2015年発行の本を、どこで見つけたか。すでに新刊本ではない。
それは新刊書の『男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか』 (PHP新書)を読んだとき、著者の橘木俊詔氏が、この本を書いたきっかけとして本書を挙げていたからだった。
図書館で借りて読んだが、これは読み流して終わる内容ではない、と分かったので買うことにした。
ながらく「父親なんて もう〜!」と考えていて、父親について考えを深めたかった。
表紙にはサルがいる。著者の専門はサルである。
全てサル、サル、しかし。
川をさかのぼり源流へ向かう心地がした。ここにヒトの本質が見事に見えてきた。
父だけじゃなかった、女、男、家族。家族と家族の関わり。
源に立って見晴らす世界が広がった。サルの世界にヒトが、今時のヒトが、社会が、見えてきた。
この驚きと発見は大きく強い。
ヒトとして生きてきた意味と存在の価値を、まるで哲学か宗教で作られている岩盤の上に立って噛みしめるような気がした。
繰り返し、拾い読みをしたい。まったく楽しい本だ。
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父という余分なもの: サルに探る文明の起源 (新潮文庫) 文庫 – 2015/1/28
山極 寿一
(著)
人類の歩みは「父」の創造から始まった――ゴリラ研究の第一人者が、丹念なフィールドワークと深い洞察に基づいて、人類に備わる特性のルーツに迫る。なぜヒトは家族で暮らすのか、父親の存在とは何か。恋愛、同性愛、遊び、食事……。コンゴの森に分け入り、野生のゴリラと触れ合って研究を続ける霊長類学者が、「父性」を手がかりにヒトの社会を考察する。発見に満ちた文明論!
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/1/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101265917
- ISBN-13978-4101265919
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/1/28)
- 発売日 : 2015/1/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 325ページ
- ISBN-10 : 4101265917
- ISBN-13 : 978-4101265919
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 395,757位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2018年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題に誘われて購入しました。
■プロローグ
「多くの動物たちは父親がいなくても差し支えのない社会生活」
「しかし、テナガザルとゴリラには父親の萌芽とも呼ぶべきオスがいる」
しかし、ここから「余分」が導出されるものでしょうか。
■直立歩行は舌から始まった
「前足で荷物を持ち帰るため、帰路は後足だけで歩かざるを得なかった」だけでしょう。
そこまで断定できないのか、明白すぎるから書かないのか。
■異国の女性が美人に見えるわけ
痩身のコーカソイドならばそのように見えます。
自分と同じ短所を持っていそうな異性は、美人には見えませんね。
■同性愛はあぜあるか
ゴリラのオスにとって、同性愛は通過点ですね。
いずれメスを獲得ための、準備段階と感じました。
■家族という複雑系
話が多岐にわたり、理解しづらく感想も書きようが無いです。
ただ、かつて人類は複数存在していたことに不思議な気持ちがします。
■父系の二つの源流
登場人物が多すぎてついていけません。
■ゴリラと暮らす
この章はホッとしますね。
■サルに探る文明の起源(対談)
この章も平易な文章でホッとします。
特に共食は「抑制と同期」から成り立つことは、興味深いです。
■エピローグ
人間に飼われたゴリラだから、ヒトの子を助けたのでしょう。
■あとがき
小惑星が衝突して、アメーバから進化をやり直しても、ヒトが生まれるとは限らない。
そういうことですね。
■文庫本へのあとがき
報道を賑わす事件事故の根本原因を探るとき、人類の起源まで遡ることは大げさではないようです。
■プロローグ
「多くの動物たちは父親がいなくても差し支えのない社会生活」
「しかし、テナガザルとゴリラには父親の萌芽とも呼ぶべきオスがいる」
しかし、ここから「余分」が導出されるものでしょうか。
■直立歩行は舌から始まった
「前足で荷物を持ち帰るため、帰路は後足だけで歩かざるを得なかった」だけでしょう。
そこまで断定できないのか、明白すぎるから書かないのか。
■異国の女性が美人に見えるわけ
痩身のコーカソイドならばそのように見えます。
自分と同じ短所を持っていそうな異性は、美人には見えませんね。
■同性愛はあぜあるか
ゴリラのオスにとって、同性愛は通過点ですね。
いずれメスを獲得ための、準備段階と感じました。
■家族という複雑系
話が多岐にわたり、理解しづらく感想も書きようが無いです。
ただ、かつて人類は複数存在していたことに不思議な気持ちがします。
■父系の二つの源流
登場人物が多すぎてついていけません。
■ゴリラと暮らす
この章はホッとしますね。
■サルに探る文明の起源(対談)
この章も平易な文章でホッとします。
特に共食は「抑制と同期」から成り立つことは、興味深いです。
■エピローグ
人間に飼われたゴリラだから、ヒトの子を助けたのでしょう。
■あとがき
小惑星が衝突して、アメーバから進化をやり直しても、ヒトが生まれるとは限らない。
そういうことですね。
■文庫本へのあとがき
報道を賑わす事件事故の根本原因を探るとき、人類の起源まで遡ることは大げさではないようです。
2019年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山極寿一氏の本を読むときは、自然と、観察と推察の先に霊長類→類人猿→そして人間社会という循環がイメージされてくる。
イメージと想像を巡らしながらじっくり読んで欲しい一冊。
これを読んだあとに『そして父になる』『もう一人の息子』をDVDで鑑賞した。過去に観た映画だったが、違う映画として感じかれた。ーー具は同じなのに出汁が変わった味噌汁を飲んだみたいだった。
イメージと想像を巡らしながらじっくり読んで欲しい一冊。
これを読んだあとに『そして父になる』『もう一人の息子』をDVDで鑑賞した。過去に観た映画だったが、違う映画として感じかれた。ーー具は同じなのに出汁が変わった味噌汁を飲んだみたいだった。
2018年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ人間の社会は他の動物には不要な父という存在にこだわってきたのか?相反する家族と共同体の両立を可能にするため?ならばそのつながりこそが豊かで幸せな生活の鍵になるのではないか?ヒトの窮地を理解し、ユーモアすら解せるゴリラのことをもっと知りたくなった。
2015年11月17日に日本でレビュー済み
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私は仏道者ですが山極先生のこの本を読んで、人間の感情形成や言動の根本的目的がどの様にして生まれ備わって来たかが理解出来ました。
釈尊の教へは自然界の摂理そのものだと言うことも改めて胸に染み入りました。
釈尊の教へは自然界の摂理そのものだと言うことも改めて胸に染み入りました。