛賞を、1990年『市塵』で芸術選奨文部大臣賞を、1994年、朝日賞、東京都文化賞を受賞。1995年、紫綬褒章を受章。1997年、山形県県民栄誉賞を受賞、鶴岡市から「顕彰の記」が贈られた。2010年、「鶴岡市立藤沢周平記念館」が開館。
- 本の長さ353ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1985/9/27
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101247129
- ISBN-13978-4101247120
よく一緒に購入されている商品
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より
【1】用心棒日月抄 | 【2】孤剣 用心棒日月抄 | 【3】刺客 用心棒日月抄 | 【4】凶刃 用心棒日月抄 | |
---|---|---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.4
828
|
5つ星のうち4.4
683
|
5つ星のうち4.4
681
|
5つ星のうち4.2
716
|
価格 | ¥990¥990 | ¥935¥935 | ¥781¥781 | ¥935¥935 |
【新潮文庫】「用心棒日月抄」シリーズ | 故あって人を斬り脱藩、刺客に追われながらの用心棒稼業。が、᷿間を騒がす赤穂浪人の動きが又八郎の請負う仕事にも深い影を……。 | お家の大事と密命を帯び、再び藩を出奔──用心棒稼業で身を養い、江戸の町を駆ける青江又八郎を次々襲う怪事件。シリーズ第二作。 | 藩士の非違をさぐる陰の組織を抹殺するために放たれた刺客たちと対決する好漢青江又八郎。著者の代表作《用心棒シリーズ》第三作。 | 若かりし用心棒稼業の日々は今は遠い。青江又八郎の平穏な日常を破ったのは、密命を帯びての江戸出 府下命だった。シリーズ第四作。 |
【1】消えた女 彫師伊之助捕物覚え | 【2】漆黒の霧の中で 彫師伊之助捕物覚え | 【3】ささやく河 彫師伊之助捕物覚え | 竹光始末 | 時雨のあと | 冤罪 | |
---|---|---|---|---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
345
|
5つ星のうち4.2
304
|
5つ星のうち4.1
291
|
5つ星のうち3.9
254
|
5つ星のうち4.2
207
|
5つ星のうち4.1
207
|
価格 | ¥737¥737 | ¥737¥737 | ¥880¥880 | ¥605¥605 | ¥693¥693 | ¥825¥825 |
【新潮文庫】藤沢周平 作品 | 親分の娘おようの行方をさぐる元岡っ引の前で次々と起る怪事件。その裏には材木商と役人の黒いつながりが……。シリーズ第一作。 | 竪川に上った不審な水死体の素姓を洗う伊之助の前に立ちふさがる第二、第三の殺人……。絶妙の大江戸ハードボイルド第二作! | 島帰りの男が刺殺され、二十五年前の迷宮入り強盗事件を洗い直す伊之助。意外な犯人と哀切極まりないその動機──シリーズ第三作。 | 糊口をしのぐために刀を売り、竹光を腰に仕官の条件である上意討へと向う豪気な男。表題作の他、武士の宿命を描いた傑作小説 5編。 | 兄の立ち直りを心の支えに苦界に身を沈める妹みゆき。表題作の他、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に人情味豊かに描く傑作短編集。 | 勘定方相良彦兵衛は、藩金横領の罪で詰め腹を切らされ、その日から娘の明乃も失踪した……。表題作はじめ、士道小説9編を収録。 |
橋ものがたり | 神隠し | 春秋山伏記 | 時雨 | 驟(はし)り雨 | 闇の穴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
376
|
5つ星のうち4.0
129
|
5つ星のうち4.2
231
|
5つ星のうち3.9
259
|
5つ星のうち4.0
292
|
5つ星のうち4.0
167
|
価格 | ¥825¥825 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥781¥781 | ¥737¥737 | ¥605¥605 |
様々な人間が日毎行き交う江戸の橋を舞台に演じられる、出会いと別れ。男女の喜怒哀楽の表情を瑞々しい筆致に描く傑作時代小説。 | 失踪した内儀が、三日後不意に戻った、一層凄艶さを増して……。女の魔性を描いた表題作をはじめ江戸庶民の哀歓を映す珠玉短編集。 | 羽黒山からやって来た若き山伏と村人とのユーモラスでエロティックな交流──荘内地方に伝わる風習を小説化した異色の時代長編。 | 捨てた女を妓楼に訪ねる男の肩に、時雨が降りかかる……。表題作ほか、人生のやるせなさを端正な文体で綴った傑作時代小説集。 | 激しい雨の中、八幡さまの軒下に潜む盗っ人の前で繰り広げられる人間模様──。表題作ほか、江戸に生きる人々の哀歓を描く短編集。 | ゆらめく女の心を円熟の筆に描いた表題作。ほかに「木綿触れ」「閉ざされた口」「夜が軋む」等、時代小説短編の絶品 7 編を収録。 |
密謀〔上・下〕 | 霜の朝 | 龍を見た男 | 本所しぐれ町物語 | たそがれ清兵衛 | ふるさとへ廻る六部は | |
---|---|---|---|---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.0
134
|
5つ星のうち4.0
230
|
5つ星のうち3.7
25
|
5つ星のうち3.8
147
|
5つ星のうち4.3
571
|
5つ星のうち4.5
24
|
価格 | ¥825¥825 | ¥781¥781 | ¥781¥781 | ¥825¥825 | ¥781¥781 | ¥781¥781 |
天下分け目の関ケ原決戦に、三成と密約がありながら上杉勢が参戦しなかったのはなぜか?歴史の謎を解明する話題の戦国ドラマ。 | 覇を競った紀ノ国屋文左衛門の没落は、勝ち残った奈良茂の心に空洞をあけた……。表題作ほか、江戸町人の愛と孤独を綴る傑作集。 | 天に駆けのぼる龍の火柱のおかげで、あやうく遭難を免れた漁師の因縁……。無名の男女の仕合せを描く傑作時代小説 9 編。 | 川や掘割からふと水が匂う江戸庶民の町……。表通りの商人や裏通りの職人など市井の人々の微妙な心の揺れを味わい深く描く連作長編。 | その風体性格ゆえに、ふだんは侮られがちな侍たちの、意外な活躍!表題作はじめ全 8 編を収める、痛快で情味あふれる異色連作集。 | 故郷・庄内への郷愁、時代小説へのこだわりと自負、創作の秘密、身辺自伝随想等。著者の肉声を伝える文庫オリジナル・エッセイ集。 |
静かな木 | 天保悪党伝 | 決闘の辻 | 市塵(上) | ||
---|---|---|---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち3.8
525
|
5つ星のうち3.8
114
|
5つ星のうち4.2
22
|
5つ星のうち3.7
141
|
— |
価格 | ¥473¥473 | ¥572¥572 | ¥693¥693 | ¥649¥649 | — |
ふむ、生きているかぎり、なかなかあの木のようには……。海坂藩を舞台に、人生の哀歓を練達の筆で捉えた三話。著者最晩年の境地。 | 天保年間の江戸の町に、悪だくみに長けるが、憎めない連中がいた。世話講談「天保六花撰」に材を得た、痛快無比の異色連作長編! | 一瞬の隙が死を招く――。宮本武蔵、柳生宗矩、神子神典膳、諸岡一羽斎、愛洲移香斎ら歴史に名を残す剣客の死闘を描く傑作五篇を収録。 | 貧しい浪人から立身して、六代将軍徳川家宣と七代家継の政治顧問にまで登り詰め、権力を手中に納めた儒学者新井白石の生涯を描く。 | 突如命じられた三方国替え。荘内藩主・酒井家塁世の恩に報いるため、百姓は命を賭けて江戸を目指す。天保義民事件を描く歴史長編。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1985/9/27)
- 発売日 : 1985/9/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 353ページ
- ISBN-10 : 4101247129
- ISBN-13 : 978-4101247120
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,141位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒業。48年「暗殺の年輪」で第六十九回直木賞を受賞。平成9(1997)年1月逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『乳のごとき故郷 (ISBN-13: 978-4163726502 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
134グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品は言わずと知れた石田三成と直江兼続の野望?を描いた史実に基づいた作品です。直江兼続は上杉謙信亡き後、跡目を継いだ景勝をサポートする家老です。この兼続を中心に情報を集める草の者(忍者)の物語です。さすが藤沢周平です。匂いまで分かる風景が頭の中で描写されます。そして影で活躍する草のものの激闘をも描きます。藤沢作品を読んだ人ならばわかると思いますが、本の中で太刀さばきが映像化されます。
歴史は徳川の天下となると決まっていますので、どのような処遇になったのかは御存じの通りですが、そこに至るまでの激闘、感情が兼続、三成、景勝、家康と、まるでそこにいたかのように表現されていきます。
どうして関ヶ原の合戦で上杉は徳川を攻めなかったのか。上杉の儀とは何なのか。などが解ります。すみませんこれは下巻での物語です。
周平好き、歴史好きは読む価値ありです。一級品です。
歴史は徳川の天下となると決まっていますので、どのような処遇になったのかは御存じの通りですが、そこに至るまでの激闘、感情が兼続、三成、景勝、家康と、まるでそこにいたかのように表現されていきます。
どうして関ヶ原の合戦で上杉は徳川を攻めなかったのか。上杉の儀とは何なのか。などが解ります。すみませんこれは下巻での物語です。
周平好き、歴史好きは読む価値ありです。一級品です。
2010年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
童門冬二氏「直江兼継」ほど面白くなかった。
兼継と忍者(草の者)を主に描いているが、両者の関係がそれほど親密さを感じないせいか独立的存在記述が多い。
敵に対する諜報活動もいまひとつ。
一般文学通算541作品目の感想。通算835冊目の作品。2010/01/12
兼継と忍者(草の者)を主に描いているが、両者の関係がそれほど親密さを感じないせいか独立的存在記述が多い。
敵に対する諜報活動もいまひとつ。
一般文学通算541作品目の感想。通算835冊目の作品。2010/01/12
2022年12月25日に日本でレビュー済み
後半にかけて、おもしろくなっていきます。司馬遼太郎が描けなかった上杉家から見たの「関ヶ原」です。直江兼続と上杉景勝、石田三成との言葉の掛け合いが自然な感じで良かったです。
2010年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時の天下人・秀吉との関わりのなかで、ふと洩らす言葉や対応の仕方などから間接的にですが、上杉景勝の人となりが明らかになります。
自己顕示欲というものが希薄らしい景勝は、秀吉の派手好みや法螺を
「馬鹿馬鹿しい」と思いつつも、「凄いもんだ」と認める、実直な性格のように読めます。
面白いのは、秀吉と関わり出した後の上杉主従の関係の微妙な変化です。
幼少から傍に居た直江兼続を「与六」と呼んでいた景勝が、「山城」もしくは「直江」と呼ぶようになったというくだり。
自分と同じく優秀な秀吉の家臣・石田三成に出会って、図らずも「天下」「天下のまつりごと」というものを意識し出した兼続に、景勝が距離を感じ出した、ということではないかと感じました。
少し、駆け足な感じがあるので☆1つ減点。
自己顕示欲というものが希薄らしい景勝は、秀吉の派手好みや法螺を
「馬鹿馬鹿しい」と思いつつも、「凄いもんだ」と認める、実直な性格のように読めます。
面白いのは、秀吉と関わり出した後の上杉主従の関係の微妙な変化です。
幼少から傍に居た直江兼続を「与六」と呼んでいた景勝が、「山城」もしくは「直江」と呼ぶようになったというくだり。
自分と同じく優秀な秀吉の家臣・石田三成に出会って、図らずも「天下」「天下のまつりごと」というものを意識し出した兼続に、景勝が距離を感じ出した、ということではないかと感じました。
少し、駆け足な感じがあるので☆1つ減点。
2015年12月25日に日本でレビュー済み
戦国時代最高のクライマックス関が原を直江兼継と石田三成の秘めたる野望を交えて描く、いつもの藤沢周平とは、少し違う雰囲気で、物語は続く。でも、登場人物の感性は、やはり著者の描き方。
2007年9月4日に日本でレビュー済み
何時の世も、どの国も歴史は「勝者」からの視点で語られてきた。
敗者は悪しざまに汚名をそそがれ、滅び散ってゆく。
本書は関ヶ原における「敗者」である上杉影勝とその参謀の直江兼続を中心題材
とした歴史小説である。史実を元にした歴史小説だが堅苦しさは全くなく、
登場人物は皆、藤沢周平特有の人間味の溢れた魅力のある人物像で描かれている。
又、史実の描写とフィクションであろう場面の描写のバランスは絶妙で時代小説
としての面白さも十分に堪能できる。
豊臣政権下、影勝と兼続が「謙信の家」の誇りを胸に、時勢を冷静に見つめ、
同盟国として待遇した秀吉に義を通しながらも、時に知略と謀略を駆使して
一国を存続・拡大していく駆け引きなどは戦国時代ならではのスリルに
満ちあふれている。
秀吉没後、我がもの顔で天下掌握に向けて動き出す家康に名家上杉は悠然と立ち向かう。
ことに、あの有名な「直江状」を突き付ける場面などはこの上なく痛快である。
関ヶ原において上杉は結果的に「敗者」となるが、しかし、敗者には敗者のどうしても
譲れない事情と意地があり、それがこの物語の終着点になっている。
敗者の美というべきか不思議ながら美しい余韻が残った。
そして、徳川幕府によって会津120万石から米沢30万石に減封された上杉の物語りは
藤沢周平の遺作となる「漆の実のみのる国」へ継承される。
敗者は悪しざまに汚名をそそがれ、滅び散ってゆく。
本書は関ヶ原における「敗者」である上杉影勝とその参謀の直江兼続を中心題材
とした歴史小説である。史実を元にした歴史小説だが堅苦しさは全くなく、
登場人物は皆、藤沢周平特有の人間味の溢れた魅力のある人物像で描かれている。
又、史実の描写とフィクションであろう場面の描写のバランスは絶妙で時代小説
としての面白さも十分に堪能できる。
豊臣政権下、影勝と兼続が「謙信の家」の誇りを胸に、時勢を冷静に見つめ、
同盟国として待遇した秀吉に義を通しながらも、時に知略と謀略を駆使して
一国を存続・拡大していく駆け引きなどは戦国時代ならではのスリルに
満ちあふれている。
秀吉没後、我がもの顔で天下掌握に向けて動き出す家康に名家上杉は悠然と立ち向かう。
ことに、あの有名な「直江状」を突き付ける場面などはこの上なく痛快である。
関ヶ原において上杉は結果的に「敗者」となるが、しかし、敗者には敗者のどうしても
譲れない事情と意地があり、それがこの物語の終着点になっている。
敗者の美というべきか不思議ながら美しい余韻が残った。
そして、徳川幕府によって会津120万石から米沢30万石に減封された上杉の物語りは
藤沢周平の遺作となる「漆の実のみのる国」へ継承される。