信念のあるなしということを問われることがありますが、それはそんなに容易く語れる
ものではないことをこの作品を読むとわかります。
国家と戦い、起業し、会計の本質を読み解き、日本の税務にコンピュターを導入する。
これくらいできてようやく信念の人と呼べるのだなぁ、とただただ感心するとともに
こうした昭和の人の努力によって今の繁栄があるということをかみしめさせてもらえる一冊でした。
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不撓不屈〈下〉 (新潮文庫) 文庫 – 2006/1/30
高杉 良
(著)
闘いつづける者は、孤立するだけなのか──。あらゆる圧力を受け、心身ともに疲れてゆく飯塚だが、彼には彼を信じる家族、師、多くの理解者がいた。静かに広がる支援の輪。事件はついに国会での論戦に持ち込まれ、国税当局を次第に追い詰めてゆく。そして、最後に勝利したのは権力に屈しない男だった。税理士・公認会計士界の第一人者となった人物のその熱き生涯を描いた傑作長編。
- 本の長さ316ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/1/30
- ISBN-104101303231
- ISBN-13978-4101303239
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/1/30)
- 発売日 : 2006/1/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 316ページ
- ISBN-10 : 4101303231
- ISBN-13 : 978-4101303239
- Amazon 売れ筋ランキング: - 568,770位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 311位経済・社会小説 (本)
- - 8,197位新潮文庫
- - 13,247位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1939年東京生まれ。
石油化学業界紙の記者、編集長を経て、75年『虚構の城』で作家デビュー。以後、『小説 日本興業銀行』をはじめ、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表し注目を集める。
97年、書き下ろし作品『金融腐蝕列島』で銀行不祥事を暴き、以降、『再生 続・金融腐蝕列島』『混沌 新・金融腐蝕列島』『消失 金融腐蝕列島・完結編』と続く一連のシリーズは、金融大再編を描く壮大な平成金融経済史となり、スピンオフ的に書かれた『呪縛 金融腐蝕列島Ⅱ』は銀行と裏社会との癒着を告発、映画化されて話題を呼んだ。近年の代表作は『小説ザ・外資』『乱気流 小説・巨大経済新聞』、近著は『挑戦 巨大外資』『反乱する管理職』など。「高杉良経済小説全集」(全15巻)がある。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説は小説らしくしてもらいたい。資料内容を羅列しただけで小説が出来上がると思わないで欲しい。飯塚税理士の不撓不屈さは、驚嘆するほどだけに残念です。
2011年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あらすじ
TKC創業者、公認会計士・税理士の飯塚毅の清廉で壮絶な生涯。
下巻は、飯塚事件の渦中から収束、TKC創業を描きます。
感想
飯塚さんの超人ぶりに、ただただ感服です。
事件がひと段落したら、すぐに次の仕事にとりかかり、
冤罪が晴れても、仕返しはしない!
かっこよすぎます。さすが禅マスター。
また、仕事だけでなく、奥さんを大事にするところに感銘を受けました。
飯塚さんのようなレベルでなくてもいいから、
私も自分の使命を果たすために、
行動の質も量も上げたいと感じました。
そして、家内との絆を大切にしたいと感じました。
TKC創業者、公認会計士・税理士の飯塚毅の清廉で壮絶な生涯。
下巻は、飯塚事件の渦中から収束、TKC創業を描きます。
感想
飯塚さんの超人ぶりに、ただただ感服です。
事件がひと段落したら、すぐに次の仕事にとりかかり、
冤罪が晴れても、仕返しはしない!
かっこよすぎます。さすが禅マスター。
また、仕事だけでなく、奥さんを大事にするところに感銘を受けました。
飯塚さんのようなレベルでなくてもいいから、
私も自分の使命を果たすために、
行動の質も量も上げたいと感じました。
そして、家内との絆を大切にしたいと感じました。
2012年11月4日に日本でレビュー済み
大変面白かった。作品紹介は次のとおり。闘いつづける者は、孤立するだけなのか―。あらゆる圧力を受け、心身ともに疲れてゆく飯塚だが、彼には彼を信じる家族、師、多くの理解者がいた。静かに広がる支援の輪。事件はついに国会での論戦に持ち込まれ、国税当局を次第に追い詰めてゆく。そして、最後に勝利したのは権力に屈しない男だった。税理士・公認会計士界の第一人者となった人物のその熱き生涯を描いた傑作長編。
一般文学通算805作品目の読書完。2012/08/12
一般文学通算805作品目の読書完。2012/08/12
2009年9月18日に日本でレビュー済み
自分の無知をさらけ出しますが、下巻でこれは実話であのTKCの話なんだと知りました。
TKCの名前は聞いたことがありますが、その創設者の話だったとは・・。
内容は本当に感動し、かなり感化されました。
故飯塚毅と言う人間の存在を初めて知り、その高潔で自利利他と言う思い。
それが現TKCでも変わらず経営理念として掲げられている。
TKCと言う会社の素晴らしさも感じ、本当に自分の無知が恥ずかしいです。
何気なく買った本でしたが、読み終えて故飯塚毅と言う人間が作った世界に僅かながら入り、感動しました。
TKCの名前は聞いたことがありますが、その創設者の話だったとは・・。
内容は本当に感動し、かなり感化されました。
故飯塚毅と言う人間の存在を初めて知り、その高潔で自利利他と言う思い。
それが現TKCでも変わらず経営理念として掲げられている。
TKCと言う会社の素晴らしさも感じ、本当に自分の無知が恥ずかしいです。
何気なく買った本でしたが、読み終えて故飯塚毅と言う人間が作った世界に僅かながら入り、感動しました。
2008年5月30日に日本でレビュー済み
裁判中でも多額の投資をしてTKCのシステムを作っていくのがすごい
あとドイツ哲学とかを引用した格調高い演説もすごい
その反面で政治権力を利用した活動などは隣接業種からすればどうなんだろうか
その意味で提灯本との違いを見いだせなかったのは残念としかいえない
あとドイツ哲学とかを引用した格調高い演説もすごい
その反面で政治権力を利用した活動などは隣接業種からすればどうなんだろうか
その意味で提灯本との違いを見いだせなかったのは残念としかいえない
2006年6月1日に日本でレビュー済み
という至言があったが、その国家に敢然と戦いを挑んだ一介の税理士の物語である。主人公の飯塚氏は実在の人物で、税務職員の退職後の利権である税理士業に民間人として携わり、経費の算定法で税務署と争うこととなり、それが原因で税務署に睨まれ、数々のいやがらせを受ける。「そんな、バカな」と思うだろうが、某税務課長の面子をつぶした、というような理由が、税務査察に繫がっていくこの業界の閉鎖性・前近代性である。腐敗しているのは、高級官僚だけではないのである。税理士・司法書士・社労士といった士業は、下級公務員(失礼)の利権の温床なのである。
そんな世界に、主人公は単身法律を武器として、文字どおり不撓不屈の精神で立ち向かい、国家を相手に勝利をおさめるのである。
この方のすごいところは、単に税の経理の問題ではなく、その不撓不屈の精神で、税務を社会的な公正さの追求手段にまで高めていくことである。このような人物が実在することは、国家というモンスターに、ややもすると絡め取られそうになるわれわれの日常にとっての福音でもある。
そんな世界に、主人公は単身法律を武器として、文字どおり不撓不屈の精神で立ち向かい、国家を相手に勝利をおさめるのである。
この方のすごいところは、単に税の経理の問題ではなく、その不撓不屈の精神で、税務を社会的な公正さの追求手段にまで高めていくことである。このような人物が実在することは、国家というモンスターに、ややもすると絡め取られそうになるわれわれの日常にとっての福音でもある。