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儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) 文庫 – 2011/6/26

4.2 5つ星のうち4.2 999個の評価

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夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
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【新潮文庫】米澤穂信 作品 自分が「生まれなかった世界」にスリップした僕。そこには死んだはずの「彼女」が生きていた。青春ミステリの新旗手が放つ衝撃作。 優雅な読書サークル「バベルの会」にリンクして起こる、邪悪な 5つの事件。恐るべき真相はラストの1行に。衝撃の暗黒ミステリ。 この町は、おかしい──。高速道路の誘致運動。町に残る伝承。そして、弟の予知と事件。十代の切なさと成長を描く青春ミステリ。 磨かれた文体と冴えわたる技巧。この短篇集は、もはや完璧としか言いようがない──。驚異のミステリー 3 冠を制覇した名作。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版 (2011/6/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/6/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 329ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101287821
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101287829
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 999個の評価

著者について

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米澤 穂信
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米澤 穂信(よねざわ・ほのぶ)

1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』(東京創元社)で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』(新潮社)で第27回山本周五郎賞を受賞。『満願』、15年刊の『王とサーカス』(東京創元社)はそれぞれ3つのミステリ・ランキングで1位となり、史上初の2年連続3冠を達成。

(本データは「いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ」が刊行された当時に掲載されていたものです。「BOOK著者紹介情報」より)

カスタマーレビュー

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5つのうち4.2つ
999グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私が良い作品だと思うものには、一つの共通点があります。それは、登場人物の理解しがたい狂気に、心の底から共感してしまう作品だということです。

米澤穂信氏の『儚い羊たちの祝宴』は、各章の主人公たちの狂気に頷き、教養に惚れ、決断に酔う、そんな素敵な物語が詰まった本です。あえて多くは語りません。ぜひみなさんに手にとっていただきたいと、そう心から思えた一冊でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月11日に日本でレビュー済み
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発送も早く、届いた商品も綺麗な状態でした。
ありがとうございました。
2023年12月30日に日本でレビュー済み
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著者の作品を初めて読みました。
文体、世界観、登場人物たちの人柄など、大変気に入ったので他の作品も読んでみようと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月21日に日本でレビュー済み
タイトル通り、悪いジョークが現実になった、というお話の数々。
正直なにを焦点に読めばよいのか、最後までいまいち掴めなかった。
所謂ミステリとして読むには底が浅いし、ホラー、サスペンス、という感じもあまりない。
人間の怖さもべつにない。江戸川乱歩的なおどろおどろしさでもない。ジャンル分けするのは本来良くないのはわかるけども、正直どんな感情で読めばよいのかわからなかった。そのため、いずれのお話も淡々読んでしまった、それでも読み進めたのは、結局のところこの物語にどんなオチが付くのか、それが気になったからだ、でそのオチというのが、冒頭の、悪いジョークが現実になった、である。
これにゾッとするかどうかで、おそらくこの作品に対する評価が決まるのだと思う。
私は、なるほど、と思いました、驚きではなく、納得しました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年9月2日に日本でレビュー済み
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ブラックでしたが楽しめました。
2023年8月5日に日本でレビュー済み
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五つの収録短篇中、第一等の妙味を感じたのは、一番最後の「儚(はかな)い羊たちの晩餐(ばんさん)」でした。
〝夏(なつ)さん〟て厨娘(ちゅうじょう。特別な料理人、の意)が調理するところを思い描いて、ぞくぞくっとしましたよ。
語り手の〝大寺鞠絵(おおでら まりえ)〟が、部屋に飾る絵として、ジェリコーの『メデューズ号の筏(いかだ)』を選ぶところも良いなあ。たまらず、その絵が載ってる中野京子の『怖い絵』(朝日出版社の単行本)を引っ張り出してきちゃいました。

続いては、「身内に不幸がありまして」と「玉野五十鈴(たまの いすず)の誉(ほま)れ」を同点の第二位で。
前者は、導入部の〈秘密の書棚〉の描写にわくわくしました。
後者は、〝小栗純香(おぐり すみか)〟って語り手のどん底一直線ならびにラスト一行に、ぞくぞくしました。

文庫本の巻末解説、千街晶之氏の文章も、ミステリの該博な知識と相まって、読みごたえありました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年1月19日に日本でレビュー済み
短編小説ですが、二つ目の北の館の話が絶妙に素晴らしい。震えました!
2021年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
満願を読みすっかり虜になってしまい、筆者の別作品も読んでみたいと思い購入しました。
当たり前のことなのかもしれませんが、この著者の文章は分かり易く、自然と物語に入れる気がします(自分にあってるだけかもしれませんが)。
どの短編も人間の闇を感じる内容で背筋をゾッとさせられます。淡々と紡がれる文章だからこそ、真相が明かされた際の恐怖がより際立っている。多少それっぽい要素はありますが推理小説ではありませんので、読もうかどうか検討されている方はご留意ください。
ここでのネタバレは避けたいので多くは語れませんが、なかでも「玉野五十鈴の誉れ」がインパクトがありました。
これ以上書くと余計な事まで書いてしまいそうなのでレビューはここまでにしておきます。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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