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脳のからくり (新潮文庫) 文庫 – 2006/10/30
- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/10/30
- ISBN-10410129951X
- ISBN-13978-4101299518
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/10/30)
- 発売日 : 2006/10/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 306ページ
- ISBN-10 : 410129951X
- ISBN-13 : 978-4101299518
- Amazon 売れ筋ランキング: - 915,423位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,777位新潮文庫
- - 86,040位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1960年、東京都生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。ノンフィクションとフィクションを股にかける 科学作家。小三から小五までニューヨークの現地校に通ったせいで、帰国後、カルチャーショックに悩まされ、学業も落ちこぼれる。現在は妻子とともに裏横浜 に在住(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『思考のレッスン』(ISBN-10:4062165082)が刊行された当時に掲載されていたものです)
1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 15歳の寺子屋 ひとり遊びのススメ (ISBN-13: 978-4062162678 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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茂木健一郎氏がクオリアに関する一章を寄せていますが、これを目当てにするなら茂木氏の「クオリア入門」の方が満足出来るでしょう。また脳に関する本なら本書で引用されている参考文献に直接当たるか、もしくは池谷裕二氏の著作「海馬」「進化しすぎた脳」「脳はなにかと言い訳する」、アントニオ・ダマシオや久保田競の著作をオススメします。脳科学の現場に居るか居ないかで説得力も変わってきます。
脳というとどうしても専門知識や難しい概念などが登場して、
素人には手が出せないような印象がある。
本書では小難しい用語などは使わずに、
懇切丁寧に例を挙げての脳の仕組みを
一生懸命に紹介しているのに好感が持てる。
本当に正しい知識なのかは、
各読者による更なる見地が必要だろうか。
入門書として、読み物として一冊いかがだろうか。
人の意識とは精神科学の分野であり、脳外科的な分析からは未だ攻めきれない領域であることは、著者自身が十分に了解しているはずである。わからないことが多すぎて、解析不可能であると言った方が読者にはやさしいのではないだろうか。そういう意味で、是非、この書物に副題をつけていただきたかった。”脳で意識が生まれる秘密”など。しかし、この秘密も読んでいてよくわからないのだけれども・・・。量子力学という言葉がでてくることも、少々紛らわしい。物理を知らない一般読者には、なんのことやらという読む気をそぐ内容である。
いったい誰に説明するための書物なのかということを、読書後に感じざるを得ない。いろんな科学的な事象が盛り込みすぎているでのある。
中でも、絵画を視覚モジュールの要素ごとに捉えて分類する手法には鳥肌が立った。現代の絵画の方向性のかなりの部分これで説明できてしまう。渾沌としていた世界に秩序が生まれたような感動だ。あと、ペンローズの量子脳の話。なんとなく眉唾っぽい話である。他の本で最初にこの話を読んだ時、直感では正しいのではないかと思ったが、難しい話でキチンとは理解できず、もやもやしていた。この本は、分かりやすくするために細部の検証を省略しているため、読んでももやもやが解消したわけではないのだが、以前よりはかなり大きく前進した実感がある。
なお、茂木健一郎氏との共著に見えるが、同氏は監修に過ぎない。前書きにきちんと説明されている。
竹内は、いわば脳科学の門外漢ではあるが、サイエンスライターの肩書きに恥じないだけの取材をして、自分が勉強してきた道筋を本にまとめている。門外漢が書いた入門書(しかも現代日本で考えられる最高の監修者つき)だから、分かりにくいはずがない。しかも、こういう入門書はえてして、専門家の書く文章よりおもしろい。専門家はえてしてジャーゴンと業界のしがらみにおかされて、ときどき自分が誰に向って書いているのか分からなくなるのだ。門外漢はそういうしばりがない。結構すぱっとおもしろいことを言ってくれる。
脳は、世界を再構築して立ち上げる。従い、わたしたちが感じている世界は、(視覚にしても聴覚にしても、その他もろもろの感覚・クオリアにしても)脳が創ったフィクションでしかない。脳はいろいろなものを「創りあげる」器官である。というまとめは、刺激的である。
<小説家や映画監督やゲーム・クリエイターになりたい人が多いのはなぜでしょう。
音楽界や歌舞伎や映画といった創作物を鑑賞すると楽しいのはなぜでしょう?
それは、もともと人間の脳は「創る」ようにできているからです。
それが脳本来の仕事なのです。>
こういう考え方がどれくらい正統派の脳科学者に受け入れられているのかどうかは分からないけど、一般人には非常に受け入れやすいと思う。
つまらない会議、朝礼、式典で、ぼくたちはいつも眠くなる。それは、脳が「こんなものに参加していると脳がだめになる」という素直なサインを発信しているのだ、という文をどこかで読んで感心したことがある。その考え方と、脳は「創る」ためのものだ、というのは非常に親和性がある。
つまらない会議では無理せず別のことを考えていた方がいいのね、多分。脳に正直に。
勿論専門的な言葉も多く出てきますが、一つ一つが分かりやすく説明されていて、読んでいて堅くなることはありませんでした。
こういったところは著者の筆力が優れているからでしょう。
また脳の構造ばかりではなく、後半は意識についての仕組みを独特な解釈を入れながら述べてあり、その内容に驚かされました。
脳がとても複雑で細かい物質同士のネットワークになっていることなど興味が注がれます。
まだまだ脳については分からないことだらけのようですが、この本で少しは知識を得たように思います。
文庫本なので気楽に読むことが出来ますよ。
竹内薫さんの本は以前一冊読んだことがあり(99,9%は仮説)、わかりやすく面白かったので、この本も、と思って手に取りました。案の定、理解しやすかったので満足しています。
内容は本当に初心者向けで、初めて触れる分野だったのでいい本に出会えたと思っています。最初に基本的な脳の構造(視覚が中心)を説明されて、最先端の脳内現象「クオリア」の概要に入ります。「クオリア」の部分には茂木先生が執筆を担当なさっていますが、本当にさわる程度だったので、初心者でしたが安心して読むことが出来ました。竹内さんが執筆している所も、分かりにくい所でも、身近な現象に置き換えて説明してくれるので、無理なく読めます。
ただ、本の分量の割に、内容が薄く、少し中途半端な感もしました。確かに身近な現象に置き換えてくれるのはありがたいのですが、竹内さん(氏はミステリー作家でもあるらしい)の短編小説など、少々余計なところも多いです。
割とたくさんの脳に関する本を読んだ方には向かないでしょう。
それでもペンローズの「量子脳」の話とか、簡潔に纏められていて良い。
脳入門書+読み物としては、中の上か。