書店で売り切れだったので、Amazonで注文して、昨日届いて、昨日から読んでやっと今日読了した。
「すごい」としか言いようがなかった。
ひさびさに小説を読んで手に汗をかいた。
この本を知ったきっかけは芦沢央さんの「許されようとは思いません」のレビューに「満顔」に似ている、とか「満顔」を思い出すとあったので、どんな話だろうと興味を持った。
確かに「許されようとは思いません」にちょっと似ている。自分のミスや落ち度をごまかすために嘘を重ねて、罪を犯して、それで自らを追い詰めてしまう。
「夜警」と「万灯」がまさにそれで、読後感が悪くて、でも面白かった。
「柘榴」は作風がちょっと違うが、それも意外で、作者の力量を感じた。
外れのない1冊!!!
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満願 (新潮文庫) 文庫 – 2017/7/28
米澤 穂信
(著)
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購入オプションとあわせ買い
死にたい人たちのあいだで、随分評判らしいのよ。
磨かれた文体と冴えわたる技巧。この短篇集は、もはや完璧としか言いようがない――。驚異のミステリー3冠を制覇した名作。
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。
磨かれた文体と冴えわたる技巧。この短篇集は、もはや完璧としか言いようがない――。驚異のミステリー3冠を制覇した名作。
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/7/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101287848
- ISBN-13978-4101287843
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ボトルネック | 儚い羊たちの祝宴 | リカーシブル | 満願 | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.1
520
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5つ星のうち4.2
983
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5つ星のうち4.1
192
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5つ星のうち4.0
2,541
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価格 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥825¥825 | ¥825¥825 |
【新潮文庫】米澤穂信 作品 | 自分が「生まれなかった世界」にスリップした僕。そこには死んだはずの「彼女」が生きていた。青春ミステリの新旗手が放つ衝撃作。 | 優雅な読書サークル「バベルの会」にリンクして起こる、邪悪な 5つの事件。恐るべき真相はラストの1行に。衝撃の暗黒ミステリ。 | この町は、おかしい──。高速道路の誘致運動。町に残る伝承。そして、弟の予知と事件。十代の切なさと成長を描く青春ミステリ。 | 磨かれた文体と冴えわたる技巧。この短篇集は、もはや完璧としか言いようがない──。驚異のミステリー 3 冠を制覇した名作。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2017/7/28)
- 発売日 : 2017/7/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 4101287848
- ISBN-13 : 978-4101287843
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,375位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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米澤 穂信(よねざわ・ほのぶ)
1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』(東京創元社)で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』(新潮社)で第27回山本周五郎賞を受賞。『満願』、15年刊の『王とサーカス』(東京創元社)はそれぞれ3つのミステリ・ランキングで1位となり、史上初の2年連続3冠を達成。
(本データは「いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ」が刊行された当時に掲載されていたものです。「BOOK著者紹介情報」より)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年から2013年にかけて発表された中・短篇が六つ。収録作品ならびに初出は、以下のとおり。
🍁 夜警 「小説新潮」2012年5月号
🍁 死人宿(しにんやど) 「小説すばる」2011年1月号
🍁 柘榴(ざくろ) 「小説新潮」2010年9月号
🍁 万灯(まんどう) 「小説新潮」2011年5月号
🍁 関守(せきもり) 「小説新潮」2013年5月号
🍁 満願 「Story Seller Vol. 3」2010年 Spring
表題作「満願」の、〈なぜ、それをしたのか?〉というところで繰り出される逆転の意表手(いひょうしゅ)、ぐるりと世界が転回する妙手(みょうしゅ)、それが一番印象に残りました。
この妙味は、先日読んだ著者の短篇「供米(くまい)」(『時代小説 ザ・ベスト2023』集英社文庫に収録)でも感じた、あっ! という驚きと同種のもの。その一瞬の切れ味にやられました。
もう一篇。「死人宿」が良かったです。
一片の遺書に秘められた謎を解き明かすくだりに、スリリングな興趣があって、これ、面白かったな。
あと、杉江松恋の巻末解説が、いつもながら読みごたえがあって、とても良かったです。
🍁 夜警 「小説新潮」2012年5月号
🍁 死人宿(しにんやど) 「小説すばる」2011年1月号
🍁 柘榴(ざくろ) 「小説新潮」2010年9月号
🍁 万灯(まんどう) 「小説新潮」2011年5月号
🍁 関守(せきもり) 「小説新潮」2013年5月号
🍁 満願 「Story Seller Vol. 3」2010年 Spring
表題作「満願」の、〈なぜ、それをしたのか?〉というところで繰り出される逆転の意表手(いひょうしゅ)、ぐるりと世界が転回する妙手(みょうしゅ)、それが一番印象に残りました。
この妙味は、先日読んだ著者の短篇「供米(くまい)」(『時代小説 ザ・ベスト2023』集英社文庫に収録)でも感じた、あっ! という驚きと同種のもの。その一瞬の切れ味にやられました。
もう一篇。「死人宿」が良かったです。
一片の遺書に秘められた謎を解き明かすくだりに、スリリングな興趣があって、これ、面白かったな。
あと、杉江松恋の巻末解説が、いつもながら読みごたえがあって、とても良かったです。
2023年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
期待していたからこそ、もっとスリリングであってほしかった。
2024年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
無駄のない文章でイラつくこともなく一気に読めましたありきたりの動機ではなく人の心の奥を見たお話だったと思います。他の作品も読んでみたいです
2023年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年に出た本、2010年代に書かれた作品だそうですが、全体的に昭和~平成1桁台の香りを感じる。時代劇を読んでる感覚になったので、10年で社会通念や倫理観ってだいぶ変わるなあと思いました。そういう意味では昭和ぽいギラギラ感が話にマッチしていた「万灯」がよかったな。NHKのドラマが気になるのでどうにかして見てみたい。タイトルの「満願」はいまいちピンとこなかった。「関守」は世にも奇妙な物語で映像化してほしい。
2024年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼の作品では古典部だけ読んだことがあり、それはさほどすごいとは思いませんでしたが、この短編集を読んでファンになりました。ミステリ好きですが、トリックを追いかけていくばかりの作品は食傷ぎみになりますが、彼の作品はトリック以外の部分での筆力を感じます。直木賞受賞もうなずけます。
2023年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めての作家さんの作品でした。評判が気になり、購入しました。期待どおりの面白さでした。
2023年12月4日に日本でレビュー済み
警察小説というと横山秀夫が思い浮かぶが、この米澤穂信の短編集の最初に収
載されている「夜警」もまた警察小説。
なるべく「硬質」の小説を書こうとしたのだろうが、内容が古すぎるとも感じ
た。まるで二〇年三〇年も前の話のような主人公を中心にすえても感心しない。
パワハラを繰り返す主人公がしかつめらしく何か喋っているが、部下を自死に追
いこんだ人物が何を言うのか。
横山流に、「暗さ」を持った斜に構える主人公が、どうにも古いテレビドラマ
の録画を見ているようで、読んでも魅力的な人物とは言いがたい。
部下に対する「当たり」の酷さは不快なだけで、死亡した部下の人物描写も浅
い。
「死人病」。おそらく「宿」のアイデアが先にあって、主人公とその恋人の話
を緩く結びつけた作品か。謎解きに恋愛感情を滑り込ませ、無理に筋を作ったか。
生死という重大な問題がゲームになってしまい、そのゲームすらルールが次々に
変わる。「どうぞ」と差し出されても、「味がバラバラ」と答えるしかない。そん
な口に合わない料理を出されたようだ。
「柘榴」。奇妙なほど美しい母を持った不思議な姉妹。「人たらし」の父親。妖
しい雰囲気の小説にしたかったのであろうが、どの登場人物にも薄汚い欲望が見
えてしまい、結局この小説の主題は何だったのか。うーんと唸るしかなかった。
「万灯」。こういう作品は嫌いではない。荒唐無稽とも思えるが、十分にエン
ターテインメントの質が高ければ、それはそれでいいだろう。ご都合主義的スト
ーリーは他の作品と似通っているが、本作品は基本的に骨太の骨格。主人公がス
トーリーに比してどうもひ弱ではある。外国や外国人の感覚が妙に日本と似通っ
て描写されているのが気にかかる。
国際的大事件が個人プレーに依存しすぎだろう。悪く言うと、よくある「冒険
小説」の単調さがある。ストーリーテラーとしての資質も感じさせるが、後半に
急に物語が「失速」する。
「関守」。恐怖小説と言っていいか。この作品のように、長い伏線の後にどん
でん返し的な「おち」は結構使われているが、仕立て方が上手いと思った。少し
ずつの違和感が最後に一挙に恐怖へと変わる、そのタイミングが秀逸か。ただ「ま
とめすぎ」という思いも残った。
「満願」。なんとも本短編集の中でもあまり出来がよくない。この作品が評価
が高いのは意外だった。謎めいたストーリーに引き込まれるが、はてさてその結
果はさほどのインパクもない。この短編集で短編集の表題に付けるほどの作品で
もないだろう。
「解説」で「満願」をこう評している。
「松本清張の有名な短編と、それが収録された作品集を手にしたときに気持ち
が蘇るのを感じた」。清張の短編とは「張込み」だろうか。
全体を通して。
六つの短編全ての題材が異なり、それなりに楽しめる作品集になっている。お
ののの完成度も(今まで散々けなしたが)決して低くない。ただ、ストーリーの
最後の「ツメ」や最後の「おち」が今一つと、どうにも「惜しい」短編が多い。
作者の才能もキラリと光っていて、またこの作者の作品に目を通そうかととも思
った。
かなり辛口ですが、以上です。
載されている「夜警」もまた警察小説。
なるべく「硬質」の小説を書こうとしたのだろうが、内容が古すぎるとも感じ
た。まるで二〇年三〇年も前の話のような主人公を中心にすえても感心しない。
パワハラを繰り返す主人公がしかつめらしく何か喋っているが、部下を自死に追
いこんだ人物が何を言うのか。
横山流に、「暗さ」を持った斜に構える主人公が、どうにも古いテレビドラマ
の録画を見ているようで、読んでも魅力的な人物とは言いがたい。
部下に対する「当たり」の酷さは不快なだけで、死亡した部下の人物描写も浅
い。
「死人病」。おそらく「宿」のアイデアが先にあって、主人公とその恋人の話
を緩く結びつけた作品か。謎解きに恋愛感情を滑り込ませ、無理に筋を作ったか。
生死という重大な問題がゲームになってしまい、そのゲームすらルールが次々に
変わる。「どうぞ」と差し出されても、「味がバラバラ」と答えるしかない。そん
な口に合わない料理を出されたようだ。
「柘榴」。奇妙なほど美しい母を持った不思議な姉妹。「人たらし」の父親。妖
しい雰囲気の小説にしたかったのであろうが、どの登場人物にも薄汚い欲望が見
えてしまい、結局この小説の主題は何だったのか。うーんと唸るしかなかった。
「万灯」。こういう作品は嫌いではない。荒唐無稽とも思えるが、十分にエン
ターテインメントの質が高ければ、それはそれでいいだろう。ご都合主義的スト
ーリーは他の作品と似通っているが、本作品は基本的に骨太の骨格。主人公がス
トーリーに比してどうもひ弱ではある。外国や外国人の感覚が妙に日本と似通っ
て描写されているのが気にかかる。
国際的大事件が個人プレーに依存しすぎだろう。悪く言うと、よくある「冒険
小説」の単調さがある。ストーリーテラーとしての資質も感じさせるが、後半に
急に物語が「失速」する。
「関守」。恐怖小説と言っていいか。この作品のように、長い伏線の後にどん
でん返し的な「おち」は結構使われているが、仕立て方が上手いと思った。少し
ずつの違和感が最後に一挙に恐怖へと変わる、そのタイミングが秀逸か。ただ「ま
とめすぎ」という思いも残った。
「満願」。なんとも本短編集の中でもあまり出来がよくない。この作品が評価
が高いのは意外だった。謎めいたストーリーに引き込まれるが、はてさてその結
果はさほどのインパクもない。この短編集で短編集の表題に付けるほどの作品で
もないだろう。
「解説」で「満願」をこう評している。
「松本清張の有名な短編と、それが収録された作品集を手にしたときに気持ち
が蘇るのを感じた」。清張の短編とは「張込み」だろうか。
全体を通して。
六つの短編全ての題材が異なり、それなりに楽しめる作品集になっている。お
ののの完成度も(今まで散々けなしたが)決して低くない。ただ、ストーリーの
最後の「ツメ」や最後の「おち」が今一つと、どうにも「惜しい」短編が多い。
作者の才能もキラリと光っていて、またこの作者の作品に目を通そうかととも思
った。
かなり辛口ですが、以上です。
他の国からのトップレビュー

Mitsuko H Johnson
5つ星のうち5.0
Five Stars
2017年5月16日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
I enjoyed it very much.