書いていることよりも書いていないことの方が濃度が濃く、それぞれの女性の感情がまるで自分のことのように錯覚してしまいます。
潤一という人物の掴みきれない何かが人を惑わせていくけれど、それ自体がなにか脆いふわふわした感覚になりました。
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潤一 (新潮文庫) 文庫 – 2006/11/28
井上 荒野
(著)
伊月潤一、26歳。住所も定まらず定職もない、気まぐれで調子のいい男。女たちを魅了してやまない不良。寄る辺ない日常に埋れていた女たちの人生は、潤一に会って、束の間、輝きを取り戻す。だが、潤一は、一人の女のそばには決してとどまらず、ふらりと去っていく。小さな波紋だけを残して……。漂うように生きる潤一と14歳から62歳までの9人の女性。刹那の愛を繊細に描いた連作短篇集。
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/11/28
- 寸法10.6 x 0.9 x 15.1 cm
- ISBN-104101302510
- ISBN-13978-4101302515
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出版社より
潤一 | しかたのない水 | 切羽へ | つやのよる | ほろびぬ姫 | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
32
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5つ星のうち3.9
42
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5つ星のうち3.6
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5つ星のうち3.0
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価格 | ¥53¥53 | ¥436¥436 | ¥506¥506 | ¥574¥574 | ¥505¥505 |
【新潮文庫】井上 荒野 作品 | 伊月潤一、 26 歳。気紛れで調子のいい男。女たちを魅了してやまない不良。漂うように生きる潤一と 9 人の女性が織りなす連作短篇集。 | 不穏な恋の罠、ままならぬ人生。東京近郊のフィットネスクラブに集う一癖も二癖もある男女六人。ぞくりと胸騒ぎのする連作短編集。 | どうしようもなく別の男に惹かれていく、夫を深く愛しながらも……。繊細で官能的な大人のための傑作恋愛長編。【直木賞】 | 男ぐるいの女が死の床についている。かつて彼女と関係した男たちに告げられた危篤の報が予期せぬ波紋を広げてゆく。長編恋愛小説。 | 不治の病だと知った夫は、若く美しい妻のために一計を案じる。それは双子の弟を身代わりとすることだった。危険な罠に妻は……? |
【単行本】あの映画みた? | あたしたち、海へ | 【単行本】僕の女を探しているんだ | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
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5つ星のうち3.6
18
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5つ星のうち3.7
13
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価格 | ¥1,600¥1,600 | ¥649¥649 | ¥1,870¥1,870 |
映画と物語をこよなく愛する二人の女性作家が、いい女、いい男、食べもの、ラブシーン、老人、三角関係などのテーマで選んだ百作以上の映画を語り尽くす一冊。 | 親友同士が引き裂かれた。いじめる側と、いじめられる側へ――。心を削る暴力に抗う全ての子供と大人に、一筋の光差す圧巻長編。 | 大丈夫、会いたいと強く願えば、きっと会える――。大ヒットドラマ「愛の不時着」に心奪われた著者による熱いオマージュ小説集。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/11/28)
- 発売日 : 2006/11/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 244ページ
- ISBN-10 : 4101302510
- ISBN-13 : 978-4101302515
- 寸法 : 10.6 x 0.9 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 427,235位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞し、デビュー。2004年『潤一』(新潮文庫)で第11回島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』(新潮社)で第139回直木賞を受賞。『あなたがうまれたひ』(福音館書店)など絵本の翻訳も手掛けている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これが島清恋愛文学賞受賞作品? と思いました。
ひとりの男をめぐる女たちが描かれていますが、心理的な喚起を起こすことのない物語でした。
私には物足りません。
ひとりの男をめぐる女たちが描かれていますが、心理的な喚起を起こすことのない物語でした。
私には物足りません。
2019年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
潤一がドラマ化されると聞き原作を読みました。
潤一の魅力に引き込まれて一気に読んでしまいました。
潤一の魅力に引き込まれて一気に読んでしまいました。
2010年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ついに井上荒野が直木賞をとりました。
そして、すでにあちこちで散見されていますが、男性には彼女の小説が全然わからない、とても苦手な方が多いようです。
特に受賞作『切羽へ』は嫌われていますね。なんにも起こらないじゃないか、と。
さてしかし。
井上荒野の小説が苦手な方って、恋愛小説が苦手なんじゃなくて、女が男そっちのけで自分のことばかり考えている状況が苦手なのじゃないかと思うのですよ。
彼女の書く小説は、一般的な恋愛小説ではなくて、女が恋愛を通して自分の生き方を考える小説です。ヒロインの相手役は常に、くだらなかったり、みがってだったり、よくわからない性格だったり。そうした男を好きになる状況や、心理を、ヒロインはじっと見つめて考える。どうしてだろう、と。
つまり、自分について考えているわけで、けっして相手の男は見ていない。
それが男性読者を不愉快にさせるんじゃないかと思うわけです。
そういった特徴が最も現れている作品が、この『潤一』です。
さて君は、この気持ちがわかるかな?
そして、すでにあちこちで散見されていますが、男性には彼女の小説が全然わからない、とても苦手な方が多いようです。
特に受賞作『切羽へ』は嫌われていますね。なんにも起こらないじゃないか、と。
さてしかし。
井上荒野の小説が苦手な方って、恋愛小説が苦手なんじゃなくて、女が男そっちのけで自分のことばかり考えている状況が苦手なのじゃないかと思うのですよ。
彼女の書く小説は、一般的な恋愛小説ではなくて、女が恋愛を通して自分の生き方を考える小説です。ヒロインの相手役は常に、くだらなかったり、みがってだったり、よくわからない性格だったり。そうした男を好きになる状況や、心理を、ヒロインはじっと見つめて考える。どうしてだろう、と。
つまり、自分について考えているわけで、けっして相手の男は見ていない。
それが男性読者を不愉快にさせるんじゃないかと思うわけです。
そういった特徴が最も現れている作品が、この『潤一』です。
さて君は、この気持ちがわかるかな?
2009年1月27日に日本でレビュー済み
フツーの恋愛小説。
ませた女子中学生でも書けるような知的レベルの低さ。
純文学としてもエンタメとしてもセールスポイントが見つからない。
ライノベというか、少女漫画以下の作品。
これよりは、山下和美の「不思議な少年」や、
惣領冬実の「Es」の方がレベルが高い。
井上荒野は井上靖の娘だという情報もあるが、
ガセネタだったようでw
伊月潤一という生まれながらのスケコマシが
14歳から62歳の女性と関係する話だが、
セクースするのは20代から40代のみで、
いたってフツー。
62歳の婆様ともセクースしたら文学的な傑作になったろうに、
何も考えずに適当に書いたとしか思えない平凡作である。
桜庭一樹の『荒野』よりは井上荒野の方が価値があるかもしれないが、
井上荒野の『潤一』より伊藤潤一の方が価値があるよなw
ませた女子中学生でも書けるような知的レベルの低さ。
純文学としてもエンタメとしてもセールスポイントが見つからない。
ライノベというか、少女漫画以下の作品。
これよりは、山下和美の「不思議な少年」や、
惣領冬実の「Es」の方がレベルが高い。
井上荒野は井上靖の娘だという情報もあるが、
ガセネタだったようでw
伊月潤一という生まれながらのスケコマシが
14歳から62歳の女性と関係する話だが、
セクースするのは20代から40代のみで、
いたってフツー。
62歳の婆様ともセクースしたら文学的な傑作になったろうに、
何も考えずに適当に書いたとしか思えない平凡作である。
桜庭一樹の『荒野』よりは井上荒野の方が価値があるかもしれないが、
井上荒野の『潤一』より伊藤潤一の方が価値があるよなw
2012年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
伊月潤一、26歳、本書に登場する潤一は藁色の髪をした青年で背が高く、骨格
は華奢、いく人もの女性が彼と出会う。そして交わる。彼も、彼女たちも、そう
するのが当然のように、その出会いを受け入れる。本書には14歳から62歳ま
での9人の女性が登場するが、住所も定まらず定職もない、気まぐれで調子のい
い調子のいい潤一に惹かれてゆく彼女たち。
最終章で表題の「潤一」のなかで潤一自身が回想するシーンがあり、つかみどこ
ろのなかった潤一の魅力を浮き彫りにしており最終章こそ作者が読み手に委ね
てる気がします。
は華奢、いく人もの女性が彼と出会う。そして交わる。彼も、彼女たちも、そう
するのが当然のように、その出会いを受け入れる。本書には14歳から62歳ま
での9人の女性が登場するが、住所も定まらず定職もない、気まぐれで調子のい
い調子のいい潤一に惹かれてゆく彼女たち。
最終章で表題の「潤一」のなかで潤一自身が回想するシーンがあり、つかみどこ
ろのなかった潤一の魅力を浮き彫りにしており最終章こそ作者が読み手に委ね
てる気がします。