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墨攻 (新潮文庫) 文庫 – 1994/6/29

4.3 5つ星のうち4.3 65個の評価

戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国国を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。果たして革離はたった一人で城を守り通せるのか――史実を踏まえながら奔放な想像力で描く中島敦記念賞受賞作。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1994/6/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1994/6/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 170ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101281122
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101281124
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 65個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画も公開され、物語の内容についてはご存知の方がほとんどでしょう。

(他のレビューに簡潔にまとめられていますし・・・)

そこで、主人公「革離」に注目してみたいと思います。

知略に富んだ軍師であり、民衆を精兵に鍛え上げる指導者であり、

城の土木工事を指揮する技術者であり、右にでるもののいない兵器職人という、

墨子教団のエース、革離。

誰よりも頭に汗をかき、手を動かし、

「城を守る」ため昼夜を問わず働き続ける革離の姿勢を目の当たりにし、

これこそ人の上に立つ人間のあるべき姿なのではと感じます。

ビジネス書の中には、面倒な作業、やりたくない作業は上手に他人マターにしてしまって、

自分は少しでも楽をしましょう、と堂々と書かれているものもあります。

いかに楽をするか。

仕事をするにあたり、そんなことばかり考えている人もよく目にします。

だからでしょうか?

自分は革離のような姿勢の持ち主になりたいと思いますし、

周りにもそんな考えの持ち主が増えてくれればと思います。

本書を読まれる際には、ぜひ、革離の姿勢に共感できるかどうか、

そんな視点で読み進めてみて下さい。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年5月2日に日本でレビュー済み
春秋戦国時代に「兼愛」「非攻」という隣人を愛せよ的な思想を掲げながら、各国のあいだを高度な防御戦術を持つ傭兵集団として飛び回るというアンビバレントな活動をしていたとされる墨家。その実態を現実的に小説に落とし込んで想像が楽しい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
墨子についてはわからない事が多いそうで、あとがきによれば、本書は歴史書ではなく作者による架空の物語であるとのこと。しかし読み進めると、(特にキングダムを見た後などでは)情景がリアルに浮かんで来るようで、よく出来ているなと思う。良く(能く)守る事で知られる墨子の物語を、「墨攻」というタイトルにしているところがにくい。攻撃は最大の防御なりという言葉があるが、まさにその逆を表現しているようであった。敵勢よりも人数的にも劣り、かつ兵士でもない人材を登用してどのように守り抜くかという戦術、人心掌握、規律、賞罰など、組織の仕組みとしても参考になる部分もある。革離のリーダー像は背中で見せるタイプで、自ら考えて動き、自らに厳しくする、という点で尊敬できるが、かなりスーパーマンであり、目標とするには遠すぎるかもしれない。
自らは決して攻撃しない、しっかり守る事が平和につながるという思想も本書に感じたが、日本の自衛隊に通ずるところもあるのかな、、、とも思った。
2012年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
墨子は博愛主義者であり奉仕者であったが、もう一つその集団は精強無比の戦闘集団であり日夜、戦闘・戦術の工夫に精励していた。そして、墨子は、優秀な技術家であった。
しかし、自ら侵略することは絶対なかった。ただ、守るのである。城邑防衛戦である。墨守である。
戦国時代、大国の侵略に対抗するためであった。それには、非交の説を口先だけに終わらせないために身を以って大国の侵略を挫いてみせるしかない。それも無報酬で。
泣かず、表情を変えず、冷静。
墨家が戦国時代の他の集団と比べて異色だったのは厳しい規律と統制及び賞罰を基本とした専制的な軍隊組織機能だった。
革離は一人、梁城へ赴き城主以下を統制した。
戦は作業、能く造るものは能く守る。
梁城は健闘むなしく革離の死とともに七か月目に陥落した。趙の軍は悪戦苦闘のすえ小城を陥したが老将淹中もこのあと命を落とす。
墨子教団は、中国の戦国時代だけでなく世界史上にも類のない異例なものを残した途轍もない巨大な思想集団であったがただ戦国の200年のみで歴史から消えてしまった。
漢字が多いが簡潔で乾いた文体の195頁の小説である。
これが、二〇代の作品とは驚く。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作中の梁適と同じように、墨子教団の何ともいえない不気味さを感じられます。タダほどこわいものはない。教団が支配した社会はどういうものになるだろう?と興味もわきますが。そして映画版とは完全にキャラの異なる、戦闘職人な革離も魅力的でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年1月25日に日本でレビュー済み
戦国時代の中国。
非攻を説き、小国が大国に支配されるのをふせぐため
守りの戦いに参加する謎の「墨子」集団がいた。。
史実をふまえつつ描かれる、墨者・革離の戦のお話。

初代の死から時がすぎ、墨者も政治的な考えに染まる中、
はえぬきの墨者であり、戦闘の職人的人物である革離は
たったひとりで援軍として、今まさに墜ちようとしている小国・梁へ向かった。
迫りくる敵は二万の軍勢。
しかし梁の城主たちは自身の欲にふけり、非協力的。
そんな中、革離はひとり奮戦し、民の寄せ集めの軍を指揮する。。

史実を描く書き方と、物語をまぜる「後宮小説」でも見られた著者独特の書き方で
スケールの大きい戦いのお話が描かれています。
きわめて完成度が高く、エンターテイメントとしても面白い作品ですが
革離の作戦は残虐で、怖かったです。
それが戦争というものかもしれませんが。。
墨者という高い理念と、それを実現するための手段の乖離が印象的でした。
2007年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画版墨攻の原作はマンガ版墨攻。そのマンガ版の原作がこの文庫。マンガ版は読んだことが無いけれども、それぞれについてアレンジが施されていて、主題やテーマは同じでも、その筋書きから展開は全く異なるものらしい。

ゲームに例えるならば、映画版は真のエンディングとでも呼べるような、後味は悪いけれども、いくらか納得感のある結末であるのに対し、文庫版は明らかにバッド・エンディング。

映画版と対比するならば、同じ環境における防衛線をモチーフに、お互い同士がifストーリー的な内容で、あの局面でこうしていたから、こんな展開だったけれども、もしこうしていたら?こんな人が担当してたら?的な要素が楽しめます。

3時間もあれば読めてしまうような文庫本ですが、かなり楽しめる内容でした。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説で読んで見ましたが、短編小説風で、少し物足りないです。終わりも、墨者ベテラン幹部にしては経験不足の自らの決裁が原因で死んでしまっています。
漫画の方は壮大で、残忍な一個人に支配されることになった中華世界に絶望して、墨者の軍事技術によりイネとなった草を持って日本列島までカクリとシロが渡り、戦争のない、無辜のための豊かな国を造って完結しています。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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