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山妣〈下〉 (新潮文庫) 文庫 – 1999/12/27
坂東 真砂子
(著)
「殺してくんろ。そいつは化け物んがんだ」。密通相手に肉体の秘密を暴かれた涼之助は、山妣の棲み処といわれる山に迷い込み、辿り着いた洞窟で獣じみた白髪の老婆に遭った――白日に曝され、凄まじい真実を炙りだしてなお蠢く愛憎。そして村は熊狩りの日を迎え、愛憎劇は雪山になだれ込む。業の炎に自らを焼き尽くす者、因果の軛から逃れようと喘ぐ者……白雪を朱に染める凄絶な終章。
- 本の長さ345ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1999/12/27
- ISBN-104101323232
- ISBN-13978-4101323237
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1999/12/27)
- 発売日 : 1999/12/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 345ページ
- ISBN-10 : 4101323232
- ISBN-13 : 978-4101323237
- Amazon 売れ筋ランキング: - 566,411位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,181位新潮文庫
- - 13,205位日本文学
- - 51,457位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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昭和33(1958)年、高知県生まれ。奈良女子大学居住学科卒業後、イタリアに2年間留学、インテリアデザインを学ぶ。帰国後フリーライターとして働き つつ童話を発表、57年、第7回毎日童話新人賞優秀賞を受賞。平成6年「蛇鏡」「桃色浄土」が連続して直木賞候補に。8年「桜雨」で第3回島清恋愛文学賞 受賞。9年、「山妣」で第116回直木賞受賞。14年「曼荼羅道」で第15回柴田錬三郎賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 パライゾの寺 (ISBN-13:978-4167584030)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ホラーやサスペンスは嫌いだが、「うらぁだって、直木賞作品くらいは読んで冥土行きたいけん」
2014年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台が新潟県だったので市中で探しておりましたが、見つからず諦めていた矢先にこちらで購入でき楽しく読ませて頂きました。
2023年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
30年以上前の本なのでカバーに多少のスレがあるのは致し方ないとして、本体の日焼け黄ばみが他で購入した上巻よりひどかった。汚れや傷みはないけれど。
2018年7月28日に日本でレビュー済み
明治末期、東北の旧炭鉱町を舞台に濃密な人間模様が描かれた作品(下巻)。
両性具有の旅役者、そして妓楼を逃げた娼婦の運命が重なってく。まさに、因果はめぐるよ糸車だ。
子を喰らい鬼の伝説を含め、上巻の伏線がミステリのごとく回収され、さらに濃密さが増してくるという趣向になっている。匂いたつような人肌のねっとりした感覚と、心身を痛めつける寒さが絶妙に表現されている。
結局のところ、ホラーじゃないのだが、終盤にかけてのよく人が死んでいくハラハラ興奮度はホラー並み。清算するとでもいうべき爽快さすら感じる。
こりゃあ大した作品ですわ。大満足。【直木賞】
両性具有の旅役者、そして妓楼を逃げた娼婦の運命が重なってく。まさに、因果はめぐるよ糸車だ。
子を喰らい鬼の伝説を含め、上巻の伏線がミステリのごとく回収され、さらに濃密さが増してくるという趣向になっている。匂いたつような人肌のねっとりした感覚と、心身を痛めつける寒さが絶妙に表現されている。
結局のところ、ホラーじゃないのだが、終盤にかけてのよく人が死んでいくハラハラ興奮度はホラー並み。清算するとでもいうべき爽快さすら感じる。
こりゃあ大した作品ですわ。大満足。【直木賞】
2009年6月15日に日本でレビュー済み
この作品で私が注目したことの1つは、主人公の涼之助が、いわゆる半陰陽であるということです。自らも「男でも女でもない」という人間の心情を細やかに描くのは、さぞ大変だったことでしょう。
上巻でほぼ素性が明らかになった登場人物たちが、いよいよ複雑に絡み合い、物語はクライマックスであるの雪山での惨劇へと向かっていきます。何人もの命が失われた後、涼之助は山を下りていきます。親子関係が明らかになっても、一度も「母」と呼ばなかった主人公涼之助でした。
ラストで、それぞれがこれから待っている過酷な運命に対して覚悟を決めた者の持つ、ある種の爽やかさを感じました。そして、紛れもなくそれは親子の別れのシーンでした。
上巻でほぼ素性が明らかになった登場人物たちが、いよいよ複雑に絡み合い、物語はクライマックスであるの雪山での惨劇へと向かっていきます。何人もの命が失われた後、涼之助は山を下りていきます。親子関係が明らかになっても、一度も「母」と呼ばなかった主人公涼之助でした。
ラストで、それぞれがこれから待っている過酷な運命に対して覚悟を決めた者の持つ、ある種の爽やかさを感じました。そして、紛れもなくそれは親子の別れのシーンでした。