古くて新しい。
昭和20年代、住友銀行に救われたのが「松下幸之介」「松田社長」「石橋正二郎」
3巨頭だった。今でも三井住友がメインバンクである。
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創業者・石橋正二郎: ブリヂストン経営の原点 (新潮文庫 こ 12-6) 文庫 – 1986/4/1
小島 直記
(著)
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1986/4/1
- ISBN-104101262063
- ISBN-13978-4101262062
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1986/4/1)
- 発売日 : 1986/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 312ページ
- ISBN-10 : 4101262063
- ISBN-13 : 978-4101262062
- Amazon 売れ筋ランキング: - 905,452位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,702位新潮文庫
- - 23,992位経営学・キャリア・MBA
- - 49,276位投資・金融・会社経営 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年12月27日に日本でレビュー済み
今や世界的企業となったブリヂストンタイヤが最初は足袋の製造からスタートして地下足袋で大ヒット、モータリゼーション時代の到来をいち早く予測してタイヤ製造に着手、一大企業へのし上がっていくさまを描いてある。
この作品がブリヂストンタイヤ株式会社の私家版として刊行されたものに加筆したものであり、著者自身が石橋と同郷、正二郎の息子幹一郎とは高校時代からの友人で、作家として食えない時期に拾われてブリヂストンに勤めていたこともあるという縁から、石橋正二郎絶賛小説となるのは否めない。
企業成長の流れをつかむにはいいが、石橋正二郎個人の魅力というのはあまり伝わってこない。
この作品がブリヂストンタイヤ株式会社の私家版として刊行されたものに加筆したものであり、著者自身が石橋と同郷、正二郎の息子幹一郎とは高校時代からの友人で、作家として食えない時期に拾われてブリヂストンに勤めていたこともあるという縁から、石橋正二郎絶賛小説となるのは否めない。
企業成長の流れをつかむにはいいが、石橋正二郎個人の魅力というのはあまり伝わってこない。
2010年6月11日に日本でレビュー済み
いまや、自動車タイヤのトップメーカーであるブリヂストンの創業時からの物語であるが、著者はブリヂストンの広報誌編集委員だっただけに潤沢な資料を駆使して本書を書き上げている。
ややもすれば「よいしょ」になりがちであるが、それをいかに抑えようかという著者の筆致が感じられる。
ブリヂストン発祥の地である福岡県久留米市にはタイヤ工場や石橋文化センターなどの施設が多く、地元と石橋家との関係が深いことがわかるが、地元でもブリヂストン発祥の地を知らない人が多くなった。元総務大臣であった鳩山邦夫氏が選挙地盤を福岡県久留米市に変更したことで、なんとか発祥の地が保たれている感じがする。
この物語は地下足袋からゴム靴、そしてタイヤ産業に変遷していく動きが新興国日本の成長と歩調を合わせるかのようで、躍動感に溢れている。
特に、この一冊の中で興味深いのは満洲事変だが、満洲国建国が日本による帝国主義として国際社会から糾弾されたのではなく、ブリヂストンの世界進出が世界経済に及ぼす不均衡を憂慮したことから日本包囲網が構築されていっている。着々と東南アジアにもゴム工場の進出を図る日本を世界市場が拒否していることが理解できるのは興味深い。
著者は個人的な思い入れを排除しようと苦慮していたのだろうが、ついにそれを抑えきれなかったのか、巻末に「個人的な思い出」という章を設けて石橋正二郎を語っている。じつのところ、本章もさることながらこの著者の思い出も秀逸である。
「こんな会社辞めてやる!」と息巻いたものの、
「そげん言わんでんよかろうもん」という石橋正二郎の言葉に怒りが氷解してしまう件は何度読んでも嬉しくなる。
「お前がついておきながら、なんたること」と石橋正二郎は瞬間的に激怒したのだろうが、一個人に怒りの刃が向けられるというのは、それほど著者に対する信頼が篤かったからだろう。後に文筆業に転じた著者が甘えて石橋正二郎に文句を言ったらば、盆暮れには必ず高級ウィスキーが届けられるというところに創業者に人柄が窺える。
ブリヂストン生え抜きの社員が外様社長の目の前で割腹自殺をした事件があったが、リストラという経営上の問題にぶつかった時、石橋正二郎であれば私財を投げ打ってでも社員を守り抜いただろうと信じている。そう信じこませるほど、内容のある一冊だった。
ややもすれば「よいしょ」になりがちであるが、それをいかに抑えようかという著者の筆致が感じられる。
ブリヂストン発祥の地である福岡県久留米市にはタイヤ工場や石橋文化センターなどの施設が多く、地元と石橋家との関係が深いことがわかるが、地元でもブリヂストン発祥の地を知らない人が多くなった。元総務大臣であった鳩山邦夫氏が選挙地盤を福岡県久留米市に変更したことで、なんとか発祥の地が保たれている感じがする。
この物語は地下足袋からゴム靴、そしてタイヤ産業に変遷していく動きが新興国日本の成長と歩調を合わせるかのようで、躍動感に溢れている。
特に、この一冊の中で興味深いのは満洲事変だが、満洲国建国が日本による帝国主義として国際社会から糾弾されたのではなく、ブリヂストンの世界進出が世界経済に及ぼす不均衡を憂慮したことから日本包囲網が構築されていっている。着々と東南アジアにもゴム工場の進出を図る日本を世界市場が拒否していることが理解できるのは興味深い。
著者は個人的な思い入れを排除しようと苦慮していたのだろうが、ついにそれを抑えきれなかったのか、巻末に「個人的な思い出」という章を設けて石橋正二郎を語っている。じつのところ、本章もさることながらこの著者の思い出も秀逸である。
「こんな会社辞めてやる!」と息巻いたものの、
「そげん言わんでんよかろうもん」という石橋正二郎の言葉に怒りが氷解してしまう件は何度読んでも嬉しくなる。
「お前がついておきながら、なんたること」と石橋正二郎は瞬間的に激怒したのだろうが、一個人に怒りの刃が向けられるというのは、それほど著者に対する信頼が篤かったからだろう。後に文筆業に転じた著者が甘えて石橋正二郎に文句を言ったらば、盆暮れには必ず高級ウィスキーが届けられるというところに創業者に人柄が窺える。
ブリヂストン生え抜きの社員が外様社長の目の前で割腹自殺をした事件があったが、リストラという経営上の問題にぶつかった時、石橋正二郎であれば私財を投げ打ってでも社員を守り抜いただろうと信じている。そう信じこませるほど、内容のある一冊だった。