著者は、1966年の全日空のB727羽田沖墜落事故を端緒に、事故原因追求の世界に入った。本書の単行本が文庫化される直前の1985年8月12日、単独事故としては、今もって、世界最悪の520人の犠牲者を出したJAL123便墜落事件(事故ではない?)が起きた。
墜落地点の確認まで、空白の10数時間が経過し、自衛隊の無人標的機が垂直尾翼に衝突したとの説が、現在、真実味を増している。
柳田は、1985年10月に刊行(1988年7月、文庫化)された「死角 巨大事故の現場」、別の著書でJAL123便事故を扱っている。しかし、最後に扱ったこの飛行機事故については、原因追求の筆が鈍っているように感じるのが、とても残念である。
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マッハの恐怖 続 (新潮文庫 や 8-6) 文庫 – 1986/11/1
柳田 邦男
(著)
- 本の長さ561ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1986/11/1
- ISBN-104101249067
- ISBN-13978-4101249063
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1986/11/1)
- 発売日 : 1986/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 561ページ
- ISBN-10 : 4101249067
- ISBN-13 : 978-4101249063
- Amazon 売れ筋ランキング: - 422,585位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1936年栃木県生まれ。NHK記者を経て作家活動に入る。72年『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年『ガン回廊の朝』で第1回 講談社ノンフィクション賞、95年『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』などで菊池寛賞、97年『脳治療革命の朝』で文藝春秋読者賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 新・がん50人の勇気 (ISBN-13: 978-4163709802 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月22日に日本でレビュー済み
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2022年8月14日に日本でレビュー済み
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絶版になっている古い本ですが、事故調査のあるべき姿、安全に対する考え方は現在に通じるものがあります。
2022年3月18日に日本でレビュー済み
この作中の上記事故について、触れられてはいませんが重要だと思う事は
1 当時の着陸進入灯は灯点しぱなしで現在の様な手前から滑走路に向かって連鎖点減式(ストロボ式)では無い事。これが現場のジャムナ河と直角に交わる提防工事照明の列を誤認させる遠因となった可能性があったのではないかという事。同様にその提防の存が被害を拡大させたのではないのかという事。
2 NHKドキュメンタリー空白の110秒などでは聞き取り難いが交信音声の中に「変だなー」と現状が腑に落ちない事を匂わせるクルーの声がある事。
これらはスカパーTBSチャンル2の兼高かおる世界の旅のオープニングの一つでのパンナムB707の着陸進入シーンやユーチューブでの空白の110秒などで確認できると思います。また、NHKアーカイブスの当時のニュースも本書を読むのに参考となると思いはす。
1・2は著者の考えなど聞いてみたいと思いますが、マッハの恐怖(元はフジ出版)ともども絶版の様ですが、現代にも通用する本書はマッハの恐怖ともども復刻して欲しいです。
1 当時の着陸進入灯は灯点しぱなしで現在の様な手前から滑走路に向かって連鎖点減式(ストロボ式)では無い事。これが現場のジャムナ河と直角に交わる提防工事照明の列を誤認させる遠因となった可能性があったのではないかという事。同様にその提防の存が被害を拡大させたのではないのかという事。
2 NHKドキュメンタリー空白の110秒などでは聞き取り難いが交信音声の中に「変だなー」と現状が腑に落ちない事を匂わせるクルーの声がある事。
これらはスカパーTBSチャンル2の兼高かおる世界の旅のオープニングの一つでのパンナムB707の着陸進入シーンやユーチューブでの空白の110秒などで確認できると思います。また、NHKアーカイブスの当時のニュースも本書を読むのに参考となると思いはす。
1・2は著者の考えなど聞いてみたいと思いますが、マッハの恐怖(元はフジ出版)ともども絶版の様ですが、現代にも通用する本書はマッハの恐怖ともども復刻して欲しいです。
2018年3月27日に日本でレビュー済み
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大変良好でした。カバー用の用紙がついてきたのは、初めてでした。デザインも面白い。
2013年10月29日に日本でレビュー済み
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実に面白かった。従来は無意識で飛行機に乗っていたが、
考えてみると恐いんですね、、、、。
考えてみると恐いんですね、、、、。
2008年4月5日に日本でレビュー済み
事故が起こったときには、原因を究明し再発を防止するという当たり前のことがなかなかで
きない。特に飛行機の場合は、機材、管制、パイロット、天候、保安設備などが複雑に絡み
合い最悪の状態に陥ることが多く、原因究明に至らないことが多い。本書で取り上げられて
いるような重大事故では、パイロットも死亡しており原因究明は困難を極める。
そこで、残された証拠をもとに原因を推定していくことになるのだが、本書の肝はこの事故
調査委員会を中心とした調査のあり方、またその結果が再発防止に役立つものになっている
のかを問うているところにあると思う。
「FMでトワ・エ・モアが歌っていたとき」に飛行機を見たというように、具体的に時間の
物差しが確かな複数の証言が、調査委員会の中で「そんな飛び方をする筈がない、素人の証
言はあてにならない」という論理で切り捨てられていく。逆にレーダー航跡図として一本の
線が地図に引かれたものを見せられるとそれを事実として、それに合わせるように論理を組
み立ててしまう。レーダーという仕組みそのものの持つ誤差、事故当時の運用状況による誤
差などはしっかり検証されなければならない。
本書は、あらゆる事故に共通するアプローチを示唆すると共に、日常のトラブルの中にある
「事実と推論」の見極めの大切さを教えてくれる良書であると思う。
きない。特に飛行機の場合は、機材、管制、パイロット、天候、保安設備などが複雑に絡み
合い最悪の状態に陥ることが多く、原因究明に至らないことが多い。本書で取り上げられて
いるような重大事故では、パイロットも死亡しており原因究明は困難を極める。
そこで、残された証拠をもとに原因を推定していくことになるのだが、本書の肝はこの事故
調査委員会を中心とした調査のあり方、またその結果が再発防止に役立つものになっている
のかを問うているところにあると思う。
「FMでトワ・エ・モアが歌っていたとき」に飛行機を見たというように、具体的に時間の
物差しが確かな複数の証言が、調査委員会の中で「そんな飛び方をする筈がない、素人の証
言はあてにならない」という論理で切り捨てられていく。逆にレーダー航跡図として一本の
線が地図に引かれたものを見せられるとそれを事実として、それに合わせるように論理を組
み立ててしまう。レーダーという仕組みそのものの持つ誤差、事故当時の運用状況による誤
差などはしっかり検証されなければならない。
本書は、あらゆる事故に共通するアプローチを示唆すると共に、日常のトラブルの中にある
「事実と推論」の見極めの大切さを教えてくれる良書であると思う。
2003年5月16日に日本でレビュー済み
全作と同様、これは飛行機墜落の凄まじさと、飛行機に乗ることの怖さを思い知らせている。確かに、飛行機に乗るのは、危険が大きい。既に過去の事故と化しているが、飛行機に乗ることの恐ろしさと危険は十分に解った。
これは、間違いなく身近で起こりうる大事故をはっきり記録している。
これは、間違いなく身近で起こりうる大事故をはっきり記録している。
2021年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
続、マッハの恐怖はまだ読んでませんが、マッハの恐怖を読んで、続編も期待しています。