松下幸之助さんの人生が”ここまで書くか”というほど赤裸々に語られてます。
一読頂きたい本です。
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血族の王: 松下幸之助とナショナルの世紀 (新潮文庫) 文庫 – 2014/1/29
岩瀬 達哉
(著)
新資料と緻密な取材で、定説は覆された!
人間・松下幸之助の赤裸な実像
故郷への思慕、父の没落と家名再興、身内への恩讐、そしてスキャンダル…。
30万人を擁する家電王国に君臨し、「神様」とまで崇められた経営者。
数多の神話に彩られた、94年の生涯を丹念に追う。
昭和という時代に自らのアイデンティティを重ね、
その終焉とともに鬼籍に入った男の生き様とは?
少なからず脚色された、既存の「幸之助本」には描かれなかった真実の数々。
幸之助評伝の決定版。
目次
序章 里道を抜けて
第一章 “神話”の始まり
第二章 十一歳の家父
第三章 家族三人の作業場
第四章 師であった男
第五章 ラジオの時代
第六章 一大コンツェルンの誕生
第七章 ある海軍大将の日記
第八章 義兄弟の違う道
第九章 崩れゆく王国
第十章 新たな市場へ
第十一章 密使のアメリカ工作
第十二章 シナリオにない涙
第十三章 燃え上がる老松
第十四章 君臨する「教主」
第十五章 八十五年の時を経て
終章 ふたつの家族
本書には井植俊夫との骨肉の争い、自分を凌ごうとする部下への残酷な仕打ちなど、
幸之助の負の面が克明に描かれている。そのどれもが類書では書かれていなかったものばかりだ。
しかし、こうした負の面を隠すことなく描き切ったからこそ
本書は類まれな幸之助の評伝になった。
江上剛(解説より)
著者について
1955(昭和30)年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。主な著書に、『新聞が面白くない理由』『われ万死に値す ドキュメント竹下登』『年金大崩壊』『年金の悲劇 老後の安心はなぜ消えたか』『年金大崩壊 完全版』『人事はどこまで知っているのか』『ドキュメント パナソニック人事抗争史』などがある。
人間・松下幸之助の赤裸な実像
故郷への思慕、父の没落と家名再興、身内への恩讐、そしてスキャンダル…。
30万人を擁する家電王国に君臨し、「神様」とまで崇められた経営者。
数多の神話に彩られた、94年の生涯を丹念に追う。
昭和という時代に自らのアイデンティティを重ね、
その終焉とともに鬼籍に入った男の生き様とは?
少なからず脚色された、既存の「幸之助本」には描かれなかった真実の数々。
幸之助評伝の決定版。
目次
序章 里道を抜けて
第一章 “神話”の始まり
第二章 十一歳の家父
第三章 家族三人の作業場
第四章 師であった男
第五章 ラジオの時代
第六章 一大コンツェルンの誕生
第七章 ある海軍大将の日記
第八章 義兄弟の違う道
第九章 崩れゆく王国
第十章 新たな市場へ
第十一章 密使のアメリカ工作
第十二章 シナリオにない涙
第十三章 燃え上がる老松
第十四章 君臨する「教主」
第十五章 八十五年の時を経て
終章 ふたつの家族
本書には井植俊夫との骨肉の争い、自分を凌ごうとする部下への残酷な仕打ちなど、
幸之助の負の面が克明に描かれている。そのどれもが類書では書かれていなかったものばかりだ。
しかし、こうした負の面を隠すことなく描き切ったからこそ
本書は類まれな幸之助の評伝になった。
江上剛(解説より)
著者について
1955(昭和30)年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。主な著書に、『新聞が面白くない理由』『われ万死に値す ドキュメント竹下登』『年金大崩壊』『年金の悲劇 老後の安心はなぜ消えたか』『年金大崩壊 完全版』『人事はどこまで知っているのか』『ドキュメント パナソニック人事抗争史』などがある。
- 本の長さ394ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/1/29
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101310327
- ISBN-13978-4101310329
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2014/1/29)
- 発売日 : 2014/1/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 394ページ
- ISBN-10 : 4101310327
- ISBN-13 : 978-4101310329
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 81,783位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,839位新潮文庫
- - 19,477位ノンフィクション (本)
- - 23,196位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経営の神様が順風満タンの経営人生を送ってきたわけではないことが良くわかる。
長い経営の中で良い時も悪い時もあったことがわかる良い一冊だと思います。
長い経営の中で良い時も悪い時もあったことがわかる良い一冊だと思います。
2021年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確か小学生頃、現Panasonicの基礎が2又ソケットであることを聞きました。その頃蛍光灯が既に有りましたが、2又ソケット付き裸電球の照明もあり、こんな物で大儲けできるものかと感じていました。やはり、史実を相当誇大に表現しており、照明を目的として普及した新しい動力源としての電気を金儲けの手段と考え、松下幸之助以外にも似たような物を作って売っていた人はいた。
幸之助が違うのは、問題に直面しても簡単には諦めず、創意工夫を続け、妻むめのさんの金銭的な支えがあったからです。
ちょっと横道にそれますが大正末期頃、自転車を普及させるため、自転車レ−スなる物が結構はやっていた事、まだ発電ランプがなく電池式の照明であった事を興味深く読みました。
戦時中、軍部の命令で銃弾、造船、航空機の工場を作っており、軍需産業に深く関わっていたことを初めて知りました。井植歳男が松下を去り、三洋電機を設立した理由が良くわかりました。
父の事業の失敗により、小学校を4年で中退し実業の世界に入ったが、まともな教育を受けられなかった貧乏人ではやはりなかった。庄屋の息子に生まれ、知的レベルの高い家族の影響を受け、育っているはずです。
幸之助とは、全く人情が無い訳ではないが、部下の不備を細かく追及し改善を求める、余り好感は持てない人物に感じます。苦境にあっても簡単には諦めない、不屈の闘志は見習うべきであります。
幸之助が違うのは、問題に直面しても簡単には諦めず、創意工夫を続け、妻むめのさんの金銭的な支えがあったからです。
ちょっと横道にそれますが大正末期頃、自転車を普及させるため、自転車レ−スなる物が結構はやっていた事、まだ発電ランプがなく電池式の照明であった事を興味深く読みました。
戦時中、軍部の命令で銃弾、造船、航空機の工場を作っており、軍需産業に深く関わっていたことを初めて知りました。井植歳男が松下を去り、三洋電機を設立した理由が良くわかりました。
父の事業の失敗により、小学校を4年で中退し実業の世界に入ったが、まともな教育を受けられなかった貧乏人ではやはりなかった。庄屋の息子に生まれ、知的レベルの高い家族の影響を受け、育っているはずです。
幸之助とは、全く人情が無い訳ではないが、部下の不備を細かく追及し改善を求める、余り好感は持てない人物に感じます。苦境にあっても簡単には諦めない、不屈の闘志は見習うべきであります。
2019年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで読んだ数々の松下幸之助関連書籍とは異なる視点からの切込みで,幸之助翁の負の部分にも焦点を当てています.斬新さを感じました.表題にパナソニックではなくナショナルを用いたことからも,筆者の意図が伺えます.
この書籍執筆の特徴は松下電器やPHP研究所の資料に頼らず,筆者自らの調査記録に基づく幸之助翁の記録をまとめているところです.松下関係部門に協力を仰ぐと,出身母体の影響から真実が美化されるからです.筆者は,真実がきれいごとばかりではないことを述べたかったようです.
特に注目して読み進めるところが,
・義弟,井植敏男の独立(三洋電機設立)時の人間模様
・PHP 設立までの晩年期においても,激しく経営に固執した事実
→ 娘婿正治と山下俊彦社長との確執
・東京妻(30歳年下)の存在を明記
→ 義弟井植敏男にも第二夫人がいた事実(成功者の証)
・孫である松下正幸への家督相続への執念
美化されがちの著名人の伝記には,泥臭さ,人間臭い真実が表現されにくく,どんな偉人であっても神様ではない,ヒトとしての裏側があることを本書から知ることができます.経営の神様と言われた幸之助翁の真のイメージを再構築することができ,これまでの幸之助伝説とは違った視点からパナソニックの歴史を顧みることができます.
幸之助観を改めさせる(良い悪いの両面から),素晴らしい書籍だと思います!
この書籍執筆の特徴は松下電器やPHP研究所の資料に頼らず,筆者自らの調査記録に基づく幸之助翁の記録をまとめているところです.松下関係部門に協力を仰ぐと,出身母体の影響から真実が美化されるからです.筆者は,真実がきれいごとばかりではないことを述べたかったようです.
特に注目して読み進めるところが,
・義弟,井植敏男の独立(三洋電機設立)時の人間模様
・PHP 設立までの晩年期においても,激しく経営に固執した事実
→ 娘婿正治と山下俊彦社長との確執
・東京妻(30歳年下)の存在を明記
→ 義弟井植敏男にも第二夫人がいた事実(成功者の証)
・孫である松下正幸への家督相続への執念
美化されがちの著名人の伝記には,泥臭さ,人間臭い真実が表現されにくく,どんな偉人であっても神様ではない,ヒトとしての裏側があることを本書から知ることができます.経営の神様と言われた幸之助翁の真のイメージを再構築することができ,これまでの幸之助伝説とは違った視点からパナソニックの歴史を顧みることができます.
幸之助観を改めさせる(良い悪いの両面から),素晴らしい書籍だと思います!
2019年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とかく日本の成長期の立身出世と重ね合わせて神格化されがちな松下幸之助の裏も表も余すところなく描いた一冊です。
非常に興味深く読みました。
読み終えた感想としては、この人は、ひたすら商売人だったんだなぁ、ということです。
モノを売ること、売らせることには長けた人でした。
しかし、経営者、指導者としてどうかというと、最終的には失敗しています。
松下政経塾にしても、この本を読むと、有為の人材を育てるというよりは、不遇をかこった戦後すぐの政治への怒りというか、結局我欲に任せて作っただけの組織でだということが分かり、だからあの程度の人材しか育たなかったのかと納得します。
結局のところ、モノを売ることには長けていても、人心の機微をよく理解できなかった人ということなのだと思います。
モノとカネと血族へのバトンタッチに執着し、最後には全てを失ったという、松下幸之助の一側面がよく描かれています。
非常に興味深く読みました。
読み終えた感想としては、この人は、ひたすら商売人だったんだなぁ、ということです。
モノを売ること、売らせることには長けた人でした。
しかし、経営者、指導者としてどうかというと、最終的には失敗しています。
松下政経塾にしても、この本を読むと、有為の人材を育てるというよりは、不遇をかこった戦後すぐの政治への怒りというか、結局我欲に任せて作っただけの組織でだということが分かり、だからあの程度の人材しか育たなかったのかと納得します。
結局のところ、モノを売ることには長けていても、人心の機微をよく理解できなかった人ということなのだと思います。
モノとカネと血族へのバトンタッチに執着し、最後には全てを失ったという、松下幸之助の一側面がよく描かれています。
2019年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
[経緯]
松下幸之助の哲学的思想に心酔する前に、彼の人間性を理解したかったから
[感想]
世に溢れる松下幸之助を礼讚する書籍とは一線を画す、清濁併せ持つ一人の人として松下幸之助を描く作品であります。
過去の出来事を丹念に且つ努めて正確に描こうとする著者の姿勢には、自身の意図を極力排除して、読者にその様々な出来事の断片から幸之助像を結んでもらおうとする誠意が感じられます。また過去の出来事における幸之助の心理の推察に見られる著者の深い洞察力は素晴らしいの一言です。
松下幸之助は人格者の一面もありましたが、私利私欲に負けてしまう一人の社長でもあったことを知り、落胆したのと同時になぜか安堵を覚えました。
彼の経営センスやカリスマ性が優れていた事は当然なのですが、それ以上に人身掌握の術に長けていた事が松下電器を世界企業にまで成長させた最も大きな要素であったように感じました。そしてそれら全ての源泉は、通りを挟んで向いに住む同い年の子が、自分は通う事が叶わない小学校への登校を見送った丁稚時代の深い悲しみにあったと確信しました。
松下幸之助の哲学的思想に心酔する前に、彼の人間性を理解したかったから
[感想]
世に溢れる松下幸之助を礼讚する書籍とは一線を画す、清濁併せ持つ一人の人として松下幸之助を描く作品であります。
過去の出来事を丹念に且つ努めて正確に描こうとする著者の姿勢には、自身の意図を極力排除して、読者にその様々な出来事の断片から幸之助像を結んでもらおうとする誠意が感じられます。また過去の出来事における幸之助の心理の推察に見られる著者の深い洞察力は素晴らしいの一言です。
松下幸之助は人格者の一面もありましたが、私利私欲に負けてしまう一人の社長でもあったことを知り、落胆したのと同時になぜか安堵を覚えました。
彼の経営センスやカリスマ性が優れていた事は当然なのですが、それ以上に人身掌握の術に長けていた事が松下電器を世界企業にまで成長させた最も大きな要素であったように感じました。そしてそれら全ての源泉は、通りを挟んで向いに住む同い年の子が、自分は通う事が叶わない小学校への登校を見送った丁稚時代の深い悲しみにあったと確信しました。
2020年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は2014年の発刊ですが,新潮45には2011年までに連載されていたと思います。1989年4月27日に幸之助氏が亡くなっているので、当時の取材先も今後は減っていく中、最後の俯瞰的作品であったと思います。
和歌山県への立地の遅れ、特許の無償開示、洗濯機責任者に製品開発に遅れた場合は「血の出る」首を要求する、中国共産党への密貿易、部下の過ちを記憶に刻んで決して許さない、工場長への直接電話、代理店への押し込み販売など「表の教本」では知らなかった事実(と思われる)の記載に驚いた。
和歌山県への立地の遅れ、特許の無償開示、洗濯機責任者に製品開発に遅れた場合は「血の出る」首を要求する、中国共産党への密貿易、部下の過ちを記憶に刻んで決して許さない、工場長への直接電話、代理店への押し込み販売など「表の教本」では知らなかった事実(と思われる)の記載に驚いた。
2017年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幸之助の生まれ育った環境が家族を作りたいという願望と、その家族が「裕福」に育ってきた環境とにギャップがあり、世襲の悪さを露呈した結果が明確に実績として現実にしている。