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葬送 第二部(下) (新潮文庫) 文庫 – 2005/8/28
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ショパン生誕200年のメモリアルイヤーを彩る、美と感動の長編小説
- 本の長さ475ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/8/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101290369
- ISBN-13978-4101290362
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出版社より
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥539¥539 | ¥825¥825 | ¥880¥880 | ¥880¥880 | ¥572¥572 | ¥3,740¥3,740 |
【新潮社】平野啓一郎 作品 | 昼は平凡な女教師、顔のない〈吉田希美子〉の裸体の氾濫は投稿サイトの話題を独占した……ネット社会の罠をリアルに描く衝撃作! | 崩れゆく中世世界を貫く異界の光。著者 23 歳の衝撃処女作と、青年詩人と運命の女の聖悲劇。文学の新時代を拓いた2編を一冊に!〈芥川賞〉 | 全国で犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。犯人は「悪魔」。’00 年代日本の悪と赦しを問うデビュー十年、著者渾身の衝撃作! | 異国の深夜、監禁下で「愛」を強いられた男女の数奇な運命を辿る表題作を始め、孤独な現代人の悲喜劇を官能的に描く傑作短編集。 | 三島はなぜ、あのような死を選んだのか――答えは小説の中に秘められていた。4作品の精読からその謎を解く、構想20年の三島論! |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/8/28)
- 発売日 : 2005/8/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 475ページ
- ISBN-10 : 4101290369
- ISBN-13 : 978-4101290362
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 69,869位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。
1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。
以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。
美術、音楽にも造詣が深く、日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当(2009年~2016年)するなど、幅広いジャンルで批評を執筆。2014年には、国立西洋美術館のゲスト・キュレーターとして「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品」展を開催した。同年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
また、各ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。
著書に、小説『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』、『ドーン』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』、『ある男』等、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』等がある。
2019年に映画化された『マチネの終わりに』は、現在、累計58万部超のロングセラーとなっている。
2021年5月26日、長編小説『本心』(文藝春秋社)刊行。
photo: @ogata_photo
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[受賞歴]
『日蝕』(1999年 芥川龍之介賞)
『決壊』(2009年 芸術選奨文部大臣新人賞受賞)
『ドーン』(2009年 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)
『マチネの終わりに』(2017年 渡辺淳一文学賞)
『ある男』(2019年 読売文学賞)
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[審査員・選考委員履歴]
三島由紀夫賞(2008年~2019年)
写真の町東川賞(2008年~2017年)
木村伊兵衛賞(2018年~)
芥川龍之介賞(2020年~)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ショパンが長くて短い生涯を、病に苦しみながら、独創的なピアノ曲を作曲し続けてきたこと、サンドとの関係がきっぱりと終わる。
死の床で美しいポーランド貴夫人に歌を歌ってもらう希望が叶えられる。作者はこれでもか、と言わんばかりに、ショパンの身体的苦しみを描き出している。ピアノの前に病体をおいて、病のゆえに曲想が出てこないことを嘆く。かたや、ドラクロアは最後を見舞わず、葬儀にはこっそりと後から出かけていくのである。このドラクロアの気持ちと行動は、作者の気持ちでもあるのだろうか。この病ゆえに、ショパンの曲想、演奏、恋も強く影響されていたのだ。
この巻の見どころは……誰がショパンの死を看取るか、という部分がまず挙げられます。例えばドラクロワ、スターリング嬢、そしてサンド夫人といった人物が微妙な位置にいるのですが、彼らがどういう心理と情勢でショパンの死と向き合うか。死に行くショパンも含めて、それらの人物の心のアヤの描写が繊細です。
あらすじにある、ショパンが死に際して親しい人たちに遺す美しい言葉、というのも見どころになると思います。が、憂愁の情を帯びた優しさに満ちた言葉ではあると思いましたが、美しいかというと……普通のような感じがしました。
ショパンの姉の奮闘ぶりが、なんというか涙ぐましかったです。いかに献身的に看病しようとも、弟ショパンの死は避けられず、「死」の重みを読者に強烈に印象づける働きをしているように感じます。
そしてもう一つショパンの「死」を浮かび上がらせるのが、ラストシーンです。ショパンの死、まだ生き続けるドラクロワ。親友同士だった天才両者の対比によって、この大著は閉じられます。静かな余韻を響かせながら幕を引き閉めるような終わり方でした。
読み終えた感があります。
今まで知らなかったショパンの最後。
壮絶でした、こんなに病と闘いながら一曲一曲魂を込めて作曲したんだなーー
ドラクロワを見ずとも、ショパンを聴かずとも、この小説の、著者の「文章そのもの」から感動できる。それは著者が「文章の力」を信じているから可能だったのではないでしょうか。
特に第一部の最後と第二部の最初ですよね。
そういう文章に出会えたことが素直にうれしかったです。
著者が何故に、この19世紀のパリを舞台に有名な芸術家達の交流を描いたのだろうか、という事に、しばしば想いを馳せる事になりました。この「物語」全体から浮かび上がる印象ですが、ショパンやドラクロワの孤独、そして哲学的な思索、それらを通じて、平野啓一郎氏の想い、世界観、思索が滲み出ているように感じられます。決して、ショパンが平野氏ではなく、またドラクロワが平野氏という訳でもない。明確にダブる、重なる、という訳では無いのですが、その全体の中に、芸術家達の作品を産み出す苦悩や、孤独な作業、哲学的思索が、ショパンでもありドラクロワでもあり、なおかつ、著者・平野氏でもあるように、浮かび上がって来るかのようです。著者・平野氏の裡に抱えるその孤独、世界観を垣間見るような印象を受けました。著者・平野氏の器の大きさを想わずにはいられません。平野氏がその裡に秘めるものを表現しようとする時、その器の大きさが、結果として、この19世紀の芸術家達を通じて表現せざるを得なかった、ようにも想えて来ます。