それぞれ独立した短編小説ですが、どの作品にも人の持つ「後ろめたさ」が流れています。
家族、恋人、友達、近いからこそ感じてしまう感情は、優越/劣等感なのか、愛憎なのか。
心に誰しもが抱える暗部を、無駄のない文章でドラマチックに描きます。
たった1万文字未満で、人の悲哀と欺瞞を描く。
トランプの相手を負かそうとして生じる熱のような、凄まじい感情が渦巻いています。
普遍的な小説ばかりです。
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思い出トランプ (新潮文庫) 文庫 – 1983/5/1
向田 邦子
(著)
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累計200万部! 1980年上期、直木賞受賞作を含む13編。
何と超異例! 「小説新潮」連載中に直木賞受賞となった連作小説。
浮気の相手であった部下の結婚式に、妻と出席する男。おきゃんで、かわうそのような残忍さを持つ人妻。毒牙を心に抱くエリートサラリーマン。やむを得ない事故で、子どもの指を切ってしまった母親など――日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っている弱さや、狡さ、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた13編。直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録。
【目次】
かわうそ
だらだら坂
はめ殺し窓
三枚肉
マンハッタン
犬小屋
男眉
大根の月
りんごの皮
酸っぱい家族
耳
花の名前
ダウト
[解説]向田さんの芸(水上勉)
本書「解説」より
連作短編のようだから、完結をみてからでもと(直木賞の)授賞を見送ろうとする委員もあったにかかわらず、山口瞳、阿川弘之両氏と私の三人が強力にねばった日のことがわすれられない。わずか二十枚前後の短編三作であったけれど、誰もが真似できぬ辛苦の世界へ入って彫(きざ)みこんでいる、向田さんの世界がみずみずしい花のように見えたからである。それがみとめられて受賞となり、やがて一年も経たないうちに、飛行機事故で亡くなられてみると、人生無常の思いが、いっそうつよくなり、向田さんの文学は、読者を打つこととなった。
――水上勉「向田さんの芸」
向田邦子(1929-1981)
東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。1980年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。1981年8月22日、台湾旅行中、飛行機事故で死去。
何と超異例! 「小説新潮」連載中に直木賞受賞となった連作小説。
浮気の相手であった部下の結婚式に、妻と出席する男。おきゃんで、かわうそのような残忍さを持つ人妻。毒牙を心に抱くエリートサラリーマン。やむを得ない事故で、子どもの指を切ってしまった母親など――日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っている弱さや、狡さ、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた13編。直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録。
【目次】
かわうそ
だらだら坂
はめ殺し窓
三枚肉
マンハッタン
犬小屋
男眉
大根の月
りんごの皮
酸っぱい家族
耳
花の名前
ダウト
[解説]向田さんの芸(水上勉)
本書「解説」より
連作短編のようだから、完結をみてからでもと(直木賞の)授賞を見送ろうとする委員もあったにかかわらず、山口瞳、阿川弘之両氏と私の三人が強力にねばった日のことがわすれられない。わずか二十枚前後の短編三作であったけれど、誰もが真似できぬ辛苦の世界へ入って彫(きざ)みこんでいる、向田さんの世界がみずみずしい花のように見えたからである。それがみとめられて受賞となり、やがて一年も経たないうちに、飛行機事故で亡くなられてみると、人生無常の思いが、いっそうつよくなり、向田さんの文学は、読者を打つこととなった。
――水上勉「向田さんの芸」
向田邦子(1929-1981)
東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。1980年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。1981年8月22日、台湾旅行中、飛行機事故で死去。
- ISBN-10410129402X
- ISBN-13978-4101294025
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1983/5/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ225ページ
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出版社より
寺内貫太郎一家 | 思い出トランプ | 男どき女どき | 少しぐらいの嘘は大目に―向田邦子の言葉― | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
83
|
5つ星のうち4.0
548
|
5つ星のうち4.1
297
|
5つ星のうち4.1
105
|
価格 | ¥693¥693 | ¥605¥605 | ¥605¥605 | ¥605¥605 |
【新潮文庫】向田邦子 作品 | 著者・向田邦子の父親をモデルに、口下手で怒りっぽいくせに涙もろい愛すべき日本の〈お父さん〉とその家族を描く処女長編小説。 | 日常生活の中で、誰もがもっている狡さや弱さ、うしろめたさを人間を愛しむ眼で巧みに捉えた、直木賞受賞作など連作 13 編を収録。〈直木賞受賞〉 | どんな平凡な人生にも、心さわぐ時がある。その一瞬の輝きを描く最後の小説 4 編に、珠玉のエッセイを加えたラスト・メッセージ集。 | 没後40年――今なお愛され続ける向田邦子の全ドラマ・エッセイ・小説作品から名言・名ゼリフをセレクト。一生、隣に置いて下さい。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1983/5/1)
- 発売日 : 1983/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 225ページ
- ISBN-10 : 410129402X
- ISBN-13 : 978-4101294025
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,420位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1929-1981)1929(昭和4)年、東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。
人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。1980年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。1981年8月22日、台湾旅行中、飛行機事故で死去。
イメージ付きのレビュー
5 星
色褪せない昭和感
タブローを感じさせてくれる名画とは言い難いが、癖のある記憶に刻まれるであろう生活の濃淡さや人間関係の綾を感じさせる。小津映画をデフォルメしたかのような映画シーンを観ているような小説で視覚的な風景でちょっとした不思議体験を経験できるような確かな生活がある短編集であろう。骨相学・色彩美・生活感などなども感じさせてくれて今でいう郷愁を誘うであろうレトロ感満載です。ござの上で撮影した、いかにもな写真を携えて…。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの話にも、登場人物の心情が丁寧に表現されていて、想像力を掻き立てられました。秀逸な一冊です。
2022年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新刊なのに表装が破れてました。
2014年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
13の短編がトランプのカードのように並べられている。
1枚目のカード「かわうそ」を読んでほとんど恐ろしさすら感じた。
主人による妻の描写
「細い夏蜜柑の木に、よくなったものだ思うほど重たそうな夏蜜柑が実っているのがある。結婚した当座の厚子はそんな風だった。
さすがに四十を越して夏蜜柑も幾分小さめになったようだが・・・」
「おい、と呼びとめていた。
「なんじゃ」
わざと時代劇の言葉使いで、ひょいとおどけて振り向いた厚子を見て、卓次は、あ、と声を立てそうになった。
何かに似ていると思ったのは、かわうそだった。」
「厚かましいが憎めない。ずるそうだが目の放せない愛嬌がある。
ひとりでに体がはしゃいでしまい、生きて動いていることが面白くてたまらない。」
魅力的な女性像にも見える。しかし、そんな簡単なことではなかった。・・・
「男眉」の一節。
「夫との見合いがまとまり、式の日取りが決まった頃、うちへ遊びに来たことがあった。
父はやがて義理の息子になる夫に酒をつぎながら、冗談まじりに麻の体のことを口にした。
酒のつまみを皿にのせて茶の間に入りかけた麻は父の「毛深い」ということばを耳にした時、刃物があったら父に突き立てていただろうと思った。死んでも絶対に泣いてやらないから」
こころに刺さるような表現がたくさん出てくる。
父のこと、母のこと、妻のこと、夫のこと、妹のこと。
何気なく過ぎてゆく日常に潜む、さまざまな感情。
51歳で事故死したこの作家の表現力は並大抵ではなかった。
最近トランプ遊びなんてしなくなりましたね。
かってはどの家にもトランプがあったように思いますが。
1枚目のカード「かわうそ」を読んでほとんど恐ろしさすら感じた。
主人による妻の描写
「細い夏蜜柑の木に、よくなったものだ思うほど重たそうな夏蜜柑が実っているのがある。結婚した当座の厚子はそんな風だった。
さすがに四十を越して夏蜜柑も幾分小さめになったようだが・・・」
「おい、と呼びとめていた。
「なんじゃ」
わざと時代劇の言葉使いで、ひょいとおどけて振り向いた厚子を見て、卓次は、あ、と声を立てそうになった。
何かに似ていると思ったのは、かわうそだった。」
「厚かましいが憎めない。ずるそうだが目の放せない愛嬌がある。
ひとりでに体がはしゃいでしまい、生きて動いていることが面白くてたまらない。」
魅力的な女性像にも見える。しかし、そんな簡単なことではなかった。・・・
「男眉」の一節。
「夫との見合いがまとまり、式の日取りが決まった頃、うちへ遊びに来たことがあった。
父はやがて義理の息子になる夫に酒をつぎながら、冗談まじりに麻の体のことを口にした。
酒のつまみを皿にのせて茶の間に入りかけた麻は父の「毛深い」ということばを耳にした時、刃物があったら父に突き立てていただろうと思った。死んでも絶対に泣いてやらないから」
こころに刺さるような表現がたくさん出てくる。
父のこと、母のこと、妻のこと、夫のこと、妹のこと。
何気なく過ぎてゆく日常に潜む、さまざまな感情。
51歳で事故死したこの作家の表現力は並大抵ではなかった。
最近トランプ遊びなんてしなくなりましたね。
かってはどの家にもトランプがあったように思いますが。
2023年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Usedを購入したが、なにも問題なし。小説は中身がもんだいなので 多少の古さはいとわない。
2023年3月16日に日本でレビュー済み
久々に再読。
初読時に比べ拝読の感動が薄れたのはなぜであろうか。
ひとつは、自身の感性の変化であるかもしれない。
いくつか、具体的に指摘しよう。
・作品の冒頭に「決め台詞」を提示するといったお決まりのパターンに倦怠を感じること。
・人生の印象的な場面の「切り取り」の散りばめ、といった形式に倦怠を感じること。
・俗世間に「微笑みつつ上から目線」で、解説を加える傲慢さに倦怠を感じること。
未だに大人気の先生には大変失礼ながら、物知り顔の「茶化しぶり」に、浅薄さを感じるのである。
初読時に比べ拝読の感動が薄れたのはなぜであろうか。
ひとつは、自身の感性の変化であるかもしれない。
いくつか、具体的に指摘しよう。
・作品の冒頭に「決め台詞」を提示するといったお決まりのパターンに倦怠を感じること。
・人生の印象的な場面の「切り取り」の散りばめ、といった形式に倦怠を感じること。
・俗世間に「微笑みつつ上から目線」で、解説を加える傲慢さに倦怠を感じること。
未だに大人気の先生には大変失礼ながら、物知り顔の「茶化しぶり」に、浅薄さを感じるのである。
2016年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
13編いずれにも向田さんの人間に対する優しさが溢れている。
弱く、醜く、頼りなく、時に思いのほか、強く美しい。
本作を読みながら、そんな人間が愛おしく思えてくる。
1編は15ページであっという間だが、その中に人間の心の機微が
見逃してしまいそうなぐらい自然な情緒で描かれている。
あまりにも繊細すぎて、恥ずかしながら
何度読み返しても完全には理解できない箇所がいくつかあり推測の域を出なかった。
そのいずれもがおそらく普遍的な心象なのだが、
向田さんの言葉で表現されてはじめて
そういえばこういう感情が自分の心の深淵にあったなと気付かされる。
過去にこういう感覚になったことは無く、
この点が向田さんの類まれなる才能であろう。
弱く、醜く、頼りなく、時に思いのほか、強く美しい。
本作を読みながら、そんな人間が愛おしく思えてくる。
1編は15ページであっという間だが、その中に人間の心の機微が
見逃してしまいそうなぐらい自然な情緒で描かれている。
あまりにも繊細すぎて、恥ずかしながら
何度読み返しても完全には理解できない箇所がいくつかあり推測の域を出なかった。
そのいずれもがおそらく普遍的な心象なのだが、
向田さんの言葉で表現されてはじめて
そういえばこういう感情が自分の心の深淵にあったなと気付かされる。
過去にこういう感覚になったことは無く、
この点が向田さんの類まれなる才能であろう。