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甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実 (新潮文庫) 文庫 – 2010/7/28
中村 計
(著)
1992年夏の甲子園、星陵(石川県代表)VS明徳義塾(高知県代表)。
「怪物」松井秀喜との勝負を避け、敬遠を続け勝利した明徳義塾に、全国から非難の声があがった。
「高校生らしくない」「卑怯もの」―。
「あの試合」から始まったそれぞれの葛藤。
その後、両チームの球児たちはどのような思いを胸に、どう人生を歩んでいったのか。
大リーガーとなる松井を始め、彼らのその後の軌跡を丹念に追う。
「甲子園なんて来なければよかった」
明徳義塾の選手は試合後、本当にそう呟いたのか?
15年を経て明かされる、あの夏の“狂騒"の舞台裏。
ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞作。
本書より
河野は星陵の4番打者、松井秀喜に対して全5打席、1球たりともストライクを投げなかった。20球、すべてがストライクゾーンを大きく外れていた。
今や国民的英雄となった松井とは比較にならないものの、河野もまたその後、大学、社会人と野球を続けていたこともあり、微量ながらスポットライトを浴び続けてきていた。あの「松井5敬遠」のときの…ということで。
(第一章「失望」)
2007年に単行本が刊行されたとき、あの「松井5敬遠」を取材していた人がいたのかと感慨深く思った。すぐれたノンフィクションに共通するのは、メディアで大きく報じられたかどうかにかかわらず、誰もが胸に引っかかりを覚えているのにそのままになっていたことに光を照射し、真相を解明しようとする点である。「松井5敬遠」はたしかに誰もが知り、また誰もがひっかかりを覚えた事件だった。
最相葉月(解説より)
目次より
第一章 失望
第二章 誤解
第三章 前夜
第四章 伝説
第五章 挫折
第六章 沈黙
第七章 真相
著者について
2008(平成20)年、本作でミズノスポーツライター賞最優勝賞を受賞。17年には『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』で講談社ノンフィクション賞を受賞した。著書に、『佐賀北の夏』『歓声から遠く離れて 悲運のアスリートたち』『無名最強甲子園 興南春夏連覇の秘密』『高校野球名将の言葉』などがある。
「怪物」松井秀喜との勝負を避け、敬遠を続け勝利した明徳義塾に、全国から非難の声があがった。
「高校生らしくない」「卑怯もの」―。
「あの試合」から始まったそれぞれの葛藤。
その後、両チームの球児たちはどのような思いを胸に、どう人生を歩んでいったのか。
大リーガーとなる松井を始め、彼らのその後の軌跡を丹念に追う。
「甲子園なんて来なければよかった」
明徳義塾の選手は試合後、本当にそう呟いたのか?
15年を経て明かされる、あの夏の“狂騒"の舞台裏。
ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞作。
本書より
河野は星陵の4番打者、松井秀喜に対して全5打席、1球たりともストライクを投げなかった。20球、すべてがストライクゾーンを大きく外れていた。
今や国民的英雄となった松井とは比較にならないものの、河野もまたその後、大学、社会人と野球を続けていたこともあり、微量ながらスポットライトを浴び続けてきていた。あの「松井5敬遠」のときの…ということで。
(第一章「失望」)
2007年に単行本が刊行されたとき、あの「松井5敬遠」を取材していた人がいたのかと感慨深く思った。すぐれたノンフィクションに共通するのは、メディアで大きく報じられたかどうかにかかわらず、誰もが胸に引っかかりを覚えているのにそのままになっていたことに光を照射し、真相を解明しようとする点である。「松井5敬遠」はたしかに誰もが知り、また誰もがひっかかりを覚えた事件だった。
最相葉月(解説より)
目次より
第一章 失望
第二章 誤解
第三章 前夜
第四章 伝説
第五章 挫折
第六章 沈黙
第七章 真相
著者について
2008(平成20)年、本作でミズノスポーツライター賞最優勝賞を受賞。17年には『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』で講談社ノンフィクション賞を受賞した。著書に、『佐賀北の夏』『歓声から遠く離れて 悲運のアスリートたち』『無名最強甲子園 興南春夏連覇の秘密』『高校野球名将の言葉』などがある。
- 本の長さ305ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/7/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-10410133241X
- ISBN-13978-4101332413
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2010/7/28)
- 発売日 : 2010/7/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 305ページ
- ISBN-10 : 410133241X
- ISBN-13 : 978-4101332413
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 248,856位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
5敬遠、、、に、前チュウ後サユウに、いろんなドラマがあったんやぁ、と知りました。物事を多元的に知ることができる、こんな読物は、久しぶりでした。感動的な、いい本です。
2013年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
性格やそこまでの経緯など大事な人物の略歴なども書いており、いろいろな人の模様が見えてくる。
それを踏まえて、あの敬遠があった。当時は子供だったので、100%ブーイングでしたが、この本を読めば、90度見方が変わりました。
納得・理解できます。
悲劇や事故ではない。なすべくしてなった。という感じです。
yahoo知恵袋でも、いろんな人の感想が載ってますが、この本を見てから解答してほしいし、
質問する側も、この本を読んでほしいと思いました。
それを踏まえて、あの敬遠があった。当時は子供だったので、100%ブーイングでしたが、この本を読めば、90度見方が変わりました。
納得・理解できます。
悲劇や事故ではない。なすべくしてなった。という感じです。
yahoo知恵袋でも、いろんな人の感想が載ってますが、この本を見てから解答してほしいし、
質問する側も、この本を読んでほしいと思いました。
2020年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者がかなり深いところまで取材しているので読みごたえのある作品になっています。この人の粘り強い取材には頭が下がります、高校野球好きは是非読むべきです。特に明徳を単純に悪者だと思い込んでいる人は。
2014年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の基本スタンスは、以下が含まれていると思います。
少なくともこれらについて、疑問です。ただし、このように色々考えさせて頂いたことには大変敬意と感謝の念を伝えさせて頂きたいと思います。
そういう背景から、☆3つとさせて頂きました。
1.スポーツは基本的には「勝つこと」が目的であるべき
2.ルールに則った勝負について、外野が批判をすることについては否定的
3.社会人野球やプロ野球の経験者は、上記1.2.について肯定的であるという意見が多く、星陵山下監督は野球の監督として甘い(足りていないところがある)
1.2.について
私も学生野球の経験者ですが、「勝つこと」のみにフォーカスし過ぎることが正しいとは思えません。
仲間同士における励まし合い、助け合い、友情や指導者と生徒間の信頼関係、相手に対する尊敬、尊重、第3者が観戦したとしても好感をもたれるような
フェアプレー、全力プレー、そららによって得られるものが大きいと思います。選手の後の人生においてとても大事な「人格形成」もその一つだと思います。
甲子園大会の選手宣誓では、「フェアプレー精神に則り、正々堂々と戦うことを誓います。」と宣言しています。
あらゆる物事において、法律、ルールというのは、完全、完璧ということは難しいと思います。そこを補うのが、フェアプレー精神、なるものでは
ないでしょうか。かつてスリーバントはアウトではありませんでした。いたずらに投手の体力や精神力を削るような戦法は「フェアプレー精神」に反するから
アウトになったというのが大きな理由だと理解しています。カット打法に対する否定的見解の背景にも同様の理由があると理解しています。
いわゆる「外野」が何も言わなかったら、法律やルールや暗黙のルールは改善されず、いつまでも清々しくないまま物事が続くんでしょうね。
結果として明徳義塾は、その一戦は勝ったものの、「名声」や「評判」を著しく落とすという学校法人としては大きな痛手を被りました。
この点で、全力で戦った明徳義塾の選手たちは勝者だったかもしれませんが、指導者や学校としては敗者となったのではないでしょうか。
目先の1勝に拘るあまり中期的な学校の「名声」や「評判」を犠牲にしては、そもそものスポーツで学校の「名声」、「評判」を高めようという目的からすると、
本末転倒ではないでしょうか。
3.について
個人的には、社会人野球やプロ野球も含めて、「フェアプレー精神」や「名声リスク」の観点から第3者からみて清々しくない戦い方はすべきではないと思いますし、
高校野球の甲子園大会では全国の中高生らに向けたメッセージを込めるという意味でも一層指導者に「清々しい戦い方」をして頂きたいと思います。
プロであっても味方のタイトル争い等がある中でバースと正々堂々と勝負した江川投手、首脳陣の敬遠指示に涙した上原投手、それを「勝負すべき」と思って見ていた松井選手らからは、やはりお金を払ってでも球場で応援したいと思わせる魅力があります。
この本で描かれている「当時」の馬淵監督と山下監督の方針については、自分の息子は山下監督にお世話になりたいと思いました。
社会人野球やプロ野球の監督の価値観で高校野球の指導者をやることがいいことでしょうか?「指導者」的価値観よりも、「勝負師」の価値観を多く持った方が、
高校野球の指導者としてふさわしいのでしょうか?疑問です。「その後」の馬淵監督は、「当時」を後悔しているような談もありましたね。
私は同い年の松井選手から「夢」を見せてもらった気がします。メジャーのワールドシリーズで同い年の日本人がMVPを獲ったことに代表されるように、
多くの感動を貰いました。
松井選手も、「夢」を与えられるような選手になりたい、と何回か言っていたと記憶しています。
プロ野球選手になってからメジャーを経て引退するまで、ずっとフェアプレーで、マスコミに対しても清々しい好人物だった松井選手の「人格」は
山下監督の指導が多分に寄与しているのではないかと思います。「当時」の明徳義塾の指導のやり方で、松井選手のような「人格」が形成されることは
なかなか難しいのではと思います。
少なくともこれらについて、疑問です。ただし、このように色々考えさせて頂いたことには大変敬意と感謝の念を伝えさせて頂きたいと思います。
そういう背景から、☆3つとさせて頂きました。
1.スポーツは基本的には「勝つこと」が目的であるべき
2.ルールに則った勝負について、外野が批判をすることについては否定的
3.社会人野球やプロ野球の経験者は、上記1.2.について肯定的であるという意見が多く、星陵山下監督は野球の監督として甘い(足りていないところがある)
1.2.について
私も学生野球の経験者ですが、「勝つこと」のみにフォーカスし過ぎることが正しいとは思えません。
仲間同士における励まし合い、助け合い、友情や指導者と生徒間の信頼関係、相手に対する尊敬、尊重、第3者が観戦したとしても好感をもたれるような
フェアプレー、全力プレー、そららによって得られるものが大きいと思います。選手の後の人生においてとても大事な「人格形成」もその一つだと思います。
甲子園大会の選手宣誓では、「フェアプレー精神に則り、正々堂々と戦うことを誓います。」と宣言しています。
あらゆる物事において、法律、ルールというのは、完全、完璧ということは難しいと思います。そこを補うのが、フェアプレー精神、なるものでは
ないでしょうか。かつてスリーバントはアウトではありませんでした。いたずらに投手の体力や精神力を削るような戦法は「フェアプレー精神」に反するから
アウトになったというのが大きな理由だと理解しています。カット打法に対する否定的見解の背景にも同様の理由があると理解しています。
いわゆる「外野」が何も言わなかったら、法律やルールや暗黙のルールは改善されず、いつまでも清々しくないまま物事が続くんでしょうね。
結果として明徳義塾は、その一戦は勝ったものの、「名声」や「評判」を著しく落とすという学校法人としては大きな痛手を被りました。
この点で、全力で戦った明徳義塾の選手たちは勝者だったかもしれませんが、指導者や学校としては敗者となったのではないでしょうか。
目先の1勝に拘るあまり中期的な学校の「名声」や「評判」を犠牲にしては、そもそものスポーツで学校の「名声」、「評判」を高めようという目的からすると、
本末転倒ではないでしょうか。
3.について
個人的には、社会人野球やプロ野球も含めて、「フェアプレー精神」や「名声リスク」の観点から第3者からみて清々しくない戦い方はすべきではないと思いますし、
高校野球の甲子園大会では全国の中高生らに向けたメッセージを込めるという意味でも一層指導者に「清々しい戦い方」をして頂きたいと思います。
プロであっても味方のタイトル争い等がある中でバースと正々堂々と勝負した江川投手、首脳陣の敬遠指示に涙した上原投手、それを「勝負すべき」と思って見ていた松井選手らからは、やはりお金を払ってでも球場で応援したいと思わせる魅力があります。
この本で描かれている「当時」の馬淵監督と山下監督の方針については、自分の息子は山下監督にお世話になりたいと思いました。
社会人野球やプロ野球の監督の価値観で高校野球の指導者をやることがいいことでしょうか?「指導者」的価値観よりも、「勝負師」の価値観を多く持った方が、
高校野球の指導者としてふさわしいのでしょうか?疑問です。「その後」の馬淵監督は、「当時」を後悔しているような談もありましたね。
私は同い年の松井選手から「夢」を見せてもらった気がします。メジャーのワールドシリーズで同い年の日本人がMVPを獲ったことに代表されるように、
多くの感動を貰いました。
松井選手も、「夢」を与えられるような選手になりたい、と何回か言っていたと記憶しています。
プロ野球選手になってからメジャーを経て引退するまで、ずっとフェアプレーで、マスコミに対しても清々しい好人物だった松井選手の「人格」は
山下監督の指導が多分に寄与しているのではないかと思います。「当時」の明徳義塾の指導のやり方で、松井選手のような「人格」が形成されることは
なかなか難しいのではと思います。
2013年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国民栄誉賞を取った松井選手の現在がこの5打席連続からきていると感じさせる作品でした。当時の明徳義塾馬淵監督の勝負にかける思いも当時の関係者の声もまじえて読み応えありました。
2016年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
関係者のインタビューを中心に構成していますが、思いもよらない内容に正直驚きの連続でした。
野球を愛する者として考え方を根底から覆させられるような部分もあり改めて高校野球としてのあり方を
考えさせられました
著者の中村氏の粘り強い取材に敬服します
野球を愛する者として考え方を根底から覆させられるような部分もあり改めて高校野球としてのあり方を
考えさせられました
著者の中村氏の粘り強い取材に敬服します
2021年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題材や取材はいいと思うのですが、肝心の文章力が劣るため冒頭から読みにくく全然入っていけません
意味をもって練られた段落ではなく、短い文章が改行改行で連ねられてゆくスタイル。時制が行ったり来たりするところに後日談や他者評が入り込んだり、必要のないところで代名詞や言い換えや語順の入れ替えが挟まるため、「あまり文章のうまくない人がそれっぽい文章を書くためのテクニック」が目白押しという感じで内容に入り込めませんでした
意味をもって練られた段落ではなく、短い文章が改行改行で連ねられてゆくスタイル。時制が行ったり来たりするところに後日談や他者評が入り込んだり、必要のないところで代名詞や言い換えや語順の入れ替えが挟まるため、「あまり文章のうまくない人がそれっぽい文章を書くためのテクニック」が目白押しという感じで内容に入り込めませんでした