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蝦夷地別件〈下〉 (新潮文庫) 文庫 – 1998/6/30

4.5 5つ星のうち4.5 74個の評価

英雄譚(ユーカラ)の調べに導かれるかのごとく起こった蝦夷の勝算なき戦い。だがその炎は目梨地方全体を覆うまでには至らなかった。圧倒的装備の松前藩鎮撫軍が迫る。選ぶのは民族の誇りか、生存の道か……。一つの「国家」に生まれ変わろうとする日本。松平定信の描いたこの国の未来図とは何だったのか。時代の波間に呑み込まれ、消えてゆく人々――。熱い、熱い歴史巨編2800枚、堂々の完結。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1998/6/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/6/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 651ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101343152
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101343150
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 74個の評価

著者について

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船戸 与一
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1944(昭和19)年、山口県生れ。早稲田大学法学部卒業。

1985年『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。1989(平成元)年『伝説なき地』で日本推理作家協会賞を受賞。1992年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞を受賞。2000年『虹の谷の五月』で直木賞を受賞する。主な著書に『猛き箱舟』『炎 流れる彼方』『蝦夷地別件』『龍神町龍神十三番地』『緋色の時代』『三都物語』『河畔に標なく』などがある。

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
74グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偶然手に入れた船戸与一氏の作品を初めて読み
その資料の駆使の仕方や
フィクションの構成力などに圧倒され
どうしても、下巻まで手に入れて読了したくて購入。

本ばかりが増えて居場所がなくなる部屋なので
手に入れた上中とも文庫本だったので
同じく文庫本で揃えた次第です。
2011年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北海道を舞台にしたアイヌと和人との戦いの物語。
どうしようもない力の差のもと、アイヌが苦汁をなめながらも民族を守るためにはどう行動すべきかを考えさせられる。
北海道にいると、アイヌも身近であり、先住民族としての権利を踏みにじられたくやしさが表現されており、考えさせられる。
やはり、発展するためには力で解決することが必要なのだろうか?
2017年11月26日に日本でレビュー済み
深い、実に深い。そして本当に悲しい話。
人間の権限、善意。それらの殆ど全てが強力な力に踏みにじられる。
登場人物全員が救われない悲しい物語だけど、ただ一つだけ、最後の最澄から洗元への手紙だけが救われる。
2013年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物が多いため分かりにくいお話だ、と思いきや、内容は濃いです。当時のアイヌと和人との関係性がよく分かります。
2014年11月2日に日本でレビュー済み
 「いったん動き出した戦いへの気分はもう抑えられるものじゃなかった。脇大人だったわしの言葉ももう何の力もなくなっていた。」
 鉄砲もない状態で国後のアイヌ達は戦いをはじめたが、目梨全体のアイヌの蜂起はかなわず、扇動者たちは松前藩に騙され、大量虐殺される……。
 目の前で行われた惨状にセツハヤフは気を失ってしまう。
 この蜂起を最後に、急激に変化していくアイヌ達の暮らしと、その後目覚めたセツハヤフの行動が描かれていきます。
 謎は解き明かされ、物語は悲劇的な終息へと導かれていき、その様子に読んでいて息が詰まるようでした。
 長編であるにもかかわらず、読みやすい文章で悲劇にかかわらずすらすらと読み進むことができます。
 読みごたえがある本でした。
 
 
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月17日に日本でレビュー済み
最終章ではハイフリナの変貌に息を呑みます。
現代でも無惨な戦争のあと、テロリストと化す人々は存在します。作者はそのリアルを描かねば納得できなかったのでしょう。
ツキノエのもとに謝罪にあらわれるマホウスキ。
ロシア、ポーランド、日本とのかかわりで、アイヌの古風はずたずたになってしまう……。
アイヌの復讐者として葛西政信と対決し、物語は終わります。

唯一、隣人(シサム)であった破戒僧の洗元は失明し、盗みの罪をかぶって八丈島へ遠島。だれ一人として幸せになる人はいません。
生き残ったキララ(小霧)は赤ん坊をかかえて、このあとどう生きるのでしょう?
ゴスカルリは憎しみの心をすてて、キララとその子に手をさしのべるのだろうか? それとも? 
作者はそこまで示唆せず、清澄の手紙でしめくくります。

登場人物の多さに幻惑されることのない構成力はみごと。日本人が目をそらしがちな、弾圧と異民族蔑視の歴史をエンターテイメントとして描ききる腕力には脱帽です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2001年7月23日に日本でレビュー済み
上巻を読むのに一週間かかった。しかし中を読むのに二日、下に至ってては半日しかからなかった。理由は簡単だ。この小説は面白い。しかし途中から言いたいことはほぼ予想がつくようになった。だから飛ばし読みをする段落が増えたからである。後三分の一ぐらいは削るべきであったろう。
最終章はいただけない。作者の気持ちは良く分かる。アイヌのその後の運命を考えるとああいう終わり方にしたい気持ちも良く分かる。しかしせっかくつくってきたキャラを壊すようなことは良くない。あの思慮深いツキノエが、ハルフナリが、あそこまで無気力になるだろうか。物語に決着をつけるために作者が物語を「作為的」に作ったのだ、もちろん小説だから物語は作るのだか、「自然でない」と私は思うのである。 ただ、この物語には一度も登場しないが、この物語を規定している人物を配置するというのはなかなか面白い趣向である。老中松平定信の「日本国」論。もっとも彼の構想はさながら現代日本の官僚の作文のように思えて仕方ないのは私だけだろうか。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2000年12月5日に日本でレビュー済み
江戸時代末期の、アイヌ民族を支配しようとする日本人とアイヌ民族との対立が見事に描写されており、過去に民族紛争が日本でもあったという事実を目の前に突きつけられる、そんな作品です。北の僻地で展開される、民族の誇りを取り戻そうと血気盛んになるアイヌの物語に、幕府やロシアが絡んできたりとスケールの大きな、それでいてとても悲しい内容でした。魅力的な登場人物が多く、どんどん惹きつけられました。残念なのは、少々エンディングが物足りなく感じたことです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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