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つげ義春とぼく 新版 (新潮文庫 つ 16-1) 文庫 – 1992/6/1
つげ 義春
(著)
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1992/6/1
- ISBN-104101328110
- ISBN-13978-4101328119
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1992/6/1)
- 発売日 : 1992/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 4101328110
- ISBN-13 : 978-4101328119
- Amazon 売れ筋ランキング: - 142,642位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,995位新潮文庫
- - 4,582位エッセー・随筆 (本)
- - 102,909位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつの頃からか?つげ義春の大ファンになってしまった😵💧暇をみつけては手にとって読んでます。
2021年7月20日に日本でレビュー済み
つげ義春の諸作品はグラデーションに富んでおり、
漫画表現の質も時代ごとに大きな振幅を備えているが、
漫画以外にも、紀行文に味わい深いものがあったりと、
一度入り込むと抜け出すまでに時間がかかるような、
どこか迷路を思わせる深みを持っている。
本書の巻末の一文に、
「この作品は昭和52年6月晶文社より刊行されたものに、
〝夢日記〟の改稿・新稿を加えるなど、新たに再編集したものです」とある。
昭和52年と言えば、発表の場は「ガロ」から「漫画サンデー」
等の商業誌に移行していて、
夢を題材にしたと思われる「夜が掴む」は既に発表された後だが、
(昭和51年に発表されたのは「夜が掴む」の一本のみであるとの事)
「ヨシボーの青春」「必殺するめ固め」「外のふくらみ」
はまだ発表されていない。
そのような時期にあって、本書所蔵の「夢日記」は、この後に発表される、一連の
夢を題材にした作品を示唆していると思われる文章も散見され、なかなか興味深い
ものがあった。
この「夢日記」は昭和43年12月から始まり昭和62年1月7日に見た夢を記録
した文章で、簡略なイラストが添えられているものもある。
これらの中には、『「夢日記」に文章として書いてしまったけれど、マンガにしたかった』
と、本書とは別の著作の中で後から本人が述べている文章もあって、
(「主人公の男がホームに立っていると線路の上を犬が歩いてくる。
その犬を見て、男は、兄さんじゃないか!って呼びかける」』
『つげ義春漫画術・下・245頁・ワイズ出版より抜粋)
コマ割りをして体裁が整えられた一個の「作品」として結実する以前の、
メモ風のイラストが、筆者の心の奥に隠されている原初的な衝動を
表わしているようにも映り、ある種の「生々しさ」、「不気味さ」が
伝わってきたように思え、さらに言うなら精神に異常をきたした者の
妄想のようなものも感じられ、強烈な印象を残すこととなった。
ぜんたいの構成としては、「イラストレーション傑作集」「颯爽旅日記」
「夢日記」「断片的回想記」「旅の絵本」「桃源行」と、
一見とりとめのない印象を受けるけれど、通読してみると、
意外にも、全体的なバランスはとれている様に思えた。
その理由として、断片的回想記の「自殺未遂」(180頁)の章や、
それまで本人の口から語られてきた失踪体験などに見られるような
著者の厭世的な傾向が、本書に遍く通底しており、そのことが本書に
ある種の「統一感」を与えていることを挙げることも
できるかもしれない。
だが、そこにあるのは決して陰々滅々としたネガティブな情感ではなく、
むしろ逆に、どこか乾いた諧謔味が全体を覆っていて、
それが得も言われぬ「味わい深さ」を醸し出し、
一冊の本としてのまとまりを与えてくれているようにも思われるのだ。
本書は、大きな振れ幅を持っているつげ義春の作品間にある、
ある種の「ギャップ」を埋めてくれる好著であると思います。
漫画表現の質も時代ごとに大きな振幅を備えているが、
漫画以外にも、紀行文に味わい深いものがあったりと、
一度入り込むと抜け出すまでに時間がかかるような、
どこか迷路を思わせる深みを持っている。
本書の巻末の一文に、
「この作品は昭和52年6月晶文社より刊行されたものに、
〝夢日記〟の改稿・新稿を加えるなど、新たに再編集したものです」とある。
昭和52年と言えば、発表の場は「ガロ」から「漫画サンデー」
等の商業誌に移行していて、
夢を題材にしたと思われる「夜が掴む」は既に発表された後だが、
(昭和51年に発表されたのは「夜が掴む」の一本のみであるとの事)
「ヨシボーの青春」「必殺するめ固め」「外のふくらみ」
はまだ発表されていない。
そのような時期にあって、本書所蔵の「夢日記」は、この後に発表される、一連の
夢を題材にした作品を示唆していると思われる文章も散見され、なかなか興味深い
ものがあった。
この「夢日記」は昭和43年12月から始まり昭和62年1月7日に見た夢を記録
した文章で、簡略なイラストが添えられているものもある。
これらの中には、『「夢日記」に文章として書いてしまったけれど、マンガにしたかった』
と、本書とは別の著作の中で後から本人が述べている文章もあって、
(「主人公の男がホームに立っていると線路の上を犬が歩いてくる。
その犬を見て、男は、兄さんじゃないか!って呼びかける」』
『つげ義春漫画術・下・245頁・ワイズ出版より抜粋)
コマ割りをして体裁が整えられた一個の「作品」として結実する以前の、
メモ風のイラストが、筆者の心の奥に隠されている原初的な衝動を
表わしているようにも映り、ある種の「生々しさ」、「不気味さ」が
伝わってきたように思え、さらに言うなら精神に異常をきたした者の
妄想のようなものも感じられ、強烈な印象を残すこととなった。
ぜんたいの構成としては、「イラストレーション傑作集」「颯爽旅日記」
「夢日記」「断片的回想記」「旅の絵本」「桃源行」と、
一見とりとめのない印象を受けるけれど、通読してみると、
意外にも、全体的なバランスはとれている様に思えた。
その理由として、断片的回想記の「自殺未遂」(180頁)の章や、
それまで本人の口から語られてきた失踪体験などに見られるような
著者の厭世的な傾向が、本書に遍く通底しており、そのことが本書に
ある種の「統一感」を与えていることを挙げることも
できるかもしれない。
だが、そこにあるのは決して陰々滅々としたネガティブな情感ではなく、
むしろ逆に、どこか乾いた諧謔味が全体を覆っていて、
それが得も言われぬ「味わい深さ」を醸し出し、
一冊の本としてのまとまりを与えてくれているようにも思われるのだ。
本書は、大きな振れ幅を持っているつげ義春の作品間にある、
ある種の「ギャップ」を埋めてくれる好著であると思います。
2016年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
じわじわと、「つげワールド」を読みすすめているのですが。マンガになる前の夢のあらすじや、なんやかやイラストも味があってグウです。
2003年1月22日に日本でレビュー済み
この本の内容は、旅もの、夢日記、自分についてについて書かれているが、その内容は特に関連性があるわけではない。別個の作品をあつめて文庫化したものである。夢日記では、この文庫にあたって当時から10年後に新たにつけたものも加えられている。この夢日記の一部は漫画化されている。私は、漫画を読んでからこの本を読んだが、その逆だったら夢をこのように作品化したのか、と驚嘆しただろう。
★一つ減点したのは、本全体としてはまとまりの無いものだからである。しかし、つげ味を堪能できることうけあいである。
★一つ減点したのは、本全体としてはまとまりの無いものだからである。しかし、つげ味を堪能できることうけあいである。