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シシリエンヌ (新潮文庫) 文庫 – 2008/5/28
嶽本 野ばら
(著)
いまこそすべてを明かします。もはや永遠に会えない貴方との日々を、密室で繰り広げられた、あの行為を。高校生の「僕」は、年上の従姉に誘惑されて官能にめざめるが、彼女は不幸な病を得て、人里離れた館へ身を隠す。従姉を追って館に向かった「僕」は、さらなるエロスの深淵へと引きずり込まれて――。生々しすぎる性愛と純粋すぎる恋情の、甘美なクライマックス。禁断の恋物語。
- 本の長さ395ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2008/5/28
- ISBN-104101310726
- ISBN-13978-4101310725
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2008/5/28)
- 発売日 : 2008/5/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 395ページ
- ISBN-10 : 4101310726
- ISBN-13 : 978-4101310725
- Amazon 売れ筋ランキング: - 228,760位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はじめは若干の読みづらさを感じますが、読んでいくにつれて引き込まれていくような作品です。
2022年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好みの問題だと思うが、自分には読むに耐えず途中で脱落しました。
2006年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確かに、作者本人が言う通り、その性描写激しい。
しかし、そこには、美しさが存在する。
その美しさはなまなましいが、今までの野ばら作品のなかで一番濃くそして身体に余韻を残していく。
細かいディテールも良くできていた。読み応え十分である。
ただ、途中で話が展開するときに、もうすこし必然性が欲しかった。
しかし、そこには、美しさが存在する。
その美しさはなまなましいが、今までの野ばら作品のなかで一番濃くそして身体に余韻を残していく。
細かいディテールも良くできていた。読み応え十分である。
ただ、途中で話が展開するときに、もうすこし必然性が欲しかった。
2008年1月27日に日本でレビュー済み
初めて触れた嶽本野ばら作品がこのシシリエンヌ。
驚愕してしまうような設定の中の、何よりの究極の愛物語
官能の中にある純愛の極みだと思ってならないのです。
作中の「僕」と私は似ている。
野ばらちゃんの作品にはそういったものがとても多い。
だからこの呪縛から離れられない。離れたくない。
怖いほどの共感が出来て 悲しくなる。苦しくなる。愛しくなる。
愛する事は苦しむ事なのかも知れない。
この紅い表紙を手にした瞬間から、読み終えた瞬間の思わずついてた深いため息まで鮮明に覚えている私の中でも最高の著書。
私はこのシシリエンヌが、嶽本野ばら自身の真髄でもあり最高の著書ではないかと言い切れるな。
素晴らしい作品です。
でも理解しようとするのはとても苦しい自己認識にもなってしまいかねないよ。
人生、狂います。
その責任まで彼は取って下さるから、安心してご覧下さいませね。
驚愕してしまうような設定の中の、何よりの究極の愛物語
官能の中にある純愛の極みだと思ってならないのです。
作中の「僕」と私は似ている。
野ばらちゃんの作品にはそういったものがとても多い。
だからこの呪縛から離れられない。離れたくない。
怖いほどの共感が出来て 悲しくなる。苦しくなる。愛しくなる。
愛する事は苦しむ事なのかも知れない。
この紅い表紙を手にした瞬間から、読み終えた瞬間の思わずついてた深いため息まで鮮明に覚えている私の中でも最高の著書。
私はこのシシリエンヌが、嶽本野ばら自身の真髄でもあり最高の著書ではないかと言い切れるな。
素晴らしい作品です。
でも理解しようとするのはとても苦しい自己認識にもなってしまいかねないよ。
人生、狂います。
その責任まで彼は取って下さるから、安心してご覧下さいませね。
2006年4月13日に日本でレビュー済み
これは官能小説?
それともただのポルノ小説?
激しく具体的な性描写は、何のなまなましさもありません。
むしろ、
唇、耳、陰部といった形状、
肌、ネイルカラー、下着の色彩、
棘を持った気高い美しさといった彼女の性質…
薔薇のメタファーを幾重にも、
そう、薔薇の花のように幾重にも、重ねる部分が
エロティックさを予感させます。
咽返る芳香と色彩の重なりで窒息しそうになる。
だから、これはただのポルノ小説ではありません。
しかし官能小説ともいいきれないのは、人間性が深いから。
そして結末に納得できない人は、きっと一生分からない、
その点で純文学でもありません。
悲劇的で絶望的、この本を読んで、私は、
文学というよりはタブーを背負った芸術を意識しました。
それともただのポルノ小説?
激しく具体的な性描写は、何のなまなましさもありません。
むしろ、
唇、耳、陰部といった形状、
肌、ネイルカラー、下着の色彩、
棘を持った気高い美しさといった彼女の性質…
薔薇のメタファーを幾重にも、
そう、薔薇の花のように幾重にも、重ねる部分が
エロティックさを予感させます。
咽返る芳香と色彩の重なりで窒息しそうになる。
だから、これはただのポルノ小説ではありません。
しかし官能小説ともいいきれないのは、人間性が深いから。
そして結末に納得できない人は、きっと一生分からない、
その点で純文学でもありません。
悲劇的で絶望的、この本を読んで、私は、
文学というよりはタブーを背負った芸術を意識しました。
2009年9月26日に日本でレビュー済み
著者の小説を始めて読んだのは、小説現代に掲載された「Wife」という短編だったのですが、あまりの面白さに大笑い&じーんときてしまい(ハプニングバーに行きたいという妻とそれに従う夫の夫婦愛の話)、この人の本を読んでみたい・・と手に取ったのがこの本でした。
確かに生々しい性描写はありますが・・・私は嫌いじゃないです。
この人の文章には「パンク」「少女マンガ」が入っている気がする。インテリすぎない文章も読みやすい。
結局根底に流れるのは「純愛」な気がしました。
破滅的とも思われる展開だけど、最後の最後にはぐっとくるものがある。
お互い気持ちが残っていても、別れというものを選択しなければいけないときがある。
そういった状況を味わった人であれば、共感するものがあると思う。
確かに生々しい性描写はありますが・・・私は嫌いじゃないです。
この人の文章には「パンク」「少女マンガ」が入っている気がする。インテリすぎない文章も読みやすい。
結局根底に流れるのは「純愛」な気がしました。
破滅的とも思われる展開だけど、最後の最後にはぐっとくるものがある。
お互い気持ちが残っていても、別れというものを選択しなければいけないときがある。
そういった状況を味わった人であれば、共感するものがあると思う。
2005年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
性写生が結構多いので、苦手な方にはあまりお勧めできませんが
物語としてはかなりしっかりとしていて、大変素晴しかったです。
純愛でエロッティック・・・圧巻です。
物語としてはかなりしっかりとしていて、大変素晴しかったです。
純愛でエロッティック・・・圧巻です。