柳生新陰流を学ぶ者です。
道場で教えて頂く動きの奥には、流祖のこんな思いがあったのか、と(フィクションではありましょうが)気づくことができ、すごくありがたかったです。
流祖が陰流など諸流を学んだあと、新陰流をひらいた、ということは知っていたのですが、それをこんなにも時代背景を加えつつ書いていただけたのは、稀有なことだと思います。
一般的には、柳生庄に訪れ、そこでの一時の逗留のことしか、流祖のことは書かれていません。
その点、この稀有な剣術を幼いころから、どうやって編み出せたかを想像力たくましく描いてくださったこと、深く作者様には感謝いたします。
修行のこころの道しるべともなる、良著でした。
当流を学んでいらっしゃる方、そうでない方も、流祖上泉伊守にご興味おありの方、ぜひお手にとられることをおすすめします。
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真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱 (新潮文庫) 文庫 – 2005/11/27
海道 龍一朗
(著)
戦国の世を生きながら、男は如何にして「転(まろばし)」の極意へ至ったのか──。上州の小領主・上泉家に生まれた信綱は、愛洲移香斎ら達人を師に、兵法に天稟をみせる。だが、一武将としては戦乱に敗れ、武田信玄にもその器量を認められながら、廻国修行の道をこころざす。宝蔵院の槍、柳生の剣との邂逅は、この男に何をもたらすのか。兵法の極みを目指す男たちを描く圧巻の歴史時代大巨編。
- 本の長さ699ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/11/27
- ISBN-104101250413
- ISBN-13978-4101250410
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/11/27)
- 発売日 : 2005/11/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 699ページ
- ISBN-10 : 4101250413
- ISBN-13 : 978-4101250410
- Amazon 売れ筋ランキング: - 305,366位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月16日に日本でレビュー済み
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2012年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変面白かった。作品紹介は次のとおり。戦国の世を生きながら、男は如何にして「転(まろばし)」の極意へ至ったのか──。上州の小領主・上泉家に生まれた信綱は、愛洲移香斎ら達人を師に、兵法に天稟をみせる。だが、一武将としては戦乱に敗れ、武田信玄にもその器量を認められながら、廻国修行の道をこころざす。宝蔵院の槍、柳生の剣との邂逅は、この男に何をもたらすのか。兵法の極みを目指す男たちを描く圧巻の歴史時代大巨編。
一般文学通算513作品目の読書完。通算796冊目の作品。2009/10/10
一般文学通算513作品目の読書完。通算796冊目の作品。2009/10/10
2012年5月24日に日本でレビュー済み
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600ページを超えるボリュームながら飽きずに最後まで一気に読めたのですが、物足りなさがありました。
剣術修行から上泉家当主としての上泉秀綱までが長く、剣術家としての上泉信綱や廻国修行の内容が少なかったのが残念でした。
剣術修行から上泉家当主としての上泉秀綱までが長く、剣術家としての上泉信綱や廻国修行の内容が少なかったのが残念でした。
2012年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
700ページ超えの力作。
海道氏のデビュー作でこれでもかなり削ったとのエピソード。
力強い作品で、一気に読み切ってしまう面白さがあった。
一度読み始めると引き込まれてしまう。
非常に軟派な話であるが「バガボンド」に出てくる登場人物の
若き日の生き生きとした姿を読めてそれもまた一興であった。
これからも海道氏の作品を読んでみたくなった。
海道氏のデビュー作でこれでもかなり削ったとのエピソード。
力強い作品で、一気に読み切ってしまう面白さがあった。
一度読み始めると引き込まれてしまう。
非常に軟派な話であるが「バガボンド」に出てくる登場人物の
若き日の生き生きとした姿を読めてそれもまた一興であった。
これからも海道氏の作品を読んでみたくなった。
2009年6月22日に日本でレビュー済み
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面白かった……。中学以来本離れしていて、何を読んでも途中で飽きていたが、本書は最初から最後まで飽きることなく読めました。
信綱を好きな方、知りたい方なら、信綱の世界に浸る事ができると思います。
特に備前守尚勝の元での修行、愛洲移香斎との特訓、信玄との謁見、ラストの宝蔵院胤栄との試合………。どれも素晴らしいです。
ぜひ読んでいただきたい作品です。
信綱を好きな方、知りたい方なら、信綱の世界に浸る事ができると思います。
特に備前守尚勝の元での修行、愛洲移香斎との特訓、信玄との謁見、ラストの宝蔵院胤栄との試合………。どれも素晴らしいです。
ぜひ読んでいただきたい作品です。
2013年4月9日に日本でレビュー済み
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今までは、ムック本の古武術特集などでしか見かけなかった新陰流だけど、この本を読むと少しだけ身近に感じた。現在の剣道とは根本的に違うものかもしれないけど、剣道をやるなら読んでみると、新しい境地が開かれるかも・・・・・
2010年12月4日に日本でレビュー済み
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戦国時代の北関東の情勢を背景に繰り広げられる戦国覇者を目指す武将達の間で、剣の道を究める青年。数々の人との巡り会いと別れ、決して人情とかけ離れて成立はしない剣聖の道。剣の道程での心理描写は勿論のこと試合での場面描写も本を持つ手が汗ばむほど・・・。北関東の戦国時代もよくわかる必読の書。
2015年5月3日に日本でレビュー済み
まず、この“真剣”の著者 海道 龍一朗 氏の、独特創意な“文章表現”に、有無なく引き込まれてしまう。
各章題のサブタイトルに、年次と場所が“英文”で添えられているなんて、初見であり、新鮮です。
小説内容は、他のレビュアーの方々が、記されていますから…。
その内容中の、風景や季節描写が、著者独創の文章表現で語られており、また引き込まれます。
なぜなら、軸となる登場人物各人の、思考や感性までもが、臨場感を以って、躍動して、読者に伝えられるからです。
時代小説ですから、細かな部分には、目を閉じて。
最終場面の、十文字槍の宝蔵院との、真剣真槍による立ち合い…。
まさに自分自身が、剣聖 上泉信綱と真剣勝負している“錯覚”にまで、深く引き込まれます!
さて、上泉信綱が、どんな気と技を繰り出してくるか…。
それは、読んでの、お楽しみです!
各章題のサブタイトルに、年次と場所が“英文”で添えられているなんて、初見であり、新鮮です。
小説内容は、他のレビュアーの方々が、記されていますから…。
その内容中の、風景や季節描写が、著者独創の文章表現で語られており、また引き込まれます。
なぜなら、軸となる登場人物各人の、思考や感性までもが、臨場感を以って、躍動して、読者に伝えられるからです。
時代小説ですから、細かな部分には、目を閉じて。
最終場面の、十文字槍の宝蔵院との、真剣真槍による立ち合い…。
まさに自分自身が、剣聖 上泉信綱と真剣勝負している“錯覚”にまで、深く引き込まれます!
さて、上泉信綱が、どんな気と技を繰り出してくるか…。
それは、読んでの、お楽しみです!