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元禄流行作家: わが西鶴 (新潮文庫 草 269-2B) 文庫 – 1983/12/1

4.4 5つ星のうち4.4 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1983/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1983/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 278ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101324018
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101324012
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 6個の評価

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長部 日出雄
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絶版になった文庫本を愛読していました。命がけで笑いにかける部分などは司書教諭課程の授業を担当していた時に資料として引用したこともあります。老眼になった年上の友人には文庫本はやや厳しそうだだから,こちらの方を最近,プレゼントしました。
2010年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなか落語の入門書などでは、イメージがわかないで困っておりました。とくに時代の違う噺家を小難しく評論されると頭が痛かったのですが、この小説は落語や噺家の歴史を、おもしろく想像させてくれ、噺家の顔が見えてくる一冊だと思います。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月10日に日本でレビュー済み
江戸落語の創始者といわれる鹿野武左衛門(1699年没)から、江戸落語を集大成した三遊亭円朝(1900年没)まで、約200年のあいだに実在した落語家たちを描いた小説。35年も前に書かれたものを論創社が再刊した。色あせない名品です。
落語の始まりは京都の露の五郎兵衛という、元僧侶らしい。辻咄(つじばなし)という形で笑い話、歌舞伎の物真似などをして人気を博した。
ほぼ同時期の江戸で、漆師(ぬし)職人の安治郎が、住まいの日本橋長谷川町の裏店(うらだな)で近所の人たちを相手に面白い話をきかせて笑わせている。通りかかった上方帰りの絵師が「あんたの話しは軽さ、滑稽味がたりない。いま京都で評判の」と露の五郎兵衛のうわさを聞かせる…。なんとも魅力的な入りかたで第1話「江戸落語事始」、鹿野武左衛門誕生のいきさつが語られる。
創意工夫で江戸の人々の笑いと喝采を浴びた鹿野は、生類憐みの令という将軍綱吉の愚法のみせしめにされ、流刑となる。
以後90年ものあいだ、落語はとだえた。政治権力というものは、昔もいまもおそろしい。
第2話「落語復興」は三笑亭可楽の、お上をおそれない反権力意識、焉馬への尊敬と対抗心、若い弟子への嫉妬など、芸人根性をいきいきと描く。
第3話「幽霊出現」の林家正蔵は、長く売れない時代を経て怪談話で人気を博する。自前の小屋を持つほどになったときに、水野忠邦の天保の改革で小屋をたたまざるを得ない。ただし、水野失脚のあとに江戸の寄席は700軒を超えたというから、落語は江戸庶民にとってどうしても必要な娯楽に成長していたんでしょう。
第4話「天保浮かれ節」は、落語ではなくドドイツの都々一坊扇歌(どどいつぼうせんか)。盲目の芸人福次郎の血のにじむような修行、平手幹之進(天保水滸伝の平手造酒)との交流、女弟子の雛太郎への秘めた慕情。詩情ゆたかな一編で、私は作中いちばん好きでした。
扇歌が「ひざがわり」(寄席で真打の前に色物がでる)になって、第5話の「円朝登場」につながっていく。こころにくい構成・演出です。
江戸の落語家たちをたたえ、蘇らせた長部の名品に、乾杯。
2022年2月9日に日本でレビュー済み
創生期から明治初期までの落語の歴史を,5人の噺家にスポットを当てて概説.

 伝記の中身は,
「壁にぶつかって,それをどう乗り越えたか」,
「家庭と芸との両立の難しさ」
といった定番モノ.
 中でも林家正蔵伝は要保存.
「半分幽霊」
「幽霊の目から見れば……」
「孝行しねえ内に親を亡くしちまったな」と,子供に言う正蔵.

 しかし,それらは表のテーマ.
 裏のテーマは「幕府との戦い」.

 何が何でも鹿野を罰したいという綱吉幕府による,罪の捏造,言いがかりの数々.
 流刑にされる鹿野.
 いったん滅びる江戸落語.

 奉行所の温度差.
 行方不明になる噺家.
 「昔の話と忠孝話」のみと限る幕府.

 キリシタン・バレテンの禁制を逆手に取る松助.
 寛政の改革に依る禁令.
 水野忠邦による相次ぐ禁令.
 水野に祟りをなしてみせる正蔵.

 庶民から音曲いっさいを取り上げようとする天保の改革.

 明治になっても,また禁令.

 「江戸時代にも民主主義があった」なんてぇことをおっしゃる人が希におりやすが,娯楽の禁止が鶴の一声で決まるような「民主主義」なんて,いったい何なんでござんしょうねえ?

 落語好きなら.