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三都物語 (新潮文庫 ふ 25-8) 文庫 – 2006/7/1

3.0 5つ星のうち3.0 7個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2006/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 506ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101343187
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101343181
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 7個の評価

著者について

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船戸 与一
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1944(昭和19)年、山口県生れ。早稲田大学法学部卒業。

1985年『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。1989(平成元)年『伝説なき地』で日本推理作家協会賞を受賞。1992年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞を受賞。2000年『虹の谷の五月』で直木賞を受賞する。主な著書に『猛き箱舟』『炎 流れる彼方』『蝦夷地別件』『龍神町龍神十三番地』『緋色の時代』『三都物語』『河畔に標なく』などがある。

カスタマーレビュー

星5つ中3つ
5つのうち3つ
7グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2004年5月27日に日本でレビュー済み
小学校、親に野球クラブに所属させられ、イヤイヤながら行った。
子供~大人を通して「好きな球団は?」と聞かれ、野球に関心がないため、返答に困っていた私。←男ですが・・(とりあえず巨人と言っとこうかと思ったが、言わなかった)
最近では、義弟に「野球に興味がなかった人も。大人になってから、球団、監督と選手間等の人間関係・駆け引き、ドラフト会議とかから野球に興味をもつ人が多い」と言われ、 そうかな??と思っていました。
この本を読んで義弟の言ったことが少しはわかるような気がしました。
他の方がプレビューにありましたが、著者にしては 血生ぐささがなく、暴力シーンも少なく、新鮮ではありますが、蝦夷地別件、猛き箱舟など 大河的なものが好きな私には今ひとつなので星2つ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年1月25日に日本でレビュー済み
私が船戸の作品と対峙するときには、相当の覚悟がいる。
徹夜という覚悟もそうだが、船戸の作品は何より体力を要するのだ。
作品の熱気・作者の熱気が読み手である私の体力を奪っていく。
それは、エアコンの効いた部屋で読んでいるにもかかわらず、まるで灼熱の荒野で読んでいるかのように。
さて、本書であるが、500ページ近いし、いつものように、へとへとになる覚悟でこの作品を手に取った。
なんと、めずらしいことに、休憩も取らず、一気に読了した。
正直な感想を言おう。
この作品、船戸が書いたとは思えない。
文体から熱気が立ち上ってこないのだ。
だから一気に読めてしまう。
普通、船戸の作品を読むとき熱気にあおられ、
ほてりを覚ますために休憩を取るのが常だが、今回はそれがなかった。
丁寧な取材がされていることから、取材自体は船戸がしたと思うがまとめたのはスタッフか?
彼が以前かかわっていた、さいとうたかをプロのような体裁をとっているのか。

この作品、船戸以外の名で世に出たのなら、
よくできていると評価したと思う。
しかし、「船戸与一」の名が冠された以上、
熱気がなくてはならない。
船戸を読むことは私にとって格闘なのだ。
「猛き箱舟」をいつ越えてくれるのだろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年8月27日に日本でレビュー済み
 「蝕みの果実」以来の、スポーツ(前回は様々なスポーツが取り上げられていたが、今回は野球一本。登場人物もかなり重複)をテーマとした、連作短編集。短編なので、いつもの長編ほどの深みや濃い読後感はありません。同じ連作短編集でも、東京を舞台とした「新宿・夏の死」の方が、様々な外国人関係の犯罪や政治が絡んで、読み応えがありました。

 けれども、そこは船戸与一、2日間で一気読みでした。3点は気の毒なので、4点とします。評論家の北上次郎が端的にまとめた評論を書いておられますが、船戸さんの文庫に書かれているのは久しぶりのように思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年8月3日に日本でレビュー済み
横浜、台湾・台中、韓国光州の三都市を舞台に、五名の野球に関わる者たちと、その周囲で起きる事件を描いた連作短編集。
それぞれに主人公を配するが、その各人が関連を持っている。
ハードボイルド性にはややかけるかもしれないが、各国の野球事情がよくかけており、面白い。特に日本のチームについては、明らかに実在する球団・選手をモデルとしており、その点でも楽しめる。
私のような「野球好き+ミステリー好き」にとっては、それなりに楽しめるが、作者の作品としては、所謂「船戸節」がマイルドである分、特に野球に興味がない人間にとってはつまらないかもしれない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年10月12日に日本でレビュー済み
プロ野球を引退した人々を中心とした物語集。野球賭博に巻きこまれる男、台湾のプロ野球でトラブルに巻き込まれる男などの話です。5つの物語に、同じ登場人物たちが連続して出てくるような形です。
夢や名声を失った男達がどう生きて行くかを描いた本です。堕ちていく男、毅然と生きる男、様々な生き方が描かれています。
男達の心情、行動が中心に描かれていています。暴力など派手なシーンは、ほとんどありません。その分、伝わってくるものがありました。
プロ野球をやめた男達という興味深い題材に加え、さすが筆者、目が離せないストーリーでした。一気によみました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年10月27日に日本でレビュー済み
横浜、台中、光州をという三都市を舞台として、野球に関係してきた男達を描くドラマ。
懸命に野球を愛する男達がたくさん登場してくるが、そこには自分の意思とは裏腹に予期せぬ出来事が訪れる。黒社会の闇、野球賭博の罠…。
大河作品的な物語の多い作者だが、今回の作品は、良い意味でいつもとはちょっと違う趣向で描かれている感じがして新鮮だった。
主役が変わりながらの連作集のような形で描かれているが、どの男達も野球にかける気持ちは熱く、かっこいい作品だ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年7月21日に日本でレビュー済み
日本、台湾、韓国の三国、それぞれ横浜、台北、ソウルの三都を舞台に、プロ野球に男たちを描いた1話完結の5編からなる連作短編。各編の主人公はそれぞれ異なるが、登場人物は共通しており、ひとつのストーリーとして読める。
船戸与一の新境地と言っていいのだろうか?世界中の動乱地帯、辺境地帯を舞台に血なまぐさい冒険小説を多く書いてきた著者が一転、東アジアの野球界をテーマにした。スポーツを題材に挙げたとはいえ、さわやかなスポーツマンシップとは無縁。読者の心をざわつかせ、締め付けられるような緊張感のある展開、男の情念、欲、非情さ・・・。著者らしいストーリーが展開する。
野球賭博、日本の球界を引退したが韓国プロ野球でリバイバルした投手、引退後メキシカンリーグ、中国と渡り歩き台湾のチームのヘッドコーチを務める男、台湾出身の新人投手、スカウト歴40年の男・・・。
三国のプロ野球界が直面する問題点についても厳しく描かれる。米大リーグへの人材流出による空洞化と人気凋落、逆指名制度、FA制度の導入による一部有力球団の人材寡占化と拝金主義・・・。選手たちにたかる人々、金、女、一度はまれば身をくずすような奈落が見え隠れする世界。
もちろん船戸与一のこと、単なる野球小説で終わるわけもなく(とは言っても全く異なるストーリーに発展するわけでもないが)、韓国で1980年に発生した内戦「光州事件」や、台湾の政治の暗闘、中国マフィア、公安局、犯罪に手を染める華僑組織など見え隠れする。
短編集ということで、全体を貫く滔々としたストーリーがあるわけではないが、実力主義の世界とはいえキレイ事で終わらない世界の断面を切り取った各編は読ませる。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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