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脳と仮想 (新潮文庫) 文庫 – 2007/3/28

3.8 5つ星のうち3.8 27個の評価

「ねえ、サンタさんていると思う?」歳末の空港に響いたひとりの少女の声。数量化できない微妙な質感=クオリアを出発点として、物質である脳になぜ心というものが宿るのかを研究し続けてきた著者は、その少女の言葉をきっかけに「仮想」の不思議さに取り憑かれる。近代科学の到達点と限界点を明らかにしつつ、気鋭の論客が辿りついた現実と仮想、脳と心の見取り図とは。画期的論考。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2007/3/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 264ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101299528
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101299525
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 27個の評価

著者について

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茂木 健一郎
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1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 15歳の寺子屋 ひとり遊びのススメ (ISBN-13: 978-4062162678 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
27グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し強引に立場を分けて考えてみると、理科教師の立場と国語教師の立場をもって論じてみると面白いと思います。

理科教師ならば、この作品の全編を貫く、脳の働きと人間が作り出す仮想の在り方との対応関係は、今までの通念を砕く、面白い試み、現代的な試みであると評価できるのでしょう。

それならば、国語教師ならば、この作品における表現およびその指し示す内容をどのように評価すべきなのか。

ここで、少し説明に工夫を施してみると面白かろうと思います。

それにしても、小林秀雄氏を出すのならば、「一ツの脳髄」を対象とすれば良いのではないでしょうか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を買ったのは7年前です。
Twitterで茂木さんの存在を知り、
一体、本当は何を研究しているんだろうと、
失礼ながら思っていました。

クオリアが、何をさしているのか、
仮想を重要視され、探究心を書いたこの本は、
茂木さんが一番「こんなことを追いかけてます」と、
言いたいのかと思いました。

情報消費社会に本質を貫くのは、
大変なことだと思いますが、
探求する態度が立派だと思いました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月5日に日本でレビュー済み
出だしは、小林秀夫の作品の感想文です。単に感想を書き、同感を示すだけではなく著者も同じ考え方を発表している と続きます。クオリアがキーワードですが、定義ははっきりしません。大体でいって「猫」を思い浮かべる時に個別の猫ではなく一般概念としての猫を思い浮かべる一般化された猫です。その猫のクオリア、実体とは離れたクオリアに関して感想のような記述が続きます。なんとなく猫のクオリアは猫の本質であるが故に価値がある という雰囲気です。しかし私が出会った猫から思い浮かべる一般化された猫と他の人が思い浮かべる猫は違うでしょう。猫を飼ったことがある、獣医、ペットショップの人、画家で全部違う観点を持っているでしょう。みたいな科学的な視点、分析は全くありません。

ただの感想文じゃん。
2007年8月8日に日本でレビュー済み
本を読んでいる間、常にデジャビュならぬ既読感を持ち続けました。
どこかで読んだことのある思想を、もう一度とても分りやすいかたちで
文章にしている本です。オリジナリティがまるで感じられない。
仮想からいきなり魂になる持っていき方もよく分らない。
著者のものを考えるきっかけとなったらしいエピソードも、ひどく嘘っぽい感じ。
テレビのバラエティ番組でタレントに混じって出演している著者を見てびっくりしましたが、あんなものにも出るんですか、といっても、仮想論ですらすら説明されて、こちらのものを見る目を批判されそうです。でもねぇ。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
脳科学の知識を持ち合わせない私にとっては非常に難解な本ではありましたが、一方で大変読み応えのある本でした。

わからないことを一生懸命理解しようと読めば、それを裏切らない、しっかりとした内容のある本です。しかし、中途半端な気持ちでテレビに出ている茂木健一郎のイメージで、あるいは『脳を活かす勉強法』のような軽い本だと思って本著を読もうとするのならばお薦めはしません。

ライトなハウツー本を読みすぎて思考回路が停止しつつあることに危機感を持っていて、かつ、哲学的な内容の本を、著者と対話するかのように読んでみたい方にお薦めしたい本です。

今回、丸一日かけて一気に読みきりましたが、きっと著者の言わんとするところの半分も理解できていないと思います。何年か後に、また読み返してみたいと思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月20日に日本でレビュー済み
読み始めてまもなく、まず小林秀雄さんの話があって、

池田晶子さんと同じ深い繋がりがあることに驚きました。

あらゆるものを科学的に数量化して合理化する、

そうした物質文明に対して、そうではない世界を持ち出し、

閉鎖的な科学世界では説明できない直感や感性の世界を、

感受性や受容と生成の観点から見つめなおしていく。

ここにもそうした信頼できる人がいたと知ったわけです。

特に僕は「仮想の切実さ」「安全基地としての現実」など、

読み進むうちに様々な思いが次々にあふれ出てきて、

結局この小さな文庫本を読み終えるのに二週間掛かった。

それは内容が難しいのではなく、あまりにも刺激的で、

その一つ一つの刺激に照らし合わせたくなる自分がいた、

そうした驚きの連続だったからだと言えるでしょう。

これほど示唆に富む本は、池田晶子さん以来なのです。

さらに進めて「他者という仮想」「思い出せない記憶」など、

これはもう必然的に池田さんと同じ哲学の世界であり、

脳科学者である茂木さんが到達した次元の高さを感じます。

一つのエピソードとして書かれていた三木成夫さんの講演。

こうした不思議な記憶はたぶん誰にでもあるのでしょうが、

それを言葉で表現することの難しさの向こうに突き抜けて、

言葉こそ「思い出せない記憶」の蓄積だとおっしゃる。

読み終えて僕は、この本が一本の巨木に思われたと同時に、

人間の叡智の可能性にあらためて感動し、さらには、

これらの人々に大いなる刺激を与えた小林秀雄さんに、

あらためて深く、強い関心を持つようになりました。

こんな所においてさえすべては繋がっているのであって、

この本はそれを、強烈な刺激を持って見せてくれたのです。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年6月13日に日本でレビュー済み
クオリアについて勉強する必要があったので、私はこの本を手に取りました。脳の仕組みについて詳しく書いてある本なのかな?と思いましたが、読んでみたらだいぶ違うことが書いてありました。科学と文学が入り混じった、個性的なエッセイのような文章でした。

茂木健一郎氏は、「クオリア」についてよく言及します。人間の経験のうち、計量できないものを、クオリア(感覚質)と呼びます。近代の経験主義科学は、この世の全ては数で表せると考えました。しかし、人間の経験は、計量できる経験だけに限りません。茂木氏は、計量できない経験に注目します。

この本は、題名の通り「仮想」にも注目します。目に見えず、世界のどこにも存在せず、精神の中枢に存在する仮想を、茂木氏は重視します。近代科学は現実を重視し、仮想の価値を貶めます。しかし茂木氏は、現実のどこにもない仮想を救出します。

ここまで書けばおわかり頂けると思いますが、茂木氏は科学者でありながら、反時代的で反近代科学的な考え方をしています。そして茂木氏は、計量できない人文知の世界に深く足を踏み入れています。科学でありながら反科学、科学でありながら文学、という気取った形容が思い浮かぶ論考でした。
2010年2月28日に日本でレビュー済み
本書の読後感を一言で言い表せば”霧は深まるばかり”といったところか

本書の価値を考えてみると、人間は全て私という自分自身を通して現実を間接的に考えるあるいは感じることしかできず現実を知り得ることは不可能であり故に仮想の中に生きていることの自覚を問い直すということであるように私は捉えた

但し、本書は壮大な問いかけであることは評価に値するべきと思うものの、著者に未だ通底する芯が感じられず故に一貫性に欠けるところが残念に思う
小林秀雄氏を主として引用が多いが、引用を咀嚼した上で著者自身の主張、考えを述べるべきものが引用が主となり著者が従であって振り回されている感を受けた

とはいえ冒頭の「サンタクロースは存在するか」から始まる問いかけは本書のタイトルである『脳と仮想』に対する着眼としては面白く、多作が悪いとはいわないが近年失礼ながら粗製乱造の感がある著者からすれば骨太な内容を期待させるものであった
それだけにわからないことがわかるという狙いがあるのかどうかは知らないが、煙に巻くような内容に終始しているように読後感ぜられた本書は惜しいというか少々残念に感じてしまう

物質主義的な科学の限界については私も同感だが、本書のように一巻にまとめあげるのであれば一貫性をもった主張を脱線を交えつつとも展開してほしかった
冒頭の着眼の良さから一読に値するようには思うが読後の霧の深さを是とする書ならカントやデカルトといった哲学書の方が古くとも風雪に耐えた趣きを感ぜることだろう
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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