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東京公園 (新潮文庫) 文庫 – 2009/7/28
小路 幸也
(著)
写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受ける――「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園……幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、せつなくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2009/7/28
- 寸法10.5 x 1.2 x 15 cm
- ISBN-104101277419
- ISBN-13978-4101277417
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2009/7/28)
- 発売日 : 2009/7/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 284ページ
- ISBN-10 : 4101277419
- ISBN-13 : 978-4101277417
- 寸法 : 10.5 x 1.2 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 430,786位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公(男子大学生)の一人称で語りすすめられる、瑞々しい青春小説です。
すこし謎めいた展開、それを取り囲む魅力的な友達や大人たち。悪人の登場も無ければ人を傷つける場面も無い。だけど登場人物はみな、心に葛藤や咀嚼しきれない感情を内に秘めていていて、それが「生きている感」として作品全体を彩り、読む者に共感を覚えさせます。
僕も年甲斐(40+α歳)なく、読んで胸を締め付けられました。
さしづめ青春版のお伽噺とでもいったところでしょうか。
読みやすい文章で、一気に読み終えることができます。読書初心者にもオススメ。
すこし謎めいた展開、それを取り囲む魅力的な友達や大人たち。悪人の登場も無ければ人を傷つける場面も無い。だけど登場人物はみな、心に葛藤や咀嚼しきれない感情を内に秘めていていて、それが「生きている感」として作品全体を彩り、読む者に共感を覚えさせます。
僕も年甲斐(40+α歳)なく、読んで胸を締め付けられました。
さしづめ青春版のお伽噺とでもいったところでしょうか。
読みやすい文章で、一気に読み終えることができます。読書初心者にもオススメ。
2013年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういうの好きです。
なんか、懐かしい。
ただ、終わり方が少し残念。
好みの問題かもしれませんが、すべての疑問に対する決着をつけてほしかったですね。
なんか、懐かしい。
ただ、終わり方が少し残念。
好みの問題かもしれませんが、すべての疑問に対する決着をつけてほしかったですね。
2012年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主要登場人物が語り手(圭司)、同居人、昔の彼女、圭司の姉、依頼主、その若い妻、その子供で、軽いが上手く絡まっていて面白かった。特に昔の彼女と姉の関係が種々縦走していて、これが小説なのだなと思った。
2011年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
6月18日(土)に映画が公開されますが、どの映画情報誌でも、凄く評価が高いのは、ある意味、三浦春馬君演じる「光司」と、青山真治監督の出逢いの賜物だと思います。 実際に、主人公の「光司」に春馬君が「等身大」で演じていることだと思うのですが、本人も対談で話しているのを聞くと、「光司」は今の春馬君に限りなく近いという事だそうです。「素」の春馬君を観ることが出来るのは、この映画が最初で最後に為るのではないかと思います。生憎、「東北地方大震災」で、映画館も放映が限られているようなんですが、皆さん、頑張って鑑賞しに行きましょう! 因みに、この映画は、昨年の『君に届け』の後に撮影されたものです。この映画を撮った後に、フジテレビの月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』の順番だそうです。春馬君は、全く違う「役柄」を若干、二十歳でこなせているのは、ホントに凄い!としか、言い様がありません!これから、ます増す「楽しみな役者」さんだと、私は思います。
2006年11月6日に日本でレビュー済み
すごく透明感のある作品でした。
圭司とその周りにいる人たちがいい人ばかりで
『昔ワルかった』と言うヒロという青年も出てきますが、
気持ちはとてもピュアな人ばかりで
読んでて清々しい気分になりました。
悪人が出てこない分、ちょっと物足りない気もしましたけど。
東京には年に何回か行きますが、
人の多いところに行きがちで
この本を読んで、
今度はこの作品に出てくる公園めぐりをしてみるのも
いいんじゃないかと、思えてきました。
結局恋愛物と言うより
家族との繋がりを思い起こさせる作品でした。
そこが良かったのかもしれません。
自分のために生きつつ
誰かのために生きられたら
幸せなのかもしれないな〜。
圭司とその周りにいる人たちがいい人ばかりで
『昔ワルかった』と言うヒロという青年も出てきますが、
気持ちはとてもピュアな人ばかりで
読んでて清々しい気分になりました。
悪人が出てこない分、ちょっと物足りない気もしましたけど。
東京には年に何回か行きますが、
人の多いところに行きがちで
この本を読んで、
今度はこの作品に出てくる公園めぐりをしてみるのも
いいんじゃないかと、思えてきました。
結局恋愛物と言うより
家族との繋がりを思い起こさせる作品でした。
そこが良かったのかもしれません。
自分のために生きつつ
誰かのために生きられたら
幸せなのかもしれないな〜。
2009年5月21日に日本でレビュー済み
完璧な物語。
優しくあたたかく、読み手の心の中にすっとはいってくるような、そのような小説を久し振り
に読んだ気がする。
青春の一時期、途上にある若者達の姿をノスタルジー豊かに描いた小路幸也のこの作品は、間
違いなく極私的ベスト本の上位にくるだろう。
こんな感じ方をするのは私の学生時代の体験や現在のポジションに類似するところが多いこと
も影響しているのだろうが、この短い200ページあまりの作品が最近になく稀な深い感動を
与えてくれた。
「まだ、僕達は途中にいる。
それは常に歩いていないと、どこかへ向かっていかないと使えない表現だ。」
カメラマン志望の圭司は、ひょんなことから頼まれて、写真を隠し撮りすることになった人妻
の百合香さんに淡い恋心を抱く。一言も言葉をかわさない淡い関係を中心に、圭司をめぐる友
人や家族のエピソードが描かれる。
映画好きの幼なじみ富永、イラストレーター、ミュージシャンなど多彩な才能を持つヒロ、血
の繋がっていない姉、咲実。
圭司の生活に登場する人たちは皆やさしく、あたたかい。
人生の苦味、葛藤、衝突などはあえて書かれず、事件は起きない。
なにげない日常のなか、唯一百合香さんを、隠し撮りすることだけが普通とは違うことだ。
その百合香さんがでかける公園がとてもいい。
天気の良い日、2歳の娘といっしょに手をつなぎながら歩く。その後を追いかけて写真に収め
る圭司。
公園は家族連れや、昼休みのサラリーマンで賑わっている。明るい光のなかを黙って歩く百合
香さんはとても孤独に見える。
途中の日々。
若い時代に通過する何ものでもない、何になるかも決めていない、でも、何かに向かって歩き
続けているという確信はある、そんな時期。
その奇跡のような一時期を、きちんと切り取って、手のひらに乗せてくれた。
作家という仕事の魅力ってこんな感動をあたえちゃうことが出来る、そこなんだろうな、と思
う。
最後に、すべてがピタリとはまるパズルのような、心憎い一文がありました。
ちょっと歳のいった映画ファンなら、わかると思います。
そんな洒落た楽しみ方もできる作品です。
優しくあたたかく、読み手の心の中にすっとはいってくるような、そのような小説を久し振り
に読んだ気がする。
青春の一時期、途上にある若者達の姿をノスタルジー豊かに描いた小路幸也のこの作品は、間
違いなく極私的ベスト本の上位にくるだろう。
こんな感じ方をするのは私の学生時代の体験や現在のポジションに類似するところが多いこと
も影響しているのだろうが、この短い200ページあまりの作品が最近になく稀な深い感動を
与えてくれた。
「まだ、僕達は途中にいる。
それは常に歩いていないと、どこかへ向かっていかないと使えない表現だ。」
カメラマン志望の圭司は、ひょんなことから頼まれて、写真を隠し撮りすることになった人妻
の百合香さんに淡い恋心を抱く。一言も言葉をかわさない淡い関係を中心に、圭司をめぐる友
人や家族のエピソードが描かれる。
映画好きの幼なじみ富永、イラストレーター、ミュージシャンなど多彩な才能を持つヒロ、血
の繋がっていない姉、咲実。
圭司の生活に登場する人たちは皆やさしく、あたたかい。
人生の苦味、葛藤、衝突などはあえて書かれず、事件は起きない。
なにげない日常のなか、唯一百合香さんを、隠し撮りすることだけが普通とは違うことだ。
その百合香さんがでかける公園がとてもいい。
天気の良い日、2歳の娘といっしょに手をつなぎながら歩く。その後を追いかけて写真に収め
る圭司。
公園は家族連れや、昼休みのサラリーマンで賑わっている。明るい光のなかを黙って歩く百合
香さんはとても孤独に見える。
途中の日々。
若い時代に通過する何ものでもない、何になるかも決めていない、でも、何かに向かって歩き
続けているという確信はある、そんな時期。
その奇跡のような一時期を、きちんと切り取って、手のひらに乗せてくれた。
作家という仕事の魅力ってこんな感動をあたえちゃうことが出来る、そこなんだろうな、と思
う。
最後に、すべてがピタリとはまるパズルのような、心憎い一文がありました。
ちょっと歳のいった映画ファンなら、わかると思います。
そんな洒落た楽しみ方もできる作品です。
2011年7月28日に日本でレビュー済み
私には、この物語に感情移入することはできませんでした。
何も、起こらない…、どきどきわくわくするところもない。
登場人物にも魅力を感じない。
最後まで引っ張った、百合香の謎のように思えた行動も
結局の理由はそれだけですか…?のような感じで、がっかりしました。
皆さんのレビューがよいので、
単に私にはよさが理解できなかったと言う事かもしれません。
何も、起こらない…、どきどきわくわくするところもない。
登場人物にも魅力を感じない。
最後まで引っ張った、百合香の謎のように思えた行動も
結局の理由はそれだけですか…?のような感じで、がっかりしました。
皆さんのレビューがよいので、
単に私にはよさが理解できなかったと言う事かもしれません。