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棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫) 文庫 – 2016/9/28
大崎 善生
(編集)
彼らの人生は一手で変わる――
苛烈で純粋な将棋指しの世界。その哀歓を伝える名随想集。
吹けば飛ぶような駒に人生を賭けた者たち。日々盤面に向かう彼らは何を追い求めるのか。
大山康晴、升田幸三、中原誠ら往年の大棋士たちの横顔、
才能空しく脚光を浴びずに消えた悲運の棋士の肖像、
孤独に戦い続ける若手棋士の苦悩……
作家、記者、そして棋士自身が綴った文章の中から二十余の名品を精選。
将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを写し出すアンソロジー。
目次
守られている 大崎善生
そうではあるけれど、上を向いて 中平邦彦
将棋が弱くなるクスリ 東公平
神童 天才 凡人 沢木耕太郎
京須先生の死 山田道美
忘れ得ぬひと、思い出のひと 芹澤博文
愛弟子・芹澤博文の死 高柳敏夫
詰パラとの出会い 若島正
九段 坂口安吾
棋士と寿命と大山さん 内藤國雄
男の花道 色川武大
不世出の大名人 河口俊彦
わが友、森信雄 大崎善生
待ったが許されるならば…… 畠山鎮
牛丼屋にて 団鬼六
超強豪の昨日今日明日 炬口勝弘
『棋を楽しみて老いるを知らず』より 二上達也
完璧で必然的な逆転劇 島朗
漂えど沈まず 先崎学
4二角 小林宏
床屋で肩こりについて考える 村上春樹
竜王戦 森内俊之
常識 小林秀雄
ボナンザ戦を受けた理由 渡辺明
退会の日 天野貴元
「将棋世界」編集部日記 大崎善生
編者あとがき
著者紹介
底本一覧
大崎善生
1957(昭和32)年、札幌市生れ。2000(平成12)年、デビュー作の『聖の青春』で新潮学芸賞を、2001年『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。2002年には、初めての小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞した。他の作品に『アジアンタムブルー』『ドナウよ、静かに流れよ』『ロックンロール』『孤独か、それに等しいもの』『別れの後の静かな午後』『優しい子よ』『スワンソング』『孤独の森』『ランプコントロール』『ユーラシアの双子』『ロストデイズ』などがある。
苛烈で純粋な将棋指しの世界。その哀歓を伝える名随想集。
吹けば飛ぶような駒に人生を賭けた者たち。日々盤面に向かう彼らは何を追い求めるのか。
大山康晴、升田幸三、中原誠ら往年の大棋士たちの横顔、
才能空しく脚光を浴びずに消えた悲運の棋士の肖像、
孤独に戦い続ける若手棋士の苦悩……
作家、記者、そして棋士自身が綴った文章の中から二十余の名品を精選。
将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを写し出すアンソロジー。
目次
守られている 大崎善生
そうではあるけれど、上を向いて 中平邦彦
将棋が弱くなるクスリ 東公平
神童 天才 凡人 沢木耕太郎
京須先生の死 山田道美
忘れ得ぬひと、思い出のひと 芹澤博文
愛弟子・芹澤博文の死 高柳敏夫
詰パラとの出会い 若島正
九段 坂口安吾
棋士と寿命と大山さん 内藤國雄
男の花道 色川武大
不世出の大名人 河口俊彦
わが友、森信雄 大崎善生
待ったが許されるならば…… 畠山鎮
牛丼屋にて 団鬼六
超強豪の昨日今日明日 炬口勝弘
『棋を楽しみて老いるを知らず』より 二上達也
完璧で必然的な逆転劇 島朗
漂えど沈まず 先崎学
4二角 小林宏
床屋で肩こりについて考える 村上春樹
竜王戦 森内俊之
常識 小林秀雄
ボナンザ戦を受けた理由 渡辺明
退会の日 天野貴元
「将棋世界」編集部日記 大崎善生
編者あとがき
著者紹介
底本一覧
大崎善生
1957(昭和32)年、札幌市生れ。2000(平成12)年、デビュー作の『聖の青春』で新潮学芸賞を、2001年『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。2002年には、初めての小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞した。他の作品に『アジアンタムブルー』『ドナウよ、静かに流れよ』『ロックンロール』『孤独か、それに等しいもの』『別れの後の静かな午後』『優しい子よ』『スワンソング』『孤独の森』『ランプコントロール』『ユーラシアの双子』『ロストデイズ』などがある。
- 本の長さ371ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/9/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101265747
- ISBN-13978-4101265742
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/9/28)
- 発売日 : 2016/9/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 371ページ
- ISBN-10 : 4101265747
- ISBN-13 : 978-4101265742
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 436,726位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく、収録されている作品のレベルが高い。超おすすめ。
2017年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
将棋を趣味として長い私にとって懐かしい名前が大勢出てきてしばし昔を思い出しました。
2017年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高柳先生の愛弟子 芹沢博文九段への追悼文が秀逸です。
雑誌掲載時に読んでおりましたが、改めて読んで感動を
新たにしました。
雑誌掲載時に読んでおりましたが、改めて読んで感動を
新たにしました。
2020年1月26日に日本でレビュー済み
棋士という過酷な仕事を選んだ天才同士が、しのぎを削るのが将棋界です。
実力もさることながら、運と不運の紙一重の差によって勝負が決する過酷さは、また将棋の厳しさ、非情さを読者に嫌がおうでも突きつけてきます。
そんな棋士たちにまつわる話を中心に幅広い書き手から集めたアンソロジーでした。読みごたえもありますし、将棋界の裏話も読むことができます。
書かれているテーマは、将棋界や棋士に関することですが、実に多方面から文章を集めていたのが印象に残りました。
棋士たちの日常の姿や対局風景、対局後の表情、それぞれの筆者を取り巻く交友録など将棋を知っていれば興味津々の話が続きます。勿論、一般の人にも関心がいくように、将棋のルールや棋譜は掲載してありません。
登場人物と書き手である筆者たちとの間に交わされる言葉のやり取りにユーモアがあり、厳しい勝負師たちの別の一面に光を与えているようです。
大崎善生さんの優しさが伝わってくるような妻の高橋和さんと少年の交友録からスタートします。いきなり感動しました。
近年、テレビで有名になった桐谷広人さんの若き日の姿も登場します。36歳で鬼籍に入られた山田道美さんの懐かしいエピソードも読むことができました。「京須先生の死」は山田さんの文章でした。貴重です。
芹澤博文さんの多才さが文章からも伝わりました。破天荒な棋士でしたが、将棋界の魅力を高めた方に間違いはありません。登場する棋士への評価もまた芹澤さんらしい鋭さが宿っていました。その次に師匠の高柳敏夫さんの「愛弟子・芹澤博文の死」が続きます。51歳で亡くなられたわけで、悲しみが文章から伝わってきました。
「男の花道」という色川武大さんの文も芹澤さんの追悼文でした。阿佐田哲也さんのペンネームのほうが本作品にピッタリくる視点でしょう。
若島正さんの「詰パラとの出会い」もいいですね。『詰将棋パラダイス』とは懐かしい雑誌です。過ごし場所で編集していたのを知りました。
222pの「わが友、森信雄」で語られるように、モリノブさんとの「冴えんなあ」というやりとりも印象に残ります。29歳で早世した村山聖九段の師匠ですが、その破天荒ぶりと、とてつもない温かい人柄が一服の清涼剤のように伝わってきます。大崎さんの癒し系のエピソードの代表のような文章でした。
「『将棋世界』編集部日誌」の大崎さんの文章からも村山さんの思い出話が書かれていました。素晴らしい才能を持ちながら、将棋界から消えていった棋士たちを追悼するようなアンソロジーでもありました。
天野貴元さんの「退会の日」も泣けてきます。その後の天野さんの30歳での夭逝を知っているだけに、この文章の思い出からは、奨励会の過酷さが伝わってきました。
どれも今となっては貴重な話が詰まっています。また昔好きだった棋士が少しずつ遠くなっていく気がします。当方も50年ほど将棋を愛好してきた者です。本書のお蔭で知らない話題を教えてもらった気がします。一気呵成に最後まで読み通しました。
実力もさることながら、運と不運の紙一重の差によって勝負が決する過酷さは、また将棋の厳しさ、非情さを読者に嫌がおうでも突きつけてきます。
そんな棋士たちにまつわる話を中心に幅広い書き手から集めたアンソロジーでした。読みごたえもありますし、将棋界の裏話も読むことができます。
書かれているテーマは、将棋界や棋士に関することですが、実に多方面から文章を集めていたのが印象に残りました。
棋士たちの日常の姿や対局風景、対局後の表情、それぞれの筆者を取り巻く交友録など将棋を知っていれば興味津々の話が続きます。勿論、一般の人にも関心がいくように、将棋のルールや棋譜は掲載してありません。
登場人物と書き手である筆者たちとの間に交わされる言葉のやり取りにユーモアがあり、厳しい勝負師たちの別の一面に光を与えているようです。
大崎善生さんの優しさが伝わってくるような妻の高橋和さんと少年の交友録からスタートします。いきなり感動しました。
近年、テレビで有名になった桐谷広人さんの若き日の姿も登場します。36歳で鬼籍に入られた山田道美さんの懐かしいエピソードも読むことができました。「京須先生の死」は山田さんの文章でした。貴重です。
芹澤博文さんの多才さが文章からも伝わりました。破天荒な棋士でしたが、将棋界の魅力を高めた方に間違いはありません。登場する棋士への評価もまた芹澤さんらしい鋭さが宿っていました。その次に師匠の高柳敏夫さんの「愛弟子・芹澤博文の死」が続きます。51歳で亡くなられたわけで、悲しみが文章から伝わってきました。
「男の花道」という色川武大さんの文も芹澤さんの追悼文でした。阿佐田哲也さんのペンネームのほうが本作品にピッタリくる視点でしょう。
若島正さんの「詰パラとの出会い」もいいですね。『詰将棋パラダイス』とは懐かしい雑誌です。過ごし場所で編集していたのを知りました。
222pの「わが友、森信雄」で語られるように、モリノブさんとの「冴えんなあ」というやりとりも印象に残ります。29歳で早世した村山聖九段の師匠ですが、その破天荒ぶりと、とてつもない温かい人柄が一服の清涼剤のように伝わってきます。大崎さんの癒し系のエピソードの代表のような文章でした。
「『将棋世界』編集部日誌」の大崎さんの文章からも村山さんの思い出話が書かれていました。素晴らしい才能を持ちながら、将棋界から消えていった棋士たちを追悼するようなアンソロジーでもありました。
天野貴元さんの「退会の日」も泣けてきます。その後の天野さんの30歳での夭逝を知っているだけに、この文章の思い出からは、奨励会の過酷さが伝わってきました。
どれも今となっては貴重な話が詰まっています。また昔好きだった棋士が少しずつ遠くなっていく気がします。当方も50年ほど将棋を愛好してきた者です。本書のお蔭で知らない話題を教えてもらった気がします。一気呵成に最後まで読み通しました。
2021年10月27日に日本でレビュー済み
誰もが知っている超有名棋士や文豪の文章だけでなくだけでなく
一般の人にはあまり馴染みのない方の文章も掲載されています。
ですがその方達の文章もずっしとした重みのある文章です。
安く作られたドラマのような軽いストーリーではなく真剣に将棋と向き合っているからこそ伝わる重みが感じられます。
私は天野貴元さんの文章に考えさせられました。
あそこまで深い文章を書ける若者はほぼいないと思います。
将棋というのは人生に通じるものが多々あるのですね
一般の人にはあまり馴染みのない方の文章も掲載されています。
ですがその方達の文章もずっしとした重みのある文章です。
安く作られたドラマのような軽いストーリーではなく真剣に将棋と向き合っているからこそ伝わる重みが感じられます。
私は天野貴元さんの文章に考えさせられました。
あそこまで深い文章を書ける若者はほぼいないと思います。
将棋というのは人生に通じるものが多々あるのですね