中古品:
¥51 税込
配送料 ¥350 5月14日-16日にお届け(1 時間 39 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
中古商品: 非常に良い | 詳細
発売元 ネットオフ
コンディション: 中古商品: 非常に良い
コメント: 【購入後48時間以内に弊社より発送】中古品のため使用感はありますが、綺麗なものを販売しております。※カバー・中身(書き込み・線引きなし)ともに良好です。万が一、品質不備があった場合は返金対応。弊社Webサイトでも販売しているため在庫切れになった場合はキャンセル扱いとなります。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

談志が死んだ (新潮文庫) 文庫 – 2015/10/28

3.9 5つ星のうち3.9 123個の評価

その死は弟子たちにも伏せられていた。立川談志、享年七十五。この不世出の落語家に入門したのは十八歳の春だった。それから四十年近く惚れ抜いた師匠から突然の破門宣告。「てめえなんざクビだ」。全身が震えた。怒りの理由が分らない。振り回され、腹を立て、やがて気づいた。大変だ。壊れてるんだ、師匠は――。偉大な師匠(おやじ)の光と影を古弟子(せがれ)が虚実皮膜の間に描き尽す傑作長篇小説。
続きを読む もっと少なく読む

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版 (2015/10/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/10/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 279ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101273227
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101273228
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 123個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
立川 談四楼
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
123グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2023年11月20日に日本でレビュー済み
一気に読ませる。
談春の『赤めだか』が出てベストセラーになったのが2008年。談四楼が書評で褒めたら、談志が激怒し、おまえは破門だという。還暦近くになって破門されるとは。なにが悪かったのか、理由がわからない。この時、談志72歳、亡くなる3年前のことだ。
最初は家元の怒りにまともにとりあっていたが、しかし少しずつ異変に気がつき始める。書いてあるエピソードを読むかぎりでは、強迫的嫉妬、記憶障害や相貌失認の症状。病気なのだ。
小説風の展開で、モノローグが随所にあり、回想シーンも頻出する。なまなましすぎて、多少脚色しないと書けなかったということなのかもしれない。
(蛇足。「談志が死んだ」という回文は生前からあった。談志がぴんぴんしている時に、同名の本も出ていた。あえてこの書名にしたのは、談志の死を知った直後のことを冒頭に据えているからか。)
2020年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良い。
堪らなく良い。これは、熱中して一気読みした。
四方田犬彦のアレに似ている。そう、先生と私。
弟子と師匠、双方ともに切ないなあ。読んでいて、ため息が出た。
次は、快楽亭ブラックのやつを読む。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お正月はテレビ各局で芸人で賑わいを見せてますが、落語家の出番は、少なくなった。会社勤めを始めた昭和50年頃は、休日に外出してふらっと寄席に寄って過ごせた時間が懐かしい。
談志のキレはTVでも伝わったなぁ(笑)
2018年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
談志を愛し、談志に尽くし、談志が死ぬまでを見た弟子の物語。

かわいそうな人ではある。山藤章二が、談志をピカソに例えるくだりがあり、なるほど、古い弟子たちは後半生の談志の求める芸の道とは違う道を追求していたのだとわかり、そして、その後の立川流三羽烏とはなりえないところも良くわかる。

本寸法の談志が良いのか、イリュージョンの談志が良いのか、見方は分かれるしそれが当然の人なのだが、しかし、談志に惚れぬいた弟子たちがこれだけたくさん居たというのは、素直に評価するべきなのだろう。

個人的には、談志のケレンミがどうにも好きになれないし、また、狙ったようなエピソードの数々も好きにはなれない。

だけど、偶にあった「神が下りてきた」と気に居合わせ、その後、半径5mにいれば、談志の魅力にゾッコンになったのだろうな、と分かる。

かつて仰ぎ見た、そこに近づこうとした天才の姿を知る者としては、徐々に歯車がずれていくように晩年ヒズミが出て来る姿を見続けたのはつらかっただろうと思う。

しかし、談志という巨星とその周辺で輝こうとした星々の姿を知るときに、芸事に精進するということの壮絶さを思い知らせてくれる佳品だ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ談四楼がこの本を書いたのか?
それは、談志への思いを自分なりに整理したかったのだと思う。
談志は落語界の反逆者だと言われるが、権力志向の反逆者だ。成功したナポレオン(晩年は失脚したが)は皇帝になり、ベートーヴェンを落胆させ、毛沢東は文化大革命で中国を疲弊させた。談志は成功しないでよかった。
落語協会脱退のあれこれを何も言わずに、品性を保ち、若旦那の粋を失わなかった志ん朝は談志より約15年早く亡くなった。
先代小さん師匠が、弟子の談志が高座をすっぽかしたので替わりに高座に上がり、まくらで顛末を少々愚痴り、真田小僧を演じたCDを聞いたことがある。
後世まで名人として残るのは、談志か志ん朝か?
談志にはわがままを超えてなお光る芸があったのか?
ほとんど談志に興味なかったので、面白かった。
蛇足になるが、なぜ談志に興味ないと公言するのに、この本を読んだのか?
談四楼が、youtubeのリベラル系対談に出演していたから。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
弟子にとって、師匠は、ひたすら眩しい存在でした。
焦がれ、憧れ、追いかけ、意を決しての弟子入り。

弟子は、師に認められたい。
そして、師には、その弟子たちが歯がゆい。

弟子入りし、紆余曲折経て、
老いた師の横で、弟子はすでに独り立ちしています。
でも、その長い時間、師弟は、いったいどれほど、
本音を突き合わせ、交わったのでしょうか。

親子以上に関わりながら、ときに他人以上に冷たい。
複雑で一筋縄ではいかない「師弟」という関係。

本書で描かれる師の最晩年、弟子は、「談志が死んだ」瞬間に立ち会います。
そして、不意に思い出されるのは、師に認められぬまま死んだ兄弟弟子の面影……。

鉛を呑みこむように重い読後感が残ります。
しかし、落語ファン、立川流ファンにとって必読の一書です。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年1月20日に日本でレビュー済み
主人公(著者)が、最も精通する業界分野(落語立川流)の、最も得意とするであろう文才(書評)で、最も畏怖敬愛する相手(師匠談志)を激怒させてしまった事実。(小説ですが)

当事者であるご本人は、この出来事を自身にとっての災難と位置づけ、相手(師匠)の老いと病の結果としての理不尽さを強調し、そこに災難の原因を求めている。(ような印象を受けた。)

しかし、私から見れば、この出来事から「山師は山で果てる」「川立ちは川で果てる」という格言を思い起さずにはいられない。

私が本書をあまり賞賛する気持ちにはなれないのは、立川談志師匠のファンだからではなく、決して自分の特技に奢るべからず、本業にこそ集中すべし、という自戒・教訓を、本書内容から意識したからだと思う。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年5月19日に日本でレビュー済み
立川流の師匠方の高座を見に行ったりすると、
師匠立川談志にまつわる話が必ずたっぷりと語られます。
談志師匠が亡くなる前もそうでしたし、
亡くなった後もそのボルテージは変わりません。

私自身は談志師匠の高座は生では一回だけしか見ていないのですが、
弟子の皆様の語りを聞くことにより、
立川談志という人の持つ技量や、生き方の凄みや、
弟子に対する暴君ぶりなどについては
ある程度知るようになりました。

とはいえ、他の一門の方々が自らの師匠について語るのとは
質量ともに次元の違う立川流独特の「師匠語り」のありようについては、
身近な人間として接したわけでもなく、
議員やタレント等として派手に活躍していた時代もろくに知らない
私のような人間にとってみれば、
その「熱さ」に、違和感とまではいいませんが、
毎回ある不思議さを感じていたのも事実です。
なぜみんなそんなに「熱い」のか。

この本は、老いや病魔に蝕まれ、
徐々にまともではなくなっていく(とみえる)
談志師匠の姿が描かれます。
著者の談四楼師匠をはじめ、弟子たちはそんな談志師匠の
理由のわからぬ行動を受け、右往左往し、懊悩する。
その意味で、この本は立川談志という現代落語界最大最強であった巨人の、
その幻をめぐって右往左往する人々の物語ともいえるのでしょう。
もう立川談志ではなくなったしまった立川談志をめぐる物語。

そういうふうに考えながらこの本を読了したとき、
数年前からすっかり落語好きとなった私が本当に知りたく思ったのは、
そのような巨大な存在であったまさにそのときの、
あるいはそうなっていく段階の立川談志でした。
残されている談志師匠のCDやDVDや著作では
伝わりきらない時代の空気感も込みで。
理不尽な暴君であっても弟子が惚れぬき、
世の中がときに戸惑いつつも愛した
立川談志という人間の至芸、生き様を知りたく思いました。
とはいえそれはかなわぬ望みなのでありましょう。

あと、石原慎太郎氏が声の出なくなった
談志師匠に「死神」をやってもらいたいといい、
談志師匠はあまりいい顔をしなかったというエピソードもありました。
「あんな話」を「そんな談志師匠」がやる。
想像するだけで背筋がぞくっとするような。
私もそれは見てみたかったです。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート