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ウエハースの椅子 (新潮文庫) 文庫 – 2009/10/28
江國 香織
(著)
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あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた――。私は38歳の画家、中庭のある古いマンションに一人で住んでいる。絶望と記憶に親しみながら。恋人といるとき、私はみちたりていた。二人でいるときの私がすべてだと感じるほどに。やがて私は世界からはぐれる。彼の心の中に閉じ込められてしまう。恋することの孤独と絶望を描く傑作。
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2009/10/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101339252
- ISBN-13978-4101339252
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きらきらひかる | こうばしい日々 | つめたいよるに | ホリー・ガーデン | 流しのしたの骨 | すいかの匂い | |
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価格 | ¥572¥572 | ¥572¥572 | ¥649¥649 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥605¥605 |
【新潮文庫】江國香織 作品 | 二人は全てを許し合って結婚した、筈だった……。妻はアル中、夫はホモ。セックスレスの奇妙な新婚夫婦を軸に描く、素敵な愛の物語。 | 恋に遊びに、ぼくはけっこう忙しい。11歳の男の子の日常を綴った表題作など、ピュアで素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。〈坪田譲治文学賞受賞〉 | 愛犬の死の翌日、一人の少年と巡り合った女の子の不思議な一日を描く「デューク」、デビュー作「桃子」など、21編を収録した短編集。 | 果歩と静枝は幼なじみ。二人はいつも一緒だった。30歳を目前にしたいまでも……。対照的な女性二人が織りなす、心洗われる長編小説。 | 夜の散歩が習慣の19歳の私と、タイプの違う二人の姉、小さな弟、家族想いの両親。少し奇妙な家族の半年を描く、静かで心地よい物語。 | バニラアイスの木べらの味、おはじきの音、すいかの匂い。無防備に心に織りこまれてしまった事ども。11人の少女の、夏の記憶の物語。 |
ぼくの小鳥ちゃん | 神様のボート | すみれの花の砂糖漬け | 東京タワー | 号泣する準備はできていた | ぬるい眠り | |
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価格 | ¥572¥572 | ¥649¥649 | ¥693¥693 | ¥825¥825 | ¥605¥605 | ¥737¥737 |
雪の朝、ぼくの部屋に鳥ちゃんが舞いこんだ。ぼくの彼女をちょっと意識している小鳥ちゃん。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。〈路傍の石文学賞受賞〉 | 消えたパパを待って、あたしとママはずっと旅がらす…。恋愛の静かな狂気に囚われた母と、その傍らで成長していく娘の遥かな物語。 | 大人になって得た自由とよろこび。けれど少女の頃と変わらぬ孤独とかなしみ。言葉によって勇ましく軽やかな、著者の初の詩集。 | 恋はするものじゃなくて、おちるもの──。いつか、きっと、突然に……。東京タワーが見える街で繰り広げられる狂おしい恋愛模様。 | 孤独を真正面から引き受け、女たちは少しでも前進しようと静かに歩き続ける。いつか号泣するとわかっていても。直木賞受賞短篇集。 | 恋人と別れた痛手に押し潰されそうだった。大学の夏休み、雛子は終わった恋を埋葬した。表題作など全9編を収録した文庫オリジナル。 |
雨はコーラがのめない | ウエハースの椅子 | がらくた | 雪だるまの雪子ちゃん | 犬とハモニカ | ちょうちんそで | |
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価格 | ¥605¥605 | ¥572¥572 | ¥693¥693 | ¥825¥825 | ¥605¥605 | ¥539¥539 |
雨と私は、よく一緒に音楽を聴いて、二人だけのみちたりた時間を過ごす。愛犬と音楽に彩られた人気作家の日常を綴るエッセイ集。 | あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた。恋することの絶望を描く傑作。 | 海外のリゾートで出会った45歳の柊子と15歳の美しい少女・美海。再会した東京で、夫を交え複雑に絡み合う人間関係を描く恋愛小説。〈島清恋愛文学賞受賞〉 | ある豪雪の日、雪子ちゃんは地上に舞い降りたのでした。野生の雪だるまは好奇心旺盛。「とけちゃう前に」大冒険。カラー銅版画収録。 | 恋をしても結婚しても、わたしたちは、孤独だ。川端賞受賞の表題作を始め、あたたかい淋しさに十全に満たされる、六つの旅路。〈川端康成文学賞受賞〉 | 雛子は「架空の妹」と生きる。隣人も息子も「現実の妹」も、遠ざけて──。それぞれの謎が繙かれ、織り成される、記者と愛の物語。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2009/10/28)
- 発売日 : 2009/10/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 216ページ
- ISBN-10 : 4101339252
- ISBN-13 : 978-4101339252
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 135,878位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年9月22日に日本でレビュー済み
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不倫がテーマに思えるが、私はもっと根源的な「苦」(仏教的な感じがするけど)がテーマに思える。それを表現するのにこの設定にしなくてはならなかった、と思えるほど。この作家の作品を読むのは初めてだったが、あまりの文章の繊細さに何度読み直しても飽き足らない。主人公が自分を生きようとしてもがき、絶望と死への思いに引き込まれすぎて、最後に泣いてしまった。想定外だった。
2013年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お気に入りの1冊になりました。
何度もページをめくっても、江國ワールドに引き込まれます。
何度もページをめくっても、江國ワールドに引き込まれます。
2019年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み始めて一気に読み終えた。好きなスタイルの小説。ヒロインの女性のこともうんと共感できて好き。ヒロインが愛用する香水オードシャルロットやざくろの香りのボディソープを、私も使ってみたいと思ったほど。作家志望だがこんな作品を書いてみたい。
2010年3月8日に日本でレビュー済み
ある一人の男性を心より愛しすぎてしまった
悲劇的な幸福話。
主人公の女性はある程度世間からも認められている画家
大切な彼氏は、主人公をとても愛しているが、男性として
ずるい一面を持ち合わせている人。
今の生活になにも不満は無いはずの主人公だが
読み進めていくうちに、じょじょに落ちていく。
主な原因は彼氏だと思うが、ちょっと違うと思う。
彼氏を愛しすぎてしまったせいか?愛し切れなったせいか?
私は幸せは自分の中にあり、自分で決める事の様に感じた。
生活は、ウエハースの椅子 に座っているような
ちょっとバランスを崩すと潰れてしまう様な、だからこそ
幸せを感じることの出来るものの様に、この本を読んで思った。
悲劇的な幸福話。
主人公の女性はある程度世間からも認められている画家
大切な彼氏は、主人公をとても愛しているが、男性として
ずるい一面を持ち合わせている人。
今の生活になにも不満は無いはずの主人公だが
読み進めていくうちに、じょじょに落ちていく。
主な原因は彼氏だと思うが、ちょっと違うと思う。
彼氏を愛しすぎてしまったせいか?愛し切れなったせいか?
私は幸せは自分の中にあり、自分で決める事の様に感じた。
生活は、ウエハースの椅子 に座っているような
ちょっとバランスを崩すと潰れてしまう様な、だからこそ
幸せを感じることの出来るものの様に、この本を読んで思った。
2012年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「一気に読んだ」と言っていました。子供が「良い」って言っていました。
2004年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品は、江國さんの作品の中で、多分一番気に入っているけれど、まだ読めないでいます。
それは、私がこの作品の主人公とすごく通じている部分があるからじゃないかなと思う。
別れられない、もう離れられない。
それは誰にもとめられずに、もうしたがってゆくしかない。
だから、彼女が、絶望が親しげに話し掛けてくる、というのはすごくよく分かって痛かった。
彼といる以上、絶望は消えないのに、彼と離れることは出来ないのだ。
いつか、この二人も幸せになれたらいいのにと思う。
それは、私がこの作品の主人公とすごく通じている部分があるからじゃないかなと思う。
別れられない、もう離れられない。
それは誰にもとめられずに、もうしたがってゆくしかない。
だから、彼女が、絶望が親しげに話し掛けてくる、というのはすごくよく分かって痛かった。
彼といる以上、絶望は消えないのに、彼と離れることは出来ないのだ。
いつか、この二人も幸せになれたらいいのにと思う。
2004年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んで、主人公の考えていることなんて全然わからない、という人もいるかもしれません。
これ以上愛せないくらいに愛し、その行き止まりでふと感じてしまった亀裂。違和感。最上の、行き止まりの幸せをうしないたくない、だから…。
最後の、主人公の行動はここから来ているのだと、私は勝手に考えています。
これは読む人がよめば、狂気と受け止められたり、奇想天外なはなし、で終わってしまうかもしれません。でも、こんな思いを経験したことがあるひとになら、きっとすんなり、本当に自然に沁みていく話だと思います。
これ以上愛せないくらいに愛し、その行き止まりでふと感じてしまった亀裂。違和感。最上の、行き止まりの幸せをうしないたくない、だから…。
最後の、主人公の行動はここから来ているのだと、私は勝手に考えています。
これは読む人がよめば、狂気と受け止められたり、奇想天外なはなし、で終わってしまうかもしれません。でも、こんな思いを経験したことがあるひとになら、きっとすんなり、本当に自然に沁みていく話だと思います。
2019年3月24日に日本でレビュー済み
江國香織さんは、人生の折々に自分の中で言語化できない孤独や曖昧さを感じた時によく読みます。
言葉の綺麗さに心が洗われると共に、孤独を感じてるのは自分だけではないんだと感じる事が出来ました。
女友達に相談するより、小説が救ってくれる事もあるんですね。週末の夜におすすめしたい本です。
言葉の綺麗さに心が洗われると共に、孤独を感じてるのは自分だけではないんだと感じる事が出来ました。
女友達に相談するより、小説が救ってくれる事もあるんですね。週末の夜におすすめしたい本です。