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ラッシュライフ (新潮文庫) 文庫 – 2005/4/24
伊坂 幸太郎
(著)
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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
- 本の長さ469ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/4/24
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101250227
- ISBN-13978-4101250229
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 第43版 (2005/4/24)
- 発売日 : 2005/4/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 469ページ
- ISBN-10 : 4101250227
- ISBN-13 : 978-4101250229
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 44,140位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1971(昭和46)年千葉県生れ。
1995(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。
2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。2003年に発表した『重力ピエロ』は、ミステリファン以外の読者からも喝采をもって迎えられ、一気に読者層を広げた。また『重力ピエロ』で、1970年代生れとしては、初の直木賞の候補となる。
2004年『チルドレン』、2005年『グラスホッパー』、2006年『死神の精度』が直木賞候補に。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている。
2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月6日に日本でレビュー済み
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だまし絵のようにぐるぐると進む物語。終盤が近づきまた始めから読み直したいという衝動に駆られた。伊坂作品はこれだからやめられないのだ。
2024年5月4日に日本でレビュー済み
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エッシャーの騙し絵をモチーフに四つの物語を、読み手の立場にたって構成しているところはさすがである。全編を通して、伊坂ワールドでは有名な「黒澤」の存在感は最高だった。特に、豊田と老犬の話のラストは、ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」のラストを彷彿とさせて、目頭が熱くなった。ミステリーやクライムストーリーだけでなく、さりげなくこうした人情話も書ける伊坂の力量が大好きだ。作家として自分の本当に書きたいものを、作者自身が楽しく書いた物語を読み手は待ち望んでいるのだと思う。直木賞といった作家にとっては大きな勲章をとったものの、その後にヒット作が続かない作家が垣間見える昨今、伊坂幸太郎は違う。文学賞を鼻にかける作家ではないのだ。「えっ、そうなの?」と言う方、この「ラッシュライフ」を手にとり最後まで読んでみてほしい。今からおよそ20年も前に書かれた著者初期の作品にも関わらず、どこにも古臭さを感じさせない作品なのである。
2023年11月15日に日本でレビュー済み
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好みの小説ではなく、引き込まれることは無かったかな。途中まではつまらない。終わりのほうで、なるほどそんな話なのねと。どの登場人物にも共感できないからだろう。強いて言えば老犬。
2020年4月27日に日本でレビュー済み
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期待通りでした!買って良かったです。他のお話も読みたいと思います。どう繋がっていくのか楽しみです。
2024年2月29日に日本でレビュー済み
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この作品読むのは、二十年ぶりくらいになるのかな。初めて読んだ時は、「おおっ! すげぇな、これは。仕掛けがめちゃ決まってて、切れのある群像劇て感じがするなあ。いやあ、気の利いた話の企みに乾杯や」てなこと、思ったように覚えてます。
再読した今回も、挿画に使用されたエッシャーの騙し絵、城の階段を兵士たちがぐるぐると歩いているあの構図を、複数パートから成る作品のからくりに通じるものとして組み立てた手腕は、実にたいしたものだと唸らされました。職人芸的な巧さというか、サーカスの綱渡りでも見ているような、スリリングな驚きと面白さがありました。
再読した今回、やや気になったのは、各パートの話の中に、いまいち印象良くないなあと感じる話があったことです。
〈泥棒の黒澤〉パート、〈宗教の河原崎〉パート、〈カウンセラーの京子〉パート、〈失業者の豊田 & 老犬〉パート、以上四つのパートを回す形で話が進んでいきますが、〈宗教の河原崎〉と〈カウンセラーの京子〉のパートが、どうもあんまり印象が良くなかった。読みながら、これはあまり気分良くない話だよなってところがあった。そこが少しね、今回引っかかりました。
本作と繋がる伊坂作品同士のリンクについては、文庫巻末の解説で池上冬樹さんが書いてくださっていて有り難かったです。
登場人物繋がりで言えばもう一人、中篇「ポテチ」(『フィッシュストーリー』収録)に出てくる今村忠司(ただし)が〈泥棒の黒澤〉パートにちょい役で出てきたのに、「おっ」となりました。黒澤に向かって今村が、《「この間なんですけど、ぼうっと寝てたら木から林檎(りんご)が落ちてきたんですよ」》新潮文庫 p.56 て言うところ、なんかおかしくてくすりとしちゃいました。
再読した今回も、挿画に使用されたエッシャーの騙し絵、城の階段を兵士たちがぐるぐると歩いているあの構図を、複数パートから成る作品のからくりに通じるものとして組み立てた手腕は、実にたいしたものだと唸らされました。職人芸的な巧さというか、サーカスの綱渡りでも見ているような、スリリングな驚きと面白さがありました。
再読した今回、やや気になったのは、各パートの話の中に、いまいち印象良くないなあと感じる話があったことです。
〈泥棒の黒澤〉パート、〈宗教の河原崎〉パート、〈カウンセラーの京子〉パート、〈失業者の豊田 & 老犬〉パート、以上四つのパートを回す形で話が進んでいきますが、〈宗教の河原崎〉と〈カウンセラーの京子〉のパートが、どうもあんまり印象が良くなかった。読みながら、これはあまり気分良くない話だよなってところがあった。そこが少しね、今回引っかかりました。
本作と繋がる伊坂作品同士のリンクについては、文庫巻末の解説で池上冬樹さんが書いてくださっていて有り難かったです。
登場人物繋がりで言えばもう一人、中篇「ポテチ」(『フィッシュストーリー』収録)に出てくる今村忠司(ただし)が〈泥棒の黒澤〉パートにちょい役で出てきたのに、「おっ」となりました。黒澤に向かって今村が、《「この間なんですけど、ぼうっと寝てたら木から林檎(りんご)が落ちてきたんですよ」》新潮文庫 p.56 て言うところ、なんかおかしくてくすりとしちゃいました。
2020年2月12日に日本でレビュー済み
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発送も早く梱包も丁寧な出品者です。とても満足です。迅速な対応ありがとうございました。
2019年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初はそれぞれの登場人物のストーリーに興味を惹かれて読み進めたが、残りページが少なくなるうちに不安になり。案の定、最後は中途半端に終わり、広げるだけ広げて打ち切りエンドみたくなってしまい残念です。