個人指導をしている高校生のために、自分の分も合わせて2冊買いました。
吉本隆明氏のポイントを押さえた解説と、毎日新聞社の2名があらすじを書いてくれています。吉本隆明氏の解説により、単純なあらすじ本ではない仕上がりになっています。大学受験のために現代文を勉強している高校生にとってはレベルの高い近代文学史の学習資料になっています。
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日本近代文学の名作 (新潮文庫) 文庫 – 2008/6/30
吉本 隆明
(著)
漱石は『こころ』のなかに江戸と西欧、二つに分裂した倫理観の危機を刻み、川端は『雪国』で、混じり合う男女の性を「浸透力」と捉えた――。明治から昭和までの代表的文学者24人の作品から、「名作」に値する特異な要件を抽出し、近代精神が孕む諸問題を解き明かした傑作論考。独自の着眼と作品への懐深い洞察で、文学の本質を鮮やかに射抜く、吉本文学論の精髄である。
- ISBN-104101289239
- ISBN-13978-4101289236
- 出版社新潮社
- 発売日2008/6/30
- 言語日本語
- 本の長さ213ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2008/6/30)
- 発売日 : 2008/6/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 213ページ
- ISBN-10 : 4101289239
- ISBN-13 : 978-4101289236
- Amazon 売れ筋ランキング: - 502,720位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,626位新潮文庫
- - 85,845位ノンフィクション (本)
- - 132,469位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月23日に日本でレビュー済み
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2017年3月14日に日本でレビュー済み
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夏目漱石に始まり二葉亭四迷まで、約20名の作家とその代表作の評論集です。概ね1950年代迄に創作活動を終えた著名作家を取り上げていますが、江戸川乱歩の『陰獣』はやや異色です。一方で、小林多喜二に代表されるいわゆるプロレタリア作家とその作品を取り上げていません。プロタリア文学は、戦前の日本文学を語る上で看過できない一大ジャンルだとレビュアーは確信しますが、吉本氏はその文学的価値をさほど評価していないということでしょうか。
2003年5月27日に日本でレビュー済み
「現代日本の詩歌」と同じく新聞連載の単行本化。著者が重要と思う作家と主要著作について触れている。ここから各論として著者の他の文芸評論へと渡りをつけることができる。
私は評論を除いてここに紹介されているものを全部読んだ。吉本の文学観が「夏目漱石を読む」とともにあらわされているといえる。
私は評論を除いてここに紹介されているものを全部読んだ。吉本の文学観が「夏目漱石を読む」とともにあらわされているといえる。
2015年5月16日に日本でレビュー済み
『共同幻想論』はなんのことやらわからなかった私も、この本はとても面白かった。
明治以後の作家とその作品一つを取り上げて吉本さんなりの解釈を加えている。語り口調の文章なので、吉本隆明の文章か!と身構える必要はない。
取り上げられる作品をあらかじめ読んでいれば、目からウロコが落ちる思いを繰り返すだろう。
そしてもう一度読み返す楽しみを手に入れる。
何でもかでも難しい言葉でしか言えない人は、実は大したことはない。本当に大切なことを誰にも伝わる言葉で語れる人が、真に優れているのだ。
吉本さんは、まさにそういう一人だった。この本を読めば、吉本さんのすごさがわかる。
明治以後の作家とその作品一つを取り上げて吉本さんなりの解釈を加えている。語り口調の文章なので、吉本隆明の文章か!と身構える必要はない。
取り上げられる作品をあらかじめ読んでいれば、目からウロコが落ちる思いを繰り返すだろう。
そしてもう一度読み返す楽しみを手に入れる。
何でもかでも難しい言葉でしか言えない人は、実は大したことはない。本当に大切なことを誰にも伝わる言葉で語れる人が、真に優れているのだ。
吉本さんは、まさにそういう一人だった。この本を読めば、吉本さんのすごさがわかる。
2010年4月24日に日本でレビュー済み
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僕より50才以上年上の吉本さん。大好きです。
いろいろな本を読んで自分なりに考えている時でも、ふと吉本隆明ならどう考えるだろう?
と思うことがよくあります。そんな自分にとって本書は興味深い作品でした。
とくに、芥川の章の最後、「下町の悪ガキがどういう文章を書けばいいのか、というのは
わたしたちにとっても重要な課題だった。わたしたちはリアリズムで下町を描くという方法は
とらなかった。かといって、芥川もいや、堀辰雄もいや、立原道造もいやだった。これらのだれとも
似てはダメだと思った。」という箇所が吉本さんらしいというか、とても印象に残りました。
いろいろな本を読んで自分なりに考えている時でも、ふと吉本隆明ならどう考えるだろう?
と思うことがよくあります。そんな自分にとって本書は興味深い作品でした。
とくに、芥川の章の最後、「下町の悪ガキがどういう文章を書けばいいのか、というのは
わたしたちにとっても重要な課題だった。わたしたちはリアリズムで下町を描くという方法は
とらなかった。かといって、芥川もいや、堀辰雄もいや、立原道造もいやだった。これらのだれとも
似てはダメだと思った。」という箇所が吉本さんらしいというか、とても印象に残りました。
2018年7月28日に日本でレビュー済み
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あくまで吉本隆明氏の主観による高邁な分析だと思うのですが客観的というよりは かなり主観が強い分析だと思います
あまりにも個性が強すぎると感覚の違いを感じてしまいますね 好き嫌いの問題でしょうけど
あまりにも個性が強すぎると感覚の違いを感じてしまいますね 好き嫌いの問題でしょうけど
2009年7月8日に日本でレビュー済み
よいですね。
言葉を言い切ることに情熱を注いでいる吉本さんもよいですが、こんなかんじのざっくりした文章も好きです。
たとえば、江戸川乱歩の『陰獣』は、5ページ半くらいの解説ですが、『陰獣』については半分くらいふれて、あとは現代のミステリー作家や天皇制です。江戸川乱歩にはほとんどふれていません。あんまり読んだことがないことは告白しています。
構成者後記によれば、聞き書きです。
おなじく、ざっくりしたものに、
天皇制の基層 (講談社学術文庫)
があります。
これは対談です。
言葉を言い切ることに情熱を注いでいる吉本さんもよいですが、こんなかんじのざっくりした文章も好きです。
たとえば、江戸川乱歩の『陰獣』は、5ページ半くらいの解説ですが、『陰獣』については半分くらいふれて、あとは現代のミステリー作家や天皇制です。江戸川乱歩にはほとんどふれていません。あんまり読んだことがないことは告白しています。
構成者後記によれば、聞き書きです。
おなじく、ざっくりしたものに、
天皇制の基層 (講談社学術文庫)
があります。
これは対談です。
2010年3月1日に日本でレビュー済み
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「こころ」ほか正統派解釈とは
ちがった面白さ
吉本風健在
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吉本風健在