流実子と侑里
2人の主人公が、それぞれの人生において躓く。
1度だけでなく何度も躓く。
躓く。躓く。躓く。
2人が躓いた先は同じ。
社会の仕組みの堅さに、
しなやかに生きていけない主人公。
どちらも著者の分身かもしれない。
幸運だけで著者がここまで来たのではないことが分かる。
読み進むのが辛くて、読みたくなくて、なんども投げ出した割に、
悲哀ではない何かが残っているような気にさせる著者の思いに
一縷の望みをかけたい。
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恋人たちの誤算 (新潮文庫) 文庫 – 2000/12/26
唯川 恵
(著)
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弁護士事務所に勤める流実子と一流商社のOLの侑里は、高校の同級生で25歳。卒業以来、連絡の途絶えていた二人が思いがけない形で再会した。夢を実現するためなら、自らの体も武器にする流実子。自分を棄てた男とやり直すために、婚約を解消する侑里。愛なんか信じない。愛がなければ生きられない。それぞれの「幸福」をつかむための、がむしゃらな闘いが始まった。『天使たちの誤算』改題。
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/12/26
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101334234
- ISBN-13978-4101334233
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【新潮文庫】【新潮新書】唯川恵 作品 | 愛なんか信じない流実子と、愛がなければ生きられない侑里。それぞれの「幸福」を摑むための闘いが始まった──これはあなたの物語。 | 泣きたいのに、泣けない。ひとりで抱えてるのは、ちょっと辛い──そんな夜、この本はきっとあなたに「大丈夫」をくれるはずです。 | 男はいつも、女にしてやられる──。裏切られても、傷つけられても、性懲りもなく惹かれあってしまう男と女のための恋愛小説集。 | 恋愛すると結婚したくなり、結婚すると恋愛したくなる──。離れて、恋をして、再び問う夫婦の意味。愛に悩むあなたのための小説。 | 彼となら、私はどん淫らなことだってできる──果てしない欲望と快楽に堕ちていく女たちを描く、著者初めての官能恋愛小説集。 | 不倫はすることより、バレてからが本番――恋愛小説の名手が実話を元に贈る「修羅場の恋愛学」。著者初の書下ろし恋愛新書の誕生! |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/12/26)
- 発売日 : 2000/12/26
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 344ページ
- ISBN-10 : 4101334234
- ISBN-13 : 978-4101334233
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 799,234位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1955年石川県金沢市生まれ。1984年「海色の午後」にて第3回コバルト・ノベル大賞を受賞。2002年『肩ごしの恋人』にて第126回直木賞を受 賞。2008年『愛に似たもの』にて第21回柴田錬三郎賞を受賞。恋愛小説、エッセイなど多数。多くの読者の圧倒的支持を集めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 夢美と愛美の謎がいっぱい? 怪人Xを追え! (ISBN-13: 978-4046310774 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月14日に日本でレビュー済み
理想と現実のギャップに愕然とする、二人の女性の行動や思いがしっかり書かれており、
手に取るようにわかりました。
二人の敵が共通だったことも、物語の面白さを引き立てたと思います。
ただし、エンディングがすっきりしなかったので-1点です。
弁護士が相手なので、この後がどうなってしまうかは自明ですが、
最後までしっかり書いてもらえると、すっきりしたかな。
手に取るようにわかりました。
二人の敵が共通だったことも、物語の面白さを引き立てたと思います。
ただし、エンディングがすっきりしなかったので-1点です。
弁護士が相手なので、この後がどうなってしまうかは自明ですが、
最後までしっかり書いてもらえると、すっきりしたかな。
2007年4月20日に日本でレビュー済み
残念ながら私にとっては後味の悪い作品だった。
作品自体が悪いとか言ってるわけじゃなくて、今読むにはあまりにもふさわしくない話の展開。
ラスト、女たちは不幸になったのか。。
それとも、幸福になったのか。。
きっと読んだ人次第なのだろうけれど。。
人生って、ちょっとしたきっかけで変わることがある。
それはいい方向でも悪い方向でも。
たまたま、道を間違えたから、出会ってしまった人と、一生を共にするなんてことがあったり、
日程を間違えたから、出会ってしまった人と、添い遂げたり。
そんなちょっとしたきっかけが悪く悪く重なると、こういう結果になるのだろう。
今の私には不向きな・・そんな小説でした。
作品自体が悪いとか言ってるわけじゃなくて、今読むにはあまりにもふさわしくない話の展開。
ラスト、女たちは不幸になったのか。。
それとも、幸福になったのか。。
きっと読んだ人次第なのだろうけれど。。
人生って、ちょっとしたきっかけで変わることがある。
それはいい方向でも悪い方向でも。
たまたま、道を間違えたから、出会ってしまった人と、一生を共にするなんてことがあったり、
日程を間違えたから、出会ってしまった人と、添い遂げたり。
そんなちょっとしたきっかけが悪く悪く重なると、こういう結果になるのだろう。
今の私には不向きな・・そんな小説でした。
2004年10月17日に日本でレビュー済み
タイトル買いしたんですが、がっかりでした。
このタイトルは詐欺だ。
なんとも読みにくく、全部読み終えるのに1ヶ月を要してしまった。
読み終わって「え?これで終わり?」って感じで、なんとも後味が悪かった。
生まれて初めて本をゴミ箱に捨てました。
このタイトルは詐欺だ。
なんとも読みにくく、全部読み終えるのに1ヶ月を要してしまった。
読み終わって「え?これで終わり?」って感じで、なんとも後味が悪かった。
生まれて初めて本をゴミ箱に捨てました。
2005年5月1日に日本でレビュー済み
唯川さんの本はどれも女性の心情が細かく描かれていて好きです。この作品は女たちのプライドも描かれており、おもしろかったです。自分の文章を盗作して出版した上司に復讐を誓う流実子、婚約を破棄してまで自分を捨てた男の元に戻る侑里。二人は結果的には間違った選択をしたことになるけれど、くじけず立ち直ろうとする姿に感動しました。たとえ、失敗しても自分の選んだ人生なのだから、後悔せずに前向きに生きていきたいと思いました。
2011年10月2日に日本でレビュー済み
男性に振り回される二人の女性の物語。
仕事や勉強は出来ても、異性のこととなると全く計算ができなくなるのは何故なのか。人間の性というものは、本当におそろしい。傍らから見る分には、滑稽にみえるが、自分の恋愛経験と照らし合わせると妙に納得してしまう。
著者の作品はいつも、恋愛には至極の喜びと底知れない不幸があることを思い知らせてくれる。
仕事や勉強は出来ても、異性のこととなると全く計算ができなくなるのは何故なのか。人間の性というものは、本当におそろしい。傍らから見る分には、滑稽にみえるが、自分の恋愛経験と照らし合わせると妙に納得してしまう。
著者の作品はいつも、恋愛には至極の喜びと底知れない不幸があることを思い知らせてくれる。
2007年7月23日に日本でレビュー済み
文庫本350ページの作品。
高校の同級生である弁護士事務所に所員として勤める流美子とOLの侑里。
彼女たちはふとした再会を果たしす。
必ず幸せになれる、成功すると確信し、思い切った人生の選択をした結果、
同じ時期にに同じ人物に翻弄され、
そして人生から転落してしまい、これまでのすべてを失ったことに気付いていく話。
高校の同級生である二人が、
それぞれの事情でお互い関係することなく大きな人生選択を行うが、
それらにつながりは見えないが、
その後同じ人物に翻弄されるという意味で、
物語につながりが見えてくるという、
ちょっとサスペンス的要素も垣間見える作品
高校の同級生である弁護士事務所に所員として勤める流美子とOLの侑里。
彼女たちはふとした再会を果たしす。
必ず幸せになれる、成功すると確信し、思い切った人生の選択をした結果、
同じ時期にに同じ人物に翻弄され、
そして人生から転落してしまい、これまでのすべてを失ったことに気付いていく話。
高校の同級生である二人が、
それぞれの事情でお互い関係することなく大きな人生選択を行うが、
それらにつながりは見えないが、
その後同じ人物に翻弄されるという意味で、
物語につながりが見えてくるという、
ちょっとサスペンス的要素も垣間見える作品
2008年11月16日に日本でレビュー済み
ひるまない勇気がすばらしい。結果が意に反するものだったとしても、生きている手応えを感じるだろう。
しかも問題になっているのは、この年代なら誰もが納得の理由を探していること、「結婚」「仕事」。
ただのサクセスストーリーならここまでの共感を呼ばないはずです。
しかも問題になっているのは、この年代なら誰もが納得の理由を探していること、「結婚」「仕事」。
ただのサクセスストーリーならここまでの共感を呼ばないはずです。