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あっぱれ技術大国ドイツ (新潮文庫) 文庫 – 2010/12/24
熊谷 徹
(著)
凝り性で働き者。そんな国民性を背景に、優秀な工業製品を生み出してきたドイツ。でもその底力は意外に知られていない。ダイムラーやディーゼル、ツェッペリンなど歴史に残る発明家が数々輩出し、現在では、ニッチな市場に特化することで、世界的なシェアを占める無名の中規模企業が活躍する。在独20年の著者が探る、日本に似ているようでやっぱり違う、ドイツ流ものづくりの秘密。
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/12/24
- ISBN-104101322333
- ISBN-13978-4101322339
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/12/24)
- 発売日 : 2010/12/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4101322333
- ISBN-13 : 978-4101322339
- Amazon 売れ筋ランキング: - 743,453位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,594位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月19日に日本でレビュー済み
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以前からドイツの工業について興味がありました。日本人からみたドイツのものづくりについて理解が深まりとてもよかったです。
2017年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半では、ドイツの発明品やポルシェやダイムラーといったドイツ人の技術者(Tueftler)を紹介している。そして、多くのTueflterを輩出し、現在もドイツ経済の牽引地域であるBaden-Wuertenberg州の経済的成功の基礎には、シュタインバイスという一人の技術官僚の活躍があったことが紹介される。
後半では、ハレ経済研究所などのドイツ人研究者と直接ドイツ語で取材し、日経新聞等のマスメディアからは知ることのできない、ドイツ中小企業の技術革新や創造性の原動力について、キリスト教価値観やドイツの企業制度、社会保障制度から考察しており、興味深い。
本書は著者がドイツ語でドイツの大学で講演したことを契機に企画されたように、ドイツに関する歴史を踏まえた幅広い知識を基礎に、ドイツの中小企業(Mittelstant)を取り扱った、ドイツに20年以上滞在している熊谷氏にしか書けない作品だ。
後半では、ハレ経済研究所などのドイツ人研究者と直接ドイツ語で取材し、日経新聞等のマスメディアからは知ることのできない、ドイツ中小企業の技術革新や創造性の原動力について、キリスト教価値観やドイツの企業制度、社会保障制度から考察しており、興味深い。
本書は著者がドイツ語でドイツの大学で講演したことを契機に企画されたように、ドイツに関する歴史を踏まえた幅広い知識を基礎に、ドイツの中小企業(Mittelstant)を取り扱った、ドイツに20年以上滞在している熊谷氏にしか書けない作品だ。
2013年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Made in Germanyが粗悪品の代名詞だったころから、いかに抜け出して、しかも世界最高の技術立国になった過程を簡単に知ることができる。Made in Japanは戦後、粗悪品の代名詞で、世界の嫌われ者だった。それから20数年掛けて、日本は立ち上がり、ついにGDPではドイツを抜いてMade in Japanは世界最強の品質指標に躍り出た。しかし、その道のりはまったくドイツと同じ道をたどっているのには驚いた。
2015年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
開梱後外観チェックしましたが、特に問題ありませんでした。
内容はまだ十分精査しておりませんが、ゆっくり読ませて
頂こうと思っております。
内容はまだ十分精査しておりませんが、ゆっくり読ませて
頂こうと思っております。
2013年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヨーロッパにも家族主義的な企業、非常に強い解雇規制、勤勉な国民性など日本の特殊性と同じようなキャラを持つ国が存在する。それがドイツである。さらに、世界で活躍する中小企業が多く、それをその国民もあまり理解していないという点も非常に似ている。日本が直面する多種多様な問題の本源的な原因を安易に「日本の特殊性」に帰す議論が多い中、この国を理解することは、非常に有益だと思った。
ただ、本書は、ドイツのお国柄の解説がメインであり、日本の問題に対する処方箋が書いてあるわけではない。そのような問題に興味のある人は、同じ著者の『ドイツ病に学べ』を読むべきなのだろう。
経済的には数多くの共通点がある日本とドイツであるが、本書で紹介されている最大の相違点は、失業者のうち失業支援金がもらえない人の比率である。日本は77%で、ドイツは6%。日本は非正規雇用で受給要件を満たさない人が多いらしい。
評論家も学者もアメリカばかり見ているので、バランスを取るためにも、こういうヨーロッパの事情を勉強するのも重要だろう。
ただ、本書は、ドイツのお国柄の解説がメインであり、日本の問題に対する処方箋が書いてあるわけではない。そのような問題に興味のある人は、同じ著者の『ドイツ病に学べ』を読むべきなのだろう。
経済的には数多くの共通点がある日本とドイツであるが、本書で紹介されている最大の相違点は、失業者のうち失業支援金がもらえない人の比率である。日本は77%で、ドイツは6%。日本は非正規雇用で受給要件を満たさない人が多いらしい。
評論家も学者もアメリカばかり見ているので、バランスを取るためにも、こういうヨーロッパの事情を勉強するのも重要だろう。
2014年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドイツってそうだったのという事を、現場での実体験、知識を元に教えてくれるなかなか良い本です。 Cost Performance
絶大。
絶大。
2012年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
企業で採用される特殊な専門技術をもった中小企業が活躍するドイツ.輸出額では日本をしのいで世界一だという.過去の技術開発史上のビッグネームを列挙解説し,現在の多くの中小企業が担うドイツの技術礼賛だが,ほんとうだろうか.正直言ってドイツ車はよく壊れる.日本車と比べてだ.日本こそ本当に信頼性の高い技術をもっているのではないだろうか.ヨーロッパやアメリカはルールを変えて日本に対抗する.それはオリンピックのスキージャンプ競技のレギュレーションの変更に象徴される.国際経済競争においてもこれは周知の事実のようだ.
同著者の「びっくり先進国ドイツ」よりはるかに具体的で面白い内容でしたが,ちょっとドイツを賞めすぎでは?しかし戦略面では確かにドイツに学ぶ点はあると思います.
同著者の「びっくり先進国ドイツ」よりはるかに具体的で面白い内容でしたが,ちょっとドイツを賞めすぎでは?しかし戦略面では確かにドイツに学ぶ点はあると思います.
2011年1月11日に日本でレビュー済み
文庫本でお手軽に読めて内容も充実、ドイツの産業や技術に関する内容の本は中々見かけないのでそういう意味でも良書だと思います。著者はドイツ在住20年のジャーナリストでドイツ関係の様々な書籍を出版されており、いい加減な事を書く学者・評論家もどきよりもかなり優秀なジャーナリストだと拝見しました。
要旨
ドイツの産業競争力の中心であるドイツ経済を支えるミッテルシュタント(Mittelstand)(日本でいうと中小企業にあたる言葉・概念です)の紹介及び、なぜ高い技術力や競争力を有するのかを歴史的な背景、発明者魂や産業政策、ドイツ社会の特徴までを結びつけて論じている。
確かに、一時期までは 「MADE IN GERMANY」というと非常にブランド価値が高かった。高校の授業でもドイツの産業で刃物(ゾーリンゲン)やカメラ(ライカ)工具、文房具について習った気がする。(懐かしい)
ドイツも日本と似ていてモノづくりにこだわる民族性のようで、現代でも機械分野で特に産業用機械では非常に有名です。かなりニッチな分野やBtoBの産業用分野なのであまり一般の人にはなじみがないと思います。
この本で挙げられているベーヴェ・システック社については、以前メーリング(報告書などを郵送するサービス)を代行する業者がここの機械を使っていた記憶があります。料金も決して安くなかったけど、封入した書類の重さを計測していて重さが違うとセンサーが反応したり、封入した郵便物の住所なんかは高速カメラで全てチェックしたりと通常の封入する機械とはレベルが違いました。
・ベーヴェ・システック社 日本法人>>[...]
後、オペラカーテンメーカーやコーヒー用ペーパーフィルターメーカー、ペット用の伸縮式リーダーなど
様々な会社が紹介しれていますので、ぜひお読みください。
後、皆さんが知りたいと思われる日本の中小企業にも通じる大事な問題についても述べられてます。
日独ともに製造業に関して、ただ部品を組み立ててマーケティングして販売する大企業と、技術力や創造力に優るが規模や資金力で劣る優良な中小企業とどちらに未来があるのかという大命題です。
昔、中小企業専門の銀行にいて、中小企業のダメな部分も一杯見ましたが一方で日本の大企業がバブル崩壊以降、市場をワクワクさせるような製品やサービス(最近ではアップルのiPADやiPHONEなんかがこれにあたります)を生み出せていない。下請けの中小企業の叩いてタタイテたたいてコスト削減して高給をもらってふんぞり返っている。ダメダメな姿も多く見てきました。
この本では、ミッテルシュタントの将来についてミッテルシュタントを研究されているドイツのアウグスブルグ大学のホルスト・ハヌシュ教授の言葉でこう分析しています。
「21世紀の経済で、技術革新が重要であり続けるか。そこが鍵ですね」
「ドイツのミッテルシュタントの強さは、技術革新と創造性です。したがて21世紀の世界経済で技術革新と製品の差別化、個別化がさらに重要になってくる場合には、ドイツのミッテルシュタントは成功し続けるでしょう」
しかし、製品の差別化よりも大量生産や多額の費用をかけた研究開発など大企業でなければ達成できない「規模の経済」が重要になった場合、ドイツの中規模企業は苦しい立場に置かれると予測している。
まさに、1990年以降のグローバル化の波で、新興国や大企業の力を強める規模の経済で動いてきました。しかし、歴史を見ていてもこの流れが永遠に続くわけではありません。大きく振れた振り子は必ず反対側にも大きく振れます。
日独ともに雇用や将来を担う中堅・中小企業について考えるのにも良い教材と思います。
要旨
ドイツの産業競争力の中心であるドイツ経済を支えるミッテルシュタント(Mittelstand)(日本でいうと中小企業にあたる言葉・概念です)の紹介及び、なぜ高い技術力や競争力を有するのかを歴史的な背景、発明者魂や産業政策、ドイツ社会の特徴までを結びつけて論じている。
確かに、一時期までは 「MADE IN GERMANY」というと非常にブランド価値が高かった。高校の授業でもドイツの産業で刃物(ゾーリンゲン)やカメラ(ライカ)工具、文房具について習った気がする。(懐かしい)
ドイツも日本と似ていてモノづくりにこだわる民族性のようで、現代でも機械分野で特に産業用機械では非常に有名です。かなりニッチな分野やBtoBの産業用分野なのであまり一般の人にはなじみがないと思います。
この本で挙げられているベーヴェ・システック社については、以前メーリング(報告書などを郵送するサービス)を代行する業者がここの機械を使っていた記憶があります。料金も決して安くなかったけど、封入した書類の重さを計測していて重さが違うとセンサーが反応したり、封入した郵便物の住所なんかは高速カメラで全てチェックしたりと通常の封入する機械とはレベルが違いました。
・ベーヴェ・システック社 日本法人>>[...]
後、オペラカーテンメーカーやコーヒー用ペーパーフィルターメーカー、ペット用の伸縮式リーダーなど
様々な会社が紹介しれていますので、ぜひお読みください。
後、皆さんが知りたいと思われる日本の中小企業にも通じる大事な問題についても述べられてます。
日独ともに製造業に関して、ただ部品を組み立ててマーケティングして販売する大企業と、技術力や創造力に優るが規模や資金力で劣る優良な中小企業とどちらに未来があるのかという大命題です。
昔、中小企業専門の銀行にいて、中小企業のダメな部分も一杯見ましたが一方で日本の大企業がバブル崩壊以降、市場をワクワクさせるような製品やサービス(最近ではアップルのiPADやiPHONEなんかがこれにあたります)を生み出せていない。下請けの中小企業の叩いてタタイテたたいてコスト削減して高給をもらってふんぞり返っている。ダメダメな姿も多く見てきました。
この本では、ミッテルシュタントの将来についてミッテルシュタントを研究されているドイツのアウグスブルグ大学のホルスト・ハヌシュ教授の言葉でこう分析しています。
「21世紀の経済で、技術革新が重要であり続けるか。そこが鍵ですね」
「ドイツのミッテルシュタントの強さは、技術革新と創造性です。したがて21世紀の世界経済で技術革新と製品の差別化、個別化がさらに重要になってくる場合には、ドイツのミッテルシュタントは成功し続けるでしょう」
しかし、製品の差別化よりも大量生産や多額の費用をかけた研究開発など大企業でなければ達成できない「規模の経済」が重要になった場合、ドイツの中規模企業は苦しい立場に置かれると予測している。
まさに、1990年以降のグローバル化の波で、新興国や大企業の力を強める規模の経済で動いてきました。しかし、歴史を見ていてもこの流れが永遠に続くわけではありません。大きく振れた振り子は必ず反対側にも大きく振れます。
日独ともに雇用や将来を担う中堅・中小企業について考えるのにも良い教材と思います。